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帝国 第四王子アクエリオン(報告)
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【 アクエリオンの視点 】
「ふむ。国王は引退、長男と長女は処刑。
次男を国王、三男を生かすとしたか」
「はい、陛下」
「理由は」
「足りない国王でしたが王太子を己の手で始末し自ら退位しましたので。元凶の王女は王太子に殺されました。
次男は賢く、今まで国を纏めていました。
三男は高潔でほとんど毒で伏しておりました。非はございません」
「エヴァン王子はどうであった」
「実力の程はよく分かりませんか、少なくとも一途な男です。そして賢い者を側に置き、教えを乞います」
「男爵令嬢からエヴァン王子の婚約者になった令嬢は害は及ぼさないか」
「はい。その様に思います」
「双子だったな。同行した兄の方はどうだ」
「賢く強い男です」
「それで、双子は帝国へ連れて来れるか?」
「なっ、陛下!?」
「お前より先に護衛から報告を聞いている。
報告に付け足しがあるだろう」
「双子には絶対に手を付けてはなりません。
そして彼らの国にも」
「従属国なのに?」
「あの国には我々では敵わない者達が複数人おります。どのくらいの人数なのか分かりません。双子の妹と打ち合いをしましたが押されて負けるところでした」
「お前がか」
「はい。女性ということもありますが、恐らく幼い時に負った怪我が原因であまり力が入らないのでしょう。重い剣を受けれませんが技量は彼女の方が上でした。彼女が男だったらと思うと怖いほどです。
そしてその怖い者が徹底的に鍛錬したのが双子の兄で、妹の為なら何でもやります。
殺し、拷問、拉致、謀、何でもです。
相手が誰であってもです」
「何故そこまで」
「幼い頃に襲われそうになった兄の前に出て代わりに野犬に咬まれ引き摺り回されて左腕に重傷を負ったそうです。
泣き声を漏らさず、兄の心配だけを口にしたそうです。
それ以来、兄は妹を守るために己を磨いたそうです。
子供の頃から野盗などの犯罪者相手に実地訓練として殺しや拷問もしていたようで、血の匂いで充満した部屋に顔色一つ変えずに入りソファーに座り死んだ血塗れの王女と血塗れの王太子の前で話ができるほど慣れています」
「欲しいがな」
「妹の方が婚約する前でしたら……兄の方が次期男爵に指名される前なら話を持ちかけられたかもしれませんが、今はもうその様な話さえできません」
「分かった。
ご苦労であった」
「失礼いたします」
やはり興味を持たれてしまった。
「アクエリオン殿下、ガブリエル殿下がお呼びです」
「今行く」
第二王子のガブリエルは女好きな男だ。
部屋へ行くと王太子のレオンもいた。
「どうだった」
「何がでしょう」
「女だよ」
「女ですか」
「惚けるな。噂の美女と過ごしたのだろう?
連れて帰らなかったのか」
「その様な発想は止めてください。
私は任務で行ったのであって現を抜かしに行ったのではありません」
「なんだ、抱かなかったのか」
「はぁ……」
「なら私が行ってこよう」
「ガブリエル兄上、生きていたいなら止めておいた方がよろしいですよ」
「は?」
「その様なふしだらな気持ちで近寄れば死にます」
「私がか?」
「ええ、そうです」
「従属国の男爵家の娘に?」
「後ろ盾が王家で、恐ろしい者達が守っています」
「所詮従属国だろう」
「従属国だからと言ってガブリエル兄上より弱いわけではありません。
まさか、十代の令嬢相手に軍団でも出動させるおつもりですか?」
「小娘ひとり、私一人で充分だ」
「私に剣術で勝てない兄上は瞬殺ですよ」
「どういう意味だ」
「私でも令嬢に勝てなかったのです。加減があってアレですから、兄上のような穢れた心で近寄れば加減などせず最初の一撃で急所を刺し突かれます」
「口が過ぎるぞ」
「客観的にご自分の発言を振り返ってください。まるで蛮族ですよ」
「アクエリオン!」
「ガブリエル、黙れ」
「……」
「アクエリオン。お前が負けたのか」
「はい、王太子殿下」
「十代の令嬢に?」
「はい」
「それを教えたのは誰だ」
「王家の影です」
「暗殺者の剣を習得した令嬢か」
「腕に古傷があり、力の乗った剣を交えることはできません。その代わり一撃必殺といった感じです。
剣士のような鍛錬は受けていません。もしもの自衛のために教えた程度でアレです」
「つまり、お前でも歯が立たない者達がゴロゴロ居そうなんだな?」
「規模は分かりませんが、仰る通りです」
「お前ならどうする」
「友好国としてそっとしておくことが最善かと」
「……薬草の件を通報してきたのは誰の案だ?」
「双子の兄です」
「……ゴロゴロしている内の一人なんだな?」
「はい 」
「武力と政治力を持っている様だな。そのままにして危険はないのか」
「突かなければ無害です。
双子の妹、家族、領地に手を出さなければ問題ありませんが、もし妹に手を出せば、二度と眠ることは出来ないでしょう」
「どういう意味だ」
「ガブリエル、黙っていろと言わなかったか」
「申し訳ございません」
「双子の兄が最も大切にしているのは妹で、兄は暗殺者の能力を持っている。
妹が習っているのに、妹を守ろうとする兄が習わないわけがないからな。
アクエリオンが言っている意味は、いつ暗殺者に命を取られるか分からないから眠ることさえ出来ないということだ。
妹に手を出せば、兄と教えた影がお前を殺しに来る。
寝ないどころではない。瞬きすら怖くなるぞ。私怨を持った暗殺者など私でもお断りだ。
アクエリオン、双子の兄と連絡を取れ。会いたい」
「王太子殿下……」
「心配するな。この目で確かめたいだけだ。少人数で行く」
「私も同行します」
「ガブリエル、私はお前の尻拭いをしながら旅に出たくない」
「兄上、」
「“王太子殿下”だろう。
その節操のない下半身と短絡的な頭が治ったら連れて行ってやる」
「同行を許してもらえれば自制できると証明してみせます」
「ほう。いいだろう」
「王太子殿下!」
焦る私にレオン兄上が手で制した。
「ガブリエル、誓約書を書いてもらおう。
破ったらその命をもらう」
「誓います」
「陛下の同意も貰えるといいな。
アクエリオン、行くぞ」
「は、はい 」
レオン兄上に着いて行き、兄上の私室に入ると人払いをなさった。
「アクエリオン。私は次期帝王になる」
「はい 」
「愚か者を側に置きたくない」
「はい 」
「はっきり言って、今の段階でも側に置きたくない。時間の無駄だし周囲の迷惑になる」
「利用なさるおつもりですか」
「アクエリオンは聡いな」
「本当に彼等は危険です」
「だが、今のままでは大きなミスは無く、退かせる理由が無い。怖くて重要なことを任せていないからだ。
女癖の悪さは目に余る。時には嫌がる女を寝所に引き摺り込み事を成す。猿のようにあちこちに子種をばら撒く。
もし私が王になったらあいつは益々図に乗るし、その時こそ何をしでかすか分からない。
権限が無い内に決着をつけておきたい。
双子にも関わることだ。あの調子では隙を見て令嬢に会いに行きとんでもない事をするぞ」
「確かに」
「だから双子の兄に協力してもらうんだ。手紙を書くから誓約書と一緒に届けさせてくれ」
そう言って兄上は手紙を書き始めた。
内容は、要約するとこうだ。
“第二王子が其方の妹に目を付けた。
互いのために今の内に排除したい。
連れて行くので協力を求める。
何かあれば斬り捨てていい。”
誓約書は、国璽と陛下と王太子殿下、ガブリエル兄上の署名付きだった。
“貴国の者に危害を加えた時は命を奪って構わない。罪に問うことは決して無い。
特にミーシェ・サックス嬢に危害を加えたら、その瞬間に処刑してもよい”
しばらくして返事があった。
“王宮にて受け入れます。
エヴァン殿下の誕生日のお祝いにお越しください。
手ぶらでは入城できません。
ミーシェとシーナに帝国の菓子を”
「………」
「シーナとは?」
「ライアン達の妹だったと思います」
「いくつだ」
「11、12?……そのくらいかと」
「子供だな」
「その子もやっぱり美しいのでしょうか。
だとしたらガブリエル兄上がシーナにも手を出さないか注視せねばなりません」
「そこまで節操がないか?」
「婚約者がおらず美しければ連れて帰ろうとするかもしれません。16歳迄待つからと言いながら結局我慢しきれず犯すでしょう」
「参ったな。いっそのアレを切り落とせば済むんじゃないか?」
「そうしたいですね。もう兄上は婚外子以外では7人子がいますから充分でしょうね」
「ふむ。国王は引退、長男と長女は処刑。
次男を国王、三男を生かすとしたか」
「はい、陛下」
「理由は」
「足りない国王でしたが王太子を己の手で始末し自ら退位しましたので。元凶の王女は王太子に殺されました。
次男は賢く、今まで国を纏めていました。
三男は高潔でほとんど毒で伏しておりました。非はございません」
「エヴァン王子はどうであった」
「実力の程はよく分かりませんか、少なくとも一途な男です。そして賢い者を側に置き、教えを乞います」
「男爵令嬢からエヴァン王子の婚約者になった令嬢は害は及ぼさないか」
「はい。その様に思います」
「双子だったな。同行した兄の方はどうだ」
「賢く強い男です」
「それで、双子は帝国へ連れて来れるか?」
「なっ、陛下!?」
「お前より先に護衛から報告を聞いている。
報告に付け足しがあるだろう」
「双子には絶対に手を付けてはなりません。
そして彼らの国にも」
「従属国なのに?」
「あの国には我々では敵わない者達が複数人おります。どのくらいの人数なのか分かりません。双子の妹と打ち合いをしましたが押されて負けるところでした」
「お前がか」
「はい。女性ということもありますが、恐らく幼い時に負った怪我が原因であまり力が入らないのでしょう。重い剣を受けれませんが技量は彼女の方が上でした。彼女が男だったらと思うと怖いほどです。
そしてその怖い者が徹底的に鍛錬したのが双子の兄で、妹の為なら何でもやります。
殺し、拷問、拉致、謀、何でもです。
相手が誰であってもです」
「何故そこまで」
「幼い頃に襲われそうになった兄の前に出て代わりに野犬に咬まれ引き摺り回されて左腕に重傷を負ったそうです。
泣き声を漏らさず、兄の心配だけを口にしたそうです。
それ以来、兄は妹を守るために己を磨いたそうです。
子供の頃から野盗などの犯罪者相手に実地訓練として殺しや拷問もしていたようで、血の匂いで充満した部屋に顔色一つ変えずに入りソファーに座り死んだ血塗れの王女と血塗れの王太子の前で話ができるほど慣れています」
「欲しいがな」
「妹の方が婚約する前でしたら……兄の方が次期男爵に指名される前なら話を持ちかけられたかもしれませんが、今はもうその様な話さえできません」
「分かった。
ご苦労であった」
「失礼いたします」
やはり興味を持たれてしまった。
「アクエリオン殿下、ガブリエル殿下がお呼びです」
「今行く」
第二王子のガブリエルは女好きな男だ。
部屋へ行くと王太子のレオンもいた。
「どうだった」
「何がでしょう」
「女だよ」
「女ですか」
「惚けるな。噂の美女と過ごしたのだろう?
連れて帰らなかったのか」
「その様な発想は止めてください。
私は任務で行ったのであって現を抜かしに行ったのではありません」
「なんだ、抱かなかったのか」
「はぁ……」
「なら私が行ってこよう」
「ガブリエル兄上、生きていたいなら止めておいた方がよろしいですよ」
「は?」
「その様なふしだらな気持ちで近寄れば死にます」
「私がか?」
「ええ、そうです」
「従属国の男爵家の娘に?」
「後ろ盾が王家で、恐ろしい者達が守っています」
「所詮従属国だろう」
「従属国だからと言ってガブリエル兄上より弱いわけではありません。
まさか、十代の令嬢相手に軍団でも出動させるおつもりですか?」
「小娘ひとり、私一人で充分だ」
「私に剣術で勝てない兄上は瞬殺ですよ」
「どういう意味だ」
「私でも令嬢に勝てなかったのです。加減があってアレですから、兄上のような穢れた心で近寄れば加減などせず最初の一撃で急所を刺し突かれます」
「口が過ぎるぞ」
「客観的にご自分の発言を振り返ってください。まるで蛮族ですよ」
「アクエリオン!」
「ガブリエル、黙れ」
「……」
「アクエリオン。お前が負けたのか」
「はい、王太子殿下」
「十代の令嬢に?」
「はい」
「それを教えたのは誰だ」
「王家の影です」
「暗殺者の剣を習得した令嬢か」
「腕に古傷があり、力の乗った剣を交えることはできません。その代わり一撃必殺といった感じです。
剣士のような鍛錬は受けていません。もしもの自衛のために教えた程度でアレです」
「つまり、お前でも歯が立たない者達がゴロゴロ居そうなんだな?」
「規模は分かりませんが、仰る通りです」
「お前ならどうする」
「友好国としてそっとしておくことが最善かと」
「……薬草の件を通報してきたのは誰の案だ?」
「双子の兄です」
「……ゴロゴロしている内の一人なんだな?」
「はい 」
「武力と政治力を持っている様だな。そのままにして危険はないのか」
「突かなければ無害です。
双子の妹、家族、領地に手を出さなければ問題ありませんが、もし妹に手を出せば、二度と眠ることは出来ないでしょう」
「どういう意味だ」
「ガブリエル、黙っていろと言わなかったか」
「申し訳ございません」
「双子の兄が最も大切にしているのは妹で、兄は暗殺者の能力を持っている。
妹が習っているのに、妹を守ろうとする兄が習わないわけがないからな。
アクエリオンが言っている意味は、いつ暗殺者に命を取られるか分からないから眠ることさえ出来ないということだ。
妹に手を出せば、兄と教えた影がお前を殺しに来る。
寝ないどころではない。瞬きすら怖くなるぞ。私怨を持った暗殺者など私でもお断りだ。
アクエリオン、双子の兄と連絡を取れ。会いたい」
「王太子殿下……」
「心配するな。この目で確かめたいだけだ。少人数で行く」
「私も同行します」
「ガブリエル、私はお前の尻拭いをしながら旅に出たくない」
「兄上、」
「“王太子殿下”だろう。
その節操のない下半身と短絡的な頭が治ったら連れて行ってやる」
「同行を許してもらえれば自制できると証明してみせます」
「ほう。いいだろう」
「王太子殿下!」
焦る私にレオン兄上が手で制した。
「ガブリエル、誓約書を書いてもらおう。
破ったらその命をもらう」
「誓います」
「陛下の同意も貰えるといいな。
アクエリオン、行くぞ」
「は、はい 」
レオン兄上に着いて行き、兄上の私室に入ると人払いをなさった。
「アクエリオン。私は次期帝王になる」
「はい 」
「愚か者を側に置きたくない」
「はい 」
「はっきり言って、今の段階でも側に置きたくない。時間の無駄だし周囲の迷惑になる」
「利用なさるおつもりですか」
「アクエリオンは聡いな」
「本当に彼等は危険です」
「だが、今のままでは大きなミスは無く、退かせる理由が無い。怖くて重要なことを任せていないからだ。
女癖の悪さは目に余る。時には嫌がる女を寝所に引き摺り込み事を成す。猿のようにあちこちに子種をばら撒く。
もし私が王になったらあいつは益々図に乗るし、その時こそ何をしでかすか分からない。
権限が無い内に決着をつけておきたい。
双子にも関わることだ。あの調子では隙を見て令嬢に会いに行きとんでもない事をするぞ」
「確かに」
「だから双子の兄に協力してもらうんだ。手紙を書くから誓約書と一緒に届けさせてくれ」
そう言って兄上は手紙を書き始めた。
内容は、要約するとこうだ。
“第二王子が其方の妹に目を付けた。
互いのために今の内に排除したい。
連れて行くので協力を求める。
何かあれば斬り捨てていい。”
誓約書は、国璽と陛下と王太子殿下、ガブリエル兄上の署名付きだった。
“貴国の者に危害を加えた時は命を奪って構わない。罪に問うことは決して無い。
特にミーシェ・サックス嬢に危害を加えたら、その瞬間に処刑してもよい”
しばらくして返事があった。
“王宮にて受け入れます。
エヴァン殿下の誕生日のお祝いにお越しください。
手ぶらでは入城できません。
ミーシェとシーナに帝国の菓子を”
「………」
「シーナとは?」
「ライアン達の妹だったと思います」
「いくつだ」
「11、12?……そのくらいかと」
「子供だな」
「その子もやっぱり美しいのでしょうか。
だとしたらガブリエル兄上がシーナにも手を出さないか注視せねばなりません」
「そこまで節操がないか?」
「婚約者がおらず美しければ連れて帰ろうとするかもしれません。16歳迄待つからと言いながら結局我慢しきれず犯すでしょう」
「参ったな。いっそのアレを切り落とせば済むんじゃないか?」
「そうしたいですね。もう兄上は婚外子以外では7人子がいますから充分でしょうね」
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