183 / 276
4部 女神の末裔編
聖剣と女神の力2
しおりを挟む
現実に戻ってみれば、自分の横に突き刺さる細身の聖剣。ようやく自分になにが起きたのかを理解する。
悔しいと思ったとき、突然空から降ってきたのだ。自分の隣へ突き刺さった瞬間、彼は彼女と会ったのだ。語り掛けてきたのも、この聖剣だと気付く。
「やるか…」
フェーナとの会話は夢でも幻でもない。これは自分に渡された、外の魔物と戦える力だ。
自分のものにしなくてはいけない、という過程はあるものの、これでまともに戦うことができる。それならやるだけだと剣を手にした。
「ヴェルト…」
驚いたように見るリーシュと、聖剣を手にしたと気付いて笑うセルティ。
(面白くなってきたな)
この土壇場で聖剣を手にした青年。その力がどのようなものなのか、彼は理解しているのだろうかと思い、表情を見て愚問だと思い直す。
「傭兵組合の情報屋、だったな。シュトラウスの名を継ぐなら、結界ぐらい問題ないな」
「問題ありません」
ならば、下がっていろと彼は言う。この先、足手まといにしかならないから。
困惑したのは一瞬のこと。すぐさま了承すると、シザは三人の傭兵を下がらせる。リーシュも下がらせた方がいいかと思ったのだが、彼女はヴェルトの気持ちを左右する存在。
このままでいいのかもしれないと思い直す。彼女を守ろうとすれば、実力以上の力を発揮する。
(それに、あのハーフエルフ……)
名乗り合っていないことから、誰なのかはわからない。わかるのは、この場にいる誰よりも強いということと、精霊の巫女と関わりのある人物だということ。
任せていいだろうと視線だけで語り掛ければ、三人の傭兵達もわかったと頷く。
「リーシュ、そこから動くなよ。一応、彼が守ってくれそうだが……そう簡単に使える力でもない」
「はい…」
どことなく不安げに見るリーシュに、問題ないと笑いかけるセルティ。
「見せた方が早い。見せれば、この人間ならやれるだろう」
さすがにリーシュでも理解できなかったのだが、剣を一振りしたのを見て驚く。彼もだとは思わなかったのだ。
封じを解かれた剣は、どこからどう見ても聖剣だった。
「人間、見て学べ」
セルティが言えば、聖剣を握り締めていたヴェルトも気付く。助っ人として現れたハーフエルフが持つのは、自分が今手にしたものと同じだと。
「お前なら、見ただけで十分だろ」
すべてを見透かしているようなハーフエルフで、不愉快だと彼を見る。自分がすることはあっても、されることは嫌いなのだ。
「リーシュが選んだ男なら、これぐらいやってもらわないとな」
馴れ馴れしく呼ぶなと思ったが、今はセルティに噛みついている場合ではない。この聖剣を自分のものにして、目の前の魔物を倒すのだ。
「聖剣よ…」
目の前で解き放たれた力。彼は自分のものにしているのだと、ヴェルトでもわかる。
力強く輝く聖剣は、今手にしているのよりも強い。これだけの力を発揮することができるということ。
(彼女が使うには、これがいいんだろうな。けど、俺はこれじゃダメなんだ。そうだな……俺はもっと重い剣がいい)
ニヤリと笑ったのは、聖剣に問いかけられた気がしたのだ。どんなものがいいのかと。
だから答えた。自分が使うなら、もっと重い剣がいい。普通の長剣と変わらないものでいいが、重さは欲しいと。
まるで力の意識が流れ込んでくるかのような感覚。力に意識がある、ということ自体がおかしなことなのだが。
(この力は……この世界を守ってきた者が生み出したもの)
薄っすらと感じ取れるのは、世界を守ろうとした者がいたということ。この力を使って戦った者もいた。
(力を積み重ねているような感じだな)
言われなくてもわかるのは、この力を使って戦っていたのがフェーナだということだ。
そして、今度は自分が使う。さらなる力を積み重ねて。
「……俺に、力を貸しやがれ。聖剣よ!」
聖剣と意識を同調させれば、フェーナの姿が見えたような気がする。実際には見えていないのだが、この中で生きているような錯覚に陥ったのだ。
(これは、一種の契約みたいなものか)
精霊契約を交わしたときと、感覚が似ていると気付く。聖剣という存在と契約を交わしたのだ。
「ヴェルト!」
目の前に迫る蔓を見て、慌てたように呼びかけてくるリーシュ。けれど、大丈夫だと言うようにヴェルトがニヤリと笑う。
左手に握り締めた聖剣は、輝きながら形を変え始めたのだ。
聖剣の輝きは身体の痺れを治したどころか、疲れ切っていたはずなのに力がみなぎってくる。今までの戦闘などなかったかのように。
これならあの魔物を倒せる。
力の使い方はなんとなく理解したつもりだった。幸いにも、目の前で見せてくれている。あとは実戦でどうにかするだけだ。
「目障り…力…スベテ食らウ……」
ヴェルトが聖剣で蔓を切れば、魔物は言葉を話し始めた。簡潔に事情を聞いていた傭兵達も、さすがに魔物が喋ることに驚く。
本当に喋るとは思わなかったのだ。
「食わせるかよ! これは、色々な奴らが積み重ねた力なんだからな!」
「その通りだな。この世界を守ってきた者達の想い、魔物風情に食わせる気などない」
喋ってくれたことでわかったこと、それは目の前にいる魔物が外から来た親玉であろうこと。倒せばすべてが終わることだろう。
「精霊の言葉が聞けるなら、村の外と合わせられるな」
この魔物は外の魔物と同時に倒す必要がある。イクティスからそう連絡が入ったのだ。
「あんた、精霊の声が聞けるのか?」
「いいや。だが、連絡を受け取る手段があるだけだ」
さすがに秘密だと言われたが、精霊からの連絡を受け取れる手段など言えないかとヴェルトも納得した。
「受け取る手段はあるが、直接声は聞けない。露払いはしてやるから、あとは任せるぞ」
何事もないように蔓を切り落とせば、攻撃のすべてを引き受けるセルティ。苦もなくすべてを受け止める姿に、ヴェルトは実力を垣間見た気がした。
あくまでも垣間見ただけだ。自分に見せるため聖剣を使っているが、彼は本気で戦ってはいない。底知れない強さを秘めている。
「イルフィル、タイミングを教えてくれ」
『承知した』
契約を交わした風の精霊へ呼びかければ、すべてを聞いていた精霊もわかっていると言うように答えた。
言われるまでもなく、この村を守るために動くつもりだったのだ。
契約を交わしたことで主を優先するとはいえ、精霊にとって精霊の巫女は特別だ。当然、この村が大切なことに変わりはない。
守るためならなんでもすると思うことも、当たり前なことだった。
「なら、やるとするか」
聖剣を構えると、ヴェルトは合図が来るのをひたすらに待つ。セルティの動きを見ながら。
・
悔しいと思ったとき、突然空から降ってきたのだ。自分の隣へ突き刺さった瞬間、彼は彼女と会ったのだ。語り掛けてきたのも、この聖剣だと気付く。
「やるか…」
フェーナとの会話は夢でも幻でもない。これは自分に渡された、外の魔物と戦える力だ。
自分のものにしなくてはいけない、という過程はあるものの、これでまともに戦うことができる。それならやるだけだと剣を手にした。
「ヴェルト…」
驚いたように見るリーシュと、聖剣を手にしたと気付いて笑うセルティ。
(面白くなってきたな)
この土壇場で聖剣を手にした青年。その力がどのようなものなのか、彼は理解しているのだろうかと思い、表情を見て愚問だと思い直す。
「傭兵組合の情報屋、だったな。シュトラウスの名を継ぐなら、結界ぐらい問題ないな」
「問題ありません」
ならば、下がっていろと彼は言う。この先、足手まといにしかならないから。
困惑したのは一瞬のこと。すぐさま了承すると、シザは三人の傭兵を下がらせる。リーシュも下がらせた方がいいかと思ったのだが、彼女はヴェルトの気持ちを左右する存在。
このままでいいのかもしれないと思い直す。彼女を守ろうとすれば、実力以上の力を発揮する。
(それに、あのハーフエルフ……)
名乗り合っていないことから、誰なのかはわからない。わかるのは、この場にいる誰よりも強いということと、精霊の巫女と関わりのある人物だということ。
任せていいだろうと視線だけで語り掛ければ、三人の傭兵達もわかったと頷く。
「リーシュ、そこから動くなよ。一応、彼が守ってくれそうだが……そう簡単に使える力でもない」
「はい…」
どことなく不安げに見るリーシュに、問題ないと笑いかけるセルティ。
「見せた方が早い。見せれば、この人間ならやれるだろう」
さすがにリーシュでも理解できなかったのだが、剣を一振りしたのを見て驚く。彼もだとは思わなかったのだ。
封じを解かれた剣は、どこからどう見ても聖剣だった。
「人間、見て学べ」
セルティが言えば、聖剣を握り締めていたヴェルトも気付く。助っ人として現れたハーフエルフが持つのは、自分が今手にしたものと同じだと。
「お前なら、見ただけで十分だろ」
すべてを見透かしているようなハーフエルフで、不愉快だと彼を見る。自分がすることはあっても、されることは嫌いなのだ。
「リーシュが選んだ男なら、これぐらいやってもらわないとな」
馴れ馴れしく呼ぶなと思ったが、今はセルティに噛みついている場合ではない。この聖剣を自分のものにして、目の前の魔物を倒すのだ。
「聖剣よ…」
目の前で解き放たれた力。彼は自分のものにしているのだと、ヴェルトでもわかる。
力強く輝く聖剣は、今手にしているのよりも強い。これだけの力を発揮することができるということ。
(彼女が使うには、これがいいんだろうな。けど、俺はこれじゃダメなんだ。そうだな……俺はもっと重い剣がいい)
ニヤリと笑ったのは、聖剣に問いかけられた気がしたのだ。どんなものがいいのかと。
だから答えた。自分が使うなら、もっと重い剣がいい。普通の長剣と変わらないものでいいが、重さは欲しいと。
まるで力の意識が流れ込んでくるかのような感覚。力に意識がある、ということ自体がおかしなことなのだが。
(この力は……この世界を守ってきた者が生み出したもの)
薄っすらと感じ取れるのは、世界を守ろうとした者がいたということ。この力を使って戦った者もいた。
(力を積み重ねているような感じだな)
言われなくてもわかるのは、この力を使って戦っていたのがフェーナだということだ。
そして、今度は自分が使う。さらなる力を積み重ねて。
「……俺に、力を貸しやがれ。聖剣よ!」
聖剣と意識を同調させれば、フェーナの姿が見えたような気がする。実際には見えていないのだが、この中で生きているような錯覚に陥ったのだ。
(これは、一種の契約みたいなものか)
精霊契約を交わしたときと、感覚が似ていると気付く。聖剣という存在と契約を交わしたのだ。
「ヴェルト!」
目の前に迫る蔓を見て、慌てたように呼びかけてくるリーシュ。けれど、大丈夫だと言うようにヴェルトがニヤリと笑う。
左手に握り締めた聖剣は、輝きながら形を変え始めたのだ。
聖剣の輝きは身体の痺れを治したどころか、疲れ切っていたはずなのに力がみなぎってくる。今までの戦闘などなかったかのように。
これならあの魔物を倒せる。
力の使い方はなんとなく理解したつもりだった。幸いにも、目の前で見せてくれている。あとは実戦でどうにかするだけだ。
「目障り…力…スベテ食らウ……」
ヴェルトが聖剣で蔓を切れば、魔物は言葉を話し始めた。簡潔に事情を聞いていた傭兵達も、さすがに魔物が喋ることに驚く。
本当に喋るとは思わなかったのだ。
「食わせるかよ! これは、色々な奴らが積み重ねた力なんだからな!」
「その通りだな。この世界を守ってきた者達の想い、魔物風情に食わせる気などない」
喋ってくれたことでわかったこと、それは目の前にいる魔物が外から来た親玉であろうこと。倒せばすべてが終わることだろう。
「精霊の言葉が聞けるなら、村の外と合わせられるな」
この魔物は外の魔物と同時に倒す必要がある。イクティスからそう連絡が入ったのだ。
「あんた、精霊の声が聞けるのか?」
「いいや。だが、連絡を受け取る手段があるだけだ」
さすがに秘密だと言われたが、精霊からの連絡を受け取れる手段など言えないかとヴェルトも納得した。
「受け取る手段はあるが、直接声は聞けない。露払いはしてやるから、あとは任せるぞ」
何事もないように蔓を切り落とせば、攻撃のすべてを引き受けるセルティ。苦もなくすべてを受け止める姿に、ヴェルトは実力を垣間見た気がした。
あくまでも垣間見ただけだ。自分に見せるため聖剣を使っているが、彼は本気で戦ってはいない。底知れない強さを秘めている。
「イルフィル、タイミングを教えてくれ」
『承知した』
契約を交わした風の精霊へ呼びかければ、すべてを聞いていた精霊もわかっていると言うように答えた。
言われるまでもなく、この村を守るために動くつもりだったのだ。
契約を交わしたことで主を優先するとはいえ、精霊にとって精霊の巫女は特別だ。当然、この村が大切なことに変わりはない。
守るためならなんでもすると思うことも、当たり前なことだった。
「なら、やるとするか」
聖剣を構えると、ヴェルトは合図が来るのをひたすらに待つ。セルティの動きを見ながら。
・
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
異世界のんびり冒険日記
リリィ903
ファンタジー
牧野伸晃(マキノ ノブアキ)は30歳童貞のサラリーマン。
精神を病んでしまい、会社を休職して病院に通いながら日々を過ごしていた。
とある晴れた日、気分転換にと外に出て自宅近くのコンビニに寄った帰りに雷に撃たれて…
================================
初投稿です!
最近、異世界転生モノにはまってるので自分で書いてみようと思いました。
皆さん、どうか暖かく見守ってくださいm(._.)m
感想もお待ちしております!
ゆとりある生活を異世界で
コロ
ファンタジー
とある世界の皇国
公爵家の長男坊は
少しばかりの異能を持っていて、それを不思議に思いながらも健やかに成長していた…
それなりに頑張って生きていた俺は48歳
なかなか楽しい人生だと満喫していたら
交通事故でアッサリ逝ってもた…orz
そんな俺を何気に興味を持って見ていた神様の一柱が
『楽しませてくれた礼をあげるよ』
とボーナスとして異世界でもう一つの人生を歩ませてくれる事に…
それもチートまでくれて♪
ありがたやありがたや
チート?強力なのがあります→使うとは言ってない
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
身体の状態(主に目)と相談しながら書くので遅筆になると思います
宜しくお付き合い下さい
グーダラ王子の勘違い救国記~好き勝手にやっていたら世界を救っていたそうです~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
ある日、ティルナグ王国の自堕落王子として有名なエルクは国王である父から辺境へ追放を言い渡される。
その後、準備もせずに木の上で昼寝をしていると、あやまって木から落ちてしまう。
そして目を覚ますと……前世の記憶を蘇らせていた。
これは自堕落に過ごしていた第二王子が、記憶を甦らせたことによって、様々な勘違いをされていく物語である。
その勘違いは種族間の蟠りを消していき、人々を幸せにしていくのだった。
異世界転生者の図書館暮らし1 モフモフと悪魔を添えて
パナマ
ファンタジー
「命大事に」がモットーの、異世界召喚を夢みる厨二病の少年が、異世界転生し、倒壊した世界樹跡に建てられた図書館で、悪魔を従えてモフモフの精霊獣と暮らし、難敵を攻略する冒険譚。明るめ、ギャグ寄り。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
この剣に集う先は平和を望むⅡ【完結】
Lynx🐈⬛
ファンタジー
「この剣に集う先は平和を望む」からの続編です。
ロートシルト王女ジュリアナとカムラ国王子シヴァが結婚した後の話です。
主人公は2人の息子の 話です。
ネタバレになる為、内容は書きません。
読まれる際は、前作を読んでから読んで頂きたいです。
※97話迄続きます
伯爵夫人のお気に入り
つくも茄子
ファンタジー
プライド伯爵令嬢、ユースティティアは僅か二歳で大病を患い入院を余儀なくされた。悲しみにくれる伯爵夫人は、遠縁の少女を娘代わりに可愛がっていた。
数年後、全快した娘が屋敷に戻ってきた時。
喜ぶ伯爵夫人。
伯爵夫人を慕う少女。
静観する伯爵。
三者三様の想いが交差する。
歪な家族の形。
「この家族ごっこはいつまで続けるおつもりですか?お父様」
「お人形遊びはいい加減卒業なさってください、お母様」
「家族?いいえ、貴方は他所の子です」
ユースティティアは、そんな家族の形に呆れていた。
「可愛いあの子は、伯爵夫人のお気に入り」から「伯爵夫人のお気に入り」にタイトルを変更します。
悪役令嬢?何それ美味しいの? 溺愛公爵令嬢は我が道を行く
ひよこ1号
ファンタジー
過労で倒れて公爵令嬢に転生したものの…
乙女ゲーの悪役令嬢が活躍する原作小説に転生していた。
乙女ゲーの知識?小説の中にある位しか無い!
原作小説?1巻しか読んでない!
暮らしてみたら全然違うし、前世の知識はあてにならない。
だったら我が道を行くしかないじゃない?
両親と5人のイケメン兄達に溺愛される幼女のほのぼの~殺伐ストーリーです。
本人無自覚人誑しですが、至って平凡に真面目に生きていく…予定。
※アルファポリス様で書籍化進行中(第16回ファンタジー小説大賞で、癒し系ほっこり賞受賞しました)
※残虐シーンは控えめの描写です
※カクヨム、小説家になろうでも公開中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる