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婚約内定の取り消し
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皆で散々ミミ(猫)をいじり倒した後は様々な話をして過ごした。
ミーシェが寝落ちしてしまい、テオドールが部屋に運ぶと言って抱き上げ運んでいった。
「ライアン様、ステファニー王女殿下から手紙が届きました」
「ありがとう」
ライアンは手紙を読むと溜息をついた。
レ「何なんだ」
ラ「婚約内定の取り消しについてミーシェの気持ちを聞きたいと」
ソ「は!?」
レ「エヴァン殿下の様子では、そんなことを同意するとは思えないんだが」
ラ「ステファニー王女殿下の不興を買ったのです。
予め、内定のうちはミーシェからの申し出だけで取り消せて、婚約中なら泣かせたら解消の可能性もあると忠告した上での婚約内定なのです。
エヴァンは見事に忠告を無にしてしまいました。今頃王宮は騒ぎになっているんじゃないですかね」
レ「ミーシェはどうするだろう」
ラ「今の勢いなら取り消しに同意するでしょうね」
ソ「ミーシェにとって取り消しの方が幸せですか」
ラ「それはどうだろう。傷付くということはエヴァンに対する気持ちはあるのだろう。
どの程度かは分からないが。
世の中には好きでも結婚を選ばない者などいくらでもいる。結婚はただ好きなだけでは難しい。パートナーとして、子の親として未来が描けなければ、特に女は男の元を去ってしまう」
レ「ミーシェが求めるものはなんだろう」
ラ「どうでしょう。本人も分かってないと思います」
レ「ライアンならミーシェにはどんな男なら嫁がせてもいいと思う?」
ラ「……まずは強いこと。本人が無理なら納得いく強さの信頼のおける者を専属護衛に雇える者。
力や財力のある家門であること。ミーシェはあの容姿だから狙われやすいので言い寄る者、妬みなどから守らなくてはなりません。
そしてミーシェの強さに敵わなくても卑屈にならない者。
愛情をかけてくれる者、他に女を作るようではミーシェに逃げられます。その時はきっと国外に出てしまいます。
ミーシェをよく見てくれて可愛がってくれる者であればいいなと思っています」
ソ「条件厳しいですね」
ラ「普通の令嬢ではないからな。
どうするか明日にでも聞くよ」
翌朝、食事の前にライアンがミーシェに手紙を見せた。
「どうしたい?」
「どうかな。今は何も考えたくないのが本音かな」
「なら取り消そう。取り消さねば考えることになる」
「そうよね」
食後にはレオンから打診があった。
「ミーシェ、帝国に治療を受けに来ないか」
「治療ですか?」
「診せてみないと分からないが怪我を負った騎士などが適した薬草を調合してもらい、リハビリしながら治していくんだ。
古傷だとどの程度回復するのか分からないが、将来子供を抱き抱えたい時に、もしかしたら可能になるかもしれない」
「どのくらいの期間ですか」
「最低でも半年前後ではないか」
「でも、うっかり帝国の王様に目を付けられたくありません」
「目に触れなければいい」
「噂は広まります」
「私の婚約者ということなら手は出せない」
「治療が終わって解消したら?」
「………」
「それほど不自由はしておりませんから、このままでかまいません」
「ではエヴァン殿下の婚約者のまま来てはどうか。実際には内定の段階だが父には分からない。それに彼と距離を置くことができるぞ」
「国内でも自由に動けないのにですか?」
「ライアンと一緒にだ。ひとまず、卒業まで帝国へ留学すると言って来てはどうか。君達は授業を受けなくても既に卒業レベルだと聞いた。
帝国で治療をしつつ何か一つ学べば単位を与えるから戻って卒業試験を受ければいい」
「正直、今判断しろと言われたら気持ちが向きません」
「そうか。私達が帰国する時に改めて返事をしてくれ」
「はい 」
その後、王宮に戻り、話し合いの席に国王陛下、ステファニー王女夫妻、エヴァン、サルト夫妻、双子が集まった。
ミ「私は、エヴァン殿下には私でなくてもいいのではと思っております。
違うご令嬢をお迎えいただいた方がよろしいでしょう」
陛「取り消しということでいいのかな」
ミ「はい 」
エ「ミーシェ、私が悪かった。
傷付けてしまい申し訳なかった。
私はミーシェ以外娶る気はない。
あんなことを言ってしまったのはミーシェに妬いて欲しかったからだ。
ミーシェの口から“エヴァンは私だけのものだ”と言って欲しかっただけなんだ。
やり直す機会を与えてくれないか。
私が大人になりきれず、足りないのだろう。
だが、ずっとミーシェだけを好きだった。
初めて会った時からずっと、この瞬間も。
捨てられると思ったら体が引き裂かれるかのように辛かった。
お願いだ、ミーシェ」
ミ「どうやり直すのですか」
エ「ミーシェを支えていけるような、頼って貰えるような男になる。だから側にいて欲しい」
ミ「期限は?」
エ「期限?」
ミ「エヴァン殿下は殿方ですし、お金もあり王族です。10年後、20年後の初婚も可能です。
ですが女は違います。子を産める期間は長くありませんし、複数産むなら間を空けねばなりません。また直ぐに妊娠できるとも限らないのです。
しかも私は一つ歳上ですよ?
待つだけ待って、もう子を産むには遅いとか、妻を支えて将来を任せられるほどにはならなかったなんてことになったら取り返しが付きません。
はっきり申し上げますと、その台詞はせめて学園が始まる前に仰らないと」
ス「ミーシェの主張は尤もだわ。
18歳の令嬢はそう何年も待てないの。
エヴァン、卒業迄に希望を見せなさい。そこで希望が持てるほど成長していたら19歳の最後の日まで待ってもらうわ」
エ「はい 」
ミ「エヴァン殿下、その間私は側におりません。婚約者でもありません。卒業パーティのパートナーも辞退します。
侯爵家での実績は作ります。
ですが、もしエヴァン殿下が変わられたとしても蟠りが消えなければ政略結婚として契約書を交わします。
それでもよろしいですか?」
エ「私は前に進むしかない。
ミーシェ、私のことは少しでも好きでいてくれていたか」
ミ「そもそも、その質問が失礼だと気が付かないのですか?」
エ「すまない。教えて欲しい」
ス「エヴァン、もし、貴方のことを少しでも好きでなかったというのなら、ミーシェは好きでもない男が王子だからとずっと身体を許していたことになるのよ」
エ「……失礼なことを言って申し訳ない。
でも嬉しいよ、ミーシェ。
私は本当に馬鹿なんだな。
……ライアン、“今まで気が付いていなかったのか!?”という心の言葉を目だけで分かるようにするのは止めて欲しいな」
ラ「いや、エヴァンに“お前は馬鹿だ”と何度か言っていたのに全く聞いていなかったと驚いた目だ」
ハ「正直に言っていたのか。ライアン、エヴァンは王族なのだからそれは包み隠せ」
レ「ハヴィエル叔父上、それも傷付きます」
ラ「包み隠さなくてもコレですよ?
どうせ覚えてないのですから遠慮は要りません」
ミ「フフッ……」
ラ「どうした、ミーシェ」
ミ「シーナが怪我した時、3人で授業を受けたけど、先生が用意した問題はガートラー伯爵領という領地名を答えなくてはならなかったのに、ここは何処ですかと指し示された地図を見てエヴァンは“国内”って答えたのよ」
ラ「先生が無理矢理褒めていたな」
陛「確か教師がエヴァンを “大きく構えた方”と報告していたな。
なるほど。そういう意味だったのだな」
シ「エヴァン……」
エ「ミ、ミーシェだって変な答えだったぞ」
ラ「人が落ちたら戻ってこれない滝壺がある滝の名前を答えていたな。
だがよく見たら、教師が指した指示棒の先は滝のある場所だったんだ。
ある意味ミーシェはすごいぞ」
ス「すごいわね」
シ「すごいな」
ア「アールが教えたのね」
ハ「シーナには違う教え方をしているといいがな」
ラ「私は普通に覚えましたから、ミーシェが退屈しないように滝壺とか、底なし沼のある森とか、滑落の多い崖のある谷とかの名前を覚えたのでしょう」
陛「アール、其方、自然に委ねて殺せる場所や死体隠滅スポットを教えたんじゃないのか?」
ココン
陛「明らかな嘘だな。密入国スポットも教えたのだろう?」
コン
陛「これではミーシェは国境をこっそり越えてしまうではないか」
エ「ミーシェ?」
ミ「流石に私の脚では厳しいですよ」
ハ「そろそろ出発しないといけません。
婚約内定は取り消しで、ミーシェが卒業する日に途中経過を確認するということでよろしいでしょうか」
陛「もちろんだ。
ミーシェ達はいつ帰ってくるのだ?」
ラ「多分2週間後だと思います」
エ「ミーシェはサルト領に?」
ハ「帝国の王子殿下達が行きたいと仰ってね」
エ「っ!」
陛「道中気を付けてくれ」
ハ「ありがとうございます」
ミーシェが寝落ちしてしまい、テオドールが部屋に運ぶと言って抱き上げ運んでいった。
「ライアン様、ステファニー王女殿下から手紙が届きました」
「ありがとう」
ライアンは手紙を読むと溜息をついた。
レ「何なんだ」
ラ「婚約内定の取り消しについてミーシェの気持ちを聞きたいと」
ソ「は!?」
レ「エヴァン殿下の様子では、そんなことを同意するとは思えないんだが」
ラ「ステファニー王女殿下の不興を買ったのです。
予め、内定のうちはミーシェからの申し出だけで取り消せて、婚約中なら泣かせたら解消の可能性もあると忠告した上での婚約内定なのです。
エヴァンは見事に忠告を無にしてしまいました。今頃王宮は騒ぎになっているんじゃないですかね」
レ「ミーシェはどうするだろう」
ラ「今の勢いなら取り消しに同意するでしょうね」
ソ「ミーシェにとって取り消しの方が幸せですか」
ラ「それはどうだろう。傷付くということはエヴァンに対する気持ちはあるのだろう。
どの程度かは分からないが。
世の中には好きでも結婚を選ばない者などいくらでもいる。結婚はただ好きなだけでは難しい。パートナーとして、子の親として未来が描けなければ、特に女は男の元を去ってしまう」
レ「ミーシェが求めるものはなんだろう」
ラ「どうでしょう。本人も分かってないと思います」
レ「ライアンならミーシェにはどんな男なら嫁がせてもいいと思う?」
ラ「……まずは強いこと。本人が無理なら納得いく強さの信頼のおける者を専属護衛に雇える者。
力や財力のある家門であること。ミーシェはあの容姿だから狙われやすいので言い寄る者、妬みなどから守らなくてはなりません。
そしてミーシェの強さに敵わなくても卑屈にならない者。
愛情をかけてくれる者、他に女を作るようではミーシェに逃げられます。その時はきっと国外に出てしまいます。
ミーシェをよく見てくれて可愛がってくれる者であればいいなと思っています」
ソ「条件厳しいですね」
ラ「普通の令嬢ではないからな。
どうするか明日にでも聞くよ」
翌朝、食事の前にライアンがミーシェに手紙を見せた。
「どうしたい?」
「どうかな。今は何も考えたくないのが本音かな」
「なら取り消そう。取り消さねば考えることになる」
「そうよね」
食後にはレオンから打診があった。
「ミーシェ、帝国に治療を受けに来ないか」
「治療ですか?」
「診せてみないと分からないが怪我を負った騎士などが適した薬草を調合してもらい、リハビリしながら治していくんだ。
古傷だとどの程度回復するのか分からないが、将来子供を抱き抱えたい時に、もしかしたら可能になるかもしれない」
「どのくらいの期間ですか」
「最低でも半年前後ではないか」
「でも、うっかり帝国の王様に目を付けられたくありません」
「目に触れなければいい」
「噂は広まります」
「私の婚約者ということなら手は出せない」
「治療が終わって解消したら?」
「………」
「それほど不自由はしておりませんから、このままでかまいません」
「ではエヴァン殿下の婚約者のまま来てはどうか。実際には内定の段階だが父には分からない。それに彼と距離を置くことができるぞ」
「国内でも自由に動けないのにですか?」
「ライアンと一緒にだ。ひとまず、卒業まで帝国へ留学すると言って来てはどうか。君達は授業を受けなくても既に卒業レベルだと聞いた。
帝国で治療をしつつ何か一つ学べば単位を与えるから戻って卒業試験を受ければいい」
「正直、今判断しろと言われたら気持ちが向きません」
「そうか。私達が帰国する時に改めて返事をしてくれ」
「はい 」
その後、王宮に戻り、話し合いの席に国王陛下、ステファニー王女夫妻、エヴァン、サルト夫妻、双子が集まった。
ミ「私は、エヴァン殿下には私でなくてもいいのではと思っております。
違うご令嬢をお迎えいただいた方がよろしいでしょう」
陛「取り消しということでいいのかな」
ミ「はい 」
エ「ミーシェ、私が悪かった。
傷付けてしまい申し訳なかった。
私はミーシェ以外娶る気はない。
あんなことを言ってしまったのはミーシェに妬いて欲しかったからだ。
ミーシェの口から“エヴァンは私だけのものだ”と言って欲しかっただけなんだ。
やり直す機会を与えてくれないか。
私が大人になりきれず、足りないのだろう。
だが、ずっとミーシェだけを好きだった。
初めて会った時からずっと、この瞬間も。
捨てられると思ったら体が引き裂かれるかのように辛かった。
お願いだ、ミーシェ」
ミ「どうやり直すのですか」
エ「ミーシェを支えていけるような、頼って貰えるような男になる。だから側にいて欲しい」
ミ「期限は?」
エ「期限?」
ミ「エヴァン殿下は殿方ですし、お金もあり王族です。10年後、20年後の初婚も可能です。
ですが女は違います。子を産める期間は長くありませんし、複数産むなら間を空けねばなりません。また直ぐに妊娠できるとも限らないのです。
しかも私は一つ歳上ですよ?
待つだけ待って、もう子を産むには遅いとか、妻を支えて将来を任せられるほどにはならなかったなんてことになったら取り返しが付きません。
はっきり申し上げますと、その台詞はせめて学園が始まる前に仰らないと」
ス「ミーシェの主張は尤もだわ。
18歳の令嬢はそう何年も待てないの。
エヴァン、卒業迄に希望を見せなさい。そこで希望が持てるほど成長していたら19歳の最後の日まで待ってもらうわ」
エ「はい 」
ミ「エヴァン殿下、その間私は側におりません。婚約者でもありません。卒業パーティのパートナーも辞退します。
侯爵家での実績は作ります。
ですが、もしエヴァン殿下が変わられたとしても蟠りが消えなければ政略結婚として契約書を交わします。
それでもよろしいですか?」
エ「私は前に進むしかない。
ミーシェ、私のことは少しでも好きでいてくれていたか」
ミ「そもそも、その質問が失礼だと気が付かないのですか?」
エ「すまない。教えて欲しい」
ス「エヴァン、もし、貴方のことを少しでも好きでなかったというのなら、ミーシェは好きでもない男が王子だからとずっと身体を許していたことになるのよ」
エ「……失礼なことを言って申し訳ない。
でも嬉しいよ、ミーシェ。
私は本当に馬鹿なんだな。
……ライアン、“今まで気が付いていなかったのか!?”という心の言葉を目だけで分かるようにするのは止めて欲しいな」
ラ「いや、エヴァンに“お前は馬鹿だ”と何度か言っていたのに全く聞いていなかったと驚いた目だ」
ハ「正直に言っていたのか。ライアン、エヴァンは王族なのだからそれは包み隠せ」
レ「ハヴィエル叔父上、それも傷付きます」
ラ「包み隠さなくてもコレですよ?
どうせ覚えてないのですから遠慮は要りません」
ミ「フフッ……」
ラ「どうした、ミーシェ」
ミ「シーナが怪我した時、3人で授業を受けたけど、先生が用意した問題はガートラー伯爵領という領地名を答えなくてはならなかったのに、ここは何処ですかと指し示された地図を見てエヴァンは“国内”って答えたのよ」
ラ「先生が無理矢理褒めていたな」
陛「確か教師がエヴァンを “大きく構えた方”と報告していたな。
なるほど。そういう意味だったのだな」
シ「エヴァン……」
エ「ミ、ミーシェだって変な答えだったぞ」
ラ「人が落ちたら戻ってこれない滝壺がある滝の名前を答えていたな。
だがよく見たら、教師が指した指示棒の先は滝のある場所だったんだ。
ある意味ミーシェはすごいぞ」
ス「すごいわね」
シ「すごいな」
ア「アールが教えたのね」
ハ「シーナには違う教え方をしているといいがな」
ラ「私は普通に覚えましたから、ミーシェが退屈しないように滝壺とか、底なし沼のある森とか、滑落の多い崖のある谷とかの名前を覚えたのでしょう」
陛「アール、其方、自然に委ねて殺せる場所や死体隠滅スポットを教えたんじゃないのか?」
ココン
陛「明らかな嘘だな。密入国スポットも教えたのだろう?」
コン
陛「これではミーシェは国境をこっそり越えてしまうではないか」
エ「ミーシェ?」
ミ「流石に私の脚では厳しいですよ」
ハ「そろそろ出発しないといけません。
婚約内定は取り消しで、ミーシェが卒業する日に途中経過を確認するということでよろしいでしょうか」
陛「もちろんだ。
ミーシェ達はいつ帰ってくるのだ?」
ラ「多分2週間後だと思います」
エ「ミーシェはサルト領に?」
ハ「帝国の王子殿下達が行きたいと仰ってね」
エ「っ!」
陛「道中気を付けてくれ」
ハ「ありがとうございます」
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