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社交辞令ではなかった

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フ「公爵、義母上、ストラ殿、愛しのシェイナ、お久しぶりです。
お招きいただきありがとうございます」

父「義母上ははうえ?」

フ「前回からそうお呼びすることになりました。公爵のことも義父上ちちうえと呼びます」

父「遠慮してくれ」

フ「滞在中にやれることがあればお手伝いします。
シェイナ。王都に戻るときは一緒に戻ろうな」

私「……」

フ「おお、もう一匹も一緒だな。ミスラだったか。
大きいなぁ。
シヴァ、お前にプレゼントだ。鹿の骨だぞ。
ミスラも食べるか?」

二匹は横になったまま、鹿の骨を食べ始めた。

「「ガリッガリッ バキッ ガリッガリッ」」

「すごい顎の力だな。あっという間だぞ。人間などひとたまりもないな」

そう言いながら嬉しそうにミスラ達が骨を噛み砕いて食べるのを眺めていた。

その間に使用人達は、辺境伯一行の部屋を大急ぎで用意した。
厨房も一気に人数が増えて大慌てだった。


フ「シェイナ、可愛い姿をしているな。帽子は耳?が付いているのか」

私「ウサミミ」

フ「え?」

私「兎の耳」

フ「そうか。シェイナは兎さんになっているのか。世界一可愛い兎さんだな。
しまった。兎さんの好きな人参を持ってこなかったな」

母「兎は果物が好きよ」

フ「果物ですか。よし、今度 可愛い兎さん用に果物を用意しよう。
兎さん、こっちにおいで」

シェイナはフェリシアンの側に近寄ってしまった。

フ「おっ、手触りもいいな」

耳付きフードを撫でた後、ミスラ達の側に胡座をかいて座り、その上にシェイナを座らせた。

フ「兎さん。ミスラ達の好物を教えて欲しいな」

私「二人は葉野菜は好きじゃないみたいで、口に入れたとしてもペッてするの。
人参やブロッコリーや豆など茹でて食べさせたり、果物も食べさせたり、お肉が好きだと思っていたけど、さっきのを見ると骨も好きみたい」

フ「そうか。
兎さんも良く食べて大きくならないとな」

私「これ以上はならないと思う」


一方、兄達はヒソヒソ話をしていた。

兄「(母上。バロウ伯爵はロリコンでは?)」

母「(シェイナに合わせているだけじゃない?)」

父「(油断ならないな)」

兄「(クリス王太子殿下がヴェリテ領ここにいなくて良かったですよ)」

母「(可哀想なくらいに クリスはシェイナが大好きだものね)」

父「(もう少し血が薄かったとしても、シェイナに妃は無理だぞ)」

母「(今 一番の候補は彼だと認めるしか無さそうよ。ノワール公爵の求婚は断ったし、片思いの相手には婚約者ができちゃったし、もう一人はしばらく公国で忙しくしているから、あの様子じゃ独走かもしれないわね)」

父「……」

兄「(公国に比べたら辺境の方が近いですからね)」

母「(ここから見ると親子か兄妹ね)」

父「はぁ~」




【 フェリシアンの視点 】


日中はシェイナを可愛がり、夜になると違う意味で愛でた。

こっそりシェイナの部屋に忍び込み、シヴァに果物をやると、ベッドに潜り込んだ。

「シェイナ」

「ちょっと何して、」

「(シッ バレるだろう)」

「(何しに来たの)」

「(冷たいことを言うなよ。久しぶりに好きな女に会えたんだ。抱きたいに決まってるだろう)」

「(何言ってるの!)」

「(ちゃんと貞操を守っていたからこんなに硬くなって我慢できない)」

シェイナの手を掴み 己の股間を触らせた。

「 !! 」

口付けをしながら シェイナの部屋着風寝巻きを捲り胸を刺激し始めた。

「(チュッ 会いたかった)」

枕をシェイナの口元に置いて、胸に顔を近付けると頂を舐め始めた。

「(んっ)」

吸ったり舌で転がしたりしながら、もう片方の頂も指で摘んだりして刺激を加えた。

「ん…」

ゆっくりフェリシアンの手が下着の中に入り秘部に到達すると、ぬるっとした感触に笑みを見せる。

さらに下へ潜り込み、愛芽を口に含みながら指を膣に挿入して具合を確かめた。

「(良かった…)」

まだシェイナの膣内は、あの日の性交以来、フェリシアンの指しか受け入れていない。
指一本でもギュッと締め付けてくる。
誰にも慣らされていない狭さに安堵と歓喜で胸がいっぱいだった。

早くこの膣内ナカに破裂しそうなほど勃ち上がった陰茎を捩じ込んで、膣壁を擦り上げて奥底へ注ぎたいが、フェリシアンはシェイナが許すまで待つことにしていた。

だが、離れている間にシェイナが別の男に言い寄られて体を許してしまったら、もしくは無理に事をなされたらと心配で堪らず、自分の城に連れて帰り閉じ込めたいという切望と戦う日々を送っていた。

「(俺にはシェイナだけだ。早く俺を受け入れてくれ)」

「(んん!)」


シェイナを数回 絶頂に導いてから、秘部と腿で陰茎を挟み 扱いて吐精した。

「(シェイナが眠ったら客室に戻るからな。
バレたら父君に殺されるか追い出されちゃうからな)」

「……」

「チュッ」

「……」



数分後、フェリシアンは葛藤の中にいた。

シェイナの脚が己の脚に絡みつき、シェイナの腕は己の胸の上に置かれしがみついていた。

「(クッ……可愛い拷問を仕掛けてくるな)」

このまま眠りたいが公爵の顔を思い浮かべて、そっとシェイナから離れた。

後ろ髪全部引かれたが、頑張って部屋を出て客室に戻った。


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