263 / 276
6部 星の女神編
精霊の呼び出し3
しおりを挟む
傭兵組合の設立にカロル・シュトラウスが関わっていることは知っているが、今でもシュトラウス家が関わっていることは知らない。
「傭兵としてじゃない。情報屋として裏にいるんだ。協会お抱えでな」
だから知らなくても当たり前だと言われてしまえば、意図的に裏で活動しているのだと納得する。
「さらに嫌な家だとは思うが」
「否定はしない。俺の前にも現れないからな」
行動が完全に読まれているのだろうと、グレンも思っていた。毎回問いかけると、シュトラウスの情報屋は留守にしているのだから、絶対に狙っているとすら思っている。
あの家ならやってみせるだろうと。
「おかしなことはできないってわけか。そんなことする奴……いないわけじゃなかったか」
傭兵組合の中にいないと言いかけて、いたことを思いだす。同時に、処罰が随分と早かったことも。あれは裏でシュトラウスの名を継ぐ情報屋がいたのだろう。
「お前は、俺に関わった時点で筒抜けだと思った方がいいぞ。フィフィリスとも関わってるしな」
「……そうだな」
嫌な気分ではあるが、仕方ないと思うことにした。いまさらどうにかできることでもないと。
とりあえずセルティへ連絡するよう、リーシュへ話してくるとシュレが部屋を出ていく。せっかく余裕を持たせた呼び出しへしたのに、このままでは意味がなくなってしまう。
「……休息を取れそうだな」
全員目を覚ましたなら、少しばかりの休息を取っても問題がないだろうと、詰めていた息を吐く。
さすがに疲れている。現状は死ぬことのない身体ではあるが、だからといって疲れないわけではないのだ。
疲労も空腹も感じる。シオンも同様で、不死であっても生きていると感じる部分がこれなのだが、緊急時には不要だなと思う。
妻も心配しているだろうし、とシュレから遅れること数分で部屋を出た。
「出てきたわね」
「待ってたのか、イリティス」
「えぇ、ちょっと呼び出しがあってね」
精霊から、と言われれば、休息は取れなそうだと切り替える。まだ気を緩めるわけにはいかない。
呼び出してきたのが精霊となれば、なにかあったと思うのが当然のこと。なにもなければ、それにこしたことはない。
(なにもないのが一番だ)
これ以上は、勘弁してくれと願いながらイリティスへ付き合うことにした。
アクアには伝えてあると言えば、そのまま精霊達の元へ向かうイリティス。急ぎかと思うが、おそらく明日の話し合いに間に合わせたいのだろう、と思い直す。
『呼び出して申し訳ない』
向かってみれば、そこはなにかと争ったような跡だけがあった。
ここも同時に襲われていたのかもしれない。やられた、というのがイリティスの内心だ。精霊達が守るものを狙うことは想定していたが、同時は想定していなかった。
「ごめんなさいね。助けに来られなくて」
苦労したことは間違いない。メイスを狙われた際も、精霊達は魔物との戦いに苦戦していた。苦労しないわけがないのだ。
『いや、我らも同時は想定していなかった。あり得ることなのに』
互いに考えていなかったのだから、これはどちらが悪いということではない、と言われれば、そういうことにしておこうとイリティスも納得する。
『それに、月神の覚醒と星の女神が誕生したことは吉兆であった』
お陰で助かったと精霊は言う。夜を支配する神と女神が現れたことで、変化もあったと。
強い光が辺りを包むと、小さな生き物が目の前に現れた。見たこともない生き物だが、それがどんな意味を持つかはわかる。
「外から来た、というやつか」
鋭い視線を投げかけるグレンに、イリティスも少しばかり警戒心が強くなった。
『星の女神が誕生したとき、このような姿に変わった。影響を受けたことは間違いがなく、虹の女神らに預けたいと思う』
この先も変化していくであろうことから、自分達の手元よりもいいと判断した精霊達。
太陽神はいないが、月神はいるのだ。安全性も含めて、その方がいいということになった、と説明する。
「俺が預かる。イリティスに渡すのも、なにかあったとき困るからな」
敵ではないかもしれないが、だからといって安全とも限らないとグレンが言う。なにがあるかわからない存在には変わりない。
『我々もそれがよいと思う。だからこそ、今回連れてきてほしいと望んだ』
「なるほどな」
精霊からご指名だったのか、とグレンは笑う。これは考えもしない。
基本的に、精霊とは無関係だと思っていた。自分から関わろうとしたこともなかっただけに、相手も同じだと思っていたのだ。
「とりあえず、こちらは預かるわね。外へ行くことになるだろうし」
守護者という存在がどのようなものなのか、イリティスにはわからない。この世界にはいないからだ。
けれど、ある程度の知識を持っているとも思っている。変わり者の魔物であるブライが、守護者から知識を得ていたことから、自然と持っていると考えていた。
『それともうひとつ。星の女神の力だと思うのだが、変わった力が働いている。確認は任せていいだろうか』
傍らに月神がいる関係で、探ることができないと言う精霊。
しかし、それがどのような力なのか気になっていた。星の女神とはいえ、害がある力なら考えなくてはいけない、とすら思っているのだ。
「それは、干渉の力ね。女神の血が起こしているようだから、特に言うことはないと思うのだけど」
ヴェガから聞いた情報の中に、確かそんな内容があったなとイリティスが言う。
『干渉……聞いたことのない能力だ。しかし、女神の血からとなると、我らの知らない力もあるのかもしれない』
「そうね。害はないと思うわ。正確に確認はしてみるけど」
もしも害があるなら、ヴェガが忠告してくると思っているだけに、問題ないだろうと精霊に伝える。
精霊達が不安になるのは当然だ。女神メルレールの力しか知らないのだから。
イリティスもそのような力があるとは思っていなかった。オーヴァチュア家の特殊能力に関しては、シオンが呟いていたことから知っている。
そのような家系になってしまった。少しばかり気にしていたが、問題ないと言ったのはイリティスだ。精霊の巫女みたいなものだろうと。
事実、オーヴァチュア家、シリウス家と女神の血に関してだけは精霊が管理していた。
「月神もいるのだし、深く気にしてはいけないわ」
『虹の女神が言うなら、我らは信じよう』
「問題があれば、俺も動く。オーヴァチュア家に関してなら、ほっとくわけにはいかないしな」
グレンにとっても大切な家だ。ほっとくわけがない。
なによりも、問題があれば最終的にシオンが動くだろう。わかっているからこそ、今は気にする必要がない。
むしろ、グレンはいい力だとすら思う。これなら外へ行けるのではないかと。
「俺からも少し頼みがある」
『聞こう。太陽を支える者よ』
先は決まっていないが、それでも色々な可能性を考えて動くべき。使えるものは、精霊であっても使うつもりで、グレンはそれを提案した。
それにたいし、精霊が了承すれば二人はセレンへと戻る。仲間達と話すために。
・
「傭兵としてじゃない。情報屋として裏にいるんだ。協会お抱えでな」
だから知らなくても当たり前だと言われてしまえば、意図的に裏で活動しているのだと納得する。
「さらに嫌な家だとは思うが」
「否定はしない。俺の前にも現れないからな」
行動が完全に読まれているのだろうと、グレンも思っていた。毎回問いかけると、シュトラウスの情報屋は留守にしているのだから、絶対に狙っているとすら思っている。
あの家ならやってみせるだろうと。
「おかしなことはできないってわけか。そんなことする奴……いないわけじゃなかったか」
傭兵組合の中にいないと言いかけて、いたことを思いだす。同時に、処罰が随分と早かったことも。あれは裏でシュトラウスの名を継ぐ情報屋がいたのだろう。
「お前は、俺に関わった時点で筒抜けだと思った方がいいぞ。フィフィリスとも関わってるしな」
「……そうだな」
嫌な気分ではあるが、仕方ないと思うことにした。いまさらどうにかできることでもないと。
とりあえずセルティへ連絡するよう、リーシュへ話してくるとシュレが部屋を出ていく。せっかく余裕を持たせた呼び出しへしたのに、このままでは意味がなくなってしまう。
「……休息を取れそうだな」
全員目を覚ましたなら、少しばかりの休息を取っても問題がないだろうと、詰めていた息を吐く。
さすがに疲れている。現状は死ぬことのない身体ではあるが、だからといって疲れないわけではないのだ。
疲労も空腹も感じる。シオンも同様で、不死であっても生きていると感じる部分がこれなのだが、緊急時には不要だなと思う。
妻も心配しているだろうし、とシュレから遅れること数分で部屋を出た。
「出てきたわね」
「待ってたのか、イリティス」
「えぇ、ちょっと呼び出しがあってね」
精霊から、と言われれば、休息は取れなそうだと切り替える。まだ気を緩めるわけにはいかない。
呼び出してきたのが精霊となれば、なにかあったと思うのが当然のこと。なにもなければ、それにこしたことはない。
(なにもないのが一番だ)
これ以上は、勘弁してくれと願いながらイリティスへ付き合うことにした。
アクアには伝えてあると言えば、そのまま精霊達の元へ向かうイリティス。急ぎかと思うが、おそらく明日の話し合いに間に合わせたいのだろう、と思い直す。
『呼び出して申し訳ない』
向かってみれば、そこはなにかと争ったような跡だけがあった。
ここも同時に襲われていたのかもしれない。やられた、というのがイリティスの内心だ。精霊達が守るものを狙うことは想定していたが、同時は想定していなかった。
「ごめんなさいね。助けに来られなくて」
苦労したことは間違いない。メイスを狙われた際も、精霊達は魔物との戦いに苦戦していた。苦労しないわけがないのだ。
『いや、我らも同時は想定していなかった。あり得ることなのに』
互いに考えていなかったのだから、これはどちらが悪いということではない、と言われれば、そういうことにしておこうとイリティスも納得する。
『それに、月神の覚醒と星の女神が誕生したことは吉兆であった』
お陰で助かったと精霊は言う。夜を支配する神と女神が現れたことで、変化もあったと。
強い光が辺りを包むと、小さな生き物が目の前に現れた。見たこともない生き物だが、それがどんな意味を持つかはわかる。
「外から来た、というやつか」
鋭い視線を投げかけるグレンに、イリティスも少しばかり警戒心が強くなった。
『星の女神が誕生したとき、このような姿に変わった。影響を受けたことは間違いがなく、虹の女神らに預けたいと思う』
この先も変化していくであろうことから、自分達の手元よりもいいと判断した精霊達。
太陽神はいないが、月神はいるのだ。安全性も含めて、その方がいいということになった、と説明する。
「俺が預かる。イリティスに渡すのも、なにかあったとき困るからな」
敵ではないかもしれないが、だからといって安全とも限らないとグレンが言う。なにがあるかわからない存在には変わりない。
『我々もそれがよいと思う。だからこそ、今回連れてきてほしいと望んだ』
「なるほどな」
精霊からご指名だったのか、とグレンは笑う。これは考えもしない。
基本的に、精霊とは無関係だと思っていた。自分から関わろうとしたこともなかっただけに、相手も同じだと思っていたのだ。
「とりあえず、こちらは預かるわね。外へ行くことになるだろうし」
守護者という存在がどのようなものなのか、イリティスにはわからない。この世界にはいないからだ。
けれど、ある程度の知識を持っているとも思っている。変わり者の魔物であるブライが、守護者から知識を得ていたことから、自然と持っていると考えていた。
『それともうひとつ。星の女神の力だと思うのだが、変わった力が働いている。確認は任せていいだろうか』
傍らに月神がいる関係で、探ることができないと言う精霊。
しかし、それがどのような力なのか気になっていた。星の女神とはいえ、害がある力なら考えなくてはいけない、とすら思っているのだ。
「それは、干渉の力ね。女神の血が起こしているようだから、特に言うことはないと思うのだけど」
ヴェガから聞いた情報の中に、確かそんな内容があったなとイリティスが言う。
『干渉……聞いたことのない能力だ。しかし、女神の血からとなると、我らの知らない力もあるのかもしれない』
「そうね。害はないと思うわ。正確に確認はしてみるけど」
もしも害があるなら、ヴェガが忠告してくると思っているだけに、問題ないだろうと精霊に伝える。
精霊達が不安になるのは当然だ。女神メルレールの力しか知らないのだから。
イリティスもそのような力があるとは思っていなかった。オーヴァチュア家の特殊能力に関しては、シオンが呟いていたことから知っている。
そのような家系になってしまった。少しばかり気にしていたが、問題ないと言ったのはイリティスだ。精霊の巫女みたいなものだろうと。
事実、オーヴァチュア家、シリウス家と女神の血に関してだけは精霊が管理していた。
「月神もいるのだし、深く気にしてはいけないわ」
『虹の女神が言うなら、我らは信じよう』
「問題があれば、俺も動く。オーヴァチュア家に関してなら、ほっとくわけにはいかないしな」
グレンにとっても大切な家だ。ほっとくわけがない。
なによりも、問題があれば最終的にシオンが動くだろう。わかっているからこそ、今は気にする必要がない。
むしろ、グレンはいい力だとすら思う。これなら外へ行けるのではないかと。
「俺からも少し頼みがある」
『聞こう。太陽を支える者よ』
先は決まっていないが、それでも色々な可能性を考えて動くべき。使えるものは、精霊であっても使うつもりで、グレンはそれを提案した。
それにたいし、精霊が了承すれば二人はセレンへと戻る。仲間達と話すために。
・
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
騎士団に入る事になりました
セイラ
恋愛
私の名前はレイラ・エバーガーデン。前世の記憶を持っている。生まれは子爵家で、家庭を支える為に騎士団に入る事に。
小さい頃から、師匠に鍛えられていたレイラ。マイペースで無自覚な性格だが、悪戯を企む時も。
しかし、周りから溺愛される少女の物語。
私は聖女ではないですか。じゃあ勝手にするので放っといてください。
アーエル
ファンタジー
旧題:私は『聖女ではない』ですか。そうですか。帰ることも出来ませんか。じゃあ『勝手にする』ので放っといて下さい。
【 聖女?そんなもん知るか。報復?復讐?しますよ。当たり前でしょう?当然の権利です! 】
地震を知らせるアラームがなると同時に知らない世界の床に座り込んでいた。
同じ状況の少女と共に。
そして現れた『オレ様』な青年が、この国の第二王子!?
怯える少女と睨みつける私。
オレ様王子は少女を『聖女』として選び、私の存在を拒否して城から追い出した。
だったら『勝手にする』から放っておいて!
同時公開
☆カクヨム さん
✻アルファポリスさんにて書籍化されました🎉
タイトルは【 私は聖女ではないですか。じゃあ勝手にするので放っといてください 】です。
そして番外編もはじめました。
相変わらず不定期です。
皆さんのおかげです。
本当にありがとうございます🙇💕
これからもよろしくお願いします。
ゆとりある生活を異世界で
コロ
ファンタジー
とある世界の皇国
公爵家の長男坊は
少しばかりの異能を持っていて、それを不思議に思いながらも健やかに成長していた…
それなりに頑張って生きていた俺は48歳
なかなか楽しい人生だと満喫していたら
交通事故でアッサリ逝ってもた…orz
そんな俺を何気に興味を持って見ていた神様の一柱が
『楽しませてくれた礼をあげるよ』
とボーナスとして異世界でもう一つの人生を歩ませてくれる事に…
それもチートまでくれて♪
ありがたやありがたや
チート?強力なのがあります→使うとは言ってない
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
身体の状態(主に目)と相談しながら書くので遅筆になると思います
宜しくお付き合い下さい
【本編完結済】転生歌姫の舞台裏〜ゲームに酷似した異世界にTS憑依転生した俺/私は人気絶頂の歌姫冒険者となって歌声で世界を救う!
O.T.I
ファンタジー
★本編完結しました!
★150万字超の大長編!
何らかの理由により死んでしまったらしい【俺】は、不思議な世界で出会った女神に請われ、生前やり込んでいたゲームに酷似した世界へと転生することになった。
転生先はゲームで使っていたキャラに似た人物との事だったが、しかしそれは【俺】が思い浮かべていた人物ではなく……
結果として転生・転性してしまった彼…改め彼女は、人気旅芸人一座の歌姫、兼冒険者として新たな人生を歩み始めた。
しかし、その暮らしは平穏ばかりではなく……
彼女は自身が転生する原因となった事件をきっかけに、やがて世界中を巻き込む大きな事件に関わることになる。
これは彼女が多くの仲間たちと出会い、共に力を合わせて事件を解決し……やがて英雄に至るまでの物語。
王道展開の異世界TS転生ファンタジー長編!ここに開幕!!
※TS(性転換)転生ものです。精神的なBL要素を含みますので、苦手な方はご注意ください。
ざまぁ対象の悪役令嬢は穏やかな日常を所望します
たぬきち25番
ファンタジー
*『第16回ファンタジー小説大賞【大賞】・【読者賞】W受賞』
*書籍発売中です
彼氏にフラれた直後に異世界転生。気が付くと、ラノベの中の悪役令嬢クローディアになっていた。すでに周りからの評判は最悪なのに、王太子の婚約者。しかも政略結婚なので婚約解消不可?!
王太子は主人公と熱愛中。私は結婚前からお飾りの王太子妃決定。さらに、私は王太子妃として鬼の公爵子息がお目付け役に……。
しかも、私……ざまぁ対象!!
ざまぁ回避のために、なんやかんや大忙しです!!
※【感想欄について】感想ありがとうございます。皆様にお知らせとお願いです。
感想欄は多くの方が読まれますので、過激または攻撃的な発言、乱暴な言葉遣い、ポジティブ・ネガティブに関わらず他の方のお名前を出した感想、またこの作品は成人指定ではありませんので卑猥だと思われる発言など、読んだ方がお心を痛めたり、不快だと感じるような内容は承認を控えさせて頂きたいと思います。トラブルに発展してしまうと、感想欄を閉じることも検討しなければならなくなりますので、どうかご理解いただければと思います。
天は百万分の二物しか与えなかった
木mori
ファンタジー
あらゆる分野に取柄のない中学三年生の川添鰯司には、たった二つだけ優れた能力があった。幼馴染の天才お嬢様二条院湖線と超努力秀才の小暮光葉は勉学・体育で常に1、2位を争っていたが、このふたりには決定的な弱点があり、それを無自覚に補完する鰯司が必要不可欠な存在であった。湖線と光葉にはとんでもない秘密があり、それは・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる