269 / 276
6部 星の女神編
顔合わせ3
しおりを挟む
話を戻そうとグレンが言えば、自分の番だなとフィーリオナが頷く。
「私はフィーリオナ・バルスデ・フォーランだ。気軽にフィオナと呼んでくれて構わない」
「はっ?」
「えっ?」
何事もないように言われたが、名を聞いただけで全員わかる。彼女が、バルスデの女王だと。
まさか、このような場に女王自らいるとは思わないだろう。しかも先立っての戦闘では、普通に戦っていた。
一瞬にして、その場の空気が固まる。
「深く気にするな。それは、ただのじゃじゃ馬だ」
「待て……扱いがさらに雑になっていないか?」
自分の扱いがさらに雑になったと、セルティへ抗議するフィーリオナ。
素知らぬ顔で流すセルティに、これでいいのかと思った者は少なくない。相手は女王なのだから、こうも雑にしていいのだろうか。
「これは、ただの戦闘好きのじゃじゃ馬女王だ。敬う必要とかはない」
「セルティ……お前って奴は」
「嘘は言ってないだろ。どこの世界に、魔物討伐ばかりする女王がいる」
「……」
誰もが言葉を詰まらせている。さすがに、魔物討伐ばかりしている王、とは聞いたことがなかったのだ。これでは、じゃじゃ馬女王と言われても仕方ない、とすら思っただろう。
なにも言えなくなったのはフィーリオナも同じで、視線を逸らすことでやり取りをやめた。
「では、こちら側だね。バルスデ王国、陽光騎士団を束ねる団長、イクティス・シュトラウスだ。セルティが面白いところへ行くから、便乗させてもらってるだけかな」
人当たりのいい笑みを浮かべながら言っているが、その裏はまるで読めない。本当にそれだけなのかすら、わからないのだ。
他にもなにかしらの意味があるかもしれない。ないかもしれない。
「グレン殿にはすぐバレてしまうでしょう。僕の使う剣は、クレド・シュトラウスが使っていた魔剣です」
「……なるほどな。それでその力か」
魔物との戦いを聞いていたグレンは、シュレからイクティスの力が謎だと言われていた。どのような力を使っているのかわからないと。
けれど、クレド・シュトラウスが使っていたと聞けば、どのような力なのかは明確だ。
「うちの家系は、これを使えるかが重要になっています。そうなってしまったというべきですかね」
一瞬見せた苦笑いは、彼にしては珍しい本来の姿。なぜそうなったのかはわからないが、それに伴う苦労があるのだろう、とグレンは察した。
「最後は俺か。聖虹騎士団を束ねるセルティ・シーゼルだ。表向きはこれでいっている。本来は王家の裏で動いてきた、アルヴァースの名で」
これが本来の名だと言うようにセルティがグレンへ視線を向ける。
名に関しては、南で戦ったメンバーだけにしか伝えていなかったのだ。自分から話すまでは言うなと、口止めをした。
「なっ…セルティ様、こっち側なのか」
驚いたように見るクオンとリーナ。まさか、彼がアルヴァースの名を持つとは思わない。
「あれ、クロエは知ってた感じかな」
「はい。お代として頂きました」
「お代?」
さすがに意味がわからない、とイクティスがセルティを見る。どういうことなのかと。
「不快にさせたからな。そのお代として、教えたのです。まだ黙っているつもりだったのですがね」
なるほど、と今度は納得したように頷くイクティス。彼らを観察していたことへのお代、ということなのだと理解したのだ。
こればかりは、知ればクロエが不快に思うのも当然なだけに、自分もなにか手を打つかと思う。
「俺は、太陽神の家系に当たる。精霊の巫女が本家で俺が分家のような関係だ。故に、リーシュとは定期的に連絡を取り合っている」
セルティと精霊の巫女の繋がりに関しては、女王にも伏せられていたこと。誰にも知られることなく、今までやってきていた。
このような事態にならなければ、言うこともなかったであろう。
「リーシュから緊急の連絡があり、南の一戦にも参加した。ヴェルトには見せたが、ここで秘密にしておくわけにはいかないだろう」
一本の剣をテーブルに置くセルティ。見覚えのない剣に、フィーリオナはそんなの持っていたのかと見ている。
「ディアンシ・ノヴァ・オーヴァチュアが使っていた聖剣だ。俺が、受け継いだ」
「そんなのありかよ!」
ただでさえ強いのに、聖剣まで使えるとなれば自分では手も足も出ない。また振り出しだとクオンが拗ねた。
それが面白かったのか、セルティは笑っている。
「そうだな、あと百年は負けてやる気がない。さすがに、百年ぐらいあれば強くなるだろ。月神なのだから」
不敵な笑みを浮かべるセルティに、やってやると睨むクオン。騎士団最強の男を倒すのが、騎士になったときからの目標なのだ。
「とりあえず、俺も手合わせはしたいな。騎士団最強の男にはずっと興味があったんだ」
その上、聖剣を使うとなれば最高の相手だとグレンが言う。
「そうだねぇ。グレン君、シオン君とやるときは聖剣でやるもんね」
聖剣を使って手合わせができる相手となれば、最高だよね、とニコニコ笑うアクア。
「最高だろ」
「うんうん。グレン君、最近つまらなそうだったし」
太陽神不在となり、手合わせに関しては物足りないというのが本音。だからこそ、強い者の情報を求めていたのだ。
「俺も、英雄王と呼ばれたあなたと手合わせはしたいものだ。面白そうだからな」
「悪かったな。楽しませてやれなくて」
不服そうにフィーリオナが言えば、セルティは笑うだけ。十分、彼女は強いと思っている。思っているのだが、それが困るのも事実。
「俺に関しては、これでいいだろうか」
「いや、もうひとつ確認しておきたいな。お前が、魔力装置を使っているのかどうか」
それだけは確認しておきたい、とグレンが言う。使っているならば、少し問題だと思っていたのだ。
グレンの言葉に、よく調べているなとセルティも言う。
「これは正確に言えば魔力装置ではない」
知られて困ることでもないと、セルティが取り出した二つの宝石。
一見、宝石に見えるそれは、クロエには馴染みのあるものだ。自分が持っているのと同じだと、すぐさま察していた。
「ソレニムス家とオーヴァチュア家にも同じものがあるはずだ。これは、出所が同じだからな」
「やはり、そういうことか。属性を聞いたときから、そうではないかと思っていたが」
だからこそ、魔力装置ではないと思っていたのだが、確証もない。会うことがあれば確認しようと思っていた。
「両家はそれぞれの武器に使っていると思うが、俺はこいつで使う。銃という代物だ」
見慣れないものを取り出せば、苦笑いを浮かべるグレン。あれもクレド・シュトラウスの考えていたものだと、知っているのだ。
「これは、なんなのだ?」
両家がなにかを受け継いでいることは知っていたが、正確なことは知らない。いい機会だとフィーリオナが問いかける。
「精霊の魂だ。ヴァルスとリオが契約していた精霊の、な」
おそらく、レイン・アルヴァースと両家に残された物だろうとグレンが言えば、セルティが頷く。間違いはないと。
「もっとも、こちらは両家に継がれた物より力が劣るがな」
それでも、それなりの威力は持っている代物だ。扱い方を間違えれば大変なことになるだろう。
情報としては、この辺りで十分だろうと言われてしまえば、グレンも頷くしかない。これ以上は、現状聞き出せないと判断したのだ。
「本題に入ろう」
これからが本題。誰もが表情を引き締め、グレンを見た。
・
「私はフィーリオナ・バルスデ・フォーランだ。気軽にフィオナと呼んでくれて構わない」
「はっ?」
「えっ?」
何事もないように言われたが、名を聞いただけで全員わかる。彼女が、バルスデの女王だと。
まさか、このような場に女王自らいるとは思わないだろう。しかも先立っての戦闘では、普通に戦っていた。
一瞬にして、その場の空気が固まる。
「深く気にするな。それは、ただのじゃじゃ馬だ」
「待て……扱いがさらに雑になっていないか?」
自分の扱いがさらに雑になったと、セルティへ抗議するフィーリオナ。
素知らぬ顔で流すセルティに、これでいいのかと思った者は少なくない。相手は女王なのだから、こうも雑にしていいのだろうか。
「これは、ただの戦闘好きのじゃじゃ馬女王だ。敬う必要とかはない」
「セルティ……お前って奴は」
「嘘は言ってないだろ。どこの世界に、魔物討伐ばかりする女王がいる」
「……」
誰もが言葉を詰まらせている。さすがに、魔物討伐ばかりしている王、とは聞いたことがなかったのだ。これでは、じゃじゃ馬女王と言われても仕方ない、とすら思っただろう。
なにも言えなくなったのはフィーリオナも同じで、視線を逸らすことでやり取りをやめた。
「では、こちら側だね。バルスデ王国、陽光騎士団を束ねる団長、イクティス・シュトラウスだ。セルティが面白いところへ行くから、便乗させてもらってるだけかな」
人当たりのいい笑みを浮かべながら言っているが、その裏はまるで読めない。本当にそれだけなのかすら、わからないのだ。
他にもなにかしらの意味があるかもしれない。ないかもしれない。
「グレン殿にはすぐバレてしまうでしょう。僕の使う剣は、クレド・シュトラウスが使っていた魔剣です」
「……なるほどな。それでその力か」
魔物との戦いを聞いていたグレンは、シュレからイクティスの力が謎だと言われていた。どのような力を使っているのかわからないと。
けれど、クレド・シュトラウスが使っていたと聞けば、どのような力なのかは明確だ。
「うちの家系は、これを使えるかが重要になっています。そうなってしまったというべきですかね」
一瞬見せた苦笑いは、彼にしては珍しい本来の姿。なぜそうなったのかはわからないが、それに伴う苦労があるのだろう、とグレンは察した。
「最後は俺か。聖虹騎士団を束ねるセルティ・シーゼルだ。表向きはこれでいっている。本来は王家の裏で動いてきた、アルヴァースの名で」
これが本来の名だと言うようにセルティがグレンへ視線を向ける。
名に関しては、南で戦ったメンバーだけにしか伝えていなかったのだ。自分から話すまでは言うなと、口止めをした。
「なっ…セルティ様、こっち側なのか」
驚いたように見るクオンとリーナ。まさか、彼がアルヴァースの名を持つとは思わない。
「あれ、クロエは知ってた感じかな」
「はい。お代として頂きました」
「お代?」
さすがに意味がわからない、とイクティスがセルティを見る。どういうことなのかと。
「不快にさせたからな。そのお代として、教えたのです。まだ黙っているつもりだったのですがね」
なるほど、と今度は納得したように頷くイクティス。彼らを観察していたことへのお代、ということなのだと理解したのだ。
こればかりは、知ればクロエが不快に思うのも当然なだけに、自分もなにか手を打つかと思う。
「俺は、太陽神の家系に当たる。精霊の巫女が本家で俺が分家のような関係だ。故に、リーシュとは定期的に連絡を取り合っている」
セルティと精霊の巫女の繋がりに関しては、女王にも伏せられていたこと。誰にも知られることなく、今までやってきていた。
このような事態にならなければ、言うこともなかったであろう。
「リーシュから緊急の連絡があり、南の一戦にも参加した。ヴェルトには見せたが、ここで秘密にしておくわけにはいかないだろう」
一本の剣をテーブルに置くセルティ。見覚えのない剣に、フィーリオナはそんなの持っていたのかと見ている。
「ディアンシ・ノヴァ・オーヴァチュアが使っていた聖剣だ。俺が、受け継いだ」
「そんなのありかよ!」
ただでさえ強いのに、聖剣まで使えるとなれば自分では手も足も出ない。また振り出しだとクオンが拗ねた。
それが面白かったのか、セルティは笑っている。
「そうだな、あと百年は負けてやる気がない。さすがに、百年ぐらいあれば強くなるだろ。月神なのだから」
不敵な笑みを浮かべるセルティに、やってやると睨むクオン。騎士団最強の男を倒すのが、騎士になったときからの目標なのだ。
「とりあえず、俺も手合わせはしたいな。騎士団最強の男にはずっと興味があったんだ」
その上、聖剣を使うとなれば最高の相手だとグレンが言う。
「そうだねぇ。グレン君、シオン君とやるときは聖剣でやるもんね」
聖剣を使って手合わせができる相手となれば、最高だよね、とニコニコ笑うアクア。
「最高だろ」
「うんうん。グレン君、最近つまらなそうだったし」
太陽神不在となり、手合わせに関しては物足りないというのが本音。だからこそ、強い者の情報を求めていたのだ。
「俺も、英雄王と呼ばれたあなたと手合わせはしたいものだ。面白そうだからな」
「悪かったな。楽しませてやれなくて」
不服そうにフィーリオナが言えば、セルティは笑うだけ。十分、彼女は強いと思っている。思っているのだが、それが困るのも事実。
「俺に関しては、これでいいだろうか」
「いや、もうひとつ確認しておきたいな。お前が、魔力装置を使っているのかどうか」
それだけは確認しておきたい、とグレンが言う。使っているならば、少し問題だと思っていたのだ。
グレンの言葉に、よく調べているなとセルティも言う。
「これは正確に言えば魔力装置ではない」
知られて困ることでもないと、セルティが取り出した二つの宝石。
一見、宝石に見えるそれは、クロエには馴染みのあるものだ。自分が持っているのと同じだと、すぐさま察していた。
「ソレニムス家とオーヴァチュア家にも同じものがあるはずだ。これは、出所が同じだからな」
「やはり、そういうことか。属性を聞いたときから、そうではないかと思っていたが」
だからこそ、魔力装置ではないと思っていたのだが、確証もない。会うことがあれば確認しようと思っていた。
「両家はそれぞれの武器に使っていると思うが、俺はこいつで使う。銃という代物だ」
見慣れないものを取り出せば、苦笑いを浮かべるグレン。あれもクレド・シュトラウスの考えていたものだと、知っているのだ。
「これは、なんなのだ?」
両家がなにかを受け継いでいることは知っていたが、正確なことは知らない。いい機会だとフィーリオナが問いかける。
「精霊の魂だ。ヴァルスとリオが契約していた精霊の、な」
おそらく、レイン・アルヴァースと両家に残された物だろうとグレンが言えば、セルティが頷く。間違いはないと。
「もっとも、こちらは両家に継がれた物より力が劣るがな」
それでも、それなりの威力は持っている代物だ。扱い方を間違えれば大変なことになるだろう。
情報としては、この辺りで十分だろうと言われてしまえば、グレンも頷くしかない。これ以上は、現状聞き出せないと判断したのだ。
「本題に入ろう」
これからが本題。誰もが表情を引き締め、グレンを見た。
・
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
前世ポイントッ! ~転生して楽しく異世界生活~
霜月雹花
ファンタジー
17歳の夏、俺は強盗を捕まえようとして死んだ――そして、俺は神様と名乗った爺さんと話をしていた。話を聞けばどうやら強盗を捕まえた事で未来を改変し、転生に必要な【善行ポイント】と言う物が人より多く貰えて異世界に転生出来るらしい。多く貰った【善行ポイント】で転生時の能力も選び放題、莫大なポイントを使いチート化した俺は異世界で生きていく。
なろうでも掲載しています。
婚約破棄られ令嬢がカフェ経営を始めたらなぜか王宮から求婚状が届きました!?
江原里奈
恋愛
【婚約破棄? 慰謝料いただければ喜んで^^ 復縁についてはお断りでございます】
ベルクロン王国の田舎の伯爵令嬢カタリナは突然婚約者フィリップから手紙で婚約破棄されてしまう。ショックのあまり寝込んだのは母親だけで、カタリナはなぜか手紙を踏みつけながらもニヤニヤし始める。なぜなら、婚約破棄されたら相手から慰謝料が入る。それを元手に夢を実現させられるかもしれない……! 実はカタリナには前世の記憶がある。前世、彼女はカフェでバイトをしながら、夜間の製菓学校に通っている苦学生だった。夢のカフェ経営をこの世界で実現するために、カタリナの奮闘がいま始まる!
※カクヨム、ノベルバなど複数サイトに投稿中。
カクヨムコン9最終選考・第4回アイリス異世界ファンタジー大賞最終選考通過!
※ブクマしてくださるとモチベ上がります♪
※厳格なヒストリカルではなく、縦コミ漫画をイメージしたゆるふわ飯テロ系ロマンスファンタジー。作品内の事象・人間関係はすべてフィクション。法制度等々細かな部分を気にせず、寛大なお気持ちでお楽しみください<(_ _)>
生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
空の歌(スカイ・ソング)
碧桜 詞帆
ファンタジー
――世界を照らす太陽の光は今、弱まりつつあった。
城下街に住まう少年ジンレイは、毎日ため息をつきながらも実家の料亭の給仕に勤しんでいた。
これからもこの日常が変わりなく続くと思ってたが……。
世界を救うべく幼馴染みの1人ユリエナが旅立ち、入れ違うようにして彼女と同じくかつて学修院で共に過ごした幼馴染みたちがジンレイの許に集い、物語が動き出す。
〝闇夜の終わりを告げる時、空は希望を歌う〟
グリームランドに古くから伝わる口承の真の意味とは――。
これは、夢を諦めかけた少年が、願いを叶えるために力を得た幼馴染みたちに背中を押されて再び走り出す――空と歌と、絆の物語。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜☆。.:*・゜☆。.:*・゜☆。.:*・゜
自分の投稿歴の詳細すぐ忘れるので、そっと置いておきます。笑
第19回電撃小説大賞 二次選考通過
第4回GA文庫大賞(後期) 二次選考通過
エブリスタ 執筆応援キャンペーン『仲間の絆』 大賞受賞
☆。.:*・゜☆。.:*・゜☆。.:*・゜☆。.:*・゜☆。.:*・゜
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる