188 / 276
5部 よみがえる月神編
ティンフスへ2
しおりを挟む
この反応を見て、なるほどとクロエは納得する。自分に貸したのも、これは人に見せていい用なのだと理解したのだ。
(やってくれるな)
このまま手のひらで転がされているのは癪に障るとすら思ったが、今はどうにもできない。
「リオン・アルヴァースと関わりのある場、という意味なら、今から向かうティンフスもだぞ」
なにか役立つかと言う女王に驚く三人。さすがにクロエも想定外なことで、このまま向かっていいのかとすら思ったほどだ。
関わりがある場所へ行くのは、クオンがリオン・アルヴァースの記憶を得るため。半日後に着いてしまうということは、なにか調べることはできない。
クロエはその場がどのようなところで、どのような記憶を得るかという下調べがしたかったのだ。
「陛下、それはどのような関わりがある場ですか」
「ふむ……ティンフスは、太陽神と月神が戦った地だ。つまり」
「リオン・アルヴァースの死んだ場所、か……」
さすがにやばいと思えた。そんなところへ行ってしまえば、なにが起きるかわからない。
不思議そうに見てくるフィーリオナに、彼女はわかっていないということだけはわかる。だからといって、セルティ達がわかっていない、ということにはならない。
わかっていてやっている可能性があると思えば、思いだしたと手紙を取り出すフィーリオナ。
「クロエに渡すよう頼まれたのを忘れていた」
「なー、早く行こうぜ。このままじゃ、ティンフスへ着くのが遅くなっちまう」
手紙を受け取るのと、クオンが催促してくるのが同時。どちらにしても行くしかない状況に、ため息を一回。
ここまできて引き返すこともできなければ、この距離で野営するわけにもいかない。フィーリオナを連れている現状、尚更にできないと思う。
(完全に謀られたな)
前に進むしかない。ティンフスへ行くしかないのだ。
「行こう」
これから先は、走りながら考えればいいだろう。クオンもある程度は覚悟の上で、リオン・アルヴァースの記憶を得ようとしている。
ならば、見守るしかないと思い直す。
手紙を懐へ仕舞えば、再び馬を走らせた。
ひたすらに馬を走らせ、目的の地へ着いたのは昼を過ぎた頃のこと。さすがに疲れたな、と馬を労いながら降りる。
「馬には悪いことしたな」
ティンフスまで半日で行けるとはいえ、それは強行して行くからだ。本来ならどこかで休息して一日半かけて行く村だ。
「すぐに休ませてあげるね」
リーナも優しく撫でながら言えば、村の入り口を見る。ここで少し休息がとれるだろうかと。
疲れたというほどではないのだが、気疲れは少しばかりあった。女王がついてくるとは思わなかったことから、気になって仕方なかったのだ。
(陛下……クオンを狙ってついてきたのかな)
フィーリオナがクオンの周りをつきまとうようになったのは、一体いつからだったかと思い返す。気付いたときにはいたのだが、本気なのかがどうにも読めない。
(クロエも、なんかピリついてるんだよね)
行く途中でフィーリオナと話してから、どうにも近寄りがたいと思っていた。ここまでわかりやすく出すのは、クロエにしては珍しい。
彼は基本的に表へ出すことはないから。
とにかく一休みしたいとリーナが一歩を踏み出すと、クオンの隣へ向かう。行こうと言うように見上げ、クオンもフッと笑う。
「門番になんて言えばいいんですか?」
そのままフィーリオナの方へ振り向けば、女王は笑った。すでに知らせは出してあると。
ティンフスは騎士領となっている。王家が管理しているため、当然ながら配属されている騎士も王家の信頼が厚い者達だけ。
セルティやイクティスが選んでいるのかもしれないが、それならば女王が来ることも知っていて当たり前だろう。
「これは陛下、お待ちしておりました」
「あぁ、道を使いに来た。セルティから連絡は来ているだろうが」
フィーリオナが近づけば、門番のハーフエルフが騎士の礼をして声をかけてきた。
連絡のあった通りだと言えば、特になにか言うわけでもなく中へ通してくれる。配属された騎士は、この村がどのようなところか教えられているのかもしれない。
「特に詮索はされないから、安心しろ」
どのような連絡をしているかは知らないが、と言えば、わかったと頷く三人。詮索されるのは面倒なだけに、これはありがたいことだった。
フィーリオナを先頭に村へ踏み込めば、そこは村と呼べるのかわからないほど建物がない。最低限の家と騎士のみなのだろう。
「……変わった気配がする村ね」
不思議な気配がするとリーナが言えば、わかるのかとフィーリオナが驚く。
さすがオーヴァチュア家、と思ったほどだった。これに気付けるとは思わなかったのだ。
「クロエはどうだ?」
「感じませんね。人間ではわからないものなのか、リーナだから感じ取れるものなのか。そのどちらかだと思いますが」
どれだけ探っても、クロエには変わった気配など感じない。
「なら、クオンはどうだ?」
お前なら感じ取れるのではないか、とフィーリオナは言う。彼の能力は月神へと変化を始めているのだから。
「クオン?」
問いかけたものの答えがないことから視線を向ければ、クオンはどこか遠くを見ている。そこからなにかを感じ取っているかのように。
「問いかけるまでもなく、感じてるみたいだな。あの井戸が目的地へ行くための入り口だ」
視線の先にある古い井戸。どこもおかしなところはないが、それが見せかけだけだとは聞いただけの情報。
さすがに、フィーリオナでも井戸からなにかを感じたりはしない。つまり人間かそうではないかは関係ないのだ。
「クロエも気にしなくていいぞ。これは私でもわからないものだからな」
「どなたならわかるものなのですか」
逆に言えば、誰ならわかるのだろうか。城内にいるのだろうとクロエは思っていた。
その人物もある程度は推測できている。問いかけたのはわざとだ。
「セルティはわかるな。ここはあいつの管轄だ。たぶん、イクティスもわかるんじゃないか。試したことはないから、よくわからないが」
セレンへ行ったこともあるはずだから、と言われれば予測通りかと頷く。同時に、彼女が誤魔化す気はないのだと少し信じる。
ここはなにか意味のある場。そして気配を感じ取れるということも、特殊だということに繋がるはずだ。
それを言ってしまったということは、隠す必要がないのか、彼女に誤魔化す気がないのかのどちらかということになる。
(誤魔化す気がないんだろうな。嘘が苦手な奴だから)
変わらないな、と小さく呟くと、どうしたと言うようにフィーリオナは視線を向けた。
「なんでもありません」
・
(やってくれるな)
このまま手のひらで転がされているのは癪に障るとすら思ったが、今はどうにもできない。
「リオン・アルヴァースと関わりのある場、という意味なら、今から向かうティンフスもだぞ」
なにか役立つかと言う女王に驚く三人。さすがにクロエも想定外なことで、このまま向かっていいのかとすら思ったほどだ。
関わりがある場所へ行くのは、クオンがリオン・アルヴァースの記憶を得るため。半日後に着いてしまうということは、なにか調べることはできない。
クロエはその場がどのようなところで、どのような記憶を得るかという下調べがしたかったのだ。
「陛下、それはどのような関わりがある場ですか」
「ふむ……ティンフスは、太陽神と月神が戦った地だ。つまり」
「リオン・アルヴァースの死んだ場所、か……」
さすがにやばいと思えた。そんなところへ行ってしまえば、なにが起きるかわからない。
不思議そうに見てくるフィーリオナに、彼女はわかっていないということだけはわかる。だからといって、セルティ達がわかっていない、ということにはならない。
わかっていてやっている可能性があると思えば、思いだしたと手紙を取り出すフィーリオナ。
「クロエに渡すよう頼まれたのを忘れていた」
「なー、早く行こうぜ。このままじゃ、ティンフスへ着くのが遅くなっちまう」
手紙を受け取るのと、クオンが催促してくるのが同時。どちらにしても行くしかない状況に、ため息を一回。
ここまできて引き返すこともできなければ、この距離で野営するわけにもいかない。フィーリオナを連れている現状、尚更にできないと思う。
(完全に謀られたな)
前に進むしかない。ティンフスへ行くしかないのだ。
「行こう」
これから先は、走りながら考えればいいだろう。クオンもある程度は覚悟の上で、リオン・アルヴァースの記憶を得ようとしている。
ならば、見守るしかないと思い直す。
手紙を懐へ仕舞えば、再び馬を走らせた。
ひたすらに馬を走らせ、目的の地へ着いたのは昼を過ぎた頃のこと。さすがに疲れたな、と馬を労いながら降りる。
「馬には悪いことしたな」
ティンフスまで半日で行けるとはいえ、それは強行して行くからだ。本来ならどこかで休息して一日半かけて行く村だ。
「すぐに休ませてあげるね」
リーナも優しく撫でながら言えば、村の入り口を見る。ここで少し休息がとれるだろうかと。
疲れたというほどではないのだが、気疲れは少しばかりあった。女王がついてくるとは思わなかったことから、気になって仕方なかったのだ。
(陛下……クオンを狙ってついてきたのかな)
フィーリオナがクオンの周りをつきまとうようになったのは、一体いつからだったかと思い返す。気付いたときにはいたのだが、本気なのかがどうにも読めない。
(クロエも、なんかピリついてるんだよね)
行く途中でフィーリオナと話してから、どうにも近寄りがたいと思っていた。ここまでわかりやすく出すのは、クロエにしては珍しい。
彼は基本的に表へ出すことはないから。
とにかく一休みしたいとリーナが一歩を踏み出すと、クオンの隣へ向かう。行こうと言うように見上げ、クオンもフッと笑う。
「門番になんて言えばいいんですか?」
そのままフィーリオナの方へ振り向けば、女王は笑った。すでに知らせは出してあると。
ティンフスは騎士領となっている。王家が管理しているため、当然ながら配属されている騎士も王家の信頼が厚い者達だけ。
セルティやイクティスが選んでいるのかもしれないが、それならば女王が来ることも知っていて当たり前だろう。
「これは陛下、お待ちしておりました」
「あぁ、道を使いに来た。セルティから連絡は来ているだろうが」
フィーリオナが近づけば、門番のハーフエルフが騎士の礼をして声をかけてきた。
連絡のあった通りだと言えば、特になにか言うわけでもなく中へ通してくれる。配属された騎士は、この村がどのようなところか教えられているのかもしれない。
「特に詮索はされないから、安心しろ」
どのような連絡をしているかは知らないが、と言えば、わかったと頷く三人。詮索されるのは面倒なだけに、これはありがたいことだった。
フィーリオナを先頭に村へ踏み込めば、そこは村と呼べるのかわからないほど建物がない。最低限の家と騎士のみなのだろう。
「……変わった気配がする村ね」
不思議な気配がするとリーナが言えば、わかるのかとフィーリオナが驚く。
さすがオーヴァチュア家、と思ったほどだった。これに気付けるとは思わなかったのだ。
「クロエはどうだ?」
「感じませんね。人間ではわからないものなのか、リーナだから感じ取れるものなのか。そのどちらかだと思いますが」
どれだけ探っても、クロエには変わった気配など感じない。
「なら、クオンはどうだ?」
お前なら感じ取れるのではないか、とフィーリオナは言う。彼の能力は月神へと変化を始めているのだから。
「クオン?」
問いかけたものの答えがないことから視線を向ければ、クオンはどこか遠くを見ている。そこからなにかを感じ取っているかのように。
「問いかけるまでもなく、感じてるみたいだな。あの井戸が目的地へ行くための入り口だ」
視線の先にある古い井戸。どこもおかしなところはないが、それが見せかけだけだとは聞いただけの情報。
さすがに、フィーリオナでも井戸からなにかを感じたりはしない。つまり人間かそうではないかは関係ないのだ。
「クロエも気にしなくていいぞ。これは私でもわからないものだからな」
「どなたならわかるものなのですか」
逆に言えば、誰ならわかるのだろうか。城内にいるのだろうとクロエは思っていた。
その人物もある程度は推測できている。問いかけたのはわざとだ。
「セルティはわかるな。ここはあいつの管轄だ。たぶん、イクティスもわかるんじゃないか。試したことはないから、よくわからないが」
セレンへ行ったこともあるはずだから、と言われれば予測通りかと頷く。同時に、彼女が誤魔化す気はないのだと少し信じる。
ここはなにか意味のある場。そして気配を感じ取れるということも、特殊だということに繋がるはずだ。
それを言ってしまったということは、隠す必要がないのか、彼女に誤魔化す気がないのかのどちらかということになる。
(誤魔化す気がないんだろうな。嘘が苦手な奴だから)
変わらないな、と小さく呟くと、どうしたと言うようにフィーリオナは視線を向けた。
「なんでもありません」
・
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
晴明、異世界に転生する!
るう
ファンタジー
穢れを祓うことができる一族として、帝国に認められているロルシー家。獣人や人妖を蔑視する人間界にあって、唯一爵位を賜った人妖一族だ。前世で最強人生を送ってきた安倍晴明は、このロルシー家、末の息子として生を受ける。成人の証である妖への転変もできず、未熟者の証明である灰色の髪のままの少年、それが安倍晴明の転生した姿だった。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
死亡エンドしかない悪役令息に転生してしまったみたいだが、全力で死亡フラグを回避する!
柚希乃愁
ファンタジー
『Blessing Blossom』という大人向けの恋愛シミュレーションRPGゲームがあった。
いわゆるエロゲ―だ。
その中に登場する公爵家長男レオナルド=クルームハイト。
あるときゲーム内のキャラクターであるはずの彼は、今の自分ではないもう一つの記憶を思い出す。
それはこの世界とは別の世界のもの。
その記憶の中で、彼は今自分がいるのがゲームの世界だということを知る。
しかもレオナルドは、ヒロインのどのルートに進んでも最後は死亡してしまう悪役令息で……。
ゲーム本編開始までにはまだ時間がある。
レオナルドは記憶を頼りに死亡回避のために動き出す。
自分にできることをしよう、と。
そんなレオナルドの行動は少なからず周囲に影響を与えていく。
自身の死亡回避、そして悠々自適なスローライフという目標に向かって順調に進んでいるかに見えたレオナルドだが、ある事件が起きる。
それはゲームにはなかったもので……。
ゲームと今レオナルドが生きている現実で展開が違っているのだ。
この事件をきっかけにレオナルドの考え方は変わっていくこととなる。
果たしてレオナルドは死亡エンドを回避できるのか―――。
*念のためのセルフレイティングです。
10/10 男性向けHOTランキング3位!
10/11 男性向けHOTランキング2位!
10/13 男性向けHOTランキング1位!
皆様お読みくださりありがとうございますm(__)m
11/4 第一章完結
11/7 第二章開始
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
スキルポイントが無限で全振りしても余るため、他に使ってみます
銀狐
ファンタジー
病気で17歳という若さで亡くなってしまった橘 勇輝。
死んだ際に3つの能力を手に入れ、別の世界に行けることになった。
そこで手に入れた能力でスキルポイントを無限にできる。
そのため、いろいろなスキルをカンストさせてみようと思いました。
※10万文字が超えそうなので、長編にしました。
魔女の復讐は容赦なし?~みなさま覚悟なさいませ?~
狭山ひびき@バカふり160万部突破
ファンタジー
*土曜日更新
魔法薬の実験ついでに復讐しよう!――魔女だとばれて国から追放されたメリーエル・フォーンはある日、魔法薬の研究データをとるために、自分を追放した人たちを薬の実験台にすることに決める。実験もできて復讐もできるなんて一石二鳥。なにより自分がとても楽しい!メリーエルはまず手始めに、髪の毛までも残さず全身の毛が抜けてツルツルピカピカになってしまう脱毛薬の実験データをとることにするが…。
前世は最悪だったのに神の世界に行ったら神々全員&転生先の家族から溺愛されて幸せ!?しかも最強➕契約した者、創られた者は過保護すぎ!他者も!?
a.m.
ファンタジー
主人公柳沢 尊(やなぎさわ たける)は最悪な人生だった・・耐えられず心が壊れ自殺してしまう。
気が付くと神の世界にいた。
そして目の前には、多数の神々いて「柳沢尊よ、幸せに出来なくてすまなかった転生の前に前の人生で壊れてしまった心を一緒に治そう」
そうして神々たちとの生活が始まるのだった...
もちろん転生もします
神の逆鱗は、尊を傷つけること。
神「我々の子、愛し子を傷つける者は何であろうと容赦しない!」
神々&転生先の家族から溺愛!
成長速度は遅いです。
じっくり成長させようと思います。
一年一年丁寧に書いていきます。
二年後等とはしません。
今のところ。
前世で味わえなかった幸せを!
家族との思い出を大切に。
現在転生後···· 0歳
1章物語の要点······神々との出会い
1章②物語の要点······家族&神々の愛情
現在1章③物語の要点······?
想像力が9/25日から爆発しまして増えたための変えました。
学校編&冒険編はもう少し進んでから
―――編、―――編―――編まだまだ色んなのを書く予定―――は秘密
処女作なのでお手柔らかにお願いします。文章を書くのが下手なので誤字脱字や比例していたらコメントに書いていただけたらすぐに直しますのでお願いします。(背景などの細かいところはまだ全く書けないのですいません。)主人公以外の目線は、お気に入り100になり次第別に書きますのでそちらの方もよろしくお願いします。(詳細は200)
感想お願いいたします。
❕只今話を繋げ中なためしおりの方は注意❕
目線、詳細は本編の間に入れました
2020年9月毎日投稿予定(何もなければ)
頑張ります
(心の中で読んでくださる皆さんに物語の何か案があれば教えてほしい~~🙏)と思ってしまいました。人物、魔物、物語の流れなど何でも、皆さんの理想に追いつくために!
旧 転生したら最強だったし幸せだった
転生したら侯爵令嬢だった~メイベル・ラッシュはかたじけない~
おてんば松尾
恋愛
侯爵令嬢のメイベル・ラッシュは、跡継ぎとして幼少期から厳しい教育を受けて育てられた。
婚約者のレイン・ウィスパーは伯爵家の次男騎士科にいる同級生だ。見目麗しく、学業の成績も良いことから、メイベルの婚約者となる。
しかし、妹のサーシャとレインは互いに愛し合っているようだった。
二人が会っているところを何度もメイベルは見かけていた。
彼は婚約者として自分を大切にしてくれているが、それ以上に妹との仲が良い。
恋人同士のように振舞う彼らとの関係にメイベルは悩まされていた。
ある日、メイベルは窓から落ちる事故に遭い、自分の中の過去の記憶がよみがえった。
それは、この世界ではない別の世界に生きていた時の記憶だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる