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2部 二刀流の魔剣士編
英雄の息子達
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並べられた料理を見ながら、これをすべて彼が作ったのかとグレンは感心していた。
「連絡も取れないし、勝手にやらせてもらった」
あっさりと言うシュレに、それは別段構わないと言う。むしろ料理ができることはありがたいことだ。
なにせイリティスしかできないのだから。
「助かるわ。グレンはまったくできないわけじゃないんだけどね」
簡単なものはできるが、あくまでも一人で食べるときかアクアと食べるときにしかやらない。どうしようもないときだけ、本当に簡単なものを作るのだ。
基本的にはイリティスが一人でやっていると聞けば、滞在中ぐらいは手伝うべきかとシュレも苦笑いを浮かべる。
「無駄な金は使えないから、基本自炊してたんだ」
家族のために稼いでいることから、ほとんどは家へ入れていたシュレ。なるべくお金を使わないようにしていたと言われれば、エシェルがそうでしたねと頷く。
帰る余裕がないときは組合を通して送っていたのだ。
あまり知られていないが、そのようなことも傭兵組合ではやっていた。
席について食事を始めれば、他愛無い会話で盛り上がる。ヴェガが引っ掻き回してくれたのもあったのだが、アイカとエシェルも普段通りに話せるようになっていた。
女性同士という意味でも、イリティスが積極的に話しかけたのも大きいのかもしれない。
「しかし、本当に夜がないんだな」
夕食を終えたのだが、夕食を食べた気分にはならなかった。外から陽射しが差し込むからかもしれない。
窓から青空が見え、時間の感覚がなくなりそうだと思う。
「私達も、最初は困ったわよね」
「シオンだけが気にしてなかったが……」
あれはマイペースだからなとぼやく。
「そうね。アクアはすごく嫌そうだったわね。星視ができないもの」
イリティスは笑いながら言うが、グレンはなにかあったのか表情が変わる。なんとも言えないような表情を浮かべるから、三人ともがどうしたと言いたげだ。
『とんでもなく騒いでたんだよな。あれはうるさかった』
「俺も、あれはさすがにうるさかった」
なるほどとエシェルが笑う。彼は静かなところを好むことから、あまりうるさいのは好きではないのだろうと思ったのだ。
誰にでも限度というものがあるのだなと思えば、どれだけ騒いだのかも気になってくる。
静かなところが好きなのだろうが、だからといってうるさいところがダメというわけでもない。シュレは嫌いのようだが、グレンはそうでもないとエシェルは知っていた。
「もうね、星が視れないって叫びっぱなしよ。さすがにグレンが怒って終わったんだっけ」
『最初で最後の夫婦喧嘩だ』
笑いながらイリティスとヴェガが見るから、グレンは視線を逸らす。
あれだけは思いだしたくないと言うように。
「最初で最後のって……まだあるかもしれないだろうに」
それをないと言い切るのかと思えば、どんな夫婦なのかとシュレは気になる。
ここへ来れば会えるかと思っていたのだが、どうやらまだ会えないらしい。
「ないわよ。グレンを怒らせることなんて、そうないもの。あれだけはシオンでも驚いてたわね」
「忘れろ」
いつまでも笑い話にするなと言うが、この後もなにかあれば言われるのだろうという思いもあった。
場の空気が穏やかになり、アイカやエシェルが普通に話せるようになったのを確認してイリティスが片付けだした。
「なにか飲む?」
話をするのだろうと言えば、任せると一言。残りの話をすると約束していたことから、このまま話をするつもりのようだ。
「紅茶と軽く摘まめるものにしましょうか。長くなるから」
食事を食べた後ではあるが、このあとどれほどかかるかわからない。そのため念のためということで用意することにしたようだ。
「手伝う」
さすがに任せっきりはとシュレが立ち上がれば、イリティスは大丈夫と一人で出ていった。
「任せて問題ない。気にするな」
客なんだからとグレンが言えば、シュレはおとなしく座ることに。
確かに、ここは彼らには家のような場所なわけで、自分達はただの客でしかない。
やりすぎはよくないのかもと思うと、必要そうなところを手伝えばいいかと思うことにした。なにもしないというのは、なんだか申し訳なくなるのだ。
しばらく待っていると、イリティスが飲み物と摘まめるものと軽食を持ってくる。
「私も混ぜてね。話は知ってるけど、見てたわけじゃないし」
見せてと言われていることに気付いたグレンが、苦笑いを浮かべながら時計を取り出す。
『俺も見るー!』
チョコを食べながらヴェガが言えば、一人で喋るのかと少しばかり嫌な気分になる。どれだけ長いと思ってるんだと。
「えっと、どうして?」
そこに突っ込んでいいのか迷いながらアイカが問いかける。一緒にいたのではないのかと思ったのだ。
「私は基本的に家にいたから」
『俺も最後の戦いしか一緒じゃなかったしな』
だから知らないところは知らないと言われてしまえば、なるほどと納得してしまう。
イリティスとヴェガは当事者のようで当事者ではないのだ。知らないことがあっても仕方ない。
「見たいだけなんだろ」
「そうね。特に例の魔物とか」
この先の参考も兼ねてと言われれば、仕方ないとすら思えてしまうから困る。
この世界には七英雄の他に、光の英雄と呼ばれる物語が存在する。
「シオンとリオンの戦いから二十年。その問題は起こった。それ以前から起きていたが、俺が関わったのはそこからだ」
グレンが関わったところから話し、他は補足するように付け足していけばいいかと思ったのだ。
「流れ星が流れた」
それはグレンには普通に見え、けれど普通ではなかった流れ星。妻のアクアが闇と称したもの。
「私も見ていたけど、あれは寒気のするものだったわね」
どことなく不気味で嫌な予感がするものと言われれば、自分達が見たのとは違うのかと思わずにはいられない。
察したようにグレンが違うと言えば、さすがにわからない感覚なだけに考えることをやめた。
「あれを正確に察していたのは、イリティスとアクア、それからレインだな」
高位の星視ができる神官なども気付いていただろうが、そこまで数に入れていたらきりがない。
また、一緒にいなかったシオンも外して話す。行動を共にしていなかったし、流れ星に関しては本人に確認していない。
・
「連絡も取れないし、勝手にやらせてもらった」
あっさりと言うシュレに、それは別段構わないと言う。むしろ料理ができることはありがたいことだ。
なにせイリティスしかできないのだから。
「助かるわ。グレンはまったくできないわけじゃないんだけどね」
簡単なものはできるが、あくまでも一人で食べるときかアクアと食べるときにしかやらない。どうしようもないときだけ、本当に簡単なものを作るのだ。
基本的にはイリティスが一人でやっていると聞けば、滞在中ぐらいは手伝うべきかとシュレも苦笑いを浮かべる。
「無駄な金は使えないから、基本自炊してたんだ」
家族のために稼いでいることから、ほとんどは家へ入れていたシュレ。なるべくお金を使わないようにしていたと言われれば、エシェルがそうでしたねと頷く。
帰る余裕がないときは組合を通して送っていたのだ。
あまり知られていないが、そのようなことも傭兵組合ではやっていた。
席について食事を始めれば、他愛無い会話で盛り上がる。ヴェガが引っ掻き回してくれたのもあったのだが、アイカとエシェルも普段通りに話せるようになっていた。
女性同士という意味でも、イリティスが積極的に話しかけたのも大きいのかもしれない。
「しかし、本当に夜がないんだな」
夕食を終えたのだが、夕食を食べた気分にはならなかった。外から陽射しが差し込むからかもしれない。
窓から青空が見え、時間の感覚がなくなりそうだと思う。
「私達も、最初は困ったわよね」
「シオンだけが気にしてなかったが……」
あれはマイペースだからなとぼやく。
「そうね。アクアはすごく嫌そうだったわね。星視ができないもの」
イリティスは笑いながら言うが、グレンはなにかあったのか表情が変わる。なんとも言えないような表情を浮かべるから、三人ともがどうしたと言いたげだ。
『とんでもなく騒いでたんだよな。あれはうるさかった』
「俺も、あれはさすがにうるさかった」
なるほどとエシェルが笑う。彼は静かなところを好むことから、あまりうるさいのは好きではないのだろうと思ったのだ。
誰にでも限度というものがあるのだなと思えば、どれだけ騒いだのかも気になってくる。
静かなところが好きなのだろうが、だからといってうるさいところがダメというわけでもない。シュレは嫌いのようだが、グレンはそうでもないとエシェルは知っていた。
「もうね、星が視れないって叫びっぱなしよ。さすがにグレンが怒って終わったんだっけ」
『最初で最後の夫婦喧嘩だ』
笑いながらイリティスとヴェガが見るから、グレンは視線を逸らす。
あれだけは思いだしたくないと言うように。
「最初で最後のって……まだあるかもしれないだろうに」
それをないと言い切るのかと思えば、どんな夫婦なのかとシュレは気になる。
ここへ来れば会えるかと思っていたのだが、どうやらまだ会えないらしい。
「ないわよ。グレンを怒らせることなんて、そうないもの。あれだけはシオンでも驚いてたわね」
「忘れろ」
いつまでも笑い話にするなと言うが、この後もなにかあれば言われるのだろうという思いもあった。
場の空気が穏やかになり、アイカやエシェルが普通に話せるようになったのを確認してイリティスが片付けだした。
「なにか飲む?」
話をするのだろうと言えば、任せると一言。残りの話をすると約束していたことから、このまま話をするつもりのようだ。
「紅茶と軽く摘まめるものにしましょうか。長くなるから」
食事を食べた後ではあるが、このあとどれほどかかるかわからない。そのため念のためということで用意することにしたようだ。
「手伝う」
さすがに任せっきりはとシュレが立ち上がれば、イリティスは大丈夫と一人で出ていった。
「任せて問題ない。気にするな」
客なんだからとグレンが言えば、シュレはおとなしく座ることに。
確かに、ここは彼らには家のような場所なわけで、自分達はただの客でしかない。
やりすぎはよくないのかもと思うと、必要そうなところを手伝えばいいかと思うことにした。なにもしないというのは、なんだか申し訳なくなるのだ。
しばらく待っていると、イリティスが飲み物と摘まめるものと軽食を持ってくる。
「私も混ぜてね。話は知ってるけど、見てたわけじゃないし」
見せてと言われていることに気付いたグレンが、苦笑いを浮かべながら時計を取り出す。
『俺も見るー!』
チョコを食べながらヴェガが言えば、一人で喋るのかと少しばかり嫌な気分になる。どれだけ長いと思ってるんだと。
「えっと、どうして?」
そこに突っ込んでいいのか迷いながらアイカが問いかける。一緒にいたのではないのかと思ったのだ。
「私は基本的に家にいたから」
『俺も最後の戦いしか一緒じゃなかったしな』
だから知らないところは知らないと言われてしまえば、なるほどと納得してしまう。
イリティスとヴェガは当事者のようで当事者ではないのだ。知らないことがあっても仕方ない。
「見たいだけなんだろ」
「そうね。特に例の魔物とか」
この先の参考も兼ねてと言われれば、仕方ないとすら思えてしまうから困る。
この世界には七英雄の他に、光の英雄と呼ばれる物語が存在する。
「シオンとリオンの戦いから二十年。その問題は起こった。それ以前から起きていたが、俺が関わったのはそこからだ」
グレンが関わったところから話し、他は補足するように付け足していけばいいかと思ったのだ。
「流れ星が流れた」
それはグレンには普通に見え、けれど普通ではなかった流れ星。妻のアクアが闇と称したもの。
「私も見ていたけど、あれは寒気のするものだったわね」
どことなく不気味で嫌な予感がするものと言われれば、自分達が見たのとは違うのかと思わずにはいられない。
察したようにグレンが違うと言えば、さすがにわからない感覚なだけに考えることをやめた。
「あれを正確に察していたのは、イリティスとアクア、それからレインだな」
高位の星視ができる神官なども気付いていただろうが、そこまで数に入れていたらきりがない。
また、一緒にいなかったシオンも外して話す。行動を共にしていなかったし、流れ星に関しては本人に確認していない。
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