67 / 240
18・名無し、仕事をする。
03リリィ。
しおりを挟む
さて。
「私みたいなただの殺しを仕事にしてる紛い物じゃなく、本物の暗殺者だった。まさか今回もナンバーシリーズが関わって…………え? ナンバースリーオーワンまで連れてきたの?」
私は話してる途中で、男の後ろを見て驚愕する。
これは嘘だ。
私のリアクションに男は振り向いて、背後を警戒する。
ほおら、引っかかった。
私はすぐに上着の仕掛けを発動してグライダーを開き、屋上から飛ぶ。
本物のナンバーシリーズならまずこの手のナンセンスな手には引っかからない、後ろに誰がいたとしても死もいとわないので何も気にしない。だがナンバーシリーズを知る奴なら振り返らずにはいられないだろう。
あー、くっそ斬られた腹が痛い。腹立つう~。
飛び立ってすぐに、男はこちらを振り向く。
「ばっかが見るー! ぶったのケツー! 絶対いつか殺す! ばーかばーか!」
私は男に向かってそう捨て台詞を吐いてトンズラぶっこく。
後ろから何やら悔しそうな怒声が聞こえたのでここは痛み分けとしておこう。
しかして、二度目の公爵殺しがやや不完全燃焼だ。
私の傷も死にはしないだろうが浅いわけじゃあない。
さっさと隠れ家に戻って治療しないと……ちくしょう、乙女の玉の肌に傷を付けるなんてマジでいつかぶっ殺してやるからな。勝てないけど。
私は腹部を押さえてふらふらになりながら隠れ家のホテルに着いたが、その時には傷口はほとんど塞がっていた。
確かにスタイル維持の為に腹筋は鍛えてセクシーなお腹ではあるけれども、こんな回復力って……。
あれか、達人の斬撃は切り口が綺麗すぎて綺麗にくっついてしまうみたいな、あれか。
これなら傷跡も残らなさそうだから良いけど、考えれば考えるほど謎だ。
なんなんなのよ、アイツ。
私を妨害するってことはリングストンの手の者ってことなんだろうけど、あんなナンバーシリーズ級のやつどうやって見つけたんだ……?
というかナンバーシリーズでないにしてもなんかしらの関係はあるのなら、王族側の人間、つまりは私の依頼主側の人間って可能性もある。
ハメられたか? もしくはリングストンを消した後に実行犯の私たちを消すつもりとか……?
いや、だとしたらアイツが現れた時点で私の首は跳ねられているだろうし…………うーん。
やめた。
考えても仕方がない、考えるのは私の仕事ではない、ボスの仕事だ。
とりあえず私は一本煙草をふかし、今回の報告の為に急ぎアジトへと戻った。
「気に入らない。気に入らないわね。何よ、その話」
私の話を聞いて、ボスであるリリィは側近のロバートに膝枕をさせながら大きなソファで寝そべり果物をつまみつつ優雅に口を開く。
「も、申し訳ございません。ボス」
私はご立腹なボスに失敗を詫びる。
リリィ。
側近のロバート・ワイリーと共にここ十年でこの大陸の裏社会を牛耳った、悪役どころか邪悪な組織の女ボスだ。
薬物売買、人身売買、強盗、殺人、放火、売春斡旋、武器輸入、地上げ、窃盗、盗品横流し、などなどあらゆる悪事に手を染めて成り上がった超極悪人。
容赦とか情けとかやり過ぎとか罪悪感とか、そういう人間に備わっているブレーキが付いていない。悪行以外での生存が出来ないような人である。
「あー、それはいいわよ。ちゃんとお坊ちゃんには当てたんでしょ? 後で死んだか確認しとくから別にいいわよ。当てたのに死んでないんならフィリップス家が作ったライフルってのがヘボなんでしょ、それはいいの」
ボスは私を見ずにそう言う。よかった……、怒られずに済んだ。
ボスを怒らせると最悪の場合、皮を鞣され剥製にされてアジトの入口に飾られてしまう。
「気に入らないのはその暗殺者モドキよ。多分そいつリングストンの護衛とかじゃないわよ。そんなやつ雇えるんなら前公爵殺しの時に招集されてるはずでしょう。エンデスヘルツのお嬢ちゃんと覆面男と一緒に集められていたはず。あのお坊ちゃんには表の人脈はあってもそんな暗殺者モドキみたいなのに繋がるツテは無いわよ。あったら私の耳に届いているもの」
ボスはブドウをふさからもいで、次々にロバートの口に入れながら考えを述べる。
「……では、何者だったのでしょうか、アイツは?」
私はボスに尋ねる。
まさか通りすがりの正義漢ってことはないだろう。
「ふふ、良いわね、貴女のそういうちゃんと考えないとこ好きよ。まあそうね、通りすがりの正義漢なんじゃない?」
「ええ⁉」
ボスの答えに驚きの声を上げる。
「嘘よ。ちょっとは考えなさいよ、気に入らないわね。お坊ちゃんは来客対応中だったんでしょ? だったらその暗殺者モドキはその来客を守ろうとしたのよ」
ボスは淡々と冷たい声でそう答える。
「私みたいなただの殺しを仕事にしてる紛い物じゃなく、本物の暗殺者だった。まさか今回もナンバーシリーズが関わって…………え? ナンバースリーオーワンまで連れてきたの?」
私は話してる途中で、男の後ろを見て驚愕する。
これは嘘だ。
私のリアクションに男は振り向いて、背後を警戒する。
ほおら、引っかかった。
私はすぐに上着の仕掛けを発動してグライダーを開き、屋上から飛ぶ。
本物のナンバーシリーズならまずこの手のナンセンスな手には引っかからない、後ろに誰がいたとしても死もいとわないので何も気にしない。だがナンバーシリーズを知る奴なら振り返らずにはいられないだろう。
あー、くっそ斬られた腹が痛い。腹立つう~。
飛び立ってすぐに、男はこちらを振り向く。
「ばっかが見るー! ぶったのケツー! 絶対いつか殺す! ばーかばーか!」
私は男に向かってそう捨て台詞を吐いてトンズラぶっこく。
後ろから何やら悔しそうな怒声が聞こえたのでここは痛み分けとしておこう。
しかして、二度目の公爵殺しがやや不完全燃焼だ。
私の傷も死にはしないだろうが浅いわけじゃあない。
さっさと隠れ家に戻って治療しないと……ちくしょう、乙女の玉の肌に傷を付けるなんてマジでいつかぶっ殺してやるからな。勝てないけど。
私は腹部を押さえてふらふらになりながら隠れ家のホテルに着いたが、その時には傷口はほとんど塞がっていた。
確かにスタイル維持の為に腹筋は鍛えてセクシーなお腹ではあるけれども、こんな回復力って……。
あれか、達人の斬撃は切り口が綺麗すぎて綺麗にくっついてしまうみたいな、あれか。
これなら傷跡も残らなさそうだから良いけど、考えれば考えるほど謎だ。
なんなんなのよ、アイツ。
私を妨害するってことはリングストンの手の者ってことなんだろうけど、あんなナンバーシリーズ級のやつどうやって見つけたんだ……?
というかナンバーシリーズでないにしてもなんかしらの関係はあるのなら、王族側の人間、つまりは私の依頼主側の人間って可能性もある。
ハメられたか? もしくはリングストンを消した後に実行犯の私たちを消すつもりとか……?
いや、だとしたらアイツが現れた時点で私の首は跳ねられているだろうし…………うーん。
やめた。
考えても仕方がない、考えるのは私の仕事ではない、ボスの仕事だ。
とりあえず私は一本煙草をふかし、今回の報告の為に急ぎアジトへと戻った。
「気に入らない。気に入らないわね。何よ、その話」
私の話を聞いて、ボスであるリリィは側近のロバートに膝枕をさせながら大きなソファで寝そべり果物をつまみつつ優雅に口を開く。
「も、申し訳ございません。ボス」
私はご立腹なボスに失敗を詫びる。
リリィ。
側近のロバート・ワイリーと共にここ十年でこの大陸の裏社会を牛耳った、悪役どころか邪悪な組織の女ボスだ。
薬物売買、人身売買、強盗、殺人、放火、売春斡旋、武器輸入、地上げ、窃盗、盗品横流し、などなどあらゆる悪事に手を染めて成り上がった超極悪人。
容赦とか情けとかやり過ぎとか罪悪感とか、そういう人間に備わっているブレーキが付いていない。悪行以外での生存が出来ないような人である。
「あー、それはいいわよ。ちゃんとお坊ちゃんには当てたんでしょ? 後で死んだか確認しとくから別にいいわよ。当てたのに死んでないんならフィリップス家が作ったライフルってのがヘボなんでしょ、それはいいの」
ボスは私を見ずにそう言う。よかった……、怒られずに済んだ。
ボスを怒らせると最悪の場合、皮を鞣され剥製にされてアジトの入口に飾られてしまう。
「気に入らないのはその暗殺者モドキよ。多分そいつリングストンの護衛とかじゃないわよ。そんなやつ雇えるんなら前公爵殺しの時に招集されてるはずでしょう。エンデスヘルツのお嬢ちゃんと覆面男と一緒に集められていたはず。あのお坊ちゃんには表の人脈はあってもそんな暗殺者モドキみたいなのに繋がるツテは無いわよ。あったら私の耳に届いているもの」
ボスはブドウをふさからもいで、次々にロバートの口に入れながら考えを述べる。
「……では、何者だったのでしょうか、アイツは?」
私はボスに尋ねる。
まさか通りすがりの正義漢ってことはないだろう。
「ふふ、良いわね、貴女のそういうちゃんと考えないとこ好きよ。まあそうね、通りすがりの正義漢なんじゃない?」
「ええ⁉」
ボスの答えに驚きの声を上げる。
「嘘よ。ちょっとは考えなさいよ、気に入らないわね。お坊ちゃんは来客対応中だったんでしょ? だったらその暗殺者モドキはその来客を守ろうとしたのよ」
ボスは淡々と冷たい声でそう答える。
44
お気に入りに追加
1,555
あなたにおすすめの小説
公爵家御令嬢に転生?転生先の努力が報われる世界で可愛いもののために本気出します「えっ?私悪役令嬢なんですか?」
へたまろ
ファンタジー
ここは、とある恋愛ゲームの舞台……かもしれない場所。
主人公は、まったく情報を持たない前世の知識を持っただけの女性。
王子様との婚約、学園での青春、多くの苦難の末に……婚約破棄されて修道院に送られる女の子に転生したただの女性。
修道院に送られる途中で闇に屠られる、可哀そうな……やってたことを考えればさほど可哀そうでも……いや、罰が重すぎる程度の悪役令嬢に転生。
しかし、この女性はそういった予備知識を全く持ってなかった。
だから、そんな筋書きは全く関係なし。
レベルもスキルも魔法もある世界に転生したからにはやることは、一つ!
やれば結果が数字や能力で確実に出せる世界。
そんな世界に生まれ変わったら?
レベル上げ、やらいでか!
持って生まれたスキル?
全言語理解と、鑑定のみですが?
三種の神器?
初心者パック?
肝心の、空間収納が無いなんて……無いなら、努力でどうにかしてやろうじゃないか!
そう、その女性は恋愛ゲームより、王道派ファンタジー。
転生恋愛小説よりも、やりこみチートラノベの愛読者だった!
子供達大好き、みんな友達精神で周りを巻き込むお転婆お嬢様がここに爆誕。
この国の王子の婚約者で、悪役令嬢……らしい? かもしれない?
周囲の反応をよそに、今日もお嬢様は好き勝手やらかす。
周囲を混乱を巻き起こすお嬢様は、平穏無事に王妃になれるのか!
死亡フラグを回避できるのか!
そんなの関係ない!
私は、私の道を行く!
王子に恋しない悪役令嬢は、可愛いものを愛でつつやりたいことをする。
コメディエンヌな彼女の、生涯を綴った物語です。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
婚約破棄をされた悪役令嬢は、すべてを見捨てることにした
アルト
ファンタジー
今から七年前。
婚約者である王太子の都合により、ありもしない罪を着せられ、国外追放に処された一人の令嬢がいた。偽りの悪業の経歴を押し付けられ、人里に彼女の居場所はどこにもなかった。
そして彼女は、『魔の森』と呼ばれる魔窟へと足を踏み入れる。
そして現在。
『魔の森』に住まうとある女性を訪ねてとある集団が彼女の勧誘にと向かっていた。
彼らの正体は女神からの神託を受け、結成された魔王討伐パーティー。神託により指名された最後の一人の勧誘にと足を運んでいたのだが——。
断罪された商才令嬢は隣国を満喫中
水空 葵
ファンタジー
伯爵令嬢で王国一の商会の長でもあるルシアナ・アストライアはある日のパーティーで王太子の婚約者──聖女候補を虐めたという冤罪で国外追放を言い渡されてしまう。
そんな王太子と聖女候補はルシアナが絶望感する様子を楽しみにしている様子。
けれども、今いるグレール王国には未来が無いと考えていたルシアナは追放を喜んだ。
「国外追放になって悔しいか?」
「いいえ、感謝していますわ。国外追放に処してくださってありがとうございます!」
悔しがる王太子達とは違って、ルシアナは隣国での商人生活に期待を膨らませていて、隣国を拠点に人々の役に立つ魔道具を作って広めることを決意する。
その一方で、彼女が去った後の王国は破滅へと向かっていて……。
断罪された令嬢が皆から愛され、幸せになるお話。
※他サイトでも連載中です。
毎日18時頃の更新を予定しています。
ちょっとエッチな執事の体調管理
mm
ファンタジー
私は小川優。大学生になり上京して来て1ヶ月。今はバイトをしながら一人暮らしをしている。
住んでいるのはそこらへんのマンション。
変わりばえない生活に飽き飽きしている今日この頃である。
「はぁ…疲れた」
連勤のバイトを終え、独り言を呟きながらいつものようにマンションへ向かった。
(エレベーターのあるマンションに引っ越したい)
そう思いながらやっとの思いで階段を上りきり、自分の部屋の方へ目を向けると、そこには見知らぬ男がいた。
「優様、おかえりなさいませ。本日付けで雇われた、優様の執事でございます。」
「はい?どちら様で…?」
「私、優様の執事の佐川と申します。この度はお嬢様体験プランご当選おめでとうございます」
(あぁ…!)
今の今まで忘れていたが、2ヶ月ほど前に「お嬢様体験プラン」というのに応募していた。それは無料で自分だけの執事がつき、身の回りの世話をしてくれるという画期的なプランだった。執事を雇用する会社はまだ新米の執事に実際にお嬢様をつけ、3ヶ月無料でご奉仕しながら執事業を学ばせるのが目的のようだった。
「え、私当たったの?この私が?」
「さようでございます。本日から3ヶ月間よろしくお願い致します。」
尿・便表現あり
アダルトな表現あり
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる