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4部 女神の末裔編
王子の幼馴染み
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いつも通りの朝。リーシュが作った朝食を食べながら、知人が訪ねに来たと伝えるヴェルト。
この村へ滞在するには長老の許可を得ただけでは無理なのだ。精霊の巫女へも報告しなくてはいけない。彼女には誤魔化せないからというのが正確だ。
一応、精霊達とも示し合わせており、トレセスは幼馴染みということになっている。
そこまでしなくても、ヴェルトの素性は知られているのだから問題ないかとも思っていたが、護衛騎士が来たなどと知ったら、彼女は迎えが来たと思うに決まっているからだ。
「ヴェルトに、幼馴染みなんていたんだ」
「いるだろ。それぐらい」
話を聞いたリーシュの言葉に、なにを言ってるんだとヴェルトが見る。
「王子様の幼馴染みって、いるものなの?」
「んー、普通はいないのか? 俺は普通じゃねぇし、城下によく出歩いてたし……」
そういえば、とリーシュも心当たりがあるのか、微妙な表情を浮かべた。
彼なら城下を歩き回っていた頃の知り合いが多そうだと思えば、いるかもしれないと思い直す。
二人が初めて会ったのは、リーシュが五歳、ヴェルトが七歳の頃。精霊の巫女が建国に関わっていることもあって、巫女が訪ねることもあった。
訪問する基準はすべて精霊の巫女が決めているようで、事前に連絡などはしていない。
それでも優先して通されるのは、精霊の巫女がそれだけ特別だからだ。
「初めて会ったときを思いだすよ」
「そういや、俺が抜け出してるときだったか」
城下の裏道を走り回っていたとき、彼は幼い少女を連れた美しい女性の親子と遭遇した。
一目惚れだった。ヴェルトは幼い少女に一目で惹かれたのだ。
「お母様、笑ってたなぁ。ずいぶんとやんちゃな王子様がいるのね、とか言いながら」
精霊の巫女にはすべてお見通し。初対面であろうとも、ヴェルトが王子だと精霊の情報でわかる。わかっていて、城下をウロウロしていたヴェルトを見逃したのだ。
晩餐に招待されたリーシュと母親は、王子として同席するヴェルトを見て同一人物かと思ったのを忘れない。
「先代の巫女、めちゃくちゃ笑いを堪えてたよな」
「あのあと、笑ってたわよ」
客室に戻った後、声が漏れないように結界まで張って笑っていたと言えば、ヴェルトは苦笑いを浮かべる。
初対面にして、自分が偽りの王子とバレてしまったわけだ。帰る前に、程々にしなさいとまで言われてしまったが、それから態度を変えることはしていない。
だから、シュスト国でのヴェルトは評価が低かった。意図的に落としていたと言うべきだろう。
「それで、そんな王子様の幼馴染みは長老のところ?」
前日に来たなら、長老に挨拶したままだろうとリーシュが言えば頷く。
当然のことだが、来客はトレセスしかいない。長老の家に部屋が余っているだけに、そちらを滞在先としていた。
「一通りの家事が終わったら、挨拶に行こうかな」
ヴェルトの知り合いなら、それほど気にすることもないだろうと笑う。彼が信じる人物なら、問題ないと確信できたのだ。
「会うほどの奴じゃねぇよ」
「そう、それは会ってみたくなった」
「なんでそうなる」
可能なら会わせたくないと思う。これは自分のわがままだとわかっている。無理だということも。
彼女を縛り付けることはできない。自分だけのものにすることもできないのだ。
(精霊の巫女、か……)
なんてものに惚れてしまったのか。いまさらのように思う。
手に入れることのできない花。それでも手に入れたい花。
淡い期待を抱きながら、ヴェルトは彼女といることを選んだ。
(それに、俺は誰かと一緒にならないほうがいいだろうしな)
眺めているぐらいがちょうどいい距離だと思っていた。自分が誰か妻を娶って子でも産まれれば、狙われる可能性が出てしまう。
利用されるのは自分だけでいいとヴェルトは思っていた。
「それで、会わせてくれるんでしょ」
にっこりと笑うから、盛大なため息を吐くと了承する。
断ったところで、勝手に会うのだろう。ならば自分がいるところで会わせる方がいいに決まっている。
「とりあえず、家事やっちまうか。そのあとに行くんだろ、長老のとこ」
あえて長老のところと言うのを聞けば、どれだけ会わせたくないんだと呆れた。
(会わせたくないほど、嫌な知人ってわけじゃないよね)
嫌だったら村に滞在させないだろう。入り口で止められているのを放置したはずだ。
なら、なぜ会わせたくないのだろうかと考えた辺りで、ヴェルトの考えなんてわからないとやめた。
そのあとは、朝食を終えて家事を分担して行った。なにもしないで居候はできないと、ヴェルトは積極的に手伝っている。
最初はなにもできなかったが、側室の子であっても王子であることに変わりはない。できないのが当たり前だとリーシュは丁寧に教えてくれた。
こんなこともできないのかと思ったのは忘れない。
普通の民がやっていることをひとつもできないことが、恥ずかしいとすら思ったほどだった。いくら勉学ができても、わからないものがあるのだと思い知った瞬間でもある。
「楽しみね。ヴェルトの幼馴染み」
ルンルンで隣を歩くリーシュに、どうしたものかと逸らされる視線。
会わせたくないのはわがままなだけに、自分がトレセスに笑われるだけでいいのか。
(絶対に笑われる)
付き合いが長いだけに、彼にはバレるだろう。リーシュを他の男に会わせたくなかった、などと思っていたことが。
けれど、しばらく留守にしようとしていただけに、彼と会わせることは悪いことではない。出かける口実ができるからだ。
精霊から提案されたことを了承したのはいいが、村を留守にする理由をどうしようかと思っていた。
どれほどかかるかわからず、それなりの時間を要するかもしれない。半日で済むならこうも困らないのだが、間違いなく済まないだろう。
移動に関しては精霊達が力を貸すと言っているのだが、それでもそれなりの時間を要する覚悟だ。
「なに考えてるの?」
「ん? 手でも繋いだら怒られるだろうかって」
声をかけられるまで、自分が考え込んでいたことに気付かなかったヴェルト。
らしくないミスをしたと誤魔化せば、リーシュは呆れたように見る。そんなことを考えていたのかと言いたいのだろう。
「精霊達はどれが地雷かわからねぇじゃん」
これでも慎重に行動してるんだぞ、と胸を張って言えば、リーシュはクスクスと笑った。
彼が精霊を気にしながら行動していることは、当然ながら十分に理解している。だからこそ、精霊達も彼には優しいのだということも。
「私から握ったら、怒られないでしょ」
にっこりと笑いながら手を握られれば、珍しくもヴェルトは視線を逸らした。
その耳が微かに赤くなっていることから、おそらく照れているのだろう。
・
この村へ滞在するには長老の許可を得ただけでは無理なのだ。精霊の巫女へも報告しなくてはいけない。彼女には誤魔化せないからというのが正確だ。
一応、精霊達とも示し合わせており、トレセスは幼馴染みということになっている。
そこまでしなくても、ヴェルトの素性は知られているのだから問題ないかとも思っていたが、護衛騎士が来たなどと知ったら、彼女は迎えが来たと思うに決まっているからだ。
「ヴェルトに、幼馴染みなんていたんだ」
「いるだろ。それぐらい」
話を聞いたリーシュの言葉に、なにを言ってるんだとヴェルトが見る。
「王子様の幼馴染みって、いるものなの?」
「んー、普通はいないのか? 俺は普通じゃねぇし、城下によく出歩いてたし……」
そういえば、とリーシュも心当たりがあるのか、微妙な表情を浮かべた。
彼なら城下を歩き回っていた頃の知り合いが多そうだと思えば、いるかもしれないと思い直す。
二人が初めて会ったのは、リーシュが五歳、ヴェルトが七歳の頃。精霊の巫女が建国に関わっていることもあって、巫女が訪ねることもあった。
訪問する基準はすべて精霊の巫女が決めているようで、事前に連絡などはしていない。
それでも優先して通されるのは、精霊の巫女がそれだけ特別だからだ。
「初めて会ったときを思いだすよ」
「そういや、俺が抜け出してるときだったか」
城下の裏道を走り回っていたとき、彼は幼い少女を連れた美しい女性の親子と遭遇した。
一目惚れだった。ヴェルトは幼い少女に一目で惹かれたのだ。
「お母様、笑ってたなぁ。ずいぶんとやんちゃな王子様がいるのね、とか言いながら」
精霊の巫女にはすべてお見通し。初対面であろうとも、ヴェルトが王子だと精霊の情報でわかる。わかっていて、城下をウロウロしていたヴェルトを見逃したのだ。
晩餐に招待されたリーシュと母親は、王子として同席するヴェルトを見て同一人物かと思ったのを忘れない。
「先代の巫女、めちゃくちゃ笑いを堪えてたよな」
「あのあと、笑ってたわよ」
客室に戻った後、声が漏れないように結界まで張って笑っていたと言えば、ヴェルトは苦笑いを浮かべる。
初対面にして、自分が偽りの王子とバレてしまったわけだ。帰る前に、程々にしなさいとまで言われてしまったが、それから態度を変えることはしていない。
だから、シュスト国でのヴェルトは評価が低かった。意図的に落としていたと言うべきだろう。
「それで、そんな王子様の幼馴染みは長老のところ?」
前日に来たなら、長老に挨拶したままだろうとリーシュが言えば頷く。
当然のことだが、来客はトレセスしかいない。長老の家に部屋が余っているだけに、そちらを滞在先としていた。
「一通りの家事が終わったら、挨拶に行こうかな」
ヴェルトの知り合いなら、それほど気にすることもないだろうと笑う。彼が信じる人物なら、問題ないと確信できたのだ。
「会うほどの奴じゃねぇよ」
「そう、それは会ってみたくなった」
「なんでそうなる」
可能なら会わせたくないと思う。これは自分のわがままだとわかっている。無理だということも。
彼女を縛り付けることはできない。自分だけのものにすることもできないのだ。
(精霊の巫女、か……)
なんてものに惚れてしまったのか。いまさらのように思う。
手に入れることのできない花。それでも手に入れたい花。
淡い期待を抱きながら、ヴェルトは彼女といることを選んだ。
(それに、俺は誰かと一緒にならないほうがいいだろうしな)
眺めているぐらいがちょうどいい距離だと思っていた。自分が誰か妻を娶って子でも産まれれば、狙われる可能性が出てしまう。
利用されるのは自分だけでいいとヴェルトは思っていた。
「それで、会わせてくれるんでしょ」
にっこりと笑うから、盛大なため息を吐くと了承する。
断ったところで、勝手に会うのだろう。ならば自分がいるところで会わせる方がいいに決まっている。
「とりあえず、家事やっちまうか。そのあとに行くんだろ、長老のとこ」
あえて長老のところと言うのを聞けば、どれだけ会わせたくないんだと呆れた。
(会わせたくないほど、嫌な知人ってわけじゃないよね)
嫌だったら村に滞在させないだろう。入り口で止められているのを放置したはずだ。
なら、なぜ会わせたくないのだろうかと考えた辺りで、ヴェルトの考えなんてわからないとやめた。
そのあとは、朝食を終えて家事を分担して行った。なにもしないで居候はできないと、ヴェルトは積極的に手伝っている。
最初はなにもできなかったが、側室の子であっても王子であることに変わりはない。できないのが当たり前だとリーシュは丁寧に教えてくれた。
こんなこともできないのかと思ったのは忘れない。
普通の民がやっていることをひとつもできないことが、恥ずかしいとすら思ったほどだった。いくら勉学ができても、わからないものがあるのだと思い知った瞬間でもある。
「楽しみね。ヴェルトの幼馴染み」
ルンルンで隣を歩くリーシュに、どうしたものかと逸らされる視線。
会わせたくないのはわがままなだけに、自分がトレセスに笑われるだけでいいのか。
(絶対に笑われる)
付き合いが長いだけに、彼にはバレるだろう。リーシュを他の男に会わせたくなかった、などと思っていたことが。
けれど、しばらく留守にしようとしていただけに、彼と会わせることは悪いことではない。出かける口実ができるからだ。
精霊から提案されたことを了承したのはいいが、村を留守にする理由をどうしようかと思っていた。
どれほどかかるかわからず、それなりの時間を要するかもしれない。半日で済むならこうも困らないのだが、間違いなく済まないだろう。
移動に関しては精霊達が力を貸すと言っているのだが、それでもそれなりの時間を要する覚悟だ。
「なに考えてるの?」
「ん? 手でも繋いだら怒られるだろうかって」
声をかけられるまで、自分が考え込んでいたことに気付かなかったヴェルト。
らしくないミスをしたと誤魔化せば、リーシュは呆れたように見る。そんなことを考えていたのかと言いたいのだろう。
「精霊達はどれが地雷かわからねぇじゃん」
これでも慎重に行動してるんだぞ、と胸を張って言えば、リーシュはクスクスと笑った。
彼が精霊を気にしながら行動していることは、当然ながら十分に理解している。だからこそ、精霊達も彼には優しいのだということも。
「私から握ったら、怒られないでしょ」
にっこりと笑いながら手を握られれば、珍しくもヴェルトは視線を逸らした。
その耳が微かに赤くなっていることから、おそらく照れているのだろう。
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