98 / 105
第二章
第97話:産卵
しおりを挟む
文字から推測すると、毒を無効化するスキルか?
いや、無効化とは書いていないから、ダメージを軽減する的な?
というか、その以前にどうして急に……?
状況的には、ダイヤがゴミを食べてすぐだったので、何か関係がありそうだが……。
「ダイヤの好感度が上がったから、栄養を吸収できるようになったんだよ!」
つまり、どういうことだ?
好感度が上がったことと、栄養を吸収できることの関連性がよくわからない。
ま、まあここに関しては別にいいか。
そういうものとして理解しないと頭がパンクしそうだ。
「えっと……ゴミから栄養を吸収して『毒耐性』を生成したってことか?」
「う~ん、だいたいそんな感じ! 食べ物の中に少し毒があったから、その毒を吸収したきっかけでダイヤが『毒耐性』を覚えたの」
なるほど。
つまり、『毒耐性』は数多あるスキルからランダムで習得したわけではなく、スキルが発現するきっかけが食べた物の中にあった故のことということか。
「でも、ダイヤがスキルを習得したとして、どうして俺まで……あっ、《ステータス共有》か」
「そう!」
俺は、《ステータス共有》により召喚獣たち全員の能力値に比例する形で強化されている。
どうやら、攻撃力などの能力値だけでなく、スキルまでもが対象だったらしい。
「これは便利だな。ちなみに『毒耐性』っていうのはどれくらいの毒に耐えられるんだ?」
「レベル1では弱めの毒だけ……かな? もっと毒を食べて『毒耐性』のレベルが上がったらどんな毒でも効かなくなるはず」
「なるほど」
『毒耐性』を習得するきっかけだった毒を摂取すればそのうちレベルが上がるといった感じなら、意識せずとも強化されてそうだな。
「そういえば、もしかしてダイヤ以外も好感度が上がるとできることが増えていたりするのか?」
ダイヤの一件でピンときて、ソラとコッコにも尋ねてみる。
「ソラは飛行がちょっと速くなったくらいかな~?」
「もともとあった機能が強化されたって感じか。コッコは?」
「コッコはねえ……うんしょ。卵産めるようになった!」
言いながら、なんとコッコは金色の卵を産み落とした。
「え……?」
俺は、思わず二度見してしまう。
コッコの足元には、確かに鶏卵サイズの金色の卵が転がっている。
「コッコってメスだったのか……?」
「かな? これ、カズヤ様にあげる!」」
コッコは前脚でコンコンと卵を叩いた。
「ええ……? くれるるのはありがたいけど……なんか、複雑な気持ちだな。暖めれば雛が生まれるんだろ?」
いや、無効化とは書いていないから、ダメージを軽減する的な?
というか、その以前にどうして急に……?
状況的には、ダイヤがゴミを食べてすぐだったので、何か関係がありそうだが……。
「ダイヤの好感度が上がったから、栄養を吸収できるようになったんだよ!」
つまり、どういうことだ?
好感度が上がったことと、栄養を吸収できることの関連性がよくわからない。
ま、まあここに関しては別にいいか。
そういうものとして理解しないと頭がパンクしそうだ。
「えっと……ゴミから栄養を吸収して『毒耐性』を生成したってことか?」
「う~ん、だいたいそんな感じ! 食べ物の中に少し毒があったから、その毒を吸収したきっかけでダイヤが『毒耐性』を覚えたの」
なるほど。
つまり、『毒耐性』は数多あるスキルからランダムで習得したわけではなく、スキルが発現するきっかけが食べた物の中にあった故のことということか。
「でも、ダイヤがスキルを習得したとして、どうして俺まで……あっ、《ステータス共有》か」
「そう!」
俺は、《ステータス共有》により召喚獣たち全員の能力値に比例する形で強化されている。
どうやら、攻撃力などの能力値だけでなく、スキルまでもが対象だったらしい。
「これは便利だな。ちなみに『毒耐性』っていうのはどれくらいの毒に耐えられるんだ?」
「レベル1では弱めの毒だけ……かな? もっと毒を食べて『毒耐性』のレベルが上がったらどんな毒でも効かなくなるはず」
「なるほど」
『毒耐性』を習得するきっかけだった毒を摂取すればそのうちレベルが上がるといった感じなら、意識せずとも強化されてそうだな。
「そういえば、もしかしてダイヤ以外も好感度が上がるとできることが増えていたりするのか?」
ダイヤの一件でピンときて、ソラとコッコにも尋ねてみる。
「ソラは飛行がちょっと速くなったくらいかな~?」
「もともとあった機能が強化されたって感じか。コッコは?」
「コッコはねえ……うんしょ。卵産めるようになった!」
言いながら、なんとコッコは金色の卵を産み落とした。
「え……?」
俺は、思わず二度見してしまう。
コッコの足元には、確かに鶏卵サイズの金色の卵が転がっている。
「コッコってメスだったのか……?」
「かな? これ、カズヤ様にあげる!」」
コッコは前脚でコンコンと卵を叩いた。
「ええ……? くれるるのはありがたいけど……なんか、複雑な気持ちだな。暖めれば雛が生まれるんだろ?」
104
お気に入りに追加
1,007
あなたにおすすめの小説
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
好き勝手スローライフしていただけなのに伝説の英雄になってしまった件~異世界転移させられた先は世界最凶の魔境だった~
狐火いりす@商業作家
ファンタジー
事故でショボ死した主人公──星宮なぎさは神によって異世界に転移させられる。
そこは、Sランク以上の魔物が当たり前のように闊歩する世界最凶の魔境だった。
「せっかく手に入れた第二の人生、楽しみつくさねぇともったいねぇだろ!」
神様の力によって【創造】スキルと最強フィジカルを手に入れたなぎさは、自由気ままなスローライフを始める。
露天風呂付きの家を建てたり、倒した魔物でおいしい料理を作ったり、美人な悪霊を仲間にしたり、ペットを飼ってみたり。
やりたいことをやって好き勝手に生きていく。
なぜか人類未踏破ダンジョンを攻略しちゃったり、ペットが神獣と幻獣だったり、邪竜から目をつけられたりするけど、細かいことは気にしない。
人類最強の主人公がただひたすら好き放題生きていたら伝説になってしまった、そんなほのぼのギャグコメディ。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
魔力吸収体質が厄介すぎて追放されたけど、創造スキルに進化したので、もふもふライフを送ることにしました
うみ
ファンタジー
魔力吸収能力を持つリヒトは、魔力が枯渇して「魔法が使えなくなる」という理由で街はずれでひっそりと暮らしていた。
そんな折、どす黒い魔力である魔素溢れる魔境が拡大してきていたため、領主から魔境へ向かえと追い出されてしまう。
魔境の入り口に差し掛かった時、全ての魔素が主人公に向けて流れ込み、魔力吸収能力がオーバーフローし覚醒する。
その結果、リヒトは有り余る魔力を使って妄想を形にする力「創造スキル」を手に入れたのだった。
魔素の無くなった魔境は元の大自然に戻り、街に戻れない彼はここでノンビリ生きていく決意をする。
手に入れた力で高さ333メートルもある建物を作りご満悦の彼の元へ、邪神と名乗る白猫にのった小動物や、獣人の少女が訪れ、更には豊富な食糧を嗅ぎつけたゴブリンの大軍が迫って来て……。
いつしかリヒトは魔物たちから魔王と呼ばるようになる。それに伴い、333メートルの建物は魔王城として畏怖されるようになっていく。
愛する家族を勇者パーティーに惨殺された少年、【最強の魔剣】と【七大魔人の仲間】を手に入れ、勇者パーティーと世界の全てにざまぁ復讐していく
ハーーナ殿下
ファンタジー
少年ラインは改心した魔族の元王女と、人族男性の間に生まれた子。人里離れた山奥で、美しい母親と幸せに暮らしていた。
だが合法の《魔族狩り》に来た残虐な六人の勇者によって、幸せな生活は一瞬で崩壊。辛うじて生き残ったラインは、見るも無残な母の亡骸の前で血の涙を流す。魔族公爵の叔父に拾われ、復讐のため魔界の七大試練に挑む。
時は流れ十四歳になったラインは、勇者育成学園に身分を隠し入学。目的は教師となった六人の勇者への完全な復讐。
これは最強の魔の力を会得した少年が、勇者候補を演じながら、勇者と世界を相手に復讐していく物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる