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2部 二刀流の魔剣士編
月神の想い2
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決意した友人に、リオンはようやく決めることができた。シオンのためにどうするかと。
『他に手はあった。それでも、リオンは自分が死んで終わるやり方を選んだ。信じてたからだ』
自分達は人間だと信じていた。魔王に片がつけば、不死ではなくなるということも。
『エリル・メイ・シリウス…』
映し出されたセイレーンに、名前を聞いたシュレがおやと首を傾げる。
『エリル・シーリスの転生者だ。神官で、舞姫と呼ばれていた。気付いたときには過去の記憶を持っていて、リオンを待っていた』
英雄の生まれ変わりが、運命の悪戯か同じ名前になったのかと納得。
シュレから見ても美しいセイレーンだと思う。アクアとはまったく違う印象を与える女性。
『リオンは巻き込むつもりはなかったんだけどな。結局巻き込んじまった。妹が一人いて、神官のいじめで自殺した…』
接触したのはそのときだった。ほっとけなかったのだと言われてしまえば、わからなくもないと頷く。
おそらく、ずっと影ながら見守っていたのだろうこともわかる。
その次に映された人物はエルフの青年。穏やかな青年で、なぜ彼が戦いに身を置いているのかと思ったほど。
『フィンか…。フィン・セリス・ラーダというエルフだ』
リュークス・ユシル・ラーダの息子だと紹介されれば、さすがにシュレの思考も固まる。
七英雄の息子が生きている時代ではない。話を聞いただけでもわかることだ。
『魔法で眠ってた。シオンが目を覚ますと、フィンも目を覚ます仕組みでな』
父親譲りの魔法の使い手だったと言われれば、これも昔の仲間が双子のためにやったのだとわかる。
『そして、ガーラ・リディス。グレンの師匠だったハーフエルフで、お前にはヘルヴェスの死神と言った方が早いか』
「ま、待て…」
それはつまり、そういうことなのかとグレンを見た。敵対関係にあったリオンといたなら、当然ながら師匠と弟子が敵対したということだ。
疑問には、視線を伏せることで応えるグレン。考えていることは正しいと。
とりあえず先をと、話を聞くことにしたシュレ。すべての答えはそこにあるのだろうから。
『ガーラはリオンが目的を果たすために引き入れた。そうしないと、復讐のために動きかねない人物だったからだ』
目的のために利用したかった。当時は支配欲が強い野心家だったヘルシス国は、リオンにとって都合がよかったから。
だが、ハーフエルフ狩りをしていたことで恨みも買っていた。中でも厄介だったのがガーラだったから、彼を引き込むことで抑えたのだ。
『約束として、利用価値がなくなったらヘルシスを滅ぼすのはガーラに任せるという条件で、仲間にした』
シュレは苦笑いを浮かべるしかない。そうもあっさり言われてしまうとは思わなかったのだ。
『ガーラが引き込んだ傭兵、それがこの二人だ』
さらに映し出されたハーフエルフ。そのうちの一人が、シュレには酷く気になった。どこかで知っているような気がしたのだ。
「ルフ・ペドランだ。こいつが気になるんだろ」
気付いたグレンが言えば、そうかとシュレは頷く。気になった理由はその瞳だ。フィフィリスに似ていたから。
『ルフはガーラと同じだ。ハーフエルフ狩りで家族を失って、復讐の機会を待っていた。カルノー・フィアラントは冷静だからと連れてきてたな』
最後の戦いで顔合わせをした二人。このときは、その後も関わるなど考えもしなかった。
『こいつらといられたのは、リオンにとってはよかったのかもしれない。最後にあいつは、楽しそうだったからな』
心を凍らせた青年は、最後の最後で本来の姿を取り戻すことができたと、ヴェガは懐かしそうに言う。
その日々は、ヴェガにとっても楽しい日々だったのだ。忘れることなどできないほどに。
『でも、悲しい戦いだったよな。お前らからしたら』
グレンを見れば、否定も同意もすることはない。すべてを知ってしまったから、今の感情は当時とは違う。
記憶を元にした戦いの風景が映し出される。シオンと戦うリオンの姿。グレンと戦うガーラに、アクアと戦うエリル。
ただの神官ですら戦う風景には、シュレは悲しい気持ちになったほどだ。歌姫と舞姫という肩書きを持つと知ってしまったから尚更に悲しい。
『ガーラはグレンに殺されることを求めていた。最高の死に場だとな』
「なんとなくわかっていた。そうなんだと…それでも…」
大切なもう一人の父親だった、と小さく呟く。
『アクアにはもっと辛い思いさせただろ。リオンもあの二人は戦わせたくなかったが』
エリルは退かなかった。今度こそ、一緒に死ぬのだと。
一人でリオンを死なせたくない。誰にもリオンの願いを邪魔させないと、彼女は戦う道を選んだのだ。
『エリルは誰よりも好きだったからな。アクアのことがさ』
知っていたからこそ、戦わせるつもりはなかった。しかし、アクアも戦う決意をしていたことから、防ぐことはできなかったのだ。
二人のハーフエルフも、リオンの戦いを邪魔させないために参加していた。利益で組んだ関係が、気付けば仲間になっていたのだ。
『フィンはイリスを助けるための鍵だった。リュークスが持っていたイリティスの力をフィンへ継がせて、繋がりを作る』
「自分に魔王を移した、とか言わないよな」
昔の英雄はなにをするかわからない。話を聞いて学んだことだ。
『大正解』
「…ハァ」
思わずため息が漏れれば、グレンも苦笑いを浮かべる。
自分が言うのもおかしいのだろうが、気持ちは理解できると思っていたのだ。
『わざと憎まれるのも大変なんだぜ。素直じゃねぇけどさ、リオンはシオンが大好きだったからよ。だから、あいつが耐えるなら俺もやるしかねぇ』
映し出された二匹の獣。片方がヴェガだとわかれば、あれが本来の姿なのだと悟る。
どういう存在なのかまでは、正確に理解できていないが。
さすがに聞いていいことなのか悩む。グレンのことなら突っ込めるのだが、これはヴェガとリオン・アルヴァースのことだから。
『俺は、力の具現みたいなものだ。強い力を抑える鞘みたいなもんさ』
「鞘…」
なんとなくだが意味はわかる。女神の力を抑えるための存在を簡単に言えば、それが一番しっくりとくるからだ。
『理解が早くて助かるぜ』
「そうだな」
しっかりと理解していることに気付けば、一人と一匹は笑う。
「アクアはその辺りがな……」
『ほんと、あれでよく王妃が務まったよなぁ』
「そりゃ、周りが優秀だったからだ。俺も楽ができて助かった」
『迷惑夫婦だな…』
笑いながら言う姿を見れば、ヴェガは呆れたようにため息を吐く。
「傭兵としての習慣は最後まで抜けなかったが、お転婆神官も最後まで変わらなかった」
それはそれでどうなんだ、とシュレは内心思う。王としてはいいのだろうか。
(まぁ、いいんだよな)
側近は誰よりも理解していたはずだと思い直す。
「これが、最後の風景か…」
エリルを抱いて炎に包まれる姿に、シュレは不思議な気分になる。
彼は間違いなく敵としての表情を見せているのに、どことなく満足げで晴れ晴れとしているようにも見えた。
『解放されたって感じだろ。仕方ねぇよ。リオンは不死である自分にうんざりしてたからな。ようやく解放されたって、思ってただろうさ』
いろんな意味でと言えば、シュレにも意味はわかる。誰よりも大切な双子の兄を騙すこと、敵として振る舞うことから、不死であった長い生からの解放。
そして、自らを責める日々からなのだろうとも理解した。
『そのあと、別の後悔をすることになっちまったけどな』
「それは別の日だな」
明るくなった空を見て、さすがにここまでだとグレンも思う。
なにも予定がないなら構わないが、今日はこのあと船に乗るのだ。帰りの護衛として。
「さすがに、仕事中はダメだな……なら、組合へ帰ってからにしよう。話してくれるんだろ」
ここまで話して、残りはダメなんて言わないだろう。視線が問いかければ、わかっていると頷く。
「アイカがいないときな。あれには、今のところ言えない」
けれど、このままなにかが起きてしまえば、言う日がやってくるかもしれないとも思っていた。
(そのときは仕方ないよな。戦力としては欲しいし)
必要となれば連れていくつもりで今回は組んでいたのだ。
シュレには嫌がられるだろうな、と内心ぼやくことは忘れなかった。
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『他に手はあった。それでも、リオンは自分が死んで終わるやり方を選んだ。信じてたからだ』
自分達は人間だと信じていた。魔王に片がつけば、不死ではなくなるということも。
『エリル・メイ・シリウス…』
映し出されたセイレーンに、名前を聞いたシュレがおやと首を傾げる。
『エリル・シーリスの転生者だ。神官で、舞姫と呼ばれていた。気付いたときには過去の記憶を持っていて、リオンを待っていた』
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シュレから見ても美しいセイレーンだと思う。アクアとはまったく違う印象を与える女性。
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おそらく、ずっと影ながら見守っていたのだろうこともわかる。
その次に映された人物はエルフの青年。穏やかな青年で、なぜ彼が戦いに身を置いているのかと思ったほど。
『フィンか…。フィン・セリス・ラーダというエルフだ』
リュークス・ユシル・ラーダの息子だと紹介されれば、さすがにシュレの思考も固まる。
七英雄の息子が生きている時代ではない。話を聞いただけでもわかることだ。
『魔法で眠ってた。シオンが目を覚ますと、フィンも目を覚ます仕組みでな』
父親譲りの魔法の使い手だったと言われれば、これも昔の仲間が双子のためにやったのだとわかる。
『そして、ガーラ・リディス。グレンの師匠だったハーフエルフで、お前にはヘルヴェスの死神と言った方が早いか』
「ま、待て…」
それはつまり、そういうことなのかとグレンを見た。敵対関係にあったリオンといたなら、当然ながら師匠と弟子が敵対したということだ。
疑問には、視線を伏せることで応えるグレン。考えていることは正しいと。
とりあえず先をと、話を聞くことにしたシュレ。すべての答えはそこにあるのだろうから。
『ガーラはリオンが目的を果たすために引き入れた。そうしないと、復讐のために動きかねない人物だったからだ』
目的のために利用したかった。当時は支配欲が強い野心家だったヘルシス国は、リオンにとって都合がよかったから。
だが、ハーフエルフ狩りをしていたことで恨みも買っていた。中でも厄介だったのがガーラだったから、彼を引き込むことで抑えたのだ。
『約束として、利用価値がなくなったらヘルシスを滅ぼすのはガーラに任せるという条件で、仲間にした』
シュレは苦笑いを浮かべるしかない。そうもあっさり言われてしまうとは思わなかったのだ。
『ガーラが引き込んだ傭兵、それがこの二人だ』
さらに映し出されたハーフエルフ。そのうちの一人が、シュレには酷く気になった。どこかで知っているような気がしたのだ。
「ルフ・ペドランだ。こいつが気になるんだろ」
気付いたグレンが言えば、そうかとシュレは頷く。気になった理由はその瞳だ。フィフィリスに似ていたから。
『ルフはガーラと同じだ。ハーフエルフ狩りで家族を失って、復讐の機会を待っていた。カルノー・フィアラントは冷静だからと連れてきてたな』
最後の戦いで顔合わせをした二人。このときは、その後も関わるなど考えもしなかった。
『こいつらといられたのは、リオンにとってはよかったのかもしれない。最後にあいつは、楽しそうだったからな』
心を凍らせた青年は、最後の最後で本来の姿を取り戻すことができたと、ヴェガは懐かしそうに言う。
その日々は、ヴェガにとっても楽しい日々だったのだ。忘れることなどできないほどに。
『でも、悲しい戦いだったよな。お前らからしたら』
グレンを見れば、否定も同意もすることはない。すべてを知ってしまったから、今の感情は当時とは違う。
記憶を元にした戦いの風景が映し出される。シオンと戦うリオンの姿。グレンと戦うガーラに、アクアと戦うエリル。
ただの神官ですら戦う風景には、シュレは悲しい気持ちになったほどだ。歌姫と舞姫という肩書きを持つと知ってしまったから尚更に悲しい。
『ガーラはグレンに殺されることを求めていた。最高の死に場だとな』
「なんとなくわかっていた。そうなんだと…それでも…」
大切なもう一人の父親だった、と小さく呟く。
『アクアにはもっと辛い思いさせただろ。リオンもあの二人は戦わせたくなかったが』
エリルは退かなかった。今度こそ、一緒に死ぬのだと。
一人でリオンを死なせたくない。誰にもリオンの願いを邪魔させないと、彼女は戦う道を選んだのだ。
『エリルは誰よりも好きだったからな。アクアのことがさ』
知っていたからこそ、戦わせるつもりはなかった。しかし、アクアも戦う決意をしていたことから、防ぐことはできなかったのだ。
二人のハーフエルフも、リオンの戦いを邪魔させないために参加していた。利益で組んだ関係が、気付けば仲間になっていたのだ。
『フィンはイリスを助けるための鍵だった。リュークスが持っていたイリティスの力をフィンへ継がせて、繋がりを作る』
「自分に魔王を移した、とか言わないよな」
昔の英雄はなにをするかわからない。話を聞いて学んだことだ。
『大正解』
「…ハァ」
思わずため息が漏れれば、グレンも苦笑いを浮かべる。
自分が言うのもおかしいのだろうが、気持ちは理解できると思っていたのだ。
『わざと憎まれるのも大変なんだぜ。素直じゃねぇけどさ、リオンはシオンが大好きだったからよ。だから、あいつが耐えるなら俺もやるしかねぇ』
映し出された二匹の獣。片方がヴェガだとわかれば、あれが本来の姿なのだと悟る。
どういう存在なのかまでは、正確に理解できていないが。
さすがに聞いていいことなのか悩む。グレンのことなら突っ込めるのだが、これはヴェガとリオン・アルヴァースのことだから。
『俺は、力の具現みたいなものだ。強い力を抑える鞘みたいなもんさ』
「鞘…」
なんとなくだが意味はわかる。女神の力を抑えるための存在を簡単に言えば、それが一番しっくりとくるからだ。
『理解が早くて助かるぜ』
「そうだな」
しっかりと理解していることに気付けば、一人と一匹は笑う。
「アクアはその辺りがな……」
『ほんと、あれでよく王妃が務まったよなぁ』
「そりゃ、周りが優秀だったからだ。俺も楽ができて助かった」
『迷惑夫婦だな…』
笑いながら言う姿を見れば、ヴェガは呆れたようにため息を吐く。
「傭兵としての習慣は最後まで抜けなかったが、お転婆神官も最後まで変わらなかった」
それはそれでどうなんだ、とシュレは内心思う。王としてはいいのだろうか。
(まぁ、いいんだよな)
側近は誰よりも理解していたはずだと思い直す。
「これが、最後の風景か…」
エリルを抱いて炎に包まれる姿に、シュレは不思議な気分になる。
彼は間違いなく敵としての表情を見せているのに、どことなく満足げで晴れ晴れとしているようにも見えた。
『解放されたって感じだろ。仕方ねぇよ。リオンは不死である自分にうんざりしてたからな。ようやく解放されたって、思ってただろうさ』
いろんな意味でと言えば、シュレにも意味はわかる。誰よりも大切な双子の兄を騙すこと、敵として振る舞うことから、不死であった長い生からの解放。
そして、自らを責める日々からなのだろうとも理解した。
『そのあと、別の後悔をすることになっちまったけどな』
「それは別の日だな」
明るくなった空を見て、さすがにここまでだとグレンも思う。
なにも予定がないなら構わないが、今日はこのあと船に乗るのだ。帰りの護衛として。
「さすがに、仕事中はダメだな……なら、組合へ帰ってからにしよう。話してくれるんだろ」
ここまで話して、残りはダメなんて言わないだろう。視線が問いかければ、わかっていると頷く。
「アイカがいないときな。あれには、今のところ言えない」
けれど、このままなにかが起きてしまえば、言う日がやってくるかもしれないとも思っていた。
(そのときは仕方ないよな。戦力としては欲しいし)
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