14 / 35
止められない想い
1
しおりを挟む
「わ、すごい……!」
目の前の光景に思わず小さな感嘆の声が出た。
リサがジルベールと朝早くに城を抜け出し、石畳を下って清く澄んだ小さな川に掛かる眼鏡のような形をした橋を渡った先にある城下町。
フランスのマルシェのように色とりどりのテントが軒を連ね、果物やパン、お菓子や肉料理などの食べ物を扱う店から、食器類や家の手入れに使う道具を扱う店。さらにドレスやワンピースを仕立てるための反物屋、靴屋、帽子屋、アクセサリー屋、それから花屋まで、石畳の道の両脇に所狭しと店が並んでいる。
昨日馬車で通った道ではあるものの、リサは終始下を向いていたためこの辺りの景色を見ていなかった。それゆえ初めて見る光景に圧倒される。
今まで現実の世界でも海外旅行の経験がない"梨沙"は、こうした活気ある朝市を見るのはテレビの中くらい。
しかしやはり頭の片隅のどこかに"リサ"の記憶があるおかげで、初めて見る景色のはずなのに、どの店が新鮮な果物を置いていて、どの店が自分の好みの雑貨を置いているのか、なんとなくわかるのだった。
ふとリサの目に、たくさんのキラキラしたアクセサリーや雑貨が並ぶ店が映った。ここはいつも行っていたと記憶の彼方にある雑貨屋で、実際この店で買った商品が城のリサの部屋にはいくつかある。
あまりアクセサリーに興味がなかったリサだが、トップ部分に小さな赤い石を埋め込んだ華奢な指輪が視界に入った。
赤はラヴァンディエ王国の紋章の色。故にジルベールが正装として着ていた軍服も赤だった。
つい目を奪われてしまい、手にとってまじまじとその指輪を見つめる。デザインも好みだが、何より彼を思い起こさせる赤い石を身につけるのもいいかもしれないと恋する乙女な思考に囚われる。
ジルベールの存在を一瞬失念してしまっていたリサは、「気に入ったのか?」と急に声を掛けられ飛び上がるほど驚いた。
「い、いえ! 大丈夫です、行きましょう」
まさか女性もののアクセサリー屋にジルベールを付き合わせるわけにいかない。すぐに手に持っていた指輪を元の位置に戻した。
それからしばらくあちこちを見て歩き回ったリサとジルベールは朝食を取ろうと、すぐに食べられるパン屋や簡単な食事を提供する店が多く並ぶ通りへ向かった。
「リサは何が食べたい?」
「え? あ、私は何でも大丈夫です。ジルは?」
真っ先に自分の意見を主張するのが苦手なリサは、同じ質問をジルベールに返した。彼の希望のものを食べに行きたいという思いもあった。
すると『ボヌール』という記憶の彼方でリサのお気に入りだったパン屋から、焼きたての良い匂いが辺りに漂ってくる。その匂いにつられてつい口から言葉が溢れた。
「いい匂い……!」
「ふっ、ここで朝食を買おうか」
食欲をそそる香ばしいにおいを大きく吸い込もうと両手を広げて深呼吸をしているリサを見て、後ろにいたジルベールは笑いながら声を掛けた。
「もうっ、笑わないでください」
リサは子供っぽい自分の行動を恥ずかしく思いつつクスクス笑うジルベールを仰ぎ見ると、深緑色の瞳が優しげに細められ、痛いほど真っ直ぐに見つめられている。
そんな彼にやっとの思いで「ここのパン、おいしいんです」と伝えると視線を下におろした。愛しいものを見るような彼の眩しい眼差しに耐えきれなかった。
今日のジルベールは王子のお忍びという体で来ているので、胸元が紐で編み上げになっている白いチュニックに濃い茶色のズボンというシンプルな装い。それなのにどことなく気品が漂っていて、ジルベールの王子様役への追求が素晴らしいと思う一方で、今日くらいはいつも通りのジルベールでいてほしいとも思った。
いつも通りのジルベールというものを知っているわけではないが、自分と一緒にいる時は無理に演技などしてほしくない。
リサは王子のフリをしたジルベールだから惹かれたわけではない。その強い眼差しと強引なくらいの優しさに心を強く惹きつけられたのだ。
王子様の演技をする彼ももちろん素敵だが、もし違った一面もあるのなら今日はそれを見てみたいと思っていた。
一方リサは生成り色のブラウスに柔らかい黄色のベスト型のコルセットを締め、同じ色のスカートをペチコート2枚の上に履いている。
さらに肩から萌黄色の三角のストールを掛け、腰には刺繍をあしらったポケットを巻き付けてあり、中には少ない硬貨とハンカチを入れていた。
ジルベールがいくつかパンを選び、袋に詰めてもらったのを受け取ると、両替商で予め換金していたこの国の通貨で支払いを済ませる。
「あっ、お金」
腰のポケットに手を入れ、慌てて硬貨を取り出したが、片手であっさり制されてしまった。
「いい」
「でも……」
「腹が減った。どこかで座って食おう」
「はい。ありがとうございます」
この話は終わりだとでも言いたげに先に進んでいくジルベールに小走りでついて行く。男性に奢ってもらうことなど、恋愛経験のないリサには初体験だった。
店が並ぶ通りをさらに奥へ進むと、大きな噴水の広場がある。リサとジルベールはそこにあるベンチに座り朝食を取ることにした。
「ここで待ってろ。なにか飲み物も買ってくる」
「あ、それなら私が」
「今は君は侍女ではない。こういう時は男に任せればいい」
「……はい」
「いい子だ」
小さい子供にするように軽く頭を撫でてから、ジルベールは今来た通りへ足早に歩いていく。その背中を見送りながら、リサはすでに胸が一杯で朝食が食べられそうにないと感じていた。
(これってデート、なのかな……?)
昨日は罰と言われてこの待ち合わせをした。
しかし先程からパンを奢ってもらい、飲み物まで買いに行かせるなど、彼がこの"お忍びのお出かけ"を本気で罰だなんて思っていないことはわかっている。それでも、彼の真意はリサにはわからない。
朝厩舎で待ち合わせをしてから今まで、何度もジルベールの微笑みにドキドキさせられていた。こんなに鼓動が早くなっては心臓が壊れてしまうのではないかと思うほど早鐘を打つ。
今までにない経験に戸惑いながらも、これが『恋』というものだと漠然と理解出来る。まだ相手を深く知らない間にこんなにも惹かれるのは、やはり絵本の世界で結ばれる運命の相手だからなのだろうか。
いや。もしそうでなかったとしても、きっと彼に惹かれていたはず。そのくらいジルベールは素敵な人だとリサは思った。
こんな気持ちになるなんて。思えば、この絵本の世界に来て3日目。夢だと思っていたところからどうやら現実らしいと分かったが、元の世界にはもう戻れないのだろうか。
目の前の光景に思わず小さな感嘆の声が出た。
リサがジルベールと朝早くに城を抜け出し、石畳を下って清く澄んだ小さな川に掛かる眼鏡のような形をした橋を渡った先にある城下町。
フランスのマルシェのように色とりどりのテントが軒を連ね、果物やパン、お菓子や肉料理などの食べ物を扱う店から、食器類や家の手入れに使う道具を扱う店。さらにドレスやワンピースを仕立てるための反物屋、靴屋、帽子屋、アクセサリー屋、それから花屋まで、石畳の道の両脇に所狭しと店が並んでいる。
昨日馬車で通った道ではあるものの、リサは終始下を向いていたためこの辺りの景色を見ていなかった。それゆえ初めて見る光景に圧倒される。
今まで現実の世界でも海外旅行の経験がない"梨沙"は、こうした活気ある朝市を見るのはテレビの中くらい。
しかしやはり頭の片隅のどこかに"リサ"の記憶があるおかげで、初めて見る景色のはずなのに、どの店が新鮮な果物を置いていて、どの店が自分の好みの雑貨を置いているのか、なんとなくわかるのだった。
ふとリサの目に、たくさんのキラキラしたアクセサリーや雑貨が並ぶ店が映った。ここはいつも行っていたと記憶の彼方にある雑貨屋で、実際この店で買った商品が城のリサの部屋にはいくつかある。
あまりアクセサリーに興味がなかったリサだが、トップ部分に小さな赤い石を埋め込んだ華奢な指輪が視界に入った。
赤はラヴァンディエ王国の紋章の色。故にジルベールが正装として着ていた軍服も赤だった。
つい目を奪われてしまい、手にとってまじまじとその指輪を見つめる。デザインも好みだが、何より彼を思い起こさせる赤い石を身につけるのもいいかもしれないと恋する乙女な思考に囚われる。
ジルベールの存在を一瞬失念してしまっていたリサは、「気に入ったのか?」と急に声を掛けられ飛び上がるほど驚いた。
「い、いえ! 大丈夫です、行きましょう」
まさか女性もののアクセサリー屋にジルベールを付き合わせるわけにいかない。すぐに手に持っていた指輪を元の位置に戻した。
それからしばらくあちこちを見て歩き回ったリサとジルベールは朝食を取ろうと、すぐに食べられるパン屋や簡単な食事を提供する店が多く並ぶ通りへ向かった。
「リサは何が食べたい?」
「え? あ、私は何でも大丈夫です。ジルは?」
真っ先に自分の意見を主張するのが苦手なリサは、同じ質問をジルベールに返した。彼の希望のものを食べに行きたいという思いもあった。
すると『ボヌール』という記憶の彼方でリサのお気に入りだったパン屋から、焼きたての良い匂いが辺りに漂ってくる。その匂いにつられてつい口から言葉が溢れた。
「いい匂い……!」
「ふっ、ここで朝食を買おうか」
食欲をそそる香ばしいにおいを大きく吸い込もうと両手を広げて深呼吸をしているリサを見て、後ろにいたジルベールは笑いながら声を掛けた。
「もうっ、笑わないでください」
リサは子供っぽい自分の行動を恥ずかしく思いつつクスクス笑うジルベールを仰ぎ見ると、深緑色の瞳が優しげに細められ、痛いほど真っ直ぐに見つめられている。
そんな彼にやっとの思いで「ここのパン、おいしいんです」と伝えると視線を下におろした。愛しいものを見るような彼の眩しい眼差しに耐えきれなかった。
今日のジルベールは王子のお忍びという体で来ているので、胸元が紐で編み上げになっている白いチュニックに濃い茶色のズボンというシンプルな装い。それなのにどことなく気品が漂っていて、ジルベールの王子様役への追求が素晴らしいと思う一方で、今日くらいはいつも通りのジルベールでいてほしいとも思った。
いつも通りのジルベールというものを知っているわけではないが、自分と一緒にいる時は無理に演技などしてほしくない。
リサは王子のフリをしたジルベールだから惹かれたわけではない。その強い眼差しと強引なくらいの優しさに心を強く惹きつけられたのだ。
王子様の演技をする彼ももちろん素敵だが、もし違った一面もあるのなら今日はそれを見てみたいと思っていた。
一方リサは生成り色のブラウスに柔らかい黄色のベスト型のコルセットを締め、同じ色のスカートをペチコート2枚の上に履いている。
さらに肩から萌黄色の三角のストールを掛け、腰には刺繍をあしらったポケットを巻き付けてあり、中には少ない硬貨とハンカチを入れていた。
ジルベールがいくつかパンを選び、袋に詰めてもらったのを受け取ると、両替商で予め換金していたこの国の通貨で支払いを済ませる。
「あっ、お金」
腰のポケットに手を入れ、慌てて硬貨を取り出したが、片手であっさり制されてしまった。
「いい」
「でも……」
「腹が減った。どこかで座って食おう」
「はい。ありがとうございます」
この話は終わりだとでも言いたげに先に進んでいくジルベールに小走りでついて行く。男性に奢ってもらうことなど、恋愛経験のないリサには初体験だった。
店が並ぶ通りをさらに奥へ進むと、大きな噴水の広場がある。リサとジルベールはそこにあるベンチに座り朝食を取ることにした。
「ここで待ってろ。なにか飲み物も買ってくる」
「あ、それなら私が」
「今は君は侍女ではない。こういう時は男に任せればいい」
「……はい」
「いい子だ」
小さい子供にするように軽く頭を撫でてから、ジルベールは今来た通りへ足早に歩いていく。その背中を見送りながら、リサはすでに胸が一杯で朝食が食べられそうにないと感じていた。
(これってデート、なのかな……?)
昨日は罰と言われてこの待ち合わせをした。
しかし先程からパンを奢ってもらい、飲み物まで買いに行かせるなど、彼がこの"お忍びのお出かけ"を本気で罰だなんて思っていないことはわかっている。それでも、彼の真意はリサにはわからない。
朝厩舎で待ち合わせをしてから今まで、何度もジルベールの微笑みにドキドキさせられていた。こんなに鼓動が早くなっては心臓が壊れてしまうのではないかと思うほど早鐘を打つ。
今までにない経験に戸惑いながらも、これが『恋』というものだと漠然と理解出来る。まだ相手を深く知らない間にこんなにも惹かれるのは、やはり絵本の世界で結ばれる運命の相手だからなのだろうか。
いや。もしそうでなかったとしても、きっと彼に惹かれていたはず。そのくらいジルベールは素敵な人だとリサは思った。
こんな気持ちになるなんて。思えば、この絵本の世界に来て3日目。夢だと思っていたところからどうやら現実らしいと分かったが、元の世界にはもう戻れないのだろうか。
0
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
狼王のつがい
吉野 那生
恋愛
2020.4.12修正
私は「この世界」を何も知らなかった。
迷い込んだ世界で出会い、傷つき、迷い、そして手に入れたもの…。
*
一部、残酷であったり暴力的、性的な表現があります。
そのような話のタイトルには★がつきますので、苦手な方は飛ばしてお読みください。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
お飾りの側妃ですね?わかりました。どうぞ私のことは放っといてください!
水川サキ
恋愛
クオーツ伯爵家の長女アクアは17歳のとき、王宮に側妃として迎えられる。
シルバークリス王国の新しい王シエルは戦闘能力がずば抜けており、戦の神(野蛮な王)と呼ばれている男。
緊張しながら迎えた謁見の日。
シエルから言われた。
「俺がお前を愛することはない」
ああ、そうですか。
結構です。
白い結婚大歓迎!
私もあなたを愛するつもりなど毛頭ありません。
私はただ王宮でひっそり楽しく過ごしたいだけなのです。
旦那様は大変忙しいお方なのです
あねもね
恋愛
レオナルド・サルヴェール侯爵と政略結婚することになった私、リゼット・クレージュ。
しかし、その当人が結婚式に現れません。
侍従長が言うことには「旦那様は大変忙しいお方なのです」
呆気にとられたものの、こらえつつ、いざ侯爵家で生活することになっても、お目にかかれない。
相変わらず侍従長のお言葉は「旦那様は大変忙しいお方なのです」のみ。
我慢の限界が――来ました。
そちらがその気ならこちらにも考えがあります。
さあ。腕が鳴りますよ!
※視点がころころ変わります。
※※2021年10月1日、HOTランキング1位となりました。お読みいただいている皆様方、誠にありがとうございます。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
悪役令嬢は二度も断罪されたくない!~あのー、私に平穏な暮らしをさせてくれませんか?~
イトカワジンカイ
恋愛
(あれって…もしや断罪イベントだった?)
グランディアス王国の貴族令嬢で王子の婚約者だったアドリアーヌは、国外追放になり敵国に送られる馬車の中で不意に前世の記憶を思い出した。
「あー、小説とかでよく似たパターンがあったような」
そう、これは前世でプレイした乙女ゲームの世界。だが、元社畜だった社畜パワーを活かしアドリアーヌは逆にこの世界を満喫することを決意する。
(これで憧れのスローライフが楽しめる。ターシャ・デューダのような自給自足ののんびり生活をするぞ!)
と公爵令嬢という貴族社会から離れた”平穏な暮らし”を夢見ながら敵国での生活をはじめるのだが、そこはアドリアーヌが断罪されたゲームの続編の世界だった。
続編の世界でも断罪されることを思い出したアドリアーヌだったが、悲しいかな攻略対象たちと必然のように関わることになってしまう。
さぁ…アドリアーヌは2度目の断罪イベントを受けることなく、平穏な暮らしを取り戻すことができるのか!?
「あのー、私に平穏な暮らしをさせてくれませんか?」
※ファンタジーなので細かいご都合設定は多めに見てください(´・ω・`)
※小説家になろう、ノベルバにも掲載
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
どうやら私(オタク)は乙女ゲームの主人公の親友令嬢に転生したらしい
海亜
恋愛
大交通事故が起きその犠牲者の1人となった私(オタク)。
その後、私は赤ちゃんー璃杏ーに転生する。
赤ちゃんライフを満喫する私だが生まれた場所は公爵家。
だから、礼儀作法・音楽レッスン・ダンスレッスン・勉強・魔法講座!?と様々な習い事がもっさりある。
私のHPは限界です!!
なのになのに!!5歳の誕生日パーティの日あることがきっかけで、大人気乙女ゲーム『恋は泡のように』通称『恋泡』の主人公の親友令嬢に転生したことが判明する。
しかも、親友令嬢には小さい頃からいろんな悲劇にあっているなんとも言えないキャラなのだ!
でも、そんな未来私(オタクでかなりの人見知りと口下手)が変えてみせる!!
そして、あわよくば最後までできなかった乙女ゲームを鑑賞したい!!・・・・うへへ
だけど・・・・・・主人公・悪役令嬢・攻略対象の性格が少し違うような?
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
皆さんに楽しんでいただけるように頑張りたいと思います!
この作品をよろしくお願いします!m(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる