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襲われた夜

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ドアを閉めると男はベッドに私を投げ下ろした。

「人妻だろうから慣れてるだろう?
少し歳上だが、夫人のような美しい人なら大歓迎だ。
肌がすべすべだな」

私の両手首を掴んだままドレスの裾を捲り脚に触れ上へと手を滑らせる。

「(んー!)」

「旦那としかヤってないんだろう?
たまには若い男と楽しんだって罪じゃない。
帰ったら避妊薬を飲めばいい」

「(んー!! )」

男の手が下着の中に入った。

「……濡れてないな」

男は下着の中から手を抜くと下着を脱がせて ポケットの中から何かを取り出し蓋を口で開けて中身を指に付けた。

そして…

「(んー!! んー!!!)」

秘部に塗り、指を挿入した。

「キツイなぁ……こんなに綺麗なのに相手にされてないのか。

大丈夫。すぐに効いてくる。ウィンストン製のクリームで受け入れやすくするためのものだ。だから痛くない。
馴染んだら久しぶりの快楽を与えてあげるよ」

男の指がナカを掻き回す。

「ほら、濡れてきた」

「(ううっ…)」

「体の力を抜いて。君の悦ぶところを探してあげる。
…こっちか?…こっちだな?」

男は大人しくなった私の手首を放して、ドレスの上から胸の頂を爪で刺激した。

「すごく楽しみだ。入れたら気持ちよさそう」

そう言いながらボタンを外し誇張したモノを取り出そうとしていた。

ドアの下の隙間に影ができていた。

口からハンカチを取り、思いっきり叫んだ。

「サリオン!! サリオン!!!」

男は慌てて口を塞ごうとしたその手に噛みついた。

バン!!

ドアが勢いよく開いて誰かが立っていた。

逆光で男だとしか分からない。

「エステル!」

「ううっ…」

「こ、これは合意で、」

お兄様は男を床に引き倒し踏み付けていた。
男は大きな叫びを上げていた。

私が泣きながらドレスの裾を直していると、それを見たお兄様が側の花瓶を手に取り振り上げた。

「お兄様!死んじゃう!」

「そのつもりだ」

「駄目!」

そこに警備兵が止めに入った。

「妹様ですね?彼は?」

「この男が妹を犯そうとしていた。
ウィンストンが内密に処理を望んでいると陛下に伝えて欲しい。リヨード侯爵夫妻には先に帰ると伝えてくれ」

「ですが聴取を」

「これ以上 私を引き止めるな。理性を総動員しているんだ。こいつに治療するならウィンストン製の物は使わないでくれよ。明日出頭命令を出すかウィンストン邸に来てくれ。とにかく王宮ここに被害者の妹を置いておけない」

「医師を、」

「未遂だ。ウィンストンで対処できる」


お兄様は私を抱き上げて馬車に乗った。

「友人と話しているからと離れるべきではなかった」

「ううっ…」

「やっぱり殺しに戻る」

「あいつの指が這い回ってるの、何とかして」

「エステル」




目覚めたら朝になっていた。
ベッドでお兄様に抱きしめられていた。私達は裸だった。

「おはよう、私のエステル」

「ああっ!!」

硬くて熱いモノが後ろから侵入してきた。腹に腕を回されて逃げられない。

「お兄様っ 私達は兄妹で、」

「血は繋がっていないから問題ない」

どんどん奥へ押し入ってくる。

「っ!ダメ!お父様とお母様に怒られます」

「母上は怒らない」

「でもっ!」

「手遅れだ。こんなにすんなり入るのは昨夜散々愛し合ったからだ。三度も搾り取られたんだ。ココに」

フィリップでは届いたことのない場所をグイグイと押し回していた。

「おかしくなるっ」

「そんなに気持ちいい?」

「んあっ」

「もうエステルは私のものだ。監禁してでも逃がさないよ」

「んんっ」

「ほら、昨夜みたいに愛してるって言って」

「言ってな…い」

「言ったよ。ココを可愛がったら“愛してるから早く!”ってお強請りしていたのを忘れたのか?仰せの通りに注いだんだけど…忘れるくらい足りなかったということか」

「ちが、」

「違わないよ。
ほら、また頭を真っ白にさせてあげる」

「あっ!」

「今度は忘れないでしっかり受け止めてくれ」













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