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沙汰 2
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【 カインの視点 】
「続いて、同被告人二人には王族に対する虚偽の罪に対する証拠の提示を行う。
証人マーク・クロネック子爵。証言をお願いします」
「私は第二王子殿下の閨係のアリサの兄のマークと申します。
父が亡くなり、まだ未熟な私は子爵を継承したばかりで、妹のことまで気を配ることはしませんでした。
痩せているのも、義母のアリサの偏食だという言葉を信じてしまいました。
その他も義母の話を鵜呑みにしました。
婚約解消もアリサが望んでいると義母に言われて解消に同意しました。
そして義母から、アリサが第二王子殿下の閨係を希望していて、ゆくゆくは妾になりたいと言っているという言葉を聞いて、アリサに問いました。
アリサはただ “はい” と。
義母から聞いた時には、既に申し込み後で、書類選考に合格した後でした。
アリサは閨係に申し込んだことも知らず、突然閨係として登城しろと命じられ、諦めたのです。
だから知らなかったこと、思ってもいないことに “はい” と言ったのです。
愚かな私は違和感があってもそのままアリサを行かせてしまいました。
今思えば、アリサは兄の私に期待をするのを止めていたのです。この世に誰一人味方も愛してくれる人もいないと。
どうにでもなれと、城に向かい最終選抜に参加したのです。
愚かな私も同罪です。
アリサ、ごめんな。お前を愛していないわけじゃなかった。
無能だったんだ。自分のことで精一杯のフリをして違和感に目を瞑った愚か者だ」
この場にアリサはいないのに涙を流して謝っていた。
「国王陛下より、判決を申し渡す」
「ミネルヴァ・クロネック。
脅迫罪、未成年者への性交罪の共謀、夫である子爵への殺人罪、義理の娘への虐待罪、虚偽の申請による義理の娘への強姦罪、王族への虚偽罪で死刑とする。
死ぬまで処刑台の上にはりつけにする。
メリッサ・クロネック。
脅迫罪、父である子爵への殺人罪、虚偽の申請による義理の姉への強姦罪、王族への虚偽罪で死刑とする。
死ぬまで厠係とする。常時足枷をはめて厠と繋ぎ、掃除をさせる。
王城の使用人用の厠に繋ぐ。
役目を怠れば、別の厠へ連れて行き繋ぐ。そこは王城とは違い利用層の質が悪い。真面目にやった方が身のためだ。怪我をすると悪化が早い。長生きしたければ上手くやるんだな」
後妻は失神し、メリッサは判決後、アリサを罵りながら退場させられた。
これでアリサは、俺の閨係を全く希望していなかったことが証明されてしまった。
「カイン。まだこれからだ」
「兄上?」
「続いて、同被告人二人には王族に対する虚偽の罪に対する証拠の提示を行う。
証人マーク・クロネック子爵。証言をお願いします」
「私は第二王子殿下の閨係のアリサの兄のマークと申します。
父が亡くなり、まだ未熟な私は子爵を継承したばかりで、妹のことまで気を配ることはしませんでした。
痩せているのも、義母のアリサの偏食だという言葉を信じてしまいました。
その他も義母の話を鵜呑みにしました。
婚約解消もアリサが望んでいると義母に言われて解消に同意しました。
そして義母から、アリサが第二王子殿下の閨係を希望していて、ゆくゆくは妾になりたいと言っているという言葉を聞いて、アリサに問いました。
アリサはただ “はい” と。
義母から聞いた時には、既に申し込み後で、書類選考に合格した後でした。
アリサは閨係に申し込んだことも知らず、突然閨係として登城しろと命じられ、諦めたのです。
だから知らなかったこと、思ってもいないことに “はい” と言ったのです。
愚かな私は違和感があってもそのままアリサを行かせてしまいました。
今思えば、アリサは兄の私に期待をするのを止めていたのです。この世に誰一人味方も愛してくれる人もいないと。
どうにでもなれと、城に向かい最終選抜に参加したのです。
愚かな私も同罪です。
アリサ、ごめんな。お前を愛していないわけじゃなかった。
無能だったんだ。自分のことで精一杯のフリをして違和感に目を瞑った愚か者だ」
この場にアリサはいないのに涙を流して謝っていた。
「国王陛下より、判決を申し渡す」
「ミネルヴァ・クロネック。
脅迫罪、未成年者への性交罪の共謀、夫である子爵への殺人罪、義理の娘への虐待罪、虚偽の申請による義理の娘への強姦罪、王族への虚偽罪で死刑とする。
死ぬまで処刑台の上にはりつけにする。
メリッサ・クロネック。
脅迫罪、父である子爵への殺人罪、虚偽の申請による義理の姉への強姦罪、王族への虚偽罪で死刑とする。
死ぬまで厠係とする。常時足枷をはめて厠と繋ぎ、掃除をさせる。
王城の使用人用の厠に繋ぐ。
役目を怠れば、別の厠へ連れて行き繋ぐ。そこは王城とは違い利用層の質が悪い。真面目にやった方が身のためだ。怪我をすると悪化が早い。長生きしたければ上手くやるんだな」
後妻は失神し、メリッサは判決後、アリサを罵りながら退場させられた。
これでアリサは、俺の閨係を全く希望していなかったことが証明されてしまった。
「カイン。まだこれからだ」
「兄上?」
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