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初夜にします

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事故から2ヶ月半。

「ルーナ。 もう一度聞くぞ。今なら引き返せる」

「何度お返事すればいいんですか」

「途中で止められそうにないし 傷付けたくないし、今なら純潔のまま別の男に嫁げるのだぞ」

「……つまり私では不服だということですね」

「違う!」

「何度も聞くなんて それ以外にありませんわ。
嫌なら嫌とはっきり言ってくだされば、父と帰りましたのに」

「ルーナ!」

「もうルーナと呼ばないでください。
父に手紙を書いて迎えを頼みます。
それまで置いてください。ヴォルカン将軍」

ベッドに腰をかける私の前に跪き仮面を取った。顔の左側が額から頬骨辺りまで火傷の痕で覆われていた。
眼球は無事だったようだ。

「この顔を見ても妻でいてくれるか」

そっと彼の火傷の痕に触れた。

「火傷はとても痛いし、治療も辛いと聞きます。
子供の頃に耐え抜いたのですね」

「気持ち悪くないのか?」

「全く。
見たばかりで慣れはしていませんが拒絶感などはありません」

「ルーナ。
私の妻になって欲しい。
君だけを愛すると誓おう」

「浮気をしたらオルポンス様の髪の毛を全部抜きますからね」

「恐ろしい刑を思いついたな」

「優しくしてください」


私達は初夜をするかしないかで揉めていたのだ。


跪いたまま、私のナイトドレスの胸元のリボンを解いていく。

最後の一つはウエストのリボンだった。  

優しく口付けをして、ゆっくり降りていく。
顎、首、鎖骨、胸元。

「ん…」

肩紐をずらされるとナイトドレスは滑り落ちた。

「美しいな」

唇を啄みながら胸を優しく包み込みこんだ。

「柔らかい」

「んっ」

頂を摘まれた刺激で体がビクッと動いた。

「痛いか?」

「いいえ」

腰をかけている私を後ろに倒すと覆い被さり頂を口に含んだ。
舐めて吸って舌で転がして…右手は脇腹から腰、太腿へと撫でながら移動する。

「あっ」

右手が秘部に触れた。

オルポンス様は私の脚を開かせて間に入ると優しく愛芽に触れた。
そのまま探るように膣口に指が触れた。

オルポンス様は再びベッドから降りて膝をつけると私の腰を引き寄せた。
ベッドの淵にお尻がギリギリ乗っている。

膝に手を置き、グッと押し広げた。

瑠奈の時も含めて ソコに顔を近付けられたのは初めてで恥ずかしかった。

「恥ずかしい…」

「すぐに忘れさせる」

ピチャっ

「あっ」

オルポンスは割れ目を舌で大きく舐め上げた。
何度も何度も舐めては膣口に舌先を押し付ける。

「んあっ」

気持ちいい…

ジュッ

「ひゃあっ」

愛芽を吸われてそのまま集中的にコリコリと舐められた。

痺れるような感覚に襲われてオルポンス様の頭を押すがびくともしない。

「あっ!あっ!」

ふわっと浮くような感覚に包まれた。

「何…これ…」

「気持ちいいか?」

「すごい」

オルポンスはまた舐め始めたが、今度は指をゆっくり膣の中へ侵入させた。

クチュ クチュ

探るように膣壁を押しながら摩り、その間も愛芽や割れ目を舐め続けられた。

「ああっ!!」

「ココ?」

「ダメっ!!」

ガッチリと腰を押さえ込まれて、強い刺激のあった場所を攻められた。

さっきとはまた違う強い刺激に逃げ腰になる。

「ルーナ。力を抜いて身を任せて」

「だって」

「俺の妻になるんだろう?」

「……」

出来るだけ力を抜くと指をもう1本増やされた。

オルポンスは指を回して膣口を伸ばしながら愛芽を舌で刺激し続ける。

愛液と唾液の音が部屋を支配していた。

「あっ!ダメっ!ダメっ!!」

ナカを指で強くグッグッと押され腰を捩った。

「ルーナ」

3本目の指が入った。

1本目は中程まで挿れたが、2本、3本と増やすときは浅かった。

ゆっくり優しく膣口が伸ばされる。


しばらくすると指を全部抜いて、私を抱き上げるとベッドの中央に寝かせた。

脚を折り曲げ開かせると、間に入って秘部に硬い異物があてられた。

クチュ クチュ

愛液と唾液でぬかるんだ秘部を上下に擦り付ける。

「あっ」

「ルーナ、挿れていい?」

「はい」

私の手首くらいありそうな陰茎は力強く反り勃っていた。

亀頭も大きい。

裂けるのではないかと少し怖かった。

グッと膣口に付けられて、ゆっくり押し入ってきた。

3本も指を飲み込んでいたのに裂けそうだ。

「ルーナ、もっと力を抜いて」

「分からない…」

丁寧に解してくれたからか、ほとんど痛みはない。
だが、やっと亀頭が入りきったかどうかだった。

脚を押し上げられて、唇を合わせた。

「ん…」

舌が侵入して絡めとられた。

腰が止まったままだったので長いキスの間に油断してしまった。

唇を離すとオルポンス様はじっと私を見つめた。

グチュッ

「ああっ!!」

見つめたまま、奥深くまで一気に貫かれた。

押し広げられた膣壁は異物を確認するかのように締め付けた。

「すごく狭い……痛いか?」

「少し…」

「締め付けがすごいな。少しこのままでいよう」

握りしめた手を開かせて手を合わせ、キスをしたり胸を刺激されたりするうちに少し力が抜けてきた。
見計らうかのように彼は半分だけ腰を引いた。

「んあっ!!」

ダメだ。

カリと呼ばれる辺りの出っ張りが大きいのだろう。
膣壁を押し広げ擦り上げてしまう。

「痛い?」

首を振ったが、

「怖い」

「痛くはないんだな?」

「はい」

「慣れるまで少しだけ」

そう言って彼は奥の辺りで小さな抽送を始めた。

怖いほどの圧迫感を感じていた。

グチュッ グチュッ グチュッ グチュッ

「気持ちいい……出そうだ」

ヌポン

一旦抜き去って、引き出しの平たいガラスの入れ物から薬のようなものを取り出したオルポンスは、指で挿入して一番奥に置いた。

「何ですか」

「知らないか。錠剤にした避妊薬だ。
ナカで溶けて妊娠しないようにする。
100%ではないが確率は高い」

「他の方法はあるのですか?」

「外に出すくらいだが、失敗することもある」

「……オルポンス様は経験が豊富そうですね」

「ルーナ」

「……」

額に唇を付けた後、また陰茎を押し当てられた。
そして彼は探るように抽送をしながら進んでいくと、指で攻められた場所を擦り上げた。

「ああっ!!」

「ココで気持ちよくしてあげるから機嫌を直してくれ」

「ああっ!!」

オルポンスは角度を変えてあの場所に押し当てるようにして腰を動かした。

「ああっ!ダメっ!ソレっ!!」

グチュッ グチュッと音を立てながら攻め立てられた。どんどん愛液が溢れてきて、シーツを濡らしているのが分かる。

「またっ、また来るっ!」

達する瞬間に最奥を押し上げられた。

真っ白な世界に銀色の星屑が舞っている…




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