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24・執事、復帰する。
02二つ目の宣言。
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「確かに仕方がない部分はあった。でもかなりの奇跡と運が絡んでの結果だと思う、もっと私はしっかりしなくちゃいけないと思う。だから二つ、私は決めたことがあります!」
ビシッと指を二本突き出して、アビィは宣言を始める。
「一つ、ナインが守ったって言う昔の聖女様のお墓参りをします! 加護とかそういうのを信じるつもりはないけど、何かが貴方を守ったのなら絶対にその人よ。お礼を言いに行きます」
一本指を曲げてそう言ってのける。
つーかこいつ俺の前世の話……、まあアンジェラ嬢と話した時に気づいたか。
プッツンだが馬鹿じゃないからな、そりゃわかるか。
「……まあいいんじゃないか、好きにするといい」
俺はそう答える。
まあ故人が人に心理的な影響を及ぼすことはあるが実際の事象に影響を及ぼすなんてことはないと思っている俺にはない考え方だけども、否定するようなことでもない。尊重しても良い事だ。
「二つ、私はもっと自己解決出来るようにならなくちゃいけない。だからまずはこれから、家事を覚えようと思います! 買い物や料理や洗濯、お風呂も一人でやります!」
「却下、無理だ。それ結果的に俺のウェイトが増えるだけだろ、駄目だ無理だやめろ無駄だ」
俺は二つ目の宣言を即却下する。
「い、言い過ぎじゃない……? 出来るわよ! 私もナインを助けられるようになりたいのー! やーるーのー! ねーえー! なーいーんー!」
アビィは俺の却下に対して、駄々をこねるように俺にしがみついて揺らして抵抗する。
うーん煩わしい。
まあ、迷惑かけちゃったしアビィなりに考えた結果なのだろう。
…………まあいいか、どうせすぐに音を上げるだろう。
渋々、俺はアビィの言葉に同意した。
そしてその後、たまたまお見舞いの品を届けに来た怪人アーチにアビィが明日教会に墓参りに行く旨を伝えたところグロリア嬢も会いたがってるとのことで、グロリア一派と合流する流れとなった。
次の日、教会に着いたアビィは一人で霊園に入っていった。
俺は教会の前でグロリア一派を待つことにした。
ウェンディが人として死ねたのなら、もうウェンディの魂とやらはここにはない。だから俺は行かなかった。
どうやらアビィは聖女ウェンディを含む歴代聖女が埋葬された墓と、ついでに俺の前世であるナンバーナインの墓に花を添えてきたようだ。
いやナンバーナインの魂はここにあるけども、まあついでなのだろう。
そうこうしているうちにグロリア一派が合流した。
きゃっきゃとガールズトークを繰り広げ、アビィは少しリングストン公爵と話した後にリングストン公爵は帰宅し残ったグロリア一派はケーキ屋へと向かった。
よくもまあこんなに話すことがあるなと、そんなことを考えながらアビィとモーラ嬢にお茶を淹れた。
グロリア嬢とルーシィはアーチのお茶を好むが、アビィとモーラ嬢は俺のお茶を好むのだ。
途中、怪人の正体を探ろうみたいな話になった時は吹き出しそうにもなった程度には楽しい会だった。
そして解散後、アビィは買い物に出た。
いやそんなに買ってどうするんだって量の食料品や生活用品を買い込んでいく。
あーあー、まだ洗剤買い置きあるって今日は買わなくて大丈夫だよ。
口を出したいが飲み込んで無言を貫く。
アビィから口出し無用と言われているので遵守する。
青果店にて袋いっぱいのリンゴを渡される。
いやーそれ多分足早い感じだと思うぞ……、結構あるなリンゴのパイやジャムでも作るか……。
そして、順調に無駄な買い物をしたアビィの荷物は膨れ上がり、あまりの重さにややふらつきながら明らかに歩みが遅くなる。
重いだろそれ、もう俺が持つって……。
アビィは重たい荷物に振り回されながらしばらく頑張って進むが五十歩ほど奮闘したところで。
「あー! もう無理! もーいや!」
そう言って荷物を下ろして振り返り。
「重い! 無理! ナインやって! 私には向いてない! ごめん!」
と、案の定投げ出した。
俺は少し喜んでしまったのを隠すように、ため息をひとつついて。
「……かしこまりました。お嬢様」
うんざり感を出しつつ、そう答えた。
ビシッと指を二本突き出して、アビィは宣言を始める。
「一つ、ナインが守ったって言う昔の聖女様のお墓参りをします! 加護とかそういうのを信じるつもりはないけど、何かが貴方を守ったのなら絶対にその人よ。お礼を言いに行きます」
一本指を曲げてそう言ってのける。
つーかこいつ俺の前世の話……、まあアンジェラ嬢と話した時に気づいたか。
プッツンだが馬鹿じゃないからな、そりゃわかるか。
「……まあいいんじゃないか、好きにするといい」
俺はそう答える。
まあ故人が人に心理的な影響を及ぼすことはあるが実際の事象に影響を及ぼすなんてことはないと思っている俺にはない考え方だけども、否定するようなことでもない。尊重しても良い事だ。
「二つ、私はもっと自己解決出来るようにならなくちゃいけない。だからまずはこれから、家事を覚えようと思います! 買い物や料理や洗濯、お風呂も一人でやります!」
「却下、無理だ。それ結果的に俺のウェイトが増えるだけだろ、駄目だ無理だやめろ無駄だ」
俺は二つ目の宣言を即却下する。
「い、言い過ぎじゃない……? 出来るわよ! 私もナインを助けられるようになりたいのー! やーるーのー! ねーえー! なーいーんー!」
アビィは俺の却下に対して、駄々をこねるように俺にしがみついて揺らして抵抗する。
うーん煩わしい。
まあ、迷惑かけちゃったしアビィなりに考えた結果なのだろう。
…………まあいいか、どうせすぐに音を上げるだろう。
渋々、俺はアビィの言葉に同意した。
そしてその後、たまたまお見舞いの品を届けに来た怪人アーチにアビィが明日教会に墓参りに行く旨を伝えたところグロリア嬢も会いたがってるとのことで、グロリア一派と合流する流れとなった。
次の日、教会に着いたアビィは一人で霊園に入っていった。
俺は教会の前でグロリア一派を待つことにした。
ウェンディが人として死ねたのなら、もうウェンディの魂とやらはここにはない。だから俺は行かなかった。
どうやらアビィは聖女ウェンディを含む歴代聖女が埋葬された墓と、ついでに俺の前世であるナンバーナインの墓に花を添えてきたようだ。
いやナンバーナインの魂はここにあるけども、まあついでなのだろう。
そうこうしているうちにグロリア一派が合流した。
きゃっきゃとガールズトークを繰り広げ、アビィは少しリングストン公爵と話した後にリングストン公爵は帰宅し残ったグロリア一派はケーキ屋へと向かった。
よくもまあこんなに話すことがあるなと、そんなことを考えながらアビィとモーラ嬢にお茶を淹れた。
グロリア嬢とルーシィはアーチのお茶を好むが、アビィとモーラ嬢は俺のお茶を好むのだ。
途中、怪人の正体を探ろうみたいな話になった時は吹き出しそうにもなった程度には楽しい会だった。
そして解散後、アビィは買い物に出た。
いやそんなに買ってどうするんだって量の食料品や生活用品を買い込んでいく。
あーあー、まだ洗剤買い置きあるって今日は買わなくて大丈夫だよ。
口を出したいが飲み込んで無言を貫く。
アビィから口出し無用と言われているので遵守する。
青果店にて袋いっぱいのリンゴを渡される。
いやーそれ多分足早い感じだと思うぞ……、結構あるなリンゴのパイやジャムでも作るか……。
そして、順調に無駄な買い物をしたアビィの荷物は膨れ上がり、あまりの重さにややふらつきながら明らかに歩みが遅くなる。
重いだろそれ、もう俺が持つって……。
アビィは重たい荷物に振り回されながらしばらく頑張って進むが五十歩ほど奮闘したところで。
「あー! もう無理! もーいや!」
そう言って荷物を下ろして振り返り。
「重い! 無理! ナインやって! 私には向いてない! ごめん!」
と、案の定投げ出した。
俺は少し喜んでしまったのを隠すように、ため息をひとつついて。
「……かしこまりました。お嬢様」
うんざり感を出しつつ、そう答えた。
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