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ローエン(妻への制裁)
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【 ローエンの視点 】
会わせるつもりはなかったのに。
見回りの警備が、シェイナの部屋はずっと明かりが付いていたと言っていた。
あまり眠れなかったシェイナは馬車の中でウトウトしていた。口数も少ない。
眠れぬ夜の間に余計なことを考えていないといいのだが。
地下トンネルの出入口でクリス王太子殿下の顔を見るなりシェイナは抱きついた。
「公爵、ありがとうございます」
「いえ、」
「シェイナ、抱っこするぞ」
シェイナの様子に少し戸惑いを見せたが、すぐに嬉しそうな顔をしてシェイナを抱っこして目を閉じさせていた。
「クリス兄様」
「大丈夫。私が守るからな」
「うん 」
帰りの馬車の中で沸々と怒りが込み上げてきた。
クリス王太子殿下は従兄妹だから手は出さない。だが、シェイナを女として心を寄せているのが分かった。
妹だから甘かったんじゃない。
妹だからこまめに世話をやいていたんじゃない。
シェイナを抱っこして、シェイナが彼の首に腕を回して抱きつくと、彼は目を閉じてシェイナの首筋に顔を埋めて匂いを嗅いでいた。
普通、妹にそんなことはしない。
あの熱い眼差し、溶けるような微笑み。
間違いない。
シェイナは兄だと思って甘えているに過ぎないが、私の時とは違う態度に胸が痛んだ。
帰宅後、直ぐにギルバートにベアトリスに付けたカメレオンを呼ぶように命じた。
「アノン、報告を聞きたい。
タイラーが昨夜、客人の部屋を覗いていた。
あるまじき行為だ。16歳の令嬢の部屋だぞ!」
「……ご報告申し上げます。
ベアトリス様は懐柔できそうな使用人を探しておいででした。
ですが、誰一人応じそうな者は居ないと気付くと、シェイナ様のお部屋の改装に関わった業者や家具屋に接触して聞き出しておりました。
“大事な客人と被らないように部屋を改装したい”と。
そして、最高級品ばかりを選んだと分かると悩むと仰って、業者や商人を帰しました。
ベアトリス様がシェイナ様のお姿を確認できそうなのは馬車に乗る時ですが、遠くてよく分からなかったようで、タイラー様に見て来いと命じました。
子供だから見つかっても、謝れば大した罰は受けないと。
タイラー様は嫌がっておいででしたがベアトリス様の圧に負けてしまわれました」
「見つかった後は」
「今朝方、部屋を訪ねたベアトリス様にタイラー様は“母上の指示だと父上にいいました” と告げました。
ベアトリス様は激怒して平手打ちをなさいました」
「よくやった。監視を続けてくれ」
「かしこまりました」
タイラーの部屋に行くと頬を赤くして泣いていた。
「タイラー、確かにベアトリスはお前の母親だ。だが、ベアトリスもお前もノワールの掟を破ることは許されない。
ベアトリスに命じられても断る強さを待て」
「母上は寂しいのです」
「その選択をしたのはベアトリス本人だ。お前が同情する必要はない。
アノン、頬を冷やしてやれ」
「かしこまりました」
ベアトリスの部屋に行くと顔色を変えたが表情は平静を装っていた。
「ベアトリス、立て」
ベアトリスが立つと、平手打ちをした。
「キャアッ!」
ドサッ
倒れて叩かれた頬に手を当てて私を見上げた。
「何をなさるのですか!」
「掟を破ったな」
「私はローエン様の妻ですわ!別の女を屋敷に引き入れたのですから、確認したくなるのは当然ではありませんか!」
「誰が名前を呼ぶことを許した」
「こんなのおかしいですわ!私は後継を産んだノワール公爵夫人なのですよ!」
「タイラーは後継ぎではない。
それに、公爵夫人の肩書きなど簡単に外せるぞ。
掟に従うことを承諾したから公爵家に迎え入れた。破るなら私も与えたものを奪い返すだけだ」
「旦那様!痛い!止めて!離して!」
「子供に掟を破らせて、悪事がバレると子供の頬を打つなど、馬鹿なことをしたものだ」
「痛い!誰か!誰か助けて!!」
ベアトリスの髪の毛を掴み、屋敷の三階を隅々まで引き摺り回した。
「止めてください!使用人が見ています!」
「お前も私にとっては使用人だ。
掟を破ればどうなるか、見せしめだ。
言っておくが、こんな罰は軽い方だ」
そのまま二階、一階も隅々まで引き摺り回した。
最後は裏口から屋敷の外に出して水をかけた。
「キャアッ!」
「部屋に戻れ」
「ううっ」
「全部脱いでから部屋に戻れ。全部だ」
「そんな!」
ハンカチを投げ渡した。
「全部脱いだらハンカチで体を拭け。そうすれば屋敷内を濡らさずに済む。
入口で足の裏をしっかり拭けよ。床や敷物が汚れていたら綺麗になるまで掃除させるからな」
「あんまりですわ!若い女に現を抜かして!
しかも当主の寝室に近い部屋に囲うなんて!
あの女も恥じらいというものがないのかしら!」
パキンッ
「ギャアアアアッ!」
ベアトリスの左手の小指を折った。
「もうすぐ客人が訪問するのに煩いぞ」
「お、お義父様……。お助けください」
「ベアトリス。其方が侮辱した令嬢は私が娘のように可愛がっている娘だ。何か文句があるのかな?」
「ううっ……いえ」
「おい、今夜お前に挨拶をさせる。
礼儀正しく彼女に挨拶をして礼を尽くせ。
分かったな」
「……はい」
「シェイナが気分を害した時は指一本では済まないぞ」
「……はい」
「早く服を脱げ」
「っ!」
「早くしろ!」
「一人では…脱げません」
「今後、一人で脱ぎ着できない服は着させない。今あるドレスは処分する」
「そこまで…なさるのですか」
「は?
ありがたいだろう。新しい服を買ってやると言っているんだ。
早くしないとしばらく使えなくなる指が増えるぞ。人差し指と親指が使えないとかなり不便だろうな」
ナイフを取り出し、背中の紐を切った。腰回りの布も切ったので難なく脱げる。
「手伝ってやったぞ。早く脱げ」
「ううっ」
泣きながら下着姿になった。ハンカチで拭こうとするので止めた。
「全部と言っただろう」
「屋敷の者に見られてしまいます!」
「そんなに恥ずかしいなら舌を噛めばいい」
「酷いですわ…」
「舌を噛むか全部脱ぐかどちらでもいいから早くしてくれ」
全部脱いでハンカチで拭い、最後に足の裏を入念に拭うと走って去っていった。
「ローエン、苛立っているな」
「口を割ったタイラーをベアトリスが平手打ちしたのです。
私のこともシェイナのことも侮辱しました。
それに昨夜、シェイナは眠れなかったようです。トンネルの出入口に着くなりクリス王太子殿下に抱きついていました。
シェイナが王宮に移ると言い出しそうで怖いのです」
「しばらく私もここに滞在しよう」
会わせるつもりはなかったのに。
見回りの警備が、シェイナの部屋はずっと明かりが付いていたと言っていた。
あまり眠れなかったシェイナは馬車の中でウトウトしていた。口数も少ない。
眠れぬ夜の間に余計なことを考えていないといいのだが。
地下トンネルの出入口でクリス王太子殿下の顔を見るなりシェイナは抱きついた。
「公爵、ありがとうございます」
「いえ、」
「シェイナ、抱っこするぞ」
シェイナの様子に少し戸惑いを見せたが、すぐに嬉しそうな顔をしてシェイナを抱っこして目を閉じさせていた。
「クリス兄様」
「大丈夫。私が守るからな」
「うん 」
帰りの馬車の中で沸々と怒りが込み上げてきた。
クリス王太子殿下は従兄妹だから手は出さない。だが、シェイナを女として心を寄せているのが分かった。
妹だから甘かったんじゃない。
妹だからこまめに世話をやいていたんじゃない。
シェイナを抱っこして、シェイナが彼の首に腕を回して抱きつくと、彼は目を閉じてシェイナの首筋に顔を埋めて匂いを嗅いでいた。
普通、妹にそんなことはしない。
あの熱い眼差し、溶けるような微笑み。
間違いない。
シェイナは兄だと思って甘えているに過ぎないが、私の時とは違う態度に胸が痛んだ。
帰宅後、直ぐにギルバートにベアトリスに付けたカメレオンを呼ぶように命じた。
「アノン、報告を聞きたい。
タイラーが昨夜、客人の部屋を覗いていた。
あるまじき行為だ。16歳の令嬢の部屋だぞ!」
「……ご報告申し上げます。
ベアトリス様は懐柔できそうな使用人を探しておいででした。
ですが、誰一人応じそうな者は居ないと気付くと、シェイナ様のお部屋の改装に関わった業者や家具屋に接触して聞き出しておりました。
“大事な客人と被らないように部屋を改装したい”と。
そして、最高級品ばかりを選んだと分かると悩むと仰って、業者や商人を帰しました。
ベアトリス様がシェイナ様のお姿を確認できそうなのは馬車に乗る時ですが、遠くてよく分からなかったようで、タイラー様に見て来いと命じました。
子供だから見つかっても、謝れば大した罰は受けないと。
タイラー様は嫌がっておいででしたがベアトリス様の圧に負けてしまわれました」
「見つかった後は」
「今朝方、部屋を訪ねたベアトリス様にタイラー様は“母上の指示だと父上にいいました” と告げました。
ベアトリス様は激怒して平手打ちをなさいました」
「よくやった。監視を続けてくれ」
「かしこまりました」
タイラーの部屋に行くと頬を赤くして泣いていた。
「タイラー、確かにベアトリスはお前の母親だ。だが、ベアトリスもお前もノワールの掟を破ることは許されない。
ベアトリスに命じられても断る強さを待て」
「母上は寂しいのです」
「その選択をしたのはベアトリス本人だ。お前が同情する必要はない。
アノン、頬を冷やしてやれ」
「かしこまりました」
ベアトリスの部屋に行くと顔色を変えたが表情は平静を装っていた。
「ベアトリス、立て」
ベアトリスが立つと、平手打ちをした。
「キャアッ!」
ドサッ
倒れて叩かれた頬に手を当てて私を見上げた。
「何をなさるのですか!」
「掟を破ったな」
「私はローエン様の妻ですわ!別の女を屋敷に引き入れたのですから、確認したくなるのは当然ではありませんか!」
「誰が名前を呼ぶことを許した」
「こんなのおかしいですわ!私は後継を産んだノワール公爵夫人なのですよ!」
「タイラーは後継ぎではない。
それに、公爵夫人の肩書きなど簡単に外せるぞ。
掟に従うことを承諾したから公爵家に迎え入れた。破るなら私も与えたものを奪い返すだけだ」
「旦那様!痛い!止めて!離して!」
「子供に掟を破らせて、悪事がバレると子供の頬を打つなど、馬鹿なことをしたものだ」
「痛い!誰か!誰か助けて!!」
ベアトリスの髪の毛を掴み、屋敷の三階を隅々まで引き摺り回した。
「止めてください!使用人が見ています!」
「お前も私にとっては使用人だ。
掟を破ればどうなるか、見せしめだ。
言っておくが、こんな罰は軽い方だ」
そのまま二階、一階も隅々まで引き摺り回した。
最後は裏口から屋敷の外に出して水をかけた。
「キャアッ!」
「部屋に戻れ」
「ううっ」
「全部脱いでから部屋に戻れ。全部だ」
「そんな!」
ハンカチを投げ渡した。
「全部脱いだらハンカチで体を拭け。そうすれば屋敷内を濡らさずに済む。
入口で足の裏をしっかり拭けよ。床や敷物が汚れていたら綺麗になるまで掃除させるからな」
「あんまりですわ!若い女に現を抜かして!
しかも当主の寝室に近い部屋に囲うなんて!
あの女も恥じらいというものがないのかしら!」
パキンッ
「ギャアアアアッ!」
ベアトリスの左手の小指を折った。
「もうすぐ客人が訪問するのに煩いぞ」
「お、お義父様……。お助けください」
「ベアトリス。其方が侮辱した令嬢は私が娘のように可愛がっている娘だ。何か文句があるのかな?」
「ううっ……いえ」
「おい、今夜お前に挨拶をさせる。
礼儀正しく彼女に挨拶をして礼を尽くせ。
分かったな」
「……はい」
「シェイナが気分を害した時は指一本では済まないぞ」
「……はい」
「早く服を脱げ」
「っ!」
「早くしろ!」
「一人では…脱げません」
「今後、一人で脱ぎ着できない服は着させない。今あるドレスは処分する」
「そこまで…なさるのですか」
「は?
ありがたいだろう。新しい服を買ってやると言っているんだ。
早くしないとしばらく使えなくなる指が増えるぞ。人差し指と親指が使えないとかなり不便だろうな」
ナイフを取り出し、背中の紐を切った。腰回りの布も切ったので難なく脱げる。
「手伝ってやったぞ。早く脱げ」
「ううっ」
泣きながら下着姿になった。ハンカチで拭こうとするので止めた。
「全部と言っただろう」
「屋敷の者に見られてしまいます!」
「そんなに恥ずかしいなら舌を噛めばいい」
「酷いですわ…」
「舌を噛むか全部脱ぐかどちらでもいいから早くしてくれ」
全部脱いでハンカチで拭い、最後に足の裏を入念に拭うと走って去っていった。
「ローエン、苛立っているな」
「口を割ったタイラーをベアトリスが平手打ちしたのです。
私のこともシェイナのことも侮辱しました。
それに昨夜、シェイナは眠れなかったようです。トンネルの出入口に着くなりクリス王太子殿下に抱きついていました。
シェイナが王宮に移ると言い出しそうで怖いのです」
「しばらく私もここに滞在しよう」
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