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【シリル】運命の夜
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【 シリルの視点 】
「シリル、来てくれてありがとう」
「たまには出席しないとな」
「堅物のシリルもそろそろ卒業か?」
「何を言ってるんだ。今日は婚約者が来ているんだろう?怪しまれないよう大人しくしていろよ」
今夜は仲の良い友人の屋敷で夜会があるというので出席していた。
「シリルはまだ婚約しないのか?」
「これといった女がいないからな」
「まさか妖精を探しているんじゃないだろうな」
「さあな」
本当は私に秘密があって婚約していない。
「そうだ。今夜は珍しい令嬢が来ているんだ。
婚約者の友人でケンドル子爵家の長女で跡継ぎだ」
「何か珍しいんだ?」
「今の婚約者は五人目なんだ。どの婚約者も妹に惚れて解消となってしまうらしい」
「哀れだな」
「内緒だぞ。その五人目の婚約者が妹を孕ませてしまったんだ」
「は!?」
「それで彼女は跡継ぎから外されて妹が子爵家を継ぐことになったから、今から嫁入り先を探すらしい。もうろくな嫁ぎ先など残っていないだろうに」
「……」
「子爵も馬鹿だなぁ」
「孕んだのなら仕方ないだろう」
「子爵家の運営は彼女が要なんだよ。ミシェルの友人でもあるが、侯爵家の事業相手でもある」
「は?」
侯爵家は彼女個人と契約をして事業を展開していて、大儲けしているらしい。
「だから契約を解除した。今のままでは無駄にケンドル家に金が流れるからな。当主の役割を分かっていない子爵と娘の躾ができない子爵夫人と狡猾な妹に恵んでやりたくない。
彼女が他家に嫁いだら再契約するつもりだ。
個人名義だといっても結局は女だ。取り上げられてしまうだろう」
「気に入ったのだな、ヨハン」
「真面目で誠実、俺に色目を使わない。
嫁ぎ先が見つからなければ側近にスカウトするつもりだ。ほら、あそこ。あの栗色の髪に琥珀色の瞳でミシェルの側にいるだろう」
友人ヨハンが指し示す先は いわゆる開放的な女が着るドレスを纏った令嬢だった。
「あの子が真面目?」
「いつもは淑女の鑑といった感じの装いだが、今夜のは初めて見るな。五回目の婚約が流れてヤケになったか」
そのうち別の知人が現れてヨハンがいなくなると、女達が寄ってきた。
全て断ってバルコニーに出て隠れていた。
その後に出てきたのはヨハンが言っていた子爵令嬢だった。
誘われて返す言葉を探していた。ヨハンの事業相手なら他の女達のような断り方は出来ない。
そんな間を断りだと判断した令嬢は潔く去ろうとした。
“では 私が誘おう”
馬鹿なことを口にした。
少し話しませんかというべきだった。
ヨハンの話で興味を持ってしまい少し話したかっただけなのに。
これでは一夜の関係を誘ったことになる……あれ?
彼女の手首を掴んでも近寄っても鳥肌が立たない。
話をするのかその先を確かめるのか決まらぬまま、彼女を連れ出した。
“ロリエ”
本当はケンドル子爵令嬢だと知っていると言わない方がいい。
馬車の中で窓の外に顔を向ける君の首に紐の痕があったから。
何人も婚約者を奪われて跡継ぎの座を失って傷付かないわけがない。絶望して首を吊って失敗したのだな。
私も数年前に同じことをして同じアザを作ったから分かる。
カーテンレールを選んだか?意外と簡単に壊れるんだよ。人がぶら下がることを目的に作られていないからな。
彼女はまた同じことをするかもしれない。だから一番いい部屋をとった。
思い出になってくれたらと思ったのだ。
テーブルの上のグラスに酒を注いで、カーテンを閉めようとした時にガラスにロリエが映った。
ポケットから何か取り出した。小瓶の蓋を開けている。
これから嫁ぎ先を探さなくてはならないから私を狙ったのか。残念だが、私に媚薬は効かない。精通を迎えた後に女に襲われて以来(未遂だったが) 何をしても勃たないんだ。
一人息子で妻を娶って跡継ぎを産ませることは必須。だけど駄目で首を吊った。
カーテンレールが壊れて床に倒れた音でメイドが気が付き大騒ぎになった。
両親は妻を迎えなくてもいいと言ってくれた。いずれ親類から養子を迎えるからと。そして当時の婚約を解消した。
アルザフ公爵の唯一の跡継ぎという重圧から救われた。
だから君の作戦は上手くいかない………!?
ロリエは自分で一気に小瓶の中身を飲み干した。
何故?
自分で飲むとしたら毒ではあるまい。
つまり…しないという選択肢がなくなった。
脱がせてみると男を誘っているかのようなドレスの下は慎ましい令嬢が着そうな下着だった。
ロリエは顔を赤くして隠す素振りをした。
可愛いなと思った。
女にそんな感情を持つのは初めてだった。
結局勃たないだろうが試してみようと思った。
指を入れると理由が分かった。
処女だから自分のために媚薬を飲んだのだ。
既成事実を作られる。止めて部屋から出るべきなのに、それが出来ない。ロリエの体が震えている。怖いのだろう。
怖くないようにしてやろう。いつの間にか指て解しながら秘部を舐めていた。
あり得ない…吐き気もしない。ただ彼女に気持ちよくなって欲しいだけ。
「ん…」
彼女の声を聞く度に、彼女のナカが私の指を締め付ける度に股間に熱が集中して痛い。
痛い?
自分の股間に触れると硬く膨らみ勃ち上がったモノがあった。掴むとビクンと反応した。
やっと…やっと勃った。
治ったのか偶然か、とにかく早くナカに挿れたかった。
押し付けてゆっくり腰に力を入れた。肉を押し分けて進む感覚を感じ取り膜の抵抗を押し破り最奥まで到達した。
何とも言えない喜びに満ちていた。
ロリエは痛みと快楽に振り回されているようだった。どうしたらいいのか…
「っ!」
いや、そんなことを考えている余裕はない。多分もう射精しそうなのだと感じた。
彼女のナカで擦って吐精した。夢精以外では初めての吐精で魂が抜けそうなくらい気持ちよかった。
長い吐精を終え、ふとロリエを見ると涙を流していた。
キスをしたくなった。
唇を重ねても気分が悪くならない。柔らかくて…。
舌をねじ込みロリエの舌を絡めとると少し萎えかけたアレが復活した。
二度目は少し余裕ができて楽しめた。
「シリル、来てくれてありがとう」
「たまには出席しないとな」
「堅物のシリルもそろそろ卒業か?」
「何を言ってるんだ。今日は婚約者が来ているんだろう?怪しまれないよう大人しくしていろよ」
今夜は仲の良い友人の屋敷で夜会があるというので出席していた。
「シリルはまだ婚約しないのか?」
「これといった女がいないからな」
「まさか妖精を探しているんじゃないだろうな」
「さあな」
本当は私に秘密があって婚約していない。
「そうだ。今夜は珍しい令嬢が来ているんだ。
婚約者の友人でケンドル子爵家の長女で跡継ぎだ」
「何か珍しいんだ?」
「今の婚約者は五人目なんだ。どの婚約者も妹に惚れて解消となってしまうらしい」
「哀れだな」
「内緒だぞ。その五人目の婚約者が妹を孕ませてしまったんだ」
「は!?」
「それで彼女は跡継ぎから外されて妹が子爵家を継ぐことになったから、今から嫁入り先を探すらしい。もうろくな嫁ぎ先など残っていないだろうに」
「……」
「子爵も馬鹿だなぁ」
「孕んだのなら仕方ないだろう」
「子爵家の運営は彼女が要なんだよ。ミシェルの友人でもあるが、侯爵家の事業相手でもある」
「は?」
侯爵家は彼女個人と契約をして事業を展開していて、大儲けしているらしい。
「だから契約を解除した。今のままでは無駄にケンドル家に金が流れるからな。当主の役割を分かっていない子爵と娘の躾ができない子爵夫人と狡猾な妹に恵んでやりたくない。
彼女が他家に嫁いだら再契約するつもりだ。
個人名義だといっても結局は女だ。取り上げられてしまうだろう」
「気に入ったのだな、ヨハン」
「真面目で誠実、俺に色目を使わない。
嫁ぎ先が見つからなければ側近にスカウトするつもりだ。ほら、あそこ。あの栗色の髪に琥珀色の瞳でミシェルの側にいるだろう」
友人ヨハンが指し示す先は いわゆる開放的な女が着るドレスを纏った令嬢だった。
「あの子が真面目?」
「いつもは淑女の鑑といった感じの装いだが、今夜のは初めて見るな。五回目の婚約が流れてヤケになったか」
そのうち別の知人が現れてヨハンがいなくなると、女達が寄ってきた。
全て断ってバルコニーに出て隠れていた。
その後に出てきたのはヨハンが言っていた子爵令嬢だった。
誘われて返す言葉を探していた。ヨハンの事業相手なら他の女達のような断り方は出来ない。
そんな間を断りだと判断した令嬢は潔く去ろうとした。
“では 私が誘おう”
馬鹿なことを口にした。
少し話しませんかというべきだった。
ヨハンの話で興味を持ってしまい少し話したかっただけなのに。
これでは一夜の関係を誘ったことになる……あれ?
彼女の手首を掴んでも近寄っても鳥肌が立たない。
話をするのかその先を確かめるのか決まらぬまま、彼女を連れ出した。
“ロリエ”
本当はケンドル子爵令嬢だと知っていると言わない方がいい。
馬車の中で窓の外に顔を向ける君の首に紐の痕があったから。
何人も婚約者を奪われて跡継ぎの座を失って傷付かないわけがない。絶望して首を吊って失敗したのだな。
私も数年前に同じことをして同じアザを作ったから分かる。
カーテンレールを選んだか?意外と簡単に壊れるんだよ。人がぶら下がることを目的に作られていないからな。
彼女はまた同じことをするかもしれない。だから一番いい部屋をとった。
思い出になってくれたらと思ったのだ。
テーブルの上のグラスに酒を注いで、カーテンを閉めようとした時にガラスにロリエが映った。
ポケットから何か取り出した。小瓶の蓋を開けている。
これから嫁ぎ先を探さなくてはならないから私を狙ったのか。残念だが、私に媚薬は効かない。精通を迎えた後に女に襲われて以来(未遂だったが) 何をしても勃たないんだ。
一人息子で妻を娶って跡継ぎを産ませることは必須。だけど駄目で首を吊った。
カーテンレールが壊れて床に倒れた音でメイドが気が付き大騒ぎになった。
両親は妻を迎えなくてもいいと言ってくれた。いずれ親類から養子を迎えるからと。そして当時の婚約を解消した。
アルザフ公爵の唯一の跡継ぎという重圧から救われた。
だから君の作戦は上手くいかない………!?
ロリエは自分で一気に小瓶の中身を飲み干した。
何故?
自分で飲むとしたら毒ではあるまい。
つまり…しないという選択肢がなくなった。
脱がせてみると男を誘っているかのようなドレスの下は慎ましい令嬢が着そうな下着だった。
ロリエは顔を赤くして隠す素振りをした。
可愛いなと思った。
女にそんな感情を持つのは初めてだった。
結局勃たないだろうが試してみようと思った。
指を入れると理由が分かった。
処女だから自分のために媚薬を飲んだのだ。
既成事実を作られる。止めて部屋から出るべきなのに、それが出来ない。ロリエの体が震えている。怖いのだろう。
怖くないようにしてやろう。いつの間にか指て解しながら秘部を舐めていた。
あり得ない…吐き気もしない。ただ彼女に気持ちよくなって欲しいだけ。
「ん…」
彼女の声を聞く度に、彼女のナカが私の指を締め付ける度に股間に熱が集中して痛い。
痛い?
自分の股間に触れると硬く膨らみ勃ち上がったモノがあった。掴むとビクンと反応した。
やっと…やっと勃った。
治ったのか偶然か、とにかく早くナカに挿れたかった。
押し付けてゆっくり腰に力を入れた。肉を押し分けて進む感覚を感じ取り膜の抵抗を押し破り最奥まで到達した。
何とも言えない喜びに満ちていた。
ロリエは痛みと快楽に振り回されているようだった。どうしたらいいのか…
「っ!」
いや、そんなことを考えている余裕はない。多分もう射精しそうなのだと感じた。
彼女のナカで擦って吐精した。夢精以外では初めての吐精で魂が抜けそうなくらい気持ちよかった。
長い吐精を終え、ふとロリエを見ると涙を流していた。
キスをしたくなった。
唇を重ねても気分が悪くならない。柔らかくて…。
舌をねじ込みロリエの舌を絡めとると少し萎えかけたアレが復活した。
二度目は少し余裕ができて楽しめた。
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