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第二章 ホブランドでの始まり
2-12 お肉の値段とステータス
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で、ギルマスに約束はしたけれど、どうやって肉を出したらいいかと迷っていると、ざわざわとインベントリが蠢くのが感じられた。
アレッと思ったが、次の瞬間にはインベントリの中でオークが解体されて、部位ごとにきちんと選別されていたのである。
しかもちゃんとオーク・キング、オーク・ジェネラル、オーク・メイジなどに分類して肉を仕分けしている。
魔核も同様に綺麗に仕分けがなされていた。
またまた、何じゃァ?これぇ?の出番である。
インベントリが意識を持っているのか?
俺の意図を察してインベントリが先回りしているのか?
それとも幼女神様の仕業なのか?
種々困惑している俺だった。
流石にギルマスの執務室で大量の肉を出すのは問題がありそうなので、買い取りカウンターの背後にある解体室でインベントリからキングの肉約140キロ、ジェネラルの肉約140キロを取り出した。
冒険者ギルドの鑑定は、買取カウンターの男性で、ケント・ブライアンという職員が担当していた。
ギルマスも鑑定能力は持っているのだが、ケントさんの方が優秀らしい。
で、鑑定結果は、キングの肉200.6ボレムで、701,542レット、ジェネラルの肉201.9ボレムで、577,824レットの値が付けられた。
合計で1,279,366レットは、日本円換算で多分2500万円を超える額である。
俺は、白輪金貨8枚、金貨47枚、大銀貨9枚、銀貨3枚、大銅貨6枚、銅貨6枚を手に入れたのである。
因みに白輪金貨12枚の内4枚分を金貨に換えてもらったのは、街で買い物をする際に、店の方がでかい金貨で支払われては困るからである。
例えば屋台で金貨なんぞ出してもお釣りがあろうはずもない。
金貨は、日本円換算で20万円以上の価値があるのだ。
そのさらに上の200万円の通貨なんぞ、この世界では不動産でも買わない限り、一般人では持つことなんかない筈だ。
まぁ、いずれ不動産でも買おうかなと思っている俺だから、白輪金貨8枚だけでも持っておこうという気になっただけで、冒険者ならば間違いなく金貨129枚を受け取っているらしい。
そのほかに、採取して来た初級ポーション用の薬草も量が多かった所為で、10把で大銅貨二枚ぐらいにしかならないモノが、総計で240把を超えていたので、大銅貨48枚分となり、銀貨4枚、大銅貨8枚になった。
オークの分を除いても、半日余りで薬草のみで9600円相当の稼ぎはGランクの冒険者では中々にできないことのようだ。
更にはオークの右耳一匹当たり大銀貨3枚の討伐代金だったので、187匹分で金貨56枚と大銀貨1枚を貰った。
ギルマスと年増の受付ご婦人ことカレンさんからお墨付きをもらって、俺はめでたくその日Fランクに昇給した。
ギルマス曰く、キングが率いるオークの群れを討伐した以上、本来ならばB又はAランクへの昇格でもおかしくないそうだが、登録してから余りに期間が短すぎるので、今回は実績評価ではなく貢献度だけでFランクに昇級させることにしたようだ。
このままほとんど何もしない状態でも1か月後には今回の実績評価でEランクに、2か月後にはDランクに上げてやるとギルマスが断言していた。
何れにしろ、オークのお肉のお陰で俺は急に小金持ちになったようだ。
それに俺の持っている70トン近くのお肉って、結構な金に変わりそうだね。
まぁ、保存食量として持っていてもいいんだけれど、毎日1キロのステーキ食っても200年近くはあることになる。
まぁ、実際問題としてそんなに食えねぇよな。
どっかで処分するしかねぇ様だ。
時間停止状態だから、保管しておいても無駄にはならん。
まぁ、しばらくは様子見だな。
明後日には錬金術・薬師ギルドに出向いて、携帯型照明5セットを産み出せば、それだけでまた金貨25枚の収入になる。
そんなこんなで金に不自由はしていないが、朝晩食事込み一日大銀貨四枚の高級宿にいつまでも泊まっているのは不経済だから、明日にでも商業ギルドに行って、不動産情報など無いか聞いてみようと思うのだ。
そのついでに懸案事項のままとなっていたアルノス神殿を訪れ、お祈りをしてみようと思っている。
実際にアルノス幼女神さんのお陰で随分と助かっている。
何も貰っていない状態ならば、おそらくは転移して1日保たずに死んでいるだろう。
その俺が人助けをして感謝されるぐらいになっているのは、彼女のお陰以外何ものでもない。
まぁ、正直なところ何処までが加護なのかよくわからないから、仮にお話ができるならば、色々とマップのことやらインベントリのことなど聞いてみようとは思う。
本日も寝る前にステータスを確認、
名前:リューマ・アグティ
種族:ヒト族
年齢:17歳(23歳)
性別:男
職業:冒険者F
錬金術師-I
薬師-I
レベル :15《80(+52)》<New>
HP(生命力) :550(+50)<New>
MP(魔力) :410(+60)<New>
STR(筋力) :75(+40)<New>
DEX(器用さ) :114(+40)<New>
VIT(丈夫さ、持久力):67(+30)<New>
INT(知性) :290(+50)<New>
MND(精神力) :90(+40)<New>
LUK(運) :16(+2)<New>
AGI(敏捷性) :45(+2)<New>
CHA(カリスマ、魅力):16(+2)<New>
言語理解 :5(ホブランド統一言語ほか)
【スキル】
剣術 :LV2
槍術 :LV1
棒術 :LV1
格闘術 :LV6
弓術 :LV1
生活魔法 :LV1
鑑定術 :LV4(+1)<New>
隠ぺい術 :LV7(+1)<New>
射撃術 :LV10(+5)<New>
マップ・探索術:LV6(+3)<New>
【ユニークスキル】
錬金術 :LV6(+1)<New>
魔法創生 :LV8(+4)<New>
インベントリ:LV5(+4)<New>
【魔法属性】
火 :LV1
水 :LV2
木 :LV6 (+1)<New>
金 :LV2
土 :LV6 (+3)<New>
風 :LV7 (+2)<New>
光 :LV2
雷 :LV1
聖 :LV2
闇 :LV1
無 :LV7 (+3)<New>
【加護】
アルノス神の加護(アップ率上昇)
【称号】
魔弾の射手
錬金術師期待の星
薬師期待の星
流石にオーク187匹の殲滅はステータス・アップに大きく寄与しているね。
それに出ましたよ、マップ・探索術だって。
マップ術はあったけれど、それからマップ・探索術に発展進化したようだ。
で、オークを大量に狩ってもレベルが変化しないのもおかしいので偽装のレベルを15から25に変えておいた。
アレッと思ったが、次の瞬間にはインベントリの中でオークが解体されて、部位ごとにきちんと選別されていたのである。
しかもちゃんとオーク・キング、オーク・ジェネラル、オーク・メイジなどに分類して肉を仕分けしている。
魔核も同様に綺麗に仕分けがなされていた。
またまた、何じゃァ?これぇ?の出番である。
インベントリが意識を持っているのか?
俺の意図を察してインベントリが先回りしているのか?
それとも幼女神様の仕業なのか?
種々困惑している俺だった。
流石にギルマスの執務室で大量の肉を出すのは問題がありそうなので、買い取りカウンターの背後にある解体室でインベントリからキングの肉約140キロ、ジェネラルの肉約140キロを取り出した。
冒険者ギルドの鑑定は、買取カウンターの男性で、ケント・ブライアンという職員が担当していた。
ギルマスも鑑定能力は持っているのだが、ケントさんの方が優秀らしい。
で、鑑定結果は、キングの肉200.6ボレムで、701,542レット、ジェネラルの肉201.9ボレムで、577,824レットの値が付けられた。
合計で1,279,366レットは、日本円換算で多分2500万円を超える額である。
俺は、白輪金貨8枚、金貨47枚、大銀貨9枚、銀貨3枚、大銅貨6枚、銅貨6枚を手に入れたのである。
因みに白輪金貨12枚の内4枚分を金貨に換えてもらったのは、街で買い物をする際に、店の方がでかい金貨で支払われては困るからである。
例えば屋台で金貨なんぞ出してもお釣りがあろうはずもない。
金貨は、日本円換算で20万円以上の価値があるのだ。
そのさらに上の200万円の通貨なんぞ、この世界では不動産でも買わない限り、一般人では持つことなんかない筈だ。
まぁ、いずれ不動産でも買おうかなと思っている俺だから、白輪金貨8枚だけでも持っておこうという気になっただけで、冒険者ならば間違いなく金貨129枚を受け取っているらしい。
そのほかに、採取して来た初級ポーション用の薬草も量が多かった所為で、10把で大銅貨二枚ぐらいにしかならないモノが、総計で240把を超えていたので、大銅貨48枚分となり、銀貨4枚、大銅貨8枚になった。
オークの分を除いても、半日余りで薬草のみで9600円相当の稼ぎはGランクの冒険者では中々にできないことのようだ。
更にはオークの右耳一匹当たり大銀貨3枚の討伐代金だったので、187匹分で金貨56枚と大銀貨1枚を貰った。
ギルマスと年増の受付ご婦人ことカレンさんからお墨付きをもらって、俺はめでたくその日Fランクに昇給した。
ギルマス曰く、キングが率いるオークの群れを討伐した以上、本来ならばB又はAランクへの昇格でもおかしくないそうだが、登録してから余りに期間が短すぎるので、今回は実績評価ではなく貢献度だけでFランクに昇級させることにしたようだ。
このままほとんど何もしない状態でも1か月後には今回の実績評価でEランクに、2か月後にはDランクに上げてやるとギルマスが断言していた。
何れにしろ、オークのお肉のお陰で俺は急に小金持ちになったようだ。
それに俺の持っている70トン近くのお肉って、結構な金に変わりそうだね。
まぁ、保存食量として持っていてもいいんだけれど、毎日1キロのステーキ食っても200年近くはあることになる。
まぁ、実際問題としてそんなに食えねぇよな。
どっかで処分するしかねぇ様だ。
時間停止状態だから、保管しておいても無駄にはならん。
まぁ、しばらくは様子見だな。
明後日には錬金術・薬師ギルドに出向いて、携帯型照明5セットを産み出せば、それだけでまた金貨25枚の収入になる。
そんなこんなで金に不自由はしていないが、朝晩食事込み一日大銀貨四枚の高級宿にいつまでも泊まっているのは不経済だから、明日にでも商業ギルドに行って、不動産情報など無いか聞いてみようと思うのだ。
そのついでに懸案事項のままとなっていたアルノス神殿を訪れ、お祈りをしてみようと思っている。
実際にアルノス幼女神さんのお陰で随分と助かっている。
何も貰っていない状態ならば、おそらくは転移して1日保たずに死んでいるだろう。
その俺が人助けをして感謝されるぐらいになっているのは、彼女のお陰以外何ものでもない。
まぁ、正直なところ何処までが加護なのかよくわからないから、仮にお話ができるならば、色々とマップのことやらインベントリのことなど聞いてみようとは思う。
本日も寝る前にステータスを確認、
名前:リューマ・アグティ
種族:ヒト族
年齢:17歳(23歳)
性別:男
職業:冒険者F
錬金術師-I
薬師-I
レベル :15《80(+52)》<New>
HP(生命力) :550(+50)<New>
MP(魔力) :410(+60)<New>
STR(筋力) :75(+40)<New>
DEX(器用さ) :114(+40)<New>
VIT(丈夫さ、持久力):67(+30)<New>
INT(知性) :290(+50)<New>
MND(精神力) :90(+40)<New>
LUK(運) :16(+2)<New>
AGI(敏捷性) :45(+2)<New>
CHA(カリスマ、魅力):16(+2)<New>
言語理解 :5(ホブランド統一言語ほか)
【スキル】
剣術 :LV2
槍術 :LV1
棒術 :LV1
格闘術 :LV6
弓術 :LV1
生活魔法 :LV1
鑑定術 :LV4(+1)<New>
隠ぺい術 :LV7(+1)<New>
射撃術 :LV10(+5)<New>
マップ・探索術:LV6(+3)<New>
【ユニークスキル】
錬金術 :LV6(+1)<New>
魔法創生 :LV8(+4)<New>
インベントリ:LV5(+4)<New>
【魔法属性】
火 :LV1
水 :LV2
木 :LV6 (+1)<New>
金 :LV2
土 :LV6 (+3)<New>
風 :LV7 (+2)<New>
光 :LV2
雷 :LV1
聖 :LV2
闇 :LV1
無 :LV7 (+3)<New>
【加護】
アルノス神の加護(アップ率上昇)
【称号】
魔弾の射手
錬金術師期待の星
薬師期待の星
流石にオーク187匹の殲滅はステータス・アップに大きく寄与しているね。
それに出ましたよ、マップ・探索術だって。
マップ術はあったけれど、それからマップ・探索術に発展進化したようだ。
で、オークを大量に狩ってもレベルが変化しないのもおかしいので偽装のレベルを15から25に変えておいた。
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