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4部 女神の末裔編
精霊契約3
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国を継ぎたくないと思う気持ちと、民を救いたいと思う気持ち。どちらかを捨てることをしなくてもいいではないか。
気付かされた言葉に、彼は納得したように頷く。
「これが現在のシュスト国……。契約をしたら、もっと詳しく教えてくれるのか?」
現状として、会話をしているだけ。今話している精霊と契約をしているわけではないので、情報を教えろと言うことはできない。
しかし、契約さえしてしまえば命令することも可能となる。
(いや、でもなぁ……)
命令という行為は好きではないというのが正直な気持ち。トレセスにも命令をしたことはないほどだ。
『無論だ。契約を交わせばどのような指示も従う。それが契約精霊というもの』
主の命を拒否ることはない。だが、目の前にいる人物がそういったことを嫌いなのも、この精霊は知っている。
なにせ、ずっと見守っていたのだから。彼の基本的な性格は理解しているつもりだ。
『契約を交わすまでなら、ここを勝手に出歩いても構わない』
現在を映し出す空間。存分に歩けばいいと精霊は言っている。
精霊の言葉を聞いたヴェルトは、なるほどと呟くと城下を見渡す。見てわかることもあるかもしれない。ありだなと思えた。
自分が出た頃の城下は生きることに必死な様子。それでも、子供達は笑っていた。元気に走り回って遊び、見ていた大人達が微かに笑みを浮かべるような状態。
変わって、今は表情が死んでいると思えた。
(それだけ、兄上が民の生活を苦しめているということだろう)
なにをしようとしているのか。税を跳ね上げた可能性が一番高いが、そんなことをしたところで金は増えない。
ならば、税の不足を別で補っている可能性はあるだろうか。
(食べ物を奪ってるとかか? 城も食はそこまでだったな。税じゃなく食べ物を取っている可能性か……)
贅沢をしている可能性は高い。自分の権力を見せつけるための贅沢だ。
「やりそうだから頭がいてぇ。あの愚か者……」
贅沢をする余裕などない国だというのに、なにを考えているのかと思ったほどだが、今はそんなことどうでもいい。
問題はどうやって民を救うかということ。この一点だけだ。
王位を継ぐ気は欠片もない。けれど民を救わなければ、このままではなにが起きるかわからないと思う。
『あの民に反乱は無理だと思うのだが』
ヴェルトの考えを察したように言う精霊に、その通りと彼は頷く。
間違いなく民達に反乱をするような真似はできない。王族は武力的な意味で力を持たないが、護衛騎士は特別扱いされており強い。
「無駄に強いんだよ。騎士がな」
けれど民達はそれを知らないだろうとも言う。騎士はいるが王族の護衛騎士としか動いていない。魔物討伐などは一切していないのだ。
城下に暮らす民からすれば、自分達を守ってくれない騎士だから弱いと思っている。
『また、なんと言えばいいのか』
ついに精霊がため息をつく。見ているだけではわからないこともあるのだと、ヴェルトの言葉で実感したのだ。
「暴動でも起きるかもしれないな。その前にどうにかしねぇとか。面倒だな」
やれやれとぼやくように言うと、やることが増えたと表情は険しくなる。
なにせ、国の問題以上のことがあるのだ。どちらかというと、そちらの方はいいに決まっている。
ここから得られる情報はもうない。そう判断すると、ヴェルトは精霊と契約を交わす。
一人で考えるのもいいが、トレセスならば自分が知らない情報を持っているかもしれない。なにせ、ヴェルトが国を出た後もあの国にいたのだから。
「戻ってきたようですね、ヴェルト様」
戻ってみれば、のんびりとしているトレセス。どうやら、彼も問題なく契約を交わせたようだ。
それはわかったのだが、自分があれだけ考えていたことを思い返すと苛立つ。
「随分かかりましたね。なにかありましたか?」
けれど、次の言葉で苛立ちが吹き飛ぶ。嫌味ではなく、なにかあったと気付いたからだ。
「手間取った、とは思わねぇんだな」
「思いませんよ。ヴェルト様、随分と風に気に入られているなと思っていましたから」
「……そうか?」
気にしたことはなかったが、振り返ってみるとそうかもしれないと思う。
村にいたときは気にしていなかったし、これが精霊達なりの対応だと思っていたからだ。そうではなかったのかもしれない、などと思いもしない。
「子供の頃から、ヴェルト様の周りには風がありましたから。おそらく、契約したのは」
「あぁ、風の精霊だ」
よく見ている護衛だと笑う。だからこそ、どんなときでも気付いてくれるのだろうと思えば、今は助かる。
「すぐにここから出て行けって感じか?」
問いかけはここにいる精霊へ向けて。話す内容を考えれば、ここですべて話してから行きたい。外では誰が聞いているかわからないから。
『ふむ……。普段なら出て行けというのだが、今回はこちらの提案だからな。一晩なら構わない』
言葉には精霊の巫女を守ってもらう礼、という気持ちが含まれているのだろう。わかっているから、ヴェルトは感謝を言葉にすることはない。
リーシュを守るならある程度は協力してくれる。その協力に、リーシュのことでなければいけないという制約はないのだ。
「一晩休みながら話すか。聞きたいこともあるしな」
彼の契約した精霊も気になるし、どのような代償を支払ったのかも知っておきたい。
なによりも話したいのは、今国がどうなっているのか。
誰にも邪魔されず、盗み聞きされる心配もない空間。精霊達がいるのだが、その辺りはたいした問題でもない。
精霊はこの空間でなくても、どこにでもいる存在だ。どこにいても自分達は見られている。
「契約の方も気になっている。そちらも聞きたいが、ここじゃなくてもいいか」
精霊契約に関しては、ここ以外でも問題ないだろう。限られた時間ですべてを話し、必要な情報を手にして考えなくてはいけない。
「なんとなく、想像はつきましたが……」
契約の際に体験したことを思い返し、ヴェルトがなにを話そうとしているのか理解したトレセスは、まさか国のことへ首を突っ込むとは思っていなかったというのが本音。
極力関わりたくないという考えの主だ。ほっとくという手もある。
(いや、ほっといた場合、精霊契約はできなかったかもしれない)
この辺りを試されたのかと思うと、もったいないと思う。何度目かわからない、彼が王になれば南は変わるのにという気持ち。
「では、お話を聞きましょう」
国より大切な精霊の巫女。彼女の存在の大きさを思い知りながら、トレセスはヴェルトを見た。話を聞くために。
・
気付かされた言葉に、彼は納得したように頷く。
「これが現在のシュスト国……。契約をしたら、もっと詳しく教えてくれるのか?」
現状として、会話をしているだけ。今話している精霊と契約をしているわけではないので、情報を教えろと言うことはできない。
しかし、契約さえしてしまえば命令することも可能となる。
(いや、でもなぁ……)
命令という行為は好きではないというのが正直な気持ち。トレセスにも命令をしたことはないほどだ。
『無論だ。契約を交わせばどのような指示も従う。それが契約精霊というもの』
主の命を拒否ることはない。だが、目の前にいる人物がそういったことを嫌いなのも、この精霊は知っている。
なにせ、ずっと見守っていたのだから。彼の基本的な性格は理解しているつもりだ。
『契約を交わすまでなら、ここを勝手に出歩いても構わない』
現在を映し出す空間。存分に歩けばいいと精霊は言っている。
精霊の言葉を聞いたヴェルトは、なるほどと呟くと城下を見渡す。見てわかることもあるかもしれない。ありだなと思えた。
自分が出た頃の城下は生きることに必死な様子。それでも、子供達は笑っていた。元気に走り回って遊び、見ていた大人達が微かに笑みを浮かべるような状態。
変わって、今は表情が死んでいると思えた。
(それだけ、兄上が民の生活を苦しめているということだろう)
なにをしようとしているのか。税を跳ね上げた可能性が一番高いが、そんなことをしたところで金は増えない。
ならば、税の不足を別で補っている可能性はあるだろうか。
(食べ物を奪ってるとかか? 城も食はそこまでだったな。税じゃなく食べ物を取っている可能性か……)
贅沢をしている可能性は高い。自分の権力を見せつけるための贅沢だ。
「やりそうだから頭がいてぇ。あの愚か者……」
贅沢をする余裕などない国だというのに、なにを考えているのかと思ったほどだが、今はそんなことどうでもいい。
問題はどうやって民を救うかということ。この一点だけだ。
王位を継ぐ気は欠片もない。けれど民を救わなければ、このままではなにが起きるかわからないと思う。
『あの民に反乱は無理だと思うのだが』
ヴェルトの考えを察したように言う精霊に、その通りと彼は頷く。
間違いなく民達に反乱をするような真似はできない。王族は武力的な意味で力を持たないが、護衛騎士は特別扱いされており強い。
「無駄に強いんだよ。騎士がな」
けれど民達はそれを知らないだろうとも言う。騎士はいるが王族の護衛騎士としか動いていない。魔物討伐などは一切していないのだ。
城下に暮らす民からすれば、自分達を守ってくれない騎士だから弱いと思っている。
『また、なんと言えばいいのか』
ついに精霊がため息をつく。見ているだけではわからないこともあるのだと、ヴェルトの言葉で実感したのだ。
「暴動でも起きるかもしれないな。その前にどうにかしねぇとか。面倒だな」
やれやれとぼやくように言うと、やることが増えたと表情は険しくなる。
なにせ、国の問題以上のことがあるのだ。どちらかというと、そちらの方はいいに決まっている。
ここから得られる情報はもうない。そう判断すると、ヴェルトは精霊と契約を交わす。
一人で考えるのもいいが、トレセスならば自分が知らない情報を持っているかもしれない。なにせ、ヴェルトが国を出た後もあの国にいたのだから。
「戻ってきたようですね、ヴェルト様」
戻ってみれば、のんびりとしているトレセス。どうやら、彼も問題なく契約を交わせたようだ。
それはわかったのだが、自分があれだけ考えていたことを思い返すと苛立つ。
「随分かかりましたね。なにかありましたか?」
けれど、次の言葉で苛立ちが吹き飛ぶ。嫌味ではなく、なにかあったと気付いたからだ。
「手間取った、とは思わねぇんだな」
「思いませんよ。ヴェルト様、随分と風に気に入られているなと思っていましたから」
「……そうか?」
気にしたことはなかったが、振り返ってみるとそうかもしれないと思う。
村にいたときは気にしていなかったし、これが精霊達なりの対応だと思っていたからだ。そうではなかったのかもしれない、などと思いもしない。
「子供の頃から、ヴェルト様の周りには風がありましたから。おそらく、契約したのは」
「あぁ、風の精霊だ」
よく見ている護衛だと笑う。だからこそ、どんなときでも気付いてくれるのだろうと思えば、今は助かる。
「すぐにここから出て行けって感じか?」
問いかけはここにいる精霊へ向けて。話す内容を考えれば、ここですべて話してから行きたい。外では誰が聞いているかわからないから。
『ふむ……。普段なら出て行けというのだが、今回はこちらの提案だからな。一晩なら構わない』
言葉には精霊の巫女を守ってもらう礼、という気持ちが含まれているのだろう。わかっているから、ヴェルトは感謝を言葉にすることはない。
リーシュを守るならある程度は協力してくれる。その協力に、リーシュのことでなければいけないという制約はないのだ。
「一晩休みながら話すか。聞きたいこともあるしな」
彼の契約した精霊も気になるし、どのような代償を支払ったのかも知っておきたい。
なによりも話したいのは、今国がどうなっているのか。
誰にも邪魔されず、盗み聞きされる心配もない空間。精霊達がいるのだが、その辺りはたいした問題でもない。
精霊はこの空間でなくても、どこにでもいる存在だ。どこにいても自分達は見られている。
「契約の方も気になっている。そちらも聞きたいが、ここじゃなくてもいいか」
精霊契約に関しては、ここ以外でも問題ないだろう。限られた時間ですべてを話し、必要な情報を手にして考えなくてはいけない。
「なんとなく、想像はつきましたが……」
契約の際に体験したことを思い返し、ヴェルトがなにを話そうとしているのか理解したトレセスは、まさか国のことへ首を突っ込むとは思っていなかったというのが本音。
極力関わりたくないという考えの主だ。ほっとくという手もある。
(いや、ほっといた場合、精霊契約はできなかったかもしれない)
この辺りを試されたのかと思うと、もったいないと思う。何度目かわからない、彼が王になれば南は変わるのにという気持ち。
「では、お話を聞きましょう」
国より大切な精霊の巫女。彼女の存在の大きさを思い知りながら、トレセスはヴェルトを見た。話を聞くために。
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