53 / 55
地位向上編
46話 俺、不安になる
しおりを挟む
あの大きな戦から2週間ちょっと。
人族は魔国からの宣戦布告により同族同士の争いを止めた。
声明によって世界に緊張が走ったのだ。
それも当然だろう。
今まで音沙汰すらなかった魔国が声を上げたのだから。
しかし誰しもが大きな勘違いをしている。
言ってしまえば宣戦布告をする意味、それは魔国には各国を落とすだけの戦力が蓄えられているという、そんな都合のいい解釈をしてくれてる各国には感謝でしかない。
だって俺、魔王に就任して相変わらず何もできないし、もうやってることが一国の王とはほど遠いことばかりで……これ、いつか絶対反乱が起きるぞ。
結局のところ力はあったって、政治力、それに野望がなければ意味がない。それにこの戦う力は、言ってみれば元は姉ちゃんのもんだ。
それに最近は魔王を支えるはずの四天王とやらに喧嘩を売られる始末でもう本当に泣きそうです。
「魔王様……いえ、人族の紛い物め。お前に魔王など務まるはずがない」
そうやって真っ先に喧嘩を吹っかけてきたのは、四天王の中でも最強の戦士と称えられる〈赤血〉のビレネだ。
外見は俺みたいな人族とそう変わりない。しかしその紅き邪眼は敵対する者を石化するという。それに最強の戦士だと言われるだけあって剣の腕もなかなかのものらしい。
一度、手合わせをお願いされたが、怖かった俺はすぐに逃げ出した。足ガクガクで手がブルブルよ。
そんなビビリチキンの俺にどう戦えと?
魔王の力を使ったところで経験の差からフルボッコ確定じゃん。それに人族で言う剣聖の域を超えてるって冗談じゃない。勝てる気がしない、それ以前に俺の肉体、精神の両方が死ぬわ!
「聞いているのか、この腑抜けめ」
腑抜けだの、陰では雑魚だの、こいつはほんとに言いたい放題だ。
だが少し卑怯な手ではあるが、ある方法を使えば最強の戦士ビレネであろうと静かになる。
「おーい、姉ちゃん聞こえてる?」
「う~ん? なになに?」
「今すぐ謁見の間に来て」
念話で姉ちゃんを呼び出した。
「はぁ……ネオ君どうしたの? ケガしたの? それともお姉ちゃんと励むの?」
「何を励むんだよ!!」
「それは……もう~やだやだ。お姉ちゃんの口から言わせる気」
いつにも増してデレデレ姉ちゃんの登場だ。
それによって謁見の間はもうドス黒いオーラが漂い始めた。殺伐とした空気、それを醸し出しているのが、そう姉ちゃんなのだ。
それを感じてか、ビレネはすぐに跪いた。
でも姉ちゃんは知っている。さっきまでの俺に対する態度を。
だからこそこんなドス黒いオーラが漏れ出ているのだ。
「これはリリス様。お久しぶりでございます」
「楽な姿勢で構わないわよ」
姉ちゃんはふらふら~と宙を浮遊している。
いい加減降りてきて欲しい、そんでもって俺の隣に来て欲しいところだが……まあ、でも今回はいっか。突然呼び出したのもこっちだし。
「進言いたします。リリス様が魔王――」
「ええ、あなたが言いたいこともわかるわよ。えっと……君の名前は…………誰だったっけ?」
「我の名はビレネでございます」
うわ、姉ちゃん最低だ。
配下の名前すら覚えてないとか、もうこの国崩壊寸前だったんじゃないか?
いやでも、学園長が今まで魔王代理だったし問題はなかったのか。
「でしたら、なぜ? 我には到底この者が魔王の器であることが理解できません」
「そうなの、で?」
「で、と言われましても……」
「お姉ちゃんが認めたからいいのよ。四天王如きにとやかく言われる筋合いはないんだけど」
「しかし魔王の名に相応しいのは、決してこの人族ではなく、リリス様であって――」
ビレネは間違いなく地雷を踏んだな。
姉ちゃんは一見おおらかそうに見えて、実際はかなりの頑固者だ。それに最近は俺への愛情が強すぎて、部屋にまで忍び込んで来る、悪い意味で覚醒しているのだ。
そんなヤンデレ化してる人に否定的な言葉を言ってみろ。
何をされるか……考えるだけで恐ろしい。
「ねぇ、ネオ君のことバカにしてる?」
気づけば姉ちゃんの姿はビレネの背後にあった。
この速さには正直驚きだ。
姉ちゃんは誰よりも強いっていうのは理解してたつもりだ。でも、まさかここまでの力量を見せられるとは……やっぱ俺、めっちゃ弱いかもしれない。
「不例をお詫びいたします。決してネオ様を愚弄するつもりは――」
「ネオ様じゃないよね。魔王様じゃなかったっけ?」
「失礼しました……」
「次はないからね。これはお姉ちゃんからの最後の忠告だからね!!」
姉ちゃんが声を荒げると、今まで姿を隠していた四天王がこぞって姿を見せた。透明化の魔法かなんかを使ってコソコソしてたようだ。
盗み聞きとはけしからん奴らめ。
「で、姉ちゃん他の四天王の名前は?」
「もちろん配下の名前くらいお姉ちゃんだって……」
「じゃあ……言ってみて」
「え!?」
やっぱり今の反応からして覚えてすらないようだ。
「あ! ネオ君そろそろ講義の時間!」
「マジか!? て、話そらすなよ」
「でも、本当に時間が……」
「はぁ……わかったよ」
俺は四天王の前で姉ちゃんと手を握った。
「四天王諸君、俺が留守の間魔国を任せたぞ」
ちょっと魔王っぽくは言ってみたけど、これ結構恥ずかしいかもしれない。
「お姉ちゃんね、ネオ君の言うことを聞けない子はお仕置きしないといけないの。だから、わかるよね」
ビレネ含めた四天王全員が思わず苦笑い。
どうも納得いかない様子だ。
それを最後に俺と姉ちゃんは屋敷に転移した。
しかし四天王にここまで反感持たれては、これから先とてつもなく不安になる。
――――――――
本日から2章が始まりました!
以前にも書いた通り2章はネオ自身がさまざまな分野で地位を固める話となります。
引き続きリリスとの掛け合いや新キャラが登場しますので、楽しんでいただけたらと思います。
よろしければ励みになりますので、
フォロー、★の評価・レビュー
何卒よろしくお願いします
人族は魔国からの宣戦布告により同族同士の争いを止めた。
声明によって世界に緊張が走ったのだ。
それも当然だろう。
今まで音沙汰すらなかった魔国が声を上げたのだから。
しかし誰しもが大きな勘違いをしている。
言ってしまえば宣戦布告をする意味、それは魔国には各国を落とすだけの戦力が蓄えられているという、そんな都合のいい解釈をしてくれてる各国には感謝でしかない。
だって俺、魔王に就任して相変わらず何もできないし、もうやってることが一国の王とはほど遠いことばかりで……これ、いつか絶対反乱が起きるぞ。
結局のところ力はあったって、政治力、それに野望がなければ意味がない。それにこの戦う力は、言ってみれば元は姉ちゃんのもんだ。
それに最近は魔王を支えるはずの四天王とやらに喧嘩を売られる始末でもう本当に泣きそうです。
「魔王様……いえ、人族の紛い物め。お前に魔王など務まるはずがない」
そうやって真っ先に喧嘩を吹っかけてきたのは、四天王の中でも最強の戦士と称えられる〈赤血〉のビレネだ。
外見は俺みたいな人族とそう変わりない。しかしその紅き邪眼は敵対する者を石化するという。それに最強の戦士だと言われるだけあって剣の腕もなかなかのものらしい。
一度、手合わせをお願いされたが、怖かった俺はすぐに逃げ出した。足ガクガクで手がブルブルよ。
そんなビビリチキンの俺にどう戦えと?
魔王の力を使ったところで経験の差からフルボッコ確定じゃん。それに人族で言う剣聖の域を超えてるって冗談じゃない。勝てる気がしない、それ以前に俺の肉体、精神の両方が死ぬわ!
「聞いているのか、この腑抜けめ」
腑抜けだの、陰では雑魚だの、こいつはほんとに言いたい放題だ。
だが少し卑怯な手ではあるが、ある方法を使えば最強の戦士ビレネであろうと静かになる。
「おーい、姉ちゃん聞こえてる?」
「う~ん? なになに?」
「今すぐ謁見の間に来て」
念話で姉ちゃんを呼び出した。
「はぁ……ネオ君どうしたの? ケガしたの? それともお姉ちゃんと励むの?」
「何を励むんだよ!!」
「それは……もう~やだやだ。お姉ちゃんの口から言わせる気」
いつにも増してデレデレ姉ちゃんの登場だ。
それによって謁見の間はもうドス黒いオーラが漂い始めた。殺伐とした空気、それを醸し出しているのが、そう姉ちゃんなのだ。
それを感じてか、ビレネはすぐに跪いた。
でも姉ちゃんは知っている。さっきまでの俺に対する態度を。
だからこそこんなドス黒いオーラが漏れ出ているのだ。
「これはリリス様。お久しぶりでございます」
「楽な姿勢で構わないわよ」
姉ちゃんはふらふら~と宙を浮遊している。
いい加減降りてきて欲しい、そんでもって俺の隣に来て欲しいところだが……まあ、でも今回はいっか。突然呼び出したのもこっちだし。
「進言いたします。リリス様が魔王――」
「ええ、あなたが言いたいこともわかるわよ。えっと……君の名前は…………誰だったっけ?」
「我の名はビレネでございます」
うわ、姉ちゃん最低だ。
配下の名前すら覚えてないとか、もうこの国崩壊寸前だったんじゃないか?
いやでも、学園長が今まで魔王代理だったし問題はなかったのか。
「でしたら、なぜ? 我には到底この者が魔王の器であることが理解できません」
「そうなの、で?」
「で、と言われましても……」
「お姉ちゃんが認めたからいいのよ。四天王如きにとやかく言われる筋合いはないんだけど」
「しかし魔王の名に相応しいのは、決してこの人族ではなく、リリス様であって――」
ビレネは間違いなく地雷を踏んだな。
姉ちゃんは一見おおらかそうに見えて、実際はかなりの頑固者だ。それに最近は俺への愛情が強すぎて、部屋にまで忍び込んで来る、悪い意味で覚醒しているのだ。
そんなヤンデレ化してる人に否定的な言葉を言ってみろ。
何をされるか……考えるだけで恐ろしい。
「ねぇ、ネオ君のことバカにしてる?」
気づけば姉ちゃんの姿はビレネの背後にあった。
この速さには正直驚きだ。
姉ちゃんは誰よりも強いっていうのは理解してたつもりだ。でも、まさかここまでの力量を見せられるとは……やっぱ俺、めっちゃ弱いかもしれない。
「不例をお詫びいたします。決してネオ様を愚弄するつもりは――」
「ネオ様じゃないよね。魔王様じゃなかったっけ?」
「失礼しました……」
「次はないからね。これはお姉ちゃんからの最後の忠告だからね!!」
姉ちゃんが声を荒げると、今まで姿を隠していた四天王がこぞって姿を見せた。透明化の魔法かなんかを使ってコソコソしてたようだ。
盗み聞きとはけしからん奴らめ。
「で、姉ちゃん他の四天王の名前は?」
「もちろん配下の名前くらいお姉ちゃんだって……」
「じゃあ……言ってみて」
「え!?」
やっぱり今の反応からして覚えてすらないようだ。
「あ! ネオ君そろそろ講義の時間!」
「マジか!? て、話そらすなよ」
「でも、本当に時間が……」
「はぁ……わかったよ」
俺は四天王の前で姉ちゃんと手を握った。
「四天王諸君、俺が留守の間魔国を任せたぞ」
ちょっと魔王っぽくは言ってみたけど、これ結構恥ずかしいかもしれない。
「お姉ちゃんね、ネオ君の言うことを聞けない子はお仕置きしないといけないの。だから、わかるよね」
ビレネ含めた四天王全員が思わず苦笑い。
どうも納得いかない様子だ。
それを最後に俺と姉ちゃんは屋敷に転移した。
しかし四天王にここまで反感持たれては、これから先とてつもなく不安になる。
――――――――
本日から2章が始まりました!
以前にも書いた通り2章はネオ自身がさまざまな分野で地位を固める話となります。
引き続きリリスとの掛け合いや新キャラが登場しますので、楽しんでいただけたらと思います。
よろしければ励みになりますので、
フォロー、★の評価・レビュー
何卒よろしくお願いします
16
お気に入りに追加
896
あなたにおすすめの小説
ただしい異世界の歩き方!
空見 大
ファンタジー
人生の内長い時間を病床の上で過ごした男、田中翔が心から望んでいたのは自由な世界。
未踏の秘境、未だ食べたことのない食べ物、感じたことのない感覚に見たことのない景色。
未だ知らないと書いて未知の世界を全身で感じることこそが翔の夢だった。
だがその願いも虚しくついにその命の終わりを迎えた翔は、神から新たな世界へと旅立つ権利を与えられる。
翔が向かった先の世界は全てが起こりうる可能性の世界。
そこには多種多様な生物や環境が存在しており、地球ではもはや全て踏破されてしまった未知が溢れかえっていた。
何者にも縛られない自由な世界を前にして、翔は夢に見た世界を生きていくのだった。
一章終了まで毎日20時台更新予定
読み方はただしい異世界(せかい)の歩き方です
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
追放?俺にとっては解放だ!~自惚れ勇者パーティに付き合いきれなくなった俺、捨てられた女神を助けてジョブ【楽園創造者】を授かり人生を謳歌する~
和成ソウイチ
ファンタジー
(全77話完結)【あなたの楽園、タダで創ります! 追放先はこちらへ】
「スカウトはダサい。男はつまらん。つーことでラクター、お前はクビな」
――その言葉を待ってたよ勇者スカル。じゃあな。
勇者のパワハラに愛想を尽かしていたスカウトのラクターは、クビ宣告を幸いに勇者パーティを出て行く。
かつては憧れていた勇者。だからこそここまで我慢してきたが、今はむしろ、追放されて心が晴れやかだった。
彼はスカルに仕える前から――いや、生まれた瞬間から決めていたことがあった。
一生懸命に生きる奴をリスペクトしよう。
実はラクターは転生者だった。生前、同じようにボロ布のようにこき使われていた幼馴染の同僚を失って以来、一生懸命に生きていても報われない奴の力になりたいと考え続けていた彼。だが、転生者であるにも関わらずラクターにはまだ、特別な力はなかった。
ところが、追放された直後にとある女神を救ったことでラクターの人生は一変する。
どうやら勇者パーティのせいで女神でありながら奴隷として売り飛ばされたらしい。
解放した女神が憑依したことにより、ラクターはジョブ【楽園創造者】に目覚める。
その能力は、文字通り理想とする空間を自由に創造できるチートなものだった。
しばらくひとりで暮らしたかったラクターは、ふと気付く。
――一生懸命生きてるのは、何も人間だけじゃないよな?
こうして人里離れた森の中で動植物たちのために【楽園創造者】の力を使い、彼らと共存生活を始めたラクター。
そこで彼は、神獣の忘れ形見の人狼少女や御神木の大精霊たちと出逢い、楽園を大きくしていく。
さらには、とある事件をきっかけに理不尽に追放された人々のために無料で楽園を創る活動を開始する。
やがてラクターは彼を慕う大勢の仲間たちとともに、自分たちだけの楽園で人生を謳歌するのだった。
一方、ラクターを追放し、さらには彼と敵対したことをきっかけに、スカルを始めとした勇者パーティは急速に衰退していく。
(他サイトでも投稿中)
嫌われ者の悪役令息に転生したのに、なぜか周りが放っておいてくれない
AteRa
ファンタジー
エロゲの太ったかませ役に転生した。
かませ役――クラウスには処刑される未来が待っている。
俺は死にたくないので、痩せて死亡フラグを回避する。
*書籍化に際してタイトルを変更いたしました!
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
美少女ゲームの悪役令息に転生した俺、『本編先乗り』と【モンスター錬成】で原作を破壊する
ふつうのにーちゃん
ファンタジー
美少女ゲーム【ドラゴンズ・ティアラ】は、バグが多いのが玉に瑕の1000時間遊べる名作RPGだ。
そんな【ドラゴンズ・ティアラ】を正規プレイからバグ利用プレイまで全てを遊び尽くした俺は、憧れのゲーム世界に転生してしまう。
俺が転生したのは子爵家の次男ヴァレリウス。ゲーム中盤で惨たらしい破滅を迎えることになる、やられ役の悪役令息だった。
冷酷な兄との対立。父の失望からの勘当。学生ランクFへの降格。破滅の未来。
前世の記憶が蘇るなり苦難のスタートとなったが、むしろ俺はハッピーだった。
家族にハズレ扱いされたヴァレリウスの【モンスター錬成】スキルは、最強キャラクター育成の鍵だったのだから。
差し当たって目指すは最強。そして本編ごとの破滅シナリオの破壊。
元よりバランス崩壊上等のプレイヤーだった俺は、自重無しのストロングスタイルで、突っかかってくる家族を返り討ちにしつつ、ストーリー本編を乗っ取ってゆく。
(他サイトでも連載中)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる