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番外編
プロポーズについての考察
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これはまだ俺が病を患う前の話。恋人の小林奏音にプロポーズをしようと決心したはいいが、どう気持ちを伝えればいいのか迷っていた頃のことだ。二人の想いは通じ合っている……筈。でももしも断られたら、それ以前に指輪はどんなものを準備すればいいのかと、正直俺はかなりテンパっていたと思う。
なので奏音の職場の先輩・小笠原麻友さんの彼氏であり、兄弟のような関係の釣り仲間でもある塩見恭平に、それとなく相談してみた。何故なら彼も似たような悩みを抱えていたからだ。
「俺の場合は姉御が年上で、格好つけたところで様にならないから、結婚して下さいの一言で押しまくるつもりです」
恭平は意外にも潔い。麻友さんは元々結婚願望が無い人なので、小細工するよりも当たって砕けろ作戦でいくのだそうだ。そんな真っすぐに向かってくる奴、俺が女だったら間違いなく絆される(笑)。
「指輪の定番はダイヤだよね? 同僚には誕生石にした人もいるけど、麻友も奏音ちゃんもそこらへんはあんまり気にしなさそう」
確かに。二人とも金額とか見た目とかにこだわるタイプじゃない。
「おそらくシンプルなのが好みだろうけど、大事なのは気持ちだから」
うんうん。さすが恭平。女心をよく分かっていらっしゃる。唐変木の俺とは大違い。何せ俺は奏音に正面から好きだと告げた記憶が殆どない。精々一緒にいたいと呟くくらいが関の山で、愛してるなんて異次元の言葉だ。また彼女もそういう歯の浮くような台詞を強請らないので、それをいいことについ伝えそびれて早二年。だからプロポーズのときは、せめて好きの二文字だけでも言って喜ばせたい。
「俺が女だったら、今の高梨さんの姿を見せられただけで、一発で落ちるんだけどなあ」
俺達ならあっさり事が進みそうだな(笑)。しかし実際の方は結局どうしたものか決まらない。なので今度は結婚の先輩である、同僚の富沢に教えを請うことにした。正直女嫌いで有名だった彼が、女性にプロポーズしたこと自体非常に信じ難いのだが。
「馬鹿なこと聞いてんじゃねーよ。そんなもん自分で考えろ」
相変わらずの仏頂面で一蹴する富沢。
「分かってるんだけど。参考までに、駄目か?」
藁にも縋る思いで頼み込むと、彼はわざとらしくため息をついてから口を開いた。誰にもばらすなよと念を押すので神妙に頷く。
「一生俺に守らせろ」
はい? と問い返しそうになって慌てて呑み込む。俺のそんな様子に富沢の不機嫌さが増した。
「柄じゃないのは承知してる。でも本当にそう思ったんだから仕方ないだろ」
耳をほんのり染めて珍しく照れながらも、ぶつぶつと経緯を話してくれる。社内の女子がこんな富沢を目にしたら、不倫願望を持たれそうな程可愛い。彼の隠れた一面にびっくりだ。
「なぎは俺の中で、自分はいつも二番目だと勘違いしている」
「二番目?」
よもや一番目が別れた奥さんを指しているのではあるまいに。どう努力しても当時の二人に愛情があるようには感じられなかった。
「俺は別に女嫌いじゃないんだよ」
そうして富沢が吐露したのは、これまでの彼の人物像を覆すような真実だった。年上の幼馴染にずっと恋い焦がれ、でも叶うことは絶対ないから、陰ながら彼女の幸せを見守ってきた。しかも彼女の家庭に波風を立てたくなくて、好きでもない女性と結婚・離婚したと……。
「知らなかった。本当に女が苦手で避けているのだとばかり」
「当然だ。そう見えるように振る舞ってきたからな。面倒臭かったのも事実だし。そんな俺の本質を見抜いたのが、なぎただ一人ってわけだ」
友人にも家族にも隠し続けてきた想いを、何故かなぎささんだけが気づいた。理解して辛いときにも黙って傍にいてくれた。けれどそれが仇になった。結婚した現在もなぎささんは、富沢の一番の想い人は幼馴染だと信じているというのだ。
「でもこう言っては何だけど、富沢はなぎささん以外の女性なんて視界にも入れていないし、用が無ければ会話もしないし、そもそもなぎささんにちょっかいかける人は、例え会社の先輩であろうと威嚇しまくりだろう? それでも誤解は解けないのか?」
「余計な部分を強調するな。俺もここまで独占欲が強いとは自覚していなかった」
じろりと俺を睨んで富沢は嘆息する。
「まあ長い横恋慕だったから無理もないが、なぎの中で俺の一番は揺るがないらしい」
「じゃあなぎささんは二番目でもよくて結婚を?」
「そうなる。なぎは分かってないんだよ。俺がどれだけなぎを必要としているか、あいつが俺を想う以上に、俺があいつを想っているか」
今まで傷ついてきた分、俺の手で幸せにしたいのに……。やり切れなさそうな富沢の表情に、俺まで心臓をぎゅっと鷲掴みされたような気分になった。いつも飄々としている彼の中に、これほどの深い苦悩があったとは。
「好きや愛してると何度繰り返しても、きっとなぎには届かない。本心を伝える術があるのなら、俺の方が教えて欲しいくらいだ」
言葉にするのが苦手な者同士故か。肩を落として話は終った。それにしても勘違いとはいえ、富沢に特別な女性がいると踏まえた上で、彼に寄り添うことを決めたなぎささんに脱帽する。たぶんそういう人だから、富沢は自分が守りたいと願ったのだろうが。
では俺が本当に奏音に伝えたいことは何なのだろう。考えてみれば奏音は俺の気持ちを疑ったことはないのだろうか。態度には表していたつもりだが、それでも好意を示す決定的な一言がなかったのだ。もしや一人不安を抱えてはいなかったか。
答えが出せぬまま病に倒れ、病院のベッドで奏音を想った日々。一度は酷く傷つけて別れた彼女に、ひとりでに零れた言葉はたったの四文字。
ーー愛してる。
きっとこれだけでは全然足りないことだろう。ならば俺は毎日きっと奏音の元に帰ってこよう。気の利いたことは何一つ言えないけれど、彼女の笑顔がいつまでも絶えないように、一日でも長く元気にただいま、と。ガラスの靴を手にシンデレラを探す王子のように、消息を絶った釣り竿の持ち主を遠くの地まで探しにきてくれた、何にも代えがたい愛しいお姫様の為に。
そういえば永遠の別れを覚悟して綴った、奏音宛ての手紙と指輪はどうなっただろう。たぶんあの手紙が嘘偽りのない俺の正直な本心。あれを奏音に読まれたら相当恥ずかしい。もう処分しただろうか。今度姉さんに訊いてみよう。
なので奏音の職場の先輩・小笠原麻友さんの彼氏であり、兄弟のような関係の釣り仲間でもある塩見恭平に、それとなく相談してみた。何故なら彼も似たような悩みを抱えていたからだ。
「俺の場合は姉御が年上で、格好つけたところで様にならないから、結婚して下さいの一言で押しまくるつもりです」
恭平は意外にも潔い。麻友さんは元々結婚願望が無い人なので、小細工するよりも当たって砕けろ作戦でいくのだそうだ。そんな真っすぐに向かってくる奴、俺が女だったら間違いなく絆される(笑)。
「指輪の定番はダイヤだよね? 同僚には誕生石にした人もいるけど、麻友も奏音ちゃんもそこらへんはあんまり気にしなさそう」
確かに。二人とも金額とか見た目とかにこだわるタイプじゃない。
「おそらくシンプルなのが好みだろうけど、大事なのは気持ちだから」
うんうん。さすが恭平。女心をよく分かっていらっしゃる。唐変木の俺とは大違い。何せ俺は奏音に正面から好きだと告げた記憶が殆どない。精々一緒にいたいと呟くくらいが関の山で、愛してるなんて異次元の言葉だ。また彼女もそういう歯の浮くような台詞を強請らないので、それをいいことについ伝えそびれて早二年。だからプロポーズのときは、せめて好きの二文字だけでも言って喜ばせたい。
「俺が女だったら、今の高梨さんの姿を見せられただけで、一発で落ちるんだけどなあ」
俺達ならあっさり事が進みそうだな(笑)。しかし実際の方は結局どうしたものか決まらない。なので今度は結婚の先輩である、同僚の富沢に教えを請うことにした。正直女嫌いで有名だった彼が、女性にプロポーズしたこと自体非常に信じ難いのだが。
「馬鹿なこと聞いてんじゃねーよ。そんなもん自分で考えろ」
相変わらずの仏頂面で一蹴する富沢。
「分かってるんだけど。参考までに、駄目か?」
藁にも縋る思いで頼み込むと、彼はわざとらしくため息をついてから口を開いた。誰にもばらすなよと念を押すので神妙に頷く。
「一生俺に守らせろ」
はい? と問い返しそうになって慌てて呑み込む。俺のそんな様子に富沢の不機嫌さが増した。
「柄じゃないのは承知してる。でも本当にそう思ったんだから仕方ないだろ」
耳をほんのり染めて珍しく照れながらも、ぶつぶつと経緯を話してくれる。社内の女子がこんな富沢を目にしたら、不倫願望を持たれそうな程可愛い。彼の隠れた一面にびっくりだ。
「なぎは俺の中で、自分はいつも二番目だと勘違いしている」
「二番目?」
よもや一番目が別れた奥さんを指しているのではあるまいに。どう努力しても当時の二人に愛情があるようには感じられなかった。
「俺は別に女嫌いじゃないんだよ」
そうして富沢が吐露したのは、これまでの彼の人物像を覆すような真実だった。年上の幼馴染にずっと恋い焦がれ、でも叶うことは絶対ないから、陰ながら彼女の幸せを見守ってきた。しかも彼女の家庭に波風を立てたくなくて、好きでもない女性と結婚・離婚したと……。
「知らなかった。本当に女が苦手で避けているのだとばかり」
「当然だ。そう見えるように振る舞ってきたからな。面倒臭かったのも事実だし。そんな俺の本質を見抜いたのが、なぎただ一人ってわけだ」
友人にも家族にも隠し続けてきた想いを、何故かなぎささんだけが気づいた。理解して辛いときにも黙って傍にいてくれた。けれどそれが仇になった。結婚した現在もなぎささんは、富沢の一番の想い人は幼馴染だと信じているというのだ。
「でもこう言っては何だけど、富沢はなぎささん以外の女性なんて視界にも入れていないし、用が無ければ会話もしないし、そもそもなぎささんにちょっかいかける人は、例え会社の先輩であろうと威嚇しまくりだろう? それでも誤解は解けないのか?」
「余計な部分を強調するな。俺もここまで独占欲が強いとは自覚していなかった」
じろりと俺を睨んで富沢は嘆息する。
「まあ長い横恋慕だったから無理もないが、なぎの中で俺の一番は揺るがないらしい」
「じゃあなぎささんは二番目でもよくて結婚を?」
「そうなる。なぎは分かってないんだよ。俺がどれだけなぎを必要としているか、あいつが俺を想う以上に、俺があいつを想っているか」
今まで傷ついてきた分、俺の手で幸せにしたいのに……。やり切れなさそうな富沢の表情に、俺まで心臓をぎゅっと鷲掴みされたような気分になった。いつも飄々としている彼の中に、これほどの深い苦悩があったとは。
「好きや愛してると何度繰り返しても、きっとなぎには届かない。本心を伝える術があるのなら、俺の方が教えて欲しいくらいだ」
言葉にするのが苦手な者同士故か。肩を落として話は終った。それにしても勘違いとはいえ、富沢に特別な女性がいると踏まえた上で、彼に寄り添うことを決めたなぎささんに脱帽する。たぶんそういう人だから、富沢は自分が守りたいと願ったのだろうが。
では俺が本当に奏音に伝えたいことは何なのだろう。考えてみれば奏音は俺の気持ちを疑ったことはないのだろうか。態度には表していたつもりだが、それでも好意を示す決定的な一言がなかったのだ。もしや一人不安を抱えてはいなかったか。
答えが出せぬまま病に倒れ、病院のベッドで奏音を想った日々。一度は酷く傷つけて別れた彼女に、ひとりでに零れた言葉はたったの四文字。
ーー愛してる。
きっとこれだけでは全然足りないことだろう。ならば俺は毎日きっと奏音の元に帰ってこよう。気の利いたことは何一つ言えないけれど、彼女の笑顔がいつまでも絶えないように、一日でも長く元気にただいま、と。ガラスの靴を手にシンデレラを探す王子のように、消息を絶った釣り竿の持ち主を遠くの地まで探しにきてくれた、何にも代えがたい愛しいお姫様の為に。
そういえば永遠の別れを覚悟して綴った、奏音宛ての手紙と指輪はどうなっただろう。たぶんあの手紙が嘘偽りのない俺の正直な本心。あれを奏音に読まれたら相当恥ずかしい。もう処分しただろうか。今度姉さんに訊いてみよう。
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