上 下
5 / 11

初夜にします

しおりを挟む
事故から2ヶ月半。

「ルーナ。 もう一度聞くぞ。今なら引き返せる」

「何度お返事すればいいんですか」

「途中で止められそうにないし 傷付けたくないし、今なら純潔のまま別の男に嫁げるのだぞ」

「……つまり私では不服だということですね」

「違う!」

「何度も聞くなんて それ以外にありませんわ。
嫌なら嫌とはっきり言ってくだされば、父と帰りましたのに」

「ルーナ!」

「もうルーナと呼ばないでください。
父に手紙を書いて迎えを頼みます。
それまで置いてください。ヴォルカン将軍」

ベッドに腰をかける私の前に跪き仮面を取った。顔の左側が額から頬骨辺りまで火傷の痕で覆われていた。
眼球は無事だったようだ。

「この顔を見ても妻でいてくれるか」

そっと彼の火傷の痕に触れた。

「火傷はとても痛いし、治療も辛いと聞きます。
子供の頃に耐え抜いたのですね」

「気持ち悪くないのか?」

「全く。
見たばかりで慣れはしていませんが拒絶感などはありません」

「ルーナ。
私の妻になって欲しい。
君だけを愛すると誓おう」

「浮気をしたらオルポンス様の髪の毛を全部抜きますからね」

「恐ろしい刑を思いついたな」

「優しくしてください」


私達は初夜をするかしないかで揉めていたのだ。


跪いたまま、私のナイトドレスの胸元のリボンを解いていく。

最後の一つはウエストのリボンだった。  

優しく口付けをして、ゆっくり降りていく。
顎、首、鎖骨、胸元。

「ん…」

肩紐をずらされるとナイトドレスは滑り落ちた。

「美しいな」

唇を啄みながら胸を優しく包み込みこんだ。

「柔らかい」

「んっ」

頂を摘まれた刺激で体がビクッと動いた。

「痛いか?」

「いいえ」

腰をかけている私を後ろに倒すと覆い被さり頂を口に含んだ。
舐めて吸って舌で転がして…右手は脇腹から腰、太腿へと撫でながら移動する。

「あっ」

右手が秘部に触れた。

オルポンス様は私の脚を開かせて間に入ると優しく愛芽に触れた。
そのまま探るように膣口に指が触れた。

オルポンス様は再びベッドから降りて膝をつけると私の腰を引き寄せた。
ベッドの淵にお尻がギリギリ乗っている。

膝に手を置き、グッと押し広げた。

瑠奈の時も含めて ソコに顔を近付けられたのは初めてで恥ずかしかった。

「恥ずかしい…」

「すぐに忘れさせる」

ピチャっ

「あっ」

オルポンスは割れ目を舌で大きく舐め上げた。
何度も何度も舐めては膣口に舌先を押し付ける。

「んあっ」

気持ちいい…

ジュッ

「ひゃあっ」

愛芽を吸われてそのまま集中的にコリコリと舐められた。

痺れるような感覚に襲われてオルポンス様の頭を押すがびくともしない。

「あっ!あっ!」

ふわっと浮くような感覚に包まれた。

「何…これ…」

「気持ちいいか?」

「すごい」

オルポンスはまた舐め始めたが、今度は指をゆっくり膣の中へ侵入させた。

クチュ クチュ

探るように膣壁を押しながら摩り、その間も愛芽や割れ目を舐め続けられた。

「ああっ!!」

「ココ?」

「ダメっ!!」

ガッチリと腰を押さえ込まれて、強い刺激のあった場所を攻められた。

さっきとはまた違う強い刺激に逃げ腰になる。

「ルーナ。力を抜いて身を任せて」

「だって」

「俺の妻になるんだろう?」

「……」

出来るだけ力を抜くと指をもう1本増やされた。

オルポンスは指を回して膣口を伸ばしながら愛芽を舌で刺激し続ける。

愛液と唾液の音が部屋を支配していた。

「あっ!ダメっ!ダメっ!!」

ナカを指で強くグッグッと押され腰を捩った。

「ルーナ」

3本目の指が入った。

1本目は中程まで挿れたが、2本、3本と増やすときは浅かった。

ゆっくり優しく膣口が伸ばされる。


しばらくすると指を全部抜いて、私を抱き上げるとベッドの中央に寝かせた。

脚を折り曲げ開かせると、間に入って秘部に硬い異物があてられた。

クチュ クチュ

愛液と唾液でぬかるんだ秘部を上下に擦り付ける。

「あっ」

「ルーナ、挿れていい?」

「はい」

私の手首くらいありそうな陰茎は力強く反り勃っていた。

亀頭も大きい。

裂けるのではないかと少し怖かった。

グッと膣口に付けられて、ゆっくり押し入ってきた。

3本も指を飲み込んでいたのに裂けそうだ。

「ルーナ、もっと力を抜いて」

「分からない…」

丁寧に解してくれたからか、ほとんど痛みはない。
だが、やっと亀頭が入りきったかどうかだった。

脚を押し上げられて、唇を合わせた。

「ん…」

舌が侵入して絡めとられた。

腰が止まったままだったので長いキスの間に油断してしまった。

唇を離すとオルポンス様はじっと私を見つめた。

グチュッ

「ああっ!!」

見つめたまま、奥深くまで一気に貫かれた。

押し広げられた膣壁は異物を確認するかのように締め付けた。

「すごく狭い……痛いか?」

「少し…」

「締め付けがすごいな。少しこのままでいよう」

握りしめた手を開かせて手を合わせ、キスをしたり胸を刺激されたりするうちに少し力が抜けてきた。
見計らうかのように彼は半分だけ腰を引いた。

「んあっ!!」

ダメだ。

カリと呼ばれる辺りの出っ張りが大きいのだろう。
膣壁を押し広げ擦り上げてしまう。

「痛い?」

首を振ったが、

「怖い」

「痛くはないんだな?」

「はい」

「慣れるまで少しだけ」

そう言って彼は奥の辺りで小さな抽送を始めた。

怖いほどの圧迫感を感じていた。

グチュッ グチュッ グチュッ グチュッ

「気持ちいい……出そうだ」

ヌポン

一旦抜き去って、引き出しの平たいガラスの入れ物から薬のようなものを取り出したオルポンスは、指で挿入して一番奥に置いた。

「何ですか」

「知らないか。錠剤にした避妊薬だ。
ナカで溶けて妊娠しないようにする。
100%ではないが確率は高い」

「他の方法はあるのですか?」

「外に出すくらいだが、失敗することもある」

「……オルポンス様は経験が豊富そうですね」

「ルーナ」

「……」

額に唇を付けた後、また陰茎を押し当てられた。
そして彼は探るように抽送をしながら進んでいくと、指で攻められた場所を擦り上げた。

「ああっ!!」

「ココで気持ちよくしてあげるから機嫌を直してくれ」

「ああっ!!」

オルポンスは角度を変えてあの場所に押し当てるようにして腰を動かした。

「ああっ!ダメっ!ソレっ!!」

グチュッ グチュッと音を立てながら攻め立てられた。どんどん愛液が溢れてきて、シーツを濡らしているのが分かる。

「またっ、また来るっ!」

達する瞬間に最奥を押し上げられた。

真っ白な世界に銀色の星屑が舞っている…




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

クソ雑魚新人ウエイターを調教しよう

十鳥ゆげ
BL
カフェ「ピアニッシモ」の新人アルバイト・大津少年は、どんくさく、これまで様々なミスをしてきた。 一度はアイスコーヒーを常連さんの頭からぶちまけたこともある。 今ようやく言えるようになったのは「いらっしゃいませー、お好きな席にどうぞー」のみ。 そんな中、常連の柳さん、他ならぬ、大津が頭からアイスコーヒーをぶちまけた常連客がやってくる。 以前大津と柳さんは映画談義で盛り上がったので、二人でオールで映画鑑賞をしようと誘われる。 マスターの許可も取り、「合意の誘拐」として柳さんの部屋について行く大津くんであったが……?

読心令嬢が地の底で吐露する真実

リコピン
恋愛
※改題しました 旧題『【修正版】ダンジョン☆サバイバル【リメイク投稿中】』 転移魔法の暴走で、自身を裏切った元婚約者達と共に地下ダンジョンへと飛ばされてしまったレジーナ。命の危機を救ってくれたのは、訳ありの元英雄クロードだった。 元婚約者や婚約者を奪った相手、その仲間と共に地上を目指す中、それぞれが抱えていた「嘘」が徐々に明らかになり、レジーナの「秘密」も暴かれる。 生まれた関係の変化に、レジーナが選ぶ結末は―

今ならもれなくもう一本ついてきます!!

丸井まー(旧:まー)
BL
ド淫乱淫魔のアーネは、男狩りが趣味である。ある日、魔王城の訓練場で美味しそうな男達を観察していると、警備隊隊長のリザードマン・ヴィッレに捕まった。訓練場から放り出されたアーネは、ヴィッレを喰おうと決意する。 リザードマン✕淫魔。 ※♡喘ぎ、イラマチオ、嘔吐、鼻から精液、男性妊娠、産卵、お漏らし、潮吹き、ヘミペニス、前立腺責め、結腸責め、フィスト、ピアッシング注意。 ※ムーンライトノベルズさんでも公開しております。

あなたの『番』はご臨終です!

矢野りと
恋愛
竜人には『番』という運命の伴侶が存在する世界。『番』を求めるのは竜人の性(さが)であるが、その『番』を幼少期に亡くしてしまった王子トカタオ・タイオンは空虚な毎日を過ごしていた。 だがある日、トカタオは王命で人型になれないちびっこ竜人のお世話係にされてしまう! そして一筋縄ではいかない元気なちびっこ竜人は、毎日元気に王子を踏みつけるのである♪ 訳あって『番』と認識していない『番』同士のドタバタハッピーエンドです。 ※設定はゆるいです。

突然現れた自称聖女によって、私の人生が狂わされ、婚約破棄され、追放処分されたと思っていましたが、今世だけではなかったようです

珠宮さくら
恋愛
デュドネという国に生まれたフェリシア・アルマニャックは、公爵家の長女であり、かつて世界を救ったとされる異世界から召喚された聖女の直系の子孫だが、彼女の生まれ育った国では、聖女のことをよく思っていない人たちばかりとなっていて、フェリシア自身も誰にそう教わったわけでもないのに聖女を毛嫌いしていた。 だが、彼女の幼なじみは頑なに聖女を信じていて悪く思うことすら、自分の側にいる時はしないでくれと言う子息で、病弱な彼の側にいる時だけは、その約束をフェリシアは守り続けた。 そんな彼が、隣国に行ってしまうことになり、フェリシアの心の拠り所は、婚約者だけとなったのだが、そこに自称聖女が現れたことでおかしなことになっていくとは思いもしなかった。

愛されない花嫁は初夜を一人で過ごす

リオール
恋愛
「俺はお前を妻と思わないし愛する事もない」  夫となったバジルはそう言って部屋を出て行った。妻となったアルビナは、初夜を一人で過ごすこととなる。  後に夫から聞かされた衝撃の事実。  アルビナは夫への復讐に、静かに心を燃やすのだった。 ※シリアスです。 ※ざまあが行き過ぎ・過剰だといったご意見を頂戴しております。年齢制限は設定しておりませんが、お読みになる場合は自己責任でお願い致します。

生贄奴隷の成り上がり〜堕ちた神に捧げられる運命は職業上書きで回避します〜

のりのりの
ファンタジー
幼い頃に盗賊の襲撃を受けて、奴隷商に売られた主人公。 邪神召喚用の生贄奴隷として買われ、生命を失いそうになったところを、帝国を闇の部分から支えている暗部組織、十三番目の騎士団に助けられた。 邪神の顕現は阻止できたものの、多くの人の生命が失われ、帝国は多大なる被害を被った。 帝国の人々はその日の事件を『エレッツハイム城の悪夢』と呼び、五年の歳月が過ぎた今もなお恐れていた。 助けられた子どもたちは、組織で育てられ、すくすくと成長して……。 生贄奴隷として囚われていた儀式の生き残りーーチートなちびっ子たちと、彼らを救出した闇に生きるエリートな大人たちーーの歪んだ思考と、掛け合いと、成長の物語です。 剣と魔法の世界。 魔力の相性がよいもの同士が惹かれ合う世界です。 主人公以外のカップル、様々な人間関係、からみがあるので、展開はすごくゆっくり。気長にお付き合いください。 血生臭いシーン、戦闘・暴力シーンが多少あります。 ムーンライトで掲載したものを、R15版用に過激描写を削除、マイルド(?)にして加筆しました。(若干、つじつまあわせの設定変更しています) なので、ほのかにそんなかんじがするけど、露骨な描写はない……です。 BL……の匂いがかすかにするかもしれません。

銀の鬼神とかわいいお嫁さん

鐘ケ江 しのぶ
恋愛
 タイトル変えました。  気がついたら、結婚式直前の支度の真っ最中。  自分は三十で、相手はなんと齢十歳の少女。  結婚式待ったなしの状況で、必死に思い出す。  自分は若くして辺境伯に着いたバルド・フォン。統治者としてはまあまあ妥協点、戦闘力に関しては国一、他人や自分にすら興味を持てないめんどくさがり屋。周りが結婚結婚結婚と煩くて、適当に山の釣書から適当に引き当てたのが、ベルド伯爵家長女エミリアだった。  記憶の断片が脳裏に浮かぶ。  ああ、そうかこれは、前回の記憶。  このままいけば、エミリアは悲惨な末路を迎える。そして自分がいずれ犯す大罪も、それにより嘆き悲しむ大切な人達、不幸になる関係のない人達。  そんなこと、させてたまるか。  エミリアを幸せにして、凄惨な未来を回避してみせる、とバルド・フォンは誓い、行動する。  恋愛第二弾。  見切り発車の思い付きです。  もろもろ誤字は優しくスルーしてください。  

処理中です...