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4部 女神の末裔編
精霊契約
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精霊契約――試練を受け、代償を払うことで精霊の力を得られる。契約を交わした精霊は、たとえ相手が神であっても契約主の指示を優先するようになるのだ。
三千年前には人間が魔力を持たないことから、禁忌とされていた契約でもある。
理由は、人間の身体では耐えられないというもの。魔力を持たない種として、女神メルレールは人間を創った。そのため、精霊の力を使うことで寿命を削ってしまうのだ。
けれど現在は違う。女神メルレールという理から放たれ、人間も魔力を持って生まれるようになった。
魔力を使えるということは、精霊契約にも耐えられるということ。
数は多くないが、精霊契約を行う人間は増えた。人間だけではなく、魔力が弱い者や属性に特化したい者なども精霊の力を求める。
(精霊の試練は誰も知らない。どのようなことをするのか……)
想像もつかないが、とりあえずこの空間が試練の場なのだろうとヴェルトは前を見た。
なにが起きるかわからないが、絶対に精霊の力を手に入れるのだと決意しながら。
彼は今、精霊の試練を受ける旨を伝え、そのまま別の空間へ飛ばされた。一緒にいたはずのトレセスはいないことから、試練は一人で受けなければいけないのだろう。
(それは構わない。あいつは問題ねぇだろ)
どんな試練にしろ、簡単に諦めるような性格でなければ、むしろ自分よりもこういったことに強そうだとも思っている。
(あれはあれで性格がよくないからな)
見た目に騙されがちだが、中身は決して好青年ではない。さすが自分の護衛騎士だと思うほどに。これほど自分に合っている護衛はいない。
そこまで考えて、解雇したはずだと思いだす。リーシュの元を訪ねる前、自分の護衛はすべて解雇した。例外はなく、トレセスも解雇してから出てきたのだ。
戻る気はなかったから。もう自由にしていいという意味での解雇。
(自由にしたから、やってきたとか言われそうだから言わねぇが)
あの性格なら、自由にされたから自由にしているだけだ、なんて言うだろう。
護衛としてならいらないが、友人としているならこれほど助かる相手はいない。
とりあえず、今は試練が先だと思考を戻す。一人になったことで、今更ながらにトレセスのことを考えてしまったが、考えても仕方ないこと。
「さぁて、まずはこの道を進めばいいんだな」
一本道しかないということは、試練の場所はこの先なのだろう。そこに行けば、なにが行われるのかわかる。
ニヤリと笑えば、ヴェルトは先へ進んだ。
道を抜ければ、強い光に視界を奪われた。一瞬だが視界を奪われた後、賑やかな声が聞こえてきて驚く。
「ここは……シュスト国!」
目の前に広がる景色は、どこからどう見てもヴェルトがよく知るシュスト国の城下。
精霊の力で飛ばされたのかと思ったが、すぐさま違うと否定する。城を出たときと民の表情が違うからだ。
(昔はこうだったな。いつからだったか、民は不安げな表情を浮かべるようになった)
決して裕福な生活は送れない。常に厳しい状況だったが、それでもギリギリのラインで生活していた民達。
ヴェルトはこの風景が、自分が城を抜け出して城下で遊んでいた頃だと気付く。
一体なにがしたいのだろうか。それはわからないが、城下を懐かしいと思う。ここだけは、彼にとって懐かしいと思える場所。
王子ということを隠し、同じ年頃の子供と遊ぶのは新鮮で楽しい。ただの鬼ごっこすら、聞いたときはそんなものと思っていたのに、楽しんでいたのだから。
懐かしい場所を見せられて、これでなにをしようというのか。
ヴェルトの中で警戒心が強まる。意味があるからこそ、このようなものを見せられているのだ。
(そう、これは見せられてるんだ。なにかの意図があって)
やってくれる、と内心思う。まさかこのようなものを見せられるとは、思ってもいなかった。
辛いことならまだしも、自分が楽しんでいた懐かしい地。これを見せることで、なにを揺さぶろうというのか。
(帰りたいと思うか、だったら笑うぜ。俺は懐かしいと思っても、ここに帰る気はねぇからな)
どれだけ懐かしいと思っていても、そこに戻りたいとは思わない。戻ったところで、王子という肩書きがある以上は巻き込んでしまうだけだ。
自分がいることで、関係ない民達が狙われることになる。わかっているからこそ、一度出たら絶対に戻らないと決めていた。
自分の兄だという第一王子ヴェジュ・シルム・スヴェルナ。会ったのはたったの一回。それ以外は、なるべく顔を合わせないようにしていた。
直感的に、こいつとはうまくやれない、と思ったからだ。
その直感が正しかったと知るのはすぐのこと。ヴェジュ本人がやったのか、それとも彼を支持する誰かがやったのか。
その辺りは幼かったこともあってわからない。わかっているのは、自分を狙ってやったことで母親が死んだということだけ。
(あれは、間違いなく俺を狙ってた)
まだ護衛騎士がつく前だった。だからこそ、狙ったのだろうと今は思っている。
母親が死んだことから、父親は護衛騎士としてトレセスの父親をつけた。一緒にトレセスもついたのだが、このときは見習い騎士。
(風景は城下だけか…)
なにも変わらない風景を見ながら、読めない試練に困る。このままでは、どうにもならない。
いつまでも思い出に浸っていろということなのか。冗談ではないと思う。早く終わらせ、リーシュの元へ帰りたいのだから。
早く帰りたいが、そのために急くような真似はしない。急いてもいいことはないと知っているからだ。
時間の感覚は失われてしまったが、それでも焦ってはいけない。
どんなときでも冷静に動くことができるのは、ヴェルトの長所だとトレセスもよく言う。本人に自覚はないが、それでもある程度の自制心があるとは思っている。
抑えることができるというよりは、自分の身を守るために身に付いたものと言う方が正しいのだが、今は役立つのでいいかと思っていた。
「……声?」
突然聞こえてきた声。いや、聞こえるようになったと思う。
城下で時折感じていたものがあったのだが、正体はこの声かとヴェルトは気付く。同時に、この声は精霊だともわかる。
(精霊は各地にいる。当然、あの国にもいたわけで……)
なにかに気付いたのか、ヴェルトはハッとしたように風景を見た。
しばらくの間、まさか、いや、と一人呟く。そんなことがあるのだろうか、と思う自分と、あれがそうだと思う自分がいる。
とりあえず向かってみようと動き出せば、風が吹き出した。
・
三千年前には人間が魔力を持たないことから、禁忌とされていた契約でもある。
理由は、人間の身体では耐えられないというもの。魔力を持たない種として、女神メルレールは人間を創った。そのため、精霊の力を使うことで寿命を削ってしまうのだ。
けれど現在は違う。女神メルレールという理から放たれ、人間も魔力を持って生まれるようになった。
魔力を使えるということは、精霊契約にも耐えられるということ。
数は多くないが、精霊契約を行う人間は増えた。人間だけではなく、魔力が弱い者や属性に特化したい者なども精霊の力を求める。
(精霊の試練は誰も知らない。どのようなことをするのか……)
想像もつかないが、とりあえずこの空間が試練の場なのだろうとヴェルトは前を見た。
なにが起きるかわからないが、絶対に精霊の力を手に入れるのだと決意しながら。
彼は今、精霊の試練を受ける旨を伝え、そのまま別の空間へ飛ばされた。一緒にいたはずのトレセスはいないことから、試練は一人で受けなければいけないのだろう。
(それは構わない。あいつは問題ねぇだろ)
どんな試練にしろ、簡単に諦めるような性格でなければ、むしろ自分よりもこういったことに強そうだとも思っている。
(あれはあれで性格がよくないからな)
見た目に騙されがちだが、中身は決して好青年ではない。さすが自分の護衛騎士だと思うほどに。これほど自分に合っている護衛はいない。
そこまで考えて、解雇したはずだと思いだす。リーシュの元を訪ねる前、自分の護衛はすべて解雇した。例外はなく、トレセスも解雇してから出てきたのだ。
戻る気はなかったから。もう自由にしていいという意味での解雇。
(自由にしたから、やってきたとか言われそうだから言わねぇが)
あの性格なら、自由にされたから自由にしているだけだ、なんて言うだろう。
護衛としてならいらないが、友人としているならこれほど助かる相手はいない。
とりあえず、今は試練が先だと思考を戻す。一人になったことで、今更ながらにトレセスのことを考えてしまったが、考えても仕方ないこと。
「さぁて、まずはこの道を進めばいいんだな」
一本道しかないということは、試練の場所はこの先なのだろう。そこに行けば、なにが行われるのかわかる。
ニヤリと笑えば、ヴェルトは先へ進んだ。
道を抜ければ、強い光に視界を奪われた。一瞬だが視界を奪われた後、賑やかな声が聞こえてきて驚く。
「ここは……シュスト国!」
目の前に広がる景色は、どこからどう見てもヴェルトがよく知るシュスト国の城下。
精霊の力で飛ばされたのかと思ったが、すぐさま違うと否定する。城を出たときと民の表情が違うからだ。
(昔はこうだったな。いつからだったか、民は不安げな表情を浮かべるようになった)
決して裕福な生活は送れない。常に厳しい状況だったが、それでもギリギリのラインで生活していた民達。
ヴェルトはこの風景が、自分が城を抜け出して城下で遊んでいた頃だと気付く。
一体なにがしたいのだろうか。それはわからないが、城下を懐かしいと思う。ここだけは、彼にとって懐かしいと思える場所。
王子ということを隠し、同じ年頃の子供と遊ぶのは新鮮で楽しい。ただの鬼ごっこすら、聞いたときはそんなものと思っていたのに、楽しんでいたのだから。
懐かしい場所を見せられて、これでなにをしようというのか。
ヴェルトの中で警戒心が強まる。意味があるからこそ、このようなものを見せられているのだ。
(そう、これは見せられてるんだ。なにかの意図があって)
やってくれる、と内心思う。まさかこのようなものを見せられるとは、思ってもいなかった。
辛いことならまだしも、自分が楽しんでいた懐かしい地。これを見せることで、なにを揺さぶろうというのか。
(帰りたいと思うか、だったら笑うぜ。俺は懐かしいと思っても、ここに帰る気はねぇからな)
どれだけ懐かしいと思っていても、そこに戻りたいとは思わない。戻ったところで、王子という肩書きがある以上は巻き込んでしまうだけだ。
自分がいることで、関係ない民達が狙われることになる。わかっているからこそ、一度出たら絶対に戻らないと決めていた。
自分の兄だという第一王子ヴェジュ・シルム・スヴェルナ。会ったのはたったの一回。それ以外は、なるべく顔を合わせないようにしていた。
直感的に、こいつとはうまくやれない、と思ったからだ。
その直感が正しかったと知るのはすぐのこと。ヴェジュ本人がやったのか、それとも彼を支持する誰かがやったのか。
その辺りは幼かったこともあってわからない。わかっているのは、自分を狙ってやったことで母親が死んだということだけ。
(あれは、間違いなく俺を狙ってた)
まだ護衛騎士がつく前だった。だからこそ、狙ったのだろうと今は思っている。
母親が死んだことから、父親は護衛騎士としてトレセスの父親をつけた。一緒にトレセスもついたのだが、このときは見習い騎士。
(風景は城下だけか…)
なにも変わらない風景を見ながら、読めない試練に困る。このままでは、どうにもならない。
いつまでも思い出に浸っていろということなのか。冗談ではないと思う。早く終わらせ、リーシュの元へ帰りたいのだから。
早く帰りたいが、そのために急くような真似はしない。急いてもいいことはないと知っているからだ。
時間の感覚は失われてしまったが、それでも焦ってはいけない。
どんなときでも冷静に動くことができるのは、ヴェルトの長所だとトレセスもよく言う。本人に自覚はないが、それでもある程度の自制心があるとは思っている。
抑えることができるというよりは、自分の身を守るために身に付いたものと言う方が正しいのだが、今は役立つのでいいかと思っていた。
「……声?」
突然聞こえてきた声。いや、聞こえるようになったと思う。
城下で時折感じていたものがあったのだが、正体はこの声かとヴェルトは気付く。同時に、この声は精霊だともわかる。
(精霊は各地にいる。当然、あの国にもいたわけで……)
なにかに気付いたのか、ヴェルトはハッとしたように風景を見た。
しばらくの間、まさか、いや、と一人呟く。そんなことがあるのだろうか、と思う自分と、あれがそうだと思う自分がいる。
とりあえず向かってみようと動き出せば、風が吹き出した。
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本当にありがとうございます🙇💕
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