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「みなみーーー!起きなさい!朝ーーー!あんたバイトでしょう⁉︎」


んぁぁぁぁ
せっっっかく気持ちよく寝てたのに!

二階建て一軒家の一階から、お母さんに大声で起こされてしまう


「今日休みだってば‼︎」

「あら?そうなの?でももう起きてもいいでしょう!?あんたって子は!家の事全然手伝いもしないんだから!休みの日ぐらいお手伝いして!」

せっかく気持ちよく寝てたのを、あんなに怒りながら起こした手前、引っ込みつかなくなったからって
手伝いさせようとしないでよ…

眠たい目をこすりながら、すぐ逃げれるよう出かける用意をして
起きてリビングに向かう

「あー!ごめんお手伝いできないわぁ!今日友達と遊ぶ用事あった」

今から遊ぶ用事作るけど…
何とも適当な性格なのは重々承知
いい娘さんでないのも重々承知!

「友達?彼氏?」
キラキラ輝く目でこちらを見てる

「んなわけないじゃん!居ないのに!」
というと、お母さんの目がチベットスナギツネ化した

「あんた!自分がいくつかわかってるのー⁉︎彼氏くらい、いい加減作ってよ!そして早く結婚してよ!斜め向かいのゆいちゃん!もう子供3人目よっ!婚活くらいしたらどうなの?
それがダメならせめて自立ぐらいしなさいよー!」

やべ
変なスイッチ入った!
休みがお互いかぶると危険だわ
早よこの場から逃げよう!

「じゃあ行ってくるわ!晩ご飯食べてくるねー!」
「もう!」

お母さんが牛になってる声を聞きながら
友達に連絡をとる

「今日休みー?遊ぼーよ!カラオケ行こう!フリータイム!やったー!じゃあ駅の噴水前で待ってるねー」

氷河期の煽りをもろにうけた世代
正社員になれず、飲食店のホールでバイトのフリーター生活
あいた時間は胸キュンゲーム、本や小説を読みんだり、休みがあえば友達と行きすぎて異常に上手くなったカラオケ、ランチやカフェ巡りなんかを女友達と楽しむ


見た目は普通、人から好かれそうな愛嬌のある顔なのに
根っからの人見知りな事もあるけれど
小さな頃から、意地悪ばっかりする男の子が苦手で

気づけば男の人とうまく話せなくなってしまって、異常にガードが硬くなり隙がなさすて
ご縁は遠のくばかり

悲しいし彼氏欲しい気持ちが全くないわけじゃない、誰か好きになってみたい
けど今更どうやっていいかわからない
無駄に年だけ重ねて気づけば27…

家事もせずバイトと自分の好きな事に明け暮れ家にいたらダラダラ散らかすだけ…

ん…まぁ追い出したくはなるよね
わかってる
でも居心地よすぎるんだもん…

と言い訳だけして友達とその日のは、カラオケフリータイム夜まで歌って喉からして

夜は仕事が終わった別の友だちも合流して一緒にご飯!
めっちゃたのしー!

気分良くちょっと酔っ払って
カラオケで歌った歌鼻歌まじりに家に帰る

「キャッ」
突然背後からカバァと襲われ目の前が真っ暗になり小さい悲鳴だけが響いた

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