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本編

非日常への誘い

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 その本をすぐにでも熟読したくて、俺はその後惣菜屋で弁当とつまみを買うと家に急いだ。確かビールは冷蔵庫に冷えているから、酒は買わない。
(古本屋のおっさん、普通に売ってくれたな……。まぁ、エロ本も売ってるし、このくらいの胡散臭い本を買う客なんて結構いるんだろうなー)
 そんな事を思いつつ、帰宅してすぐにいそいそと弁当と惣菜をテーブルに並べ、キンキンに冷えたビールを用意する。
 いつもよりは少し早い夕食を済ませ、ほろ酔いになった所で俺はその本を開く。ハードカバーの表紙は古びていて、結構昔の本のように思えたが……奥付がなく、いつ発行された物なのかは分からなかった。
(……変だよな?普通、発行年月日と出版社くらいはある筈なのに……。奥付がブックカバーに載ってるタイプだったのか?でも、この表紙だとブックカバーとか無さそうな作りだしなぁ……)
 ちょっと変な本だとは思ったけれど、目次を見ると興味深い項目ばかりだったので、そんな些細な違和感はすぐに俺の頭から消えてしまった。
 可愛らしいおまじないから始まって徐々に内容がエスカレートしていく本文を、俺は夢中になって読み進める。
「……嘘だろ?え、こんなのもあるのか?これ、叶ったらマジで凄いけど……」
 俺が目を留めたのは、本の中程にあるページ。

”童貞(処女)を卒業出来るおまじない”

 そのタイトルを見た瞬間。思わず、息を飲んでいた。
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