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本編
*悪魔のレッスン5
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「スズキは、前からと後ろから、どっちが興奮する?」
唐突にそう訊かれて、一瞬答えられなかった。
「レン?」
「えーっと。スズキはどっちからヤりたいのかな、って。俺はどっちでもいいから……早く、スズキのが欲しいかな」
ほんの少し恥ずかしげにそう言われて、めちゃくちゃ興奮した。だけど、俺はちゃんとレンの質問に答える。
「その。どっちも興奮するけど、初めてだから前からがいいかな。レンの顔、ちゃんと見たいし」
「分かった。じゃあ、準備するからスズキは見てて。……それとも、準備もスズキがする……?」
レンはそう言うとチュッと触れるだけのキスをしてくれる。
「レンが、やり方を教えてくれるなら。俺は、どうしたらいい?」
訊けば、レンは中空から何かを取り出した。……ファンタジーとかでよくある、アイテムボックスとかなんだろうか?
「じゃあ、コレ使って。こっちの世界で言うローションみたいなの。いくら俺が上位の悪魔でも男だから、濡らさないと多分スズキが気持ち良くないと思う」
そう言うレンに渡されたのは、こっちの世界のローションとは容器が違っていた。高級そうな硝子瓶に入ったソレは水みたいに透明だったけど、容器を揺らすと粘度があるのが分かって確かにローションなんだな、って理解出来た。
「レン。その、レンの……って、場所、どこ?」
恥ずかしかったけど、分からないので素直にそう訊けば、レンは俺の目の前で大きく脚を開く。人間の物よりもはるかに細いその脚は、紛れもない黒山羊の下半身そのものだった。艶やかな漆黒の毛に覆われた脚の先端には恐らく蹄があるんだろうけれど、その先端は真紅の靴に覆われていて見ることが出来ない。
「スズキ。この、奥。前からだと、見辛いかもな。あと、女の場合は場所この辺りだな」
そう言うレンの指先を見る。女の場合、と言われた場所は、微かに開いていて。透明の粘液が溢れているのが見えた。
「……レン。レンも、そこ……」
孔があるんじゃ。そう思って訊くと。
「違う。ココには、スズキと同じモノが入ってるんだ。スズキは初めてだし、見たら萎えると思ってナカに収納しといただけ。……それとも、見たいのか?俺のペニス。見たら自信を失うと思うけど」
サラリ、とそんな事を言われて。ちょっと心配になったので、俺はそれ以上の追求を避ける。
「分かった。じゃあ、次の時にでも。……えっと、レンのは、こっち?」
そう訊きながら、指を奥に伸ばす。すると、奥に一箇所、毛が生えてない場所があった。レンの乳首と同じように淡いピンク色をした小さな秘裂。
「んっ……。そぅ、そ、こ……。濡らしてから、スズキの、入れて……」
その言葉と同時に、俺はレンの細い腰を抱え上げていた。途端に晒される綺麗な秘裂。ローションを指先に垂らして濡らすと、その楚々とした秘裂にそっと指先を忍ばせる。
「……は、ぁ……!んんっ……」
レンは大きく息を吐いて、俺の指を受け入れてくれる。温かく滑らかなナカの感触が指先に気持ち良くて、夢中でナカを探る。俺の指が動く度、グチュグチュとローションが卑猥な音を立てて俺の興奮を煽る。
「……レン、気持ちいい?」
キュウッと俺の指を締め付けるレンのナカ。その締め付けが俺をより興奮させる。
(こんなに狭い所に、俺のが……)
指ですらキツイのに、それよりも太い俺のを入れたら、レンはどんな可愛い声で鳴いてくれるんだろう……?
「……ま、だぁ……。最初は、優し、く……ぁ、あ……!指、激し……」
「そっか。えっと、じゃあ、これくらいなら?」
AVで見た男優の指の動きを真似てみたけど、レンに注意されてしまった。やっぱり、AVはファンタジーだったみたいだ。ファンタジーの中の生き物であるレンならそれでも気持ちいいのかも?なんて思ったけど、指の動きをゆっくりにした途端、レンの声が艶めいた。
「ぁ……スズキ……それ、もっと……」
「えっと、この辺?」
柔らかく蕩けたレンのナカ。入れる指を二本に増やしてゆっくりと内側を擦りあげると、レンのナカは俺の指を嬉々として受け入れて。指を動かす度に甘い声が微かに漏れる。
(……何か、AVみたいなわざとらしさが無くて、すっごく本気っぽい……!)
抑えめな喘ぎ声と吐息が、より俺の興奮を煽る。……正直、このままだとレンのナカに入れる前に暴発しちゃいそうなくらい、限界に近付いてたりする。
「ごめん、レン。俺、もう、我慢出来そうにない……!レンに、入れたい。いい?」
みっともないくらい息を荒げてそう言えば、レンは小さく笑って脚を俺の背中に回す。
「いいよ、スズキ。もう少し、ローション足してから……その、固いの入れて……?」
ふわり、と漂ってくるレンの甘い香り。その香りと、可愛い声に理性が飛んだ。柔らかく蕩けたレンの入口に先走りでべちょべちょに濡れた先っぽを押し当てて、一気に貫く。
「……ッ……――――――ぁ、ア!!」
「くッ……!ん、レン、もっと、緩め、て……!」
柔らかかったのは、指が届く範囲までで。奥の方はまだ固かった。指を入れた時とは比べものにならないくらいキツく俺を締め付けて来るレンのナカが、あまりにも気持ち良すぎて。レンを気遣うことなんか出来ずに、まるで獣のようにひたすら快楽に身を任せて腰を振った。
「……ぁ、ぁ……ゃ、スズ、キ……ば、かぁ……!」
レンは、泣いていた。金と紫の透き通った瞳が、涙で濡れていた。目元の毛皮がレンの涙でしっとりと湿っているのがハッキリと分かるのに、気持ち良すぎて腰を止められなかった。俺のモノをより奥へ迎え入れようと蠢く、温かでいやらしいレンのナカ。その感触が最高に悦すぎて。俺は自身の欲望のままにレンのナカに全てを放っていた。
その刹那、レンの声が聞こえた。
「卒業おめでとう、スズキ」
唐突にそう訊かれて、一瞬答えられなかった。
「レン?」
「えーっと。スズキはどっちからヤりたいのかな、って。俺はどっちでもいいから……早く、スズキのが欲しいかな」
ほんの少し恥ずかしげにそう言われて、めちゃくちゃ興奮した。だけど、俺はちゃんとレンの質問に答える。
「その。どっちも興奮するけど、初めてだから前からがいいかな。レンの顔、ちゃんと見たいし」
「分かった。じゃあ、準備するからスズキは見てて。……それとも、準備もスズキがする……?」
レンはそう言うとチュッと触れるだけのキスをしてくれる。
「レンが、やり方を教えてくれるなら。俺は、どうしたらいい?」
訊けば、レンは中空から何かを取り出した。……ファンタジーとかでよくある、アイテムボックスとかなんだろうか?
「じゃあ、コレ使って。こっちの世界で言うローションみたいなの。いくら俺が上位の悪魔でも男だから、濡らさないと多分スズキが気持ち良くないと思う」
そう言うレンに渡されたのは、こっちの世界のローションとは容器が違っていた。高級そうな硝子瓶に入ったソレは水みたいに透明だったけど、容器を揺らすと粘度があるのが分かって確かにローションなんだな、って理解出来た。
「レン。その、レンの……って、場所、どこ?」
恥ずかしかったけど、分からないので素直にそう訊けば、レンは俺の目の前で大きく脚を開く。人間の物よりもはるかに細いその脚は、紛れもない黒山羊の下半身そのものだった。艶やかな漆黒の毛に覆われた脚の先端には恐らく蹄があるんだろうけれど、その先端は真紅の靴に覆われていて見ることが出来ない。
「スズキ。この、奥。前からだと、見辛いかもな。あと、女の場合は場所この辺りだな」
そう言うレンの指先を見る。女の場合、と言われた場所は、微かに開いていて。透明の粘液が溢れているのが見えた。
「……レン。レンも、そこ……」
孔があるんじゃ。そう思って訊くと。
「違う。ココには、スズキと同じモノが入ってるんだ。スズキは初めてだし、見たら萎えると思ってナカに収納しといただけ。……それとも、見たいのか?俺のペニス。見たら自信を失うと思うけど」
サラリ、とそんな事を言われて。ちょっと心配になったので、俺はそれ以上の追求を避ける。
「分かった。じゃあ、次の時にでも。……えっと、レンのは、こっち?」
そう訊きながら、指を奥に伸ばす。すると、奥に一箇所、毛が生えてない場所があった。レンの乳首と同じように淡いピンク色をした小さな秘裂。
「んっ……。そぅ、そ、こ……。濡らしてから、スズキの、入れて……」
その言葉と同時に、俺はレンの細い腰を抱え上げていた。途端に晒される綺麗な秘裂。ローションを指先に垂らして濡らすと、その楚々とした秘裂にそっと指先を忍ばせる。
「……は、ぁ……!んんっ……」
レンは大きく息を吐いて、俺の指を受け入れてくれる。温かく滑らかなナカの感触が指先に気持ち良くて、夢中でナカを探る。俺の指が動く度、グチュグチュとローションが卑猥な音を立てて俺の興奮を煽る。
「……レン、気持ちいい?」
キュウッと俺の指を締め付けるレンのナカ。その締め付けが俺をより興奮させる。
(こんなに狭い所に、俺のが……)
指ですらキツイのに、それよりも太い俺のを入れたら、レンはどんな可愛い声で鳴いてくれるんだろう……?
「……ま、だぁ……。最初は、優し、く……ぁ、あ……!指、激し……」
「そっか。えっと、じゃあ、これくらいなら?」
AVで見た男優の指の動きを真似てみたけど、レンに注意されてしまった。やっぱり、AVはファンタジーだったみたいだ。ファンタジーの中の生き物であるレンならそれでも気持ちいいのかも?なんて思ったけど、指の動きをゆっくりにした途端、レンの声が艶めいた。
「ぁ……スズキ……それ、もっと……」
「えっと、この辺?」
柔らかく蕩けたレンのナカ。入れる指を二本に増やしてゆっくりと内側を擦りあげると、レンのナカは俺の指を嬉々として受け入れて。指を動かす度に甘い声が微かに漏れる。
(……何か、AVみたいなわざとらしさが無くて、すっごく本気っぽい……!)
抑えめな喘ぎ声と吐息が、より俺の興奮を煽る。……正直、このままだとレンのナカに入れる前に暴発しちゃいそうなくらい、限界に近付いてたりする。
「ごめん、レン。俺、もう、我慢出来そうにない……!レンに、入れたい。いい?」
みっともないくらい息を荒げてそう言えば、レンは小さく笑って脚を俺の背中に回す。
「いいよ、スズキ。もう少し、ローション足してから……その、固いの入れて……?」
ふわり、と漂ってくるレンの甘い香り。その香りと、可愛い声に理性が飛んだ。柔らかく蕩けたレンの入口に先走りでべちょべちょに濡れた先っぽを押し当てて、一気に貫く。
「……ッ……――――――ぁ、ア!!」
「くッ……!ん、レン、もっと、緩め、て……!」
柔らかかったのは、指が届く範囲までで。奥の方はまだ固かった。指を入れた時とは比べものにならないくらいキツく俺を締め付けて来るレンのナカが、あまりにも気持ち良すぎて。レンを気遣うことなんか出来ずに、まるで獣のようにひたすら快楽に身を任せて腰を振った。
「……ぁ、ぁ……ゃ、スズ、キ……ば、かぁ……!」
レンは、泣いていた。金と紫の透き通った瞳が、涙で濡れていた。目元の毛皮がレンの涙でしっとりと湿っているのがハッキリと分かるのに、気持ち良すぎて腰を止められなかった。俺のモノをより奥へ迎え入れようと蠢く、温かでいやらしいレンのナカ。その感触が最高に悦すぎて。俺は自身の欲望のままにレンのナカに全てを放っていた。
その刹那、レンの声が聞こえた。
「卒業おめでとう、スズキ」
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