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第二章
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奈々子のいる場所に近づいてくると同時に、なにか大きい物音がする。
最初は物音だけだったけど、地響きもしてくるようになった。
「もうすぐつっぴーのいる場所に着くよ!でもゴブリンがいる…!気を引き締めていこう」
「うん…!奈々子もうちょい頑張って…!」
私たちは奈々子のいる場所へ走っていく。
途中、茂みがガサガサと揺れ動く音が聞こえた。
私は地響きによってその音が発生したのだろうと思ったが…違ったみたいだ。
「うわぁ?!」
私だけ何かに吹っ飛ばされた。
私を吹っ飛ばした正体を見てみると二体のスライムだった。
「すみもっちゃん?!」
「私は大丈夫!襲ってきたのはスライムだった!奈々子のところに行ってあげて!」
「わかった!!無理しないでね!」
郷美ちゃんは奈々子とゴブリンがいるところへ向かう。
この個体は森の奥地にいるスライムだ。
昨日いた場所は『はじまりの森』は入口~中盤の地点。
そこにいたスライム達よりレベルが若干高く設定されている。
最弱のモンスターと言われているが、厄介なところは弱さ故の数の多さ。
しかも奥地にいるスライムは自分が弱って体力の限界だとわかった途端、仲間を呼ぶ習性がある。
ここは初心者向けのダンジョンなので呼ばれた時に出てくるスライムは2、3体とランダムに出てくる。
今は二匹だが、弱ったときに仲間を呼ばれたらいくら相手はスライムとはいえピンチになるだろう。
攻略法と言えば一気に片すのが1番効果的だ。
私の攻撃技は『淡泡』のみ。
一気に片付けることが出来るかと言われれば不安だ。
「でも、やるしかないよね…!『淡泡』!!」
一体のスライムに攻撃が当たる。
スライムはピギィ!?と声を上げた。
私が攻撃したスライムは今の段階でHPが半分削られた。
あと1回当てられたら一体削ることができる。
そして傷つけられたことに怒り私に体当たりをしてくる。
もう1匹もそれにつられて体当たりをしてきた。
「アダダ?!やったなぁー?!」
私は同じく『淡泡』を繰り出す。
さっき私が攻撃したスライムに当てるつもりだったが躱されてしまい、別個体の方に当たった。
掠っただけだったらしくHPは3分の1しか削ることが出来なかった。
今攻撃が当たったスライムは攻撃を躱したスライムにピィピィと怒っていた。
攻撃を躱したスライムは軽く申し訳ないとでも言うようにピィ…と鳴いていた。
私自体のレベル上げることもそうだけど、技の精密度っていうのも必要なんだな…。
ワーツリ、奥が深い…。
そしてスライムたちはまた体当たりをしてくる。
そういえば漫画やアニメで攻撃してくる敵を自分の技で上手くあしらう…みたいなシーンあったな。
ランキング上位のプレイヤーもやっていたような気がする。
あんな風にカッコよくできるかは分からないけど…上級者っぽく見えるかもしれない。
ものは試しにやってみよう。
「『淡泡』!」
突っ込んできたHPが3分の1のスライムに私は技を放つ。
スライムもこれは予想してなかったのか、上手く躱しきれなかったようだ。
そして技は急所にあたり、一体のスライムは倒された。
それにより経験値が与えられ、レベルも上がった。
そしてついに新しい技も手に入れた。
『淡泡円』と書かれていた。
シャボン玉のような泡で自身を守る技みたい。
攻撃技じゃなくてちょっと残念だったけど、こういうサポート技を使いこなせてこそ…だよね!
そうこう考えている間に残ったスライムは体当たりをしてくる。
そして私は早速新しい技を使ってみることにした。
「『淡泡円』!」
するとシャボン玉みたいな薄い膜が現れ、私を囲った。
『淡泡円』は突っ込んできたスライムの衝撃を利用し弾き飛ばした。
スライムは体勢を上手く整えられなくなる。
それを狙って私は「『淡泡』!」とスライムを攻撃し、倒すことに成功した。
「やった!一人でも倒せた!」
スライム二体を倒すことも出来た。
あとは奈々子と郷美ちゃんの元へ急いで向かわなくちゃ!
最初は物音だけだったけど、地響きもしてくるようになった。
「もうすぐつっぴーのいる場所に着くよ!でもゴブリンがいる…!気を引き締めていこう」
「うん…!奈々子もうちょい頑張って…!」
私たちは奈々子のいる場所へ走っていく。
途中、茂みがガサガサと揺れ動く音が聞こえた。
私は地響きによってその音が発生したのだろうと思ったが…違ったみたいだ。
「うわぁ?!」
私だけ何かに吹っ飛ばされた。
私を吹っ飛ばした正体を見てみると二体のスライムだった。
「すみもっちゃん?!」
「私は大丈夫!襲ってきたのはスライムだった!奈々子のところに行ってあげて!」
「わかった!!無理しないでね!」
郷美ちゃんは奈々子とゴブリンがいるところへ向かう。
この個体は森の奥地にいるスライムだ。
昨日いた場所は『はじまりの森』は入口~中盤の地点。
そこにいたスライム達よりレベルが若干高く設定されている。
最弱のモンスターと言われているが、厄介なところは弱さ故の数の多さ。
しかも奥地にいるスライムは自分が弱って体力の限界だとわかった途端、仲間を呼ぶ習性がある。
ここは初心者向けのダンジョンなので呼ばれた時に出てくるスライムは2、3体とランダムに出てくる。
今は二匹だが、弱ったときに仲間を呼ばれたらいくら相手はスライムとはいえピンチになるだろう。
攻略法と言えば一気に片すのが1番効果的だ。
私の攻撃技は『淡泡』のみ。
一気に片付けることが出来るかと言われれば不安だ。
「でも、やるしかないよね…!『淡泡』!!」
一体のスライムに攻撃が当たる。
スライムはピギィ!?と声を上げた。
私が攻撃したスライムは今の段階でHPが半分削られた。
あと1回当てられたら一体削ることができる。
そして傷つけられたことに怒り私に体当たりをしてくる。
もう1匹もそれにつられて体当たりをしてきた。
「アダダ?!やったなぁー?!」
私は同じく『淡泡』を繰り出す。
さっき私が攻撃したスライムに当てるつもりだったが躱されてしまい、別個体の方に当たった。
掠っただけだったらしくHPは3分の1しか削ることが出来なかった。
今攻撃が当たったスライムは攻撃を躱したスライムにピィピィと怒っていた。
攻撃を躱したスライムは軽く申し訳ないとでも言うようにピィ…と鳴いていた。
私自体のレベル上げることもそうだけど、技の精密度っていうのも必要なんだな…。
ワーツリ、奥が深い…。
そしてスライムたちはまた体当たりをしてくる。
そういえば漫画やアニメで攻撃してくる敵を自分の技で上手くあしらう…みたいなシーンあったな。
ランキング上位のプレイヤーもやっていたような気がする。
あんな風にカッコよくできるかは分からないけど…上級者っぽく見えるかもしれない。
ものは試しにやってみよう。
「『淡泡』!」
突っ込んできたHPが3分の1のスライムに私は技を放つ。
スライムもこれは予想してなかったのか、上手く躱しきれなかったようだ。
そして技は急所にあたり、一体のスライムは倒された。
それにより経験値が与えられ、レベルも上がった。
そしてついに新しい技も手に入れた。
『淡泡円』と書かれていた。
シャボン玉のような泡で自身を守る技みたい。
攻撃技じゃなくてちょっと残念だったけど、こういうサポート技を使いこなせてこそ…だよね!
そうこう考えている間に残ったスライムは体当たりをしてくる。
そして私は早速新しい技を使ってみることにした。
「『淡泡円』!」
するとシャボン玉みたいな薄い膜が現れ、私を囲った。
『淡泡円』は突っ込んできたスライムの衝撃を利用し弾き飛ばした。
スライムは体勢を上手く整えられなくなる。
それを狙って私は「『淡泡』!」とスライムを攻撃し、倒すことに成功した。
「やった!一人でも倒せた!」
スライム二体を倒すことも出来た。
あとは奈々子と郷美ちゃんの元へ急いで向かわなくちゃ!
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