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しおりを挟む「ごめ…ごめんなさ…」
初めての凄絶な経験に、隼人は半ば惑乱しながら謝っていた。
粗相したものを拭かなければと思いながらも、強烈な絶頂を味わった後で身体が思うように動かない。
それどころか、抜かれたばかりの後孔は穿っていたものをなくし、切なさにひくひくと収縮を繰り返している。
そのたびに奥まで注がれた大量のローションがゴポと溢れた。
「奥さんは優秀ですね」
「え?」
「潮まで吹けるなんて素晴らしいです…それにとっても可愛かったですよ」
みっともなく恥を晒してしまった隼人に対して、村瀬は上出来だと褒めてくれる。
それにまた可愛いと言ってくれた。
胸の奥が熱くなり、肉体の芯がジワリと疼く。
「あの…村瀬さん…」
振り向くと男と視線が絡む。
村瀬は男臭い笑みを浮かべると意味深に隼人の腰を撫で回してきた。
「これだけ拡がれば、きっと今まで感じていた所よりもっと深い場所で男を感じる事ができるはずですよ…奥さんの中、きっと今頃凄い事になってるんでしょうね」
妖しげな眼差しは何かを訴えるように下肢へ下りていく。
隼人の視線もまた自然と男に導かれていった。
そこは村瀬の股間だった。
隼人の痴態を見てそうなったのか、彼の雄はしっかりと主張していた。
布を押し上げ山になった村瀬の股間は、布越しからでもわかるほど太く凶悪である事がわかる。
今まで感じていた所よりもっと深い場所で男を感じる事ができる…
村瀬の言葉に誘導されるように、下腹部が熱を孕んでくる。
この男のものをここに挿れて、思う様突かれたらどうなるんだろう…
想像するだけで全身が総毛立ち、いてもたってもいられなくなった。
夫がいる事、背徳感、罪悪感…そんなものはどこかへ追いやられて、頭の中は性的な欲求のみに支配される。
淫欲に耐えきれず、隼人は荒い息を吐くと村瀬の了承も得ずに彼のズボンのベルトに手をかけていた。
男は抵抗するでも拒絶するでもなく、隼人のされるがままになっている。
シンプルなボクサーパンツのウエストを下ろすと、隼人の目の前に男の凶器が勢いよく飛び出した。
男の武器はすでにいきり立っていて、赤黒く変色した亀頭からは先走りの露が滲んでいる。
根元が細く先端部分に向かっていくにつれ太くなっている男のものは、エラ張りも大きく、幹には幾つもの筋が浮きだっていて正に凶器と呼ぶにふさわしい形をしていた。
隼人は生唾を吞み込むとそっと肉棒に触れてみた。
ひと撫でしただけで肉嵩がグンと増し、その太さに拍車がかかる。
これで突かれたら、きっともう他の男のものでは満足できなくなる。
得体の知れない興奮に包まれて隼人はいつの間にか男の身体を跨いでいた。
村瀬と向かい合わせなるように彼の身体を跨ぐと、恥も見聞もかなぐり捨てて自ら双丘を押し広げる。
ゆっくり腰を落とし、男の先端がぬかるみに触れるとくちゅ…と粘着質な音をたててアナルが口を開いた。
「んんっ…」
男の大きな亀頭を飲み込むのは大変だったが、一番太いエラ部分を飲み込んでしまうと後はズルリと引き摺りこまれていった。
それでもやはり圧迫感は大きい。
「んんっ…あ…は、お、おっきい…」
あまりの圧迫感に息がつまる。
しかし男の言う通り、散々開かれたアナルを太いもので穿たれる感覚は今まで感じたことのない快楽を生み出していた。
深い挿入感に頭の中は真っ白になっていく。
もっと強く抉るように奥を突いて欲しい。
新たな欲求が生まれ、隼人は淫らに腰をくねらせた。
しかし男は不敵な笑みを浮かべるばかりで一向に動く気配がない。
もどかしくなった隼人は、大胆にも村瀬の首にしがみつき強請るような眼差しを向けた。
「あ…っああ…んん…村瀬さ……奥がっ…奥が疼くんです…んっ…突いてください」
必死になって哀願する隼人を間近で見つめながら男はフッと笑った。
「いけない奥さんだ。旦那さんのものじゃないものを自分から咥えておねだりですか?」
咎めるようにそう言うと、隼人の腰を掴み、下から軽く揺すってくる。
その僅かな振動でも強烈な快感が生み出され、隼人は再び絶頂を極めてしまった。
「あぁん、あっああ、ご、ごめんなさいぃ」
「ダメですよ。勝手に俺のちんこ咥えて一人でイっちゃうなんて…そんな可愛い奥さんにはお仕置きが必要ですね?」
男の言葉にぞくりと背筋が粟立つ。
村瀬は隼人を押し倒すと、そのままの勢いで腰を突き上げてきた。
「ひぃ…あっ、ああああっつ!!」
強烈な快感に目の前がチカチカと明滅を繰り返す。
絶頂の手前で揺れていた隼人の身体に、村瀬の一撃一撃は重く強烈だった。
「イクッ!!イクイクッ!!」
我を忘れたようにオーガズムを連呼しながら、隼人は肢体を跳ね上げると瞬く間に白濁を撒き散らしたのだった。
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