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6部 星の女神編
共闘の夜
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月明かりの下、大量の魔物が降り立った。そう、降り立ったと言うべきかとクオンは思う。流れ星となって入り込み、魔物という形になって降り立ったのだ。
(つまり、この世界以外から来たってことか……)
そんなことがあるのか、と思う自分と、それが自分達の敵だと語りかけてくる自分がいる。
「よぉ、助太刀してやるよ。いつかの兄ちゃん」
闇に溶け込む褐色の青年を見て、クオンはニヤリと笑う。こう言われると不快だろうな、とわかった上で言ったのだ。
後ろで呆れたようにリーナが見ているが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
「てめぇ、喧嘩売って」
「ヴェルト様、今はそのようなことを言っている場合ではありません」
掴みかかりそうな青年を呼び止める新手。なるほどとクオンは頷く。
「虹の女神が連れて来た仲間、ね」
リーナが小さな声で話しかけてくれば、クオンも同じ考えなのか前だけを見ている。鋭く観察しているのだ。
口調は極めて軽口だが、クオンは一瞬たりとも油断していない。相手のすべてを見極めようと、常に青年を観察していた。
新人の騎士であろうと、すべて自分で見て判断を下すクオン。表に見せることなく観察することを平然とやるのは、リーナにはできないことだ。
(けど、今回は相手も凄いわね。あれ、クオンを完全に観察してるわ)
連れにヴェルト様と呼ばれていたこともあり、どこかでそれなりの立場にあるのだろう。
一国の騎士団に所属しているからか、目の前にいる青年が普通ではないとわかる。さすがにどこの誰かまではわからないのだが。
「どうするよ。これ、二人で戦うか?」
無理だとわかっていて言うのだから、これまた性格が悪いと言いたくなる。
「挑発はそれぐらいにしなさいよ」
「ヴェルト様、そんな挑発に乗らないでください」
呆れように二人が言えば、クオンは舌打ちして視線を逸らし、褐色の青年ヴェルトは不機嫌そうに視線を逸らす。
ため息をつくリーナは、連れと話を進めようと視線を向けた。
「私はリーナよ。助太刀するわ」
「ありがとうございます。私はトレセスです」
互いに話ができる相手と認識した辺りで、魔物の雄叫びに意識を切り替える。
二人で戦えるどころか、四人でもどうかと思われる魔物。やり合っている場合ではないと思ったヴェルトが剣を抜けば、クオンもやるかと魔物を見据える。
「リーナ、背中任せたぜ」
「わかってるわよ。まったく」
構えているわけではない。ただ立っているだけだが、隙は欠片もない二人。
(なんなんだ、こいつら)
元々警戒心の強いヴェルトは、信じていいのか悩む。共に戦うということは、背中を預けるということ。預けていいのかと判断に悩む。
「ヴェルト様、害がある者は精霊が入れないはずです。どこかの商人護衛か、密航でしょう」
調べるのは後にして、まずはこの魔物をどうにかしようとトレセスが囁けば、そうだなと頷く。
魔物をどうにかしなければいけない。怪しいことは間違いないが、精霊が入れているなら害はないと信じるしかないと、詮索をやめる。
今はそんなことをしている場合ではないのだ。不服だが手を借りて、この場を乗り越えようと決めた。
決めれば、あとは動くだけだ。
割り切ることができたヴェルトを見て、トレセスもホッとしたように魔物を見る。相手の実力はわからないが、共闘するからには、それなりに戦えると信じるしかないと。
四人それぞれが、共闘を受け入れた辺りで真っ先に動いたのはクオンとヴェルトの二人。
どこか似ているのかもしれない、とリーナとトレセスが思えば、追撃するように地面を蹴る。
リーナはクオンと戦うために、トレセスはヴェルトを守るために魔物を斬り捨てていく。一匹斬り、二人の視線は絡み合う。
互いの立ち位置を確認して、なるほどと頷いたところまで同じ。どちらが主導権を握り、連れはどう動くのかを確認し合ったのだ。
「お前、レイピアの予備は持ってるんだよな」
普段とまったく変わらない戦い方に、クオンが確認するように聞く。さすがに予備を持っていないと言われたら、戦い方を抑えてもらわなければと思ったのだ。
「持ってきてるわよ。なるべくなら、使いたくないのだけどね。あれは予備だもの」
いつも折れたときに使う、本当に予備でしかないレイピア。強度が低いという問題点があった。
「魔力で少し強度を上げているから、簡単には折れないわよ」
ちゃんと対策はしていると言われれば、魔力の強化かと呟く。いざとなれば自分がやればいいかと思ったのだ。
現状としては、無駄にある魔力という認識だから、有効活用できていいと。
「じゃあ、全力でぶった斬ってやれ!」
一撃で三匹の魔物を斬ったクオンに、了解とリーナが群れへ突っ込む。
「お、おいっ」
さすがに彼女が突っ込むとは思わなかっただけに、慌てたのはヴェルトの方だ。
顔には出さないが、トレセスも驚いている。彼女はクオンのサポートをする要員だと思っていたからだ。
「ふんっ。リーナを雑魚扱いすんな」
彼女は自分の副官。雑魚扱いも、ただのサポート要員だと思われるのも気に入らない。
見せつけてやる、ということで突っ込むように仕向けたのだ。
「認識が間違っていたことは認めてやるよ!」
荒々しく斬りつけながら、ヴェルトは共闘の相手が想像以上の強者だと認める。
下手したら、自分達より強いかもしれないと。
(何者なんだ……)
これだけの強さを持つ護衛など、商人が連れているわけがない。密航というのも納得がいかなかった。
もっと違う存在だと思うと、この戦いが終わったあとに聞き出してやると決める。そのためにも、まずは魔物を蹴散らすのだ。
(負けてらんねぇ)
こいつに負けられない、という気持ちがヴェルトを煽った。
どことなく張り合うように戦う二人。さらに前で何事思ないように、大量の魔物を斬り捨てていくリーナ。
冷静に見ているトレセスは、案外悪くないかもしれないと思う。彼女は想定外だが、戦力としては最高だとも思っていた。
「魔物はこれだけ、だと思いますか」
小声で問いかければ、ヴェルトが渋い表情を浮かべる。そうではない、とも、そうだ、とも言えない。
強いて言うなら、この事態が普通ではないということだけだ。流れ星も異常だと、今の彼は知っている。
「おい、てめぇら! 終わりはまだだぜ!」
呑気に話しているな、とクオンが怒鳴れば、魔物の強さが変化しているとリーナが言う。状況はわからないが、今までは前座だったのだろうという判断だ。
「武器の質がよくねぇな。もったいない」
南から来ていたな、と思いだす。知識としては簡単なものしかないが、技術的な部分が遅れているのだろう、ということぐらいはわかる。
彼らが使う武器は、バルスデ王国では一昔前のものだからだ。
「うっせぇ! これからが本気だ!」
バカにするな、とヴェルトは剣を放り投げる。
その瞬間、トレセスは盛大なため息をついた。この先の行動が容易に想像できたから。
・
(つまり、この世界以外から来たってことか……)
そんなことがあるのか、と思う自分と、それが自分達の敵だと語りかけてくる自分がいる。
「よぉ、助太刀してやるよ。いつかの兄ちゃん」
闇に溶け込む褐色の青年を見て、クオンはニヤリと笑う。こう言われると不快だろうな、とわかった上で言ったのだ。
後ろで呆れたようにリーナが見ているが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
「てめぇ、喧嘩売って」
「ヴェルト様、今はそのようなことを言っている場合ではありません」
掴みかかりそうな青年を呼び止める新手。なるほどとクオンは頷く。
「虹の女神が連れて来た仲間、ね」
リーナが小さな声で話しかけてくれば、クオンも同じ考えなのか前だけを見ている。鋭く観察しているのだ。
口調は極めて軽口だが、クオンは一瞬たりとも油断していない。相手のすべてを見極めようと、常に青年を観察していた。
新人の騎士であろうと、すべて自分で見て判断を下すクオン。表に見せることなく観察することを平然とやるのは、リーナにはできないことだ。
(けど、今回は相手も凄いわね。あれ、クオンを完全に観察してるわ)
連れにヴェルト様と呼ばれていたこともあり、どこかでそれなりの立場にあるのだろう。
一国の騎士団に所属しているからか、目の前にいる青年が普通ではないとわかる。さすがにどこの誰かまではわからないのだが。
「どうするよ。これ、二人で戦うか?」
無理だとわかっていて言うのだから、これまた性格が悪いと言いたくなる。
「挑発はそれぐらいにしなさいよ」
「ヴェルト様、そんな挑発に乗らないでください」
呆れように二人が言えば、クオンは舌打ちして視線を逸らし、褐色の青年ヴェルトは不機嫌そうに視線を逸らす。
ため息をつくリーナは、連れと話を進めようと視線を向けた。
「私はリーナよ。助太刀するわ」
「ありがとうございます。私はトレセスです」
互いに話ができる相手と認識した辺りで、魔物の雄叫びに意識を切り替える。
二人で戦えるどころか、四人でもどうかと思われる魔物。やり合っている場合ではないと思ったヴェルトが剣を抜けば、クオンもやるかと魔物を見据える。
「リーナ、背中任せたぜ」
「わかってるわよ。まったく」
構えているわけではない。ただ立っているだけだが、隙は欠片もない二人。
(なんなんだ、こいつら)
元々警戒心の強いヴェルトは、信じていいのか悩む。共に戦うということは、背中を預けるということ。預けていいのかと判断に悩む。
「ヴェルト様、害がある者は精霊が入れないはずです。どこかの商人護衛か、密航でしょう」
調べるのは後にして、まずはこの魔物をどうにかしようとトレセスが囁けば、そうだなと頷く。
魔物をどうにかしなければいけない。怪しいことは間違いないが、精霊が入れているなら害はないと信じるしかないと、詮索をやめる。
今はそんなことをしている場合ではないのだ。不服だが手を借りて、この場を乗り越えようと決めた。
決めれば、あとは動くだけだ。
割り切ることができたヴェルトを見て、トレセスもホッとしたように魔物を見る。相手の実力はわからないが、共闘するからには、それなりに戦えると信じるしかないと。
四人それぞれが、共闘を受け入れた辺りで真っ先に動いたのはクオンとヴェルトの二人。
どこか似ているのかもしれない、とリーナとトレセスが思えば、追撃するように地面を蹴る。
リーナはクオンと戦うために、トレセスはヴェルトを守るために魔物を斬り捨てていく。一匹斬り、二人の視線は絡み合う。
互いの立ち位置を確認して、なるほどと頷いたところまで同じ。どちらが主導権を握り、連れはどう動くのかを確認し合ったのだ。
「お前、レイピアの予備は持ってるんだよな」
普段とまったく変わらない戦い方に、クオンが確認するように聞く。さすがに予備を持っていないと言われたら、戦い方を抑えてもらわなければと思ったのだ。
「持ってきてるわよ。なるべくなら、使いたくないのだけどね。あれは予備だもの」
いつも折れたときに使う、本当に予備でしかないレイピア。強度が低いという問題点があった。
「魔力で少し強度を上げているから、簡単には折れないわよ」
ちゃんと対策はしていると言われれば、魔力の強化かと呟く。いざとなれば自分がやればいいかと思ったのだ。
現状としては、無駄にある魔力という認識だから、有効活用できていいと。
「じゃあ、全力でぶった斬ってやれ!」
一撃で三匹の魔物を斬ったクオンに、了解とリーナが群れへ突っ込む。
「お、おいっ」
さすがに彼女が突っ込むとは思わなかっただけに、慌てたのはヴェルトの方だ。
顔には出さないが、トレセスも驚いている。彼女はクオンのサポートをする要員だと思っていたからだ。
「ふんっ。リーナを雑魚扱いすんな」
彼女は自分の副官。雑魚扱いも、ただのサポート要員だと思われるのも気に入らない。
見せつけてやる、ということで突っ込むように仕向けたのだ。
「認識が間違っていたことは認めてやるよ!」
荒々しく斬りつけながら、ヴェルトは共闘の相手が想像以上の強者だと認める。
下手したら、自分達より強いかもしれないと。
(何者なんだ……)
これだけの強さを持つ護衛など、商人が連れているわけがない。密航というのも納得がいかなかった。
もっと違う存在だと思うと、この戦いが終わったあとに聞き出してやると決める。そのためにも、まずは魔物を蹴散らすのだ。
(負けてらんねぇ)
こいつに負けられない、という気持ちがヴェルトを煽った。
どことなく張り合うように戦う二人。さらに前で何事思ないように、大量の魔物を斬り捨てていくリーナ。
冷静に見ているトレセスは、案外悪くないかもしれないと思う。彼女は想定外だが、戦力としては最高だとも思っていた。
「魔物はこれだけ、だと思いますか」
小声で問いかければ、ヴェルトが渋い表情を浮かべる。そうではない、とも、そうだ、とも言えない。
強いて言うなら、この事態が普通ではないということだけだ。流れ星も異常だと、今の彼は知っている。
「おい、てめぇら! 終わりはまだだぜ!」
呑気に話しているな、とクオンが怒鳴れば、魔物の強さが変化しているとリーナが言う。状況はわからないが、今までは前座だったのだろうという判断だ。
「武器の質がよくねぇな。もったいない」
南から来ていたな、と思いだす。知識としては簡単なものしかないが、技術的な部分が遅れているのだろう、ということぐらいはわかる。
彼らが使う武器は、バルスデ王国では一昔前のものだからだ。
「うっせぇ! これからが本気だ!」
バカにするな、とヴェルトは剣を放り投げる。
その瞬間、トレセスは盛大なため息をついた。この先の行動が容易に想像できたから。
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