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6部 星の女神編
覚醒始まる3
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「雑魚を気にしなくていいのは、ありがたいな」
力強く槍を突き立てるクロエに、本気で思っているのかとフィーリオナは冷めた視線を向ける。
彼に関して言えば、溢れ出る雷で近づいた魔物は黒焦げだ。絶対に雑魚など気にしていない、と言い切れた。そんなことを気にしている戦い方でもない。
わかっていたが、フィーリオナは言わないことにする。
(クロエは強い……おそらく、私よりも強いはずだ)
槍使いという部分でわからないこともあるが、実力としては上だと言い切れた。勝てるのはセルティかイクティスぐらいだろう。
その二人も、いつかは制する気でいるのだろうか。
決して見せることはないが、クロエは上をひたすらに目指していることはわかる。
(私を利用してもいいのにな)
などと思い、戦闘中だと慌てて振り払う。ぼんやりしていたら、それこそクロエの雷が落ちると。
意識を魔物へと向けると、共闘することとなった傭兵達を見る。勝算があるように見えたのが、ずっと気になっていたのだ。
あれを倒す手立てを、彼らは持っているのかもしれない。
一体なにをするつもりなのか。探ってやろうと思っていたところ、弓使いの背中にあるものが気になった。
(聖剣みたいだ…)
ずっと使えないかと眺めていただけに、聖剣が放つ力の波動には過敏だ。間違いなく、あれは同じ代物だと言い切れる。
わかれば、脳内をフル回転させた。弓使いなら弓を持っているはず。虹の女神の聖弓は虹の女神しか使えず、彼が持っているわけがない。
ならば、ひとつしかないと思ったときには駆け出していた。
「クロエ……弓使いが聖弓を持っている。光の英雄シリン・アルヴァースのだ」
小声で知らせれば、クロエの視線がチラリと向けられる。自分で確認したのだ。
(確かに、あれは気になっていた)
強い力を秘めている気がしていたが、聖弓だと言うなら納得だと思う。
つまり、あれがあれば倒すことができるということだ。
ならば付き合ってやるかと思った辺りで、唐突に胸騒ぎがした。別のところでなにかが起きているような感覚だ。
(クオン…か…)
原因など、ひとつしか思い浮かばない。彼しかいないと思ったとき、クロエの動きは止まっていた。
思わぬ出来事に、どうしたのかとフィーリオナが見る。彼が戦闘中に動きを止めるなど、普段ならあり得ないことだ。
「クロエ、どうした」
なにか気が付いたことがあるのだろうか。だとしても、動きを止めることなく考えるのがクロエだ。
「……まさか、クオンか?」
いや、あり得ないと首を振る。彼は月神だ。魔物にやられるようなことなどない。
自分達が戦えていて、クオンが戦えないなどということはないはずだ。あちらだけ強さが違うというなら、可能性としてはあるかもしれないが。
「クロエ殿はどなたでしょうか!?」
そこに一人の青年がやって来た。美しい水色の獣に乗って。
『こいつをこっちに貸す! クロエ・ソレニムス! 手を貸せ!』
獣が呼びかければ、傭兵達はヴェガかと驚いたように視線を向ける。
目を覚ましたことを知らなければ、本来の姿も見たことがなかったのだ。これほど美しい獣だとは、普段の言動からは想像ができない。
『これと同格が二匹現れた。リーナが星の女神となる時間稼ぎが欲しい!』
怒鳴るように言われた言葉で、クロエは胸騒ぎの意味を理解した。理解すると同時に、彼は魔物へ背を向けて動き出す。
大切な幼馴染みの元へと。
クオンに問題があったわけではない。だが、クオンが求めている。あちらに普通ではない魔物が二匹現れたから、胸騒ぎを感じたのだとクロエは歯軋りした。
この距離が妙に苛立たせるが、苛立つ時間も無駄だ。とにかく先へ急ごうと走れば、後ろからフィーリオナを乗せたヴェガが走ってくる。
「クロエ! 聖獣殿が乗せてくれるそうだ!」
乗れと言われれば、迷う必要などない。大人二人を乗せて走れるのか、という心配は若干あったが、聖獣なら大丈夫だろうと思うことに。
このためだけにこちらへ来たが、誰よりもクオンの元へ戻りたいはずなのだ。
「聖獣、向こうの情報があったら教えて欲しい」
自分へ向けて冷静になれと言い聞かせると、移動の短い時間すら無駄にしたくないとクロエが問いかける。
『俺のことはヴェガと呼べばいい。向こうは雑魚すべて片付けた。今はヴェルトって聖剣使いとクオンが戦ってる』
先程連れて来たトレセスの連れだと言われれば、二人は英雄王の仲間として認識した。情報が少ないながらに、街で出会った褐色の青年だと察したのだ。
手にした情報で人間は限られていたことから、察することができたとも言える。
『ヴェルトはすでに聖剣の力を解き放ってる。あれは身体に負荷がかかることから、戦える時間に限りがでちまう』
どれぐらいもつかは賭けだと言われれば、戻った頃には限界がきている可能性が高いとクロエは舌打ちする。
リーナが星の女神となることは想定内で、あの魔物が一匹であればクオンとヴェルトでどうにかできただろう。聖獣もいるし、先程少し見ただけだがトレセスも強者だとわかる。
守りに徹することとなっても、十分な戦力だ。十分すぎると思える。
だが、魔物が二匹となっただけで、その勢力図がひっくり返ってしまう。なんて厄介な魔物だと険しい表情を浮かべる。
『クオンは、リーナが間に合うと信じてる。けど、あいつだって例外じゃねぇ。たとえ月神だろうが、聖剣を使えば負担はかかる』
「つまり、クオンも使ってる状態なのか」
求められる理由に納得だと、フィーリオナはクロエを見た。聖剣がなくても、彼なら時間稼ぎを行える。ソレニムス家が受け継ぐ力を使うことで。
倒すことが求められているわけではないなら、倒す力を持っていなくても問題ないのだ。
おそらく、どうするかと考えた結果が今なのだ。
「英雄王は動かないのか?」
いるのだろ、と無言で問いかけるクロエ。自分達は二手に分かれたが、英雄王達は違うはずだと思っていた。四方に分かれて、天空城なり待機しているのもいるはずだと。
『もう動いてやがる。炎の塔付近の魔物討伐にな。あっちは聖槍使いがいるが、一緒にいるのはセイレーンの騎士一人だ』
あいつか、と内心呟く。あのハーフエルフなら問題はないだろうが、それは雑魚だけの話だ。それ以外が現れたら、セイレーンの騎士一人では対処ができないかもしれない。
戦力的なことを考えれば、そちらか今から向かう先、どちらかに行くつもりでいたのかもと思えた。
(あの傭兵達は、なんとかする術がありそうだった。だからこそ、俺も動けると判断できたんだが)
当然、自分が連れて来た仲間なのだから、英雄王はわかっている。助っ人に入る先として、優先順位は低いはずだ。
「見えてきた!」
フィーリオナが言えば、凄まじい力が渦巻く戦場が見える。中心にいるのはクオンで、動かないのがリーナ。
限界が近いのか、褐色の青年ヴェルトはリーナを守るように攻撃を弾くことに専念している。
「高く跳び上がれるか?」
『問題ねぇ』
その代わり、あとは任せるぞと言えば、ヴェガは高く跳び上がった。彼がなにをするかなど、疑問に思う必要がない。
なぜなら、彼なら二人のために動いてくれるという確信があったからだ。
・
力強く槍を突き立てるクロエに、本気で思っているのかとフィーリオナは冷めた視線を向ける。
彼に関して言えば、溢れ出る雷で近づいた魔物は黒焦げだ。絶対に雑魚など気にしていない、と言い切れた。そんなことを気にしている戦い方でもない。
わかっていたが、フィーリオナは言わないことにする。
(クロエは強い……おそらく、私よりも強いはずだ)
槍使いという部分でわからないこともあるが、実力としては上だと言い切れた。勝てるのはセルティかイクティスぐらいだろう。
その二人も、いつかは制する気でいるのだろうか。
決して見せることはないが、クロエは上をひたすらに目指していることはわかる。
(私を利用してもいいのにな)
などと思い、戦闘中だと慌てて振り払う。ぼんやりしていたら、それこそクロエの雷が落ちると。
意識を魔物へと向けると、共闘することとなった傭兵達を見る。勝算があるように見えたのが、ずっと気になっていたのだ。
あれを倒す手立てを、彼らは持っているのかもしれない。
一体なにをするつもりなのか。探ってやろうと思っていたところ、弓使いの背中にあるものが気になった。
(聖剣みたいだ…)
ずっと使えないかと眺めていただけに、聖剣が放つ力の波動には過敏だ。間違いなく、あれは同じ代物だと言い切れる。
わかれば、脳内をフル回転させた。弓使いなら弓を持っているはず。虹の女神の聖弓は虹の女神しか使えず、彼が持っているわけがない。
ならば、ひとつしかないと思ったときには駆け出していた。
「クロエ……弓使いが聖弓を持っている。光の英雄シリン・アルヴァースのだ」
小声で知らせれば、クロエの視線がチラリと向けられる。自分で確認したのだ。
(確かに、あれは気になっていた)
強い力を秘めている気がしていたが、聖弓だと言うなら納得だと思う。
つまり、あれがあれば倒すことができるということだ。
ならば付き合ってやるかと思った辺りで、唐突に胸騒ぎがした。別のところでなにかが起きているような感覚だ。
(クオン…か…)
原因など、ひとつしか思い浮かばない。彼しかいないと思ったとき、クロエの動きは止まっていた。
思わぬ出来事に、どうしたのかとフィーリオナが見る。彼が戦闘中に動きを止めるなど、普段ならあり得ないことだ。
「クロエ、どうした」
なにか気が付いたことがあるのだろうか。だとしても、動きを止めることなく考えるのがクロエだ。
「……まさか、クオンか?」
いや、あり得ないと首を振る。彼は月神だ。魔物にやられるようなことなどない。
自分達が戦えていて、クオンが戦えないなどということはないはずだ。あちらだけ強さが違うというなら、可能性としてはあるかもしれないが。
「クロエ殿はどなたでしょうか!?」
そこに一人の青年がやって来た。美しい水色の獣に乗って。
『こいつをこっちに貸す! クロエ・ソレニムス! 手を貸せ!』
獣が呼びかければ、傭兵達はヴェガかと驚いたように視線を向ける。
目を覚ましたことを知らなければ、本来の姿も見たことがなかったのだ。これほど美しい獣だとは、普段の言動からは想像ができない。
『これと同格が二匹現れた。リーナが星の女神となる時間稼ぎが欲しい!』
怒鳴るように言われた言葉で、クロエは胸騒ぎの意味を理解した。理解すると同時に、彼は魔物へ背を向けて動き出す。
大切な幼馴染みの元へと。
クオンに問題があったわけではない。だが、クオンが求めている。あちらに普通ではない魔物が二匹現れたから、胸騒ぎを感じたのだとクロエは歯軋りした。
この距離が妙に苛立たせるが、苛立つ時間も無駄だ。とにかく先へ急ごうと走れば、後ろからフィーリオナを乗せたヴェガが走ってくる。
「クロエ! 聖獣殿が乗せてくれるそうだ!」
乗れと言われれば、迷う必要などない。大人二人を乗せて走れるのか、という心配は若干あったが、聖獣なら大丈夫だろうと思うことに。
このためだけにこちらへ来たが、誰よりもクオンの元へ戻りたいはずなのだ。
「聖獣、向こうの情報があったら教えて欲しい」
自分へ向けて冷静になれと言い聞かせると、移動の短い時間すら無駄にしたくないとクロエが問いかける。
『俺のことはヴェガと呼べばいい。向こうは雑魚すべて片付けた。今はヴェルトって聖剣使いとクオンが戦ってる』
先程連れて来たトレセスの連れだと言われれば、二人は英雄王の仲間として認識した。情報が少ないながらに、街で出会った褐色の青年だと察したのだ。
手にした情報で人間は限られていたことから、察することができたとも言える。
『ヴェルトはすでに聖剣の力を解き放ってる。あれは身体に負荷がかかることから、戦える時間に限りがでちまう』
どれぐらいもつかは賭けだと言われれば、戻った頃には限界がきている可能性が高いとクロエは舌打ちする。
リーナが星の女神となることは想定内で、あの魔物が一匹であればクオンとヴェルトでどうにかできただろう。聖獣もいるし、先程少し見ただけだがトレセスも強者だとわかる。
守りに徹することとなっても、十分な戦力だ。十分すぎると思える。
だが、魔物が二匹となっただけで、その勢力図がひっくり返ってしまう。なんて厄介な魔物だと険しい表情を浮かべる。
『クオンは、リーナが間に合うと信じてる。けど、あいつだって例外じゃねぇ。たとえ月神だろうが、聖剣を使えば負担はかかる』
「つまり、クオンも使ってる状態なのか」
求められる理由に納得だと、フィーリオナはクロエを見た。聖剣がなくても、彼なら時間稼ぎを行える。ソレニムス家が受け継ぐ力を使うことで。
倒すことが求められているわけではないなら、倒す力を持っていなくても問題ないのだ。
おそらく、どうするかと考えた結果が今なのだ。
「英雄王は動かないのか?」
いるのだろ、と無言で問いかけるクロエ。自分達は二手に分かれたが、英雄王達は違うはずだと思っていた。四方に分かれて、天空城なり待機しているのもいるはずだと。
『もう動いてやがる。炎の塔付近の魔物討伐にな。あっちは聖槍使いがいるが、一緒にいるのはセイレーンの騎士一人だ』
あいつか、と内心呟く。あのハーフエルフなら問題はないだろうが、それは雑魚だけの話だ。それ以外が現れたら、セイレーンの騎士一人では対処ができないかもしれない。
戦力的なことを考えれば、そちらか今から向かう先、どちらかに行くつもりでいたのかもと思えた。
(あの傭兵達は、なんとかする術がありそうだった。だからこそ、俺も動けると判断できたんだが)
当然、自分が連れて来た仲間なのだから、英雄王はわかっている。助っ人に入る先として、優先順位は低いはずだ。
「見えてきた!」
フィーリオナが言えば、凄まじい力が渦巻く戦場が見える。中心にいるのはクオンで、動かないのがリーナ。
限界が近いのか、褐色の青年ヴェルトはリーナを守るように攻撃を弾くことに専念している。
「高く跳び上がれるか?」
『問題ねぇ』
その代わり、あとは任せるぞと言えば、ヴェガは高く跳び上がった。彼がなにをするかなど、疑問に思う必要がない。
なぜなら、彼なら二人のために動いてくれるという確信があったからだ。
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