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ステータスの変化とスイッチ
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訓練ついでに狩りもしてきたらしく、収納庫には魔物肉がいっぱいに入っていた。
「食べたい物のリクエストはある?」
「ぶた玉にゃー!」
「オークないけど…でも前に狩った肉がまだあるからいいよ」
「我はステーキ!」
「俺は…牛スジの煮込みがいいな」
「うーん。ミノタウロスだと勿体ないよ。ウォーターバッファローとか、その辺」
「そうか…なら、また出掛けた時に頼む」
お酒は飲まないのに、ランスはおつまみ系が好きだよね…そういえば、鮭とばもまた食べたいな…
数日振りにエルフの島に行った。橋を架ける計画があるらしい。でも、やっぱり内部で揉めてるらしくて、決まらないそう。
失われた精霊文字を使う魔道具を、人族の商人達も欲しているらしく、心中複雑だとか。
代表者と会っても、エルフ族を狙う様子もない。
そういう黒歴史は人族の中では伝わっていないのだと思う。
だから許せるとか、恐怖心を持つ必要はないという事にはならないんだよね。
「もし、橋を架ける事になったら言って下さいね」
「そこまでお世話になる訳には…我々も魔法が得意ですので。それと、これを」
腕輪…?精霊文字が刻まれている。妖精との親和性を高めたり、術式補助の効果がある。
「せめてものお礼です」
「ありがとうございます」
術式補助の付与を付けた腕輪は自分でもつけてるけど、こっちの方がいいかな?
軽く魔法を操ってみると、こっちの方が魔法が組上がるスピードが僅かに速い。
精霊とお話は難しくても、この効果だけでも嬉しい。
人が真似て書くだけでは効果を発揮しない。精霊の力を借りて作る物らしい。
今の所、作る技術を持っているのはエルフ族だけだし、交易品としては充分だね。
シャーロットが、茹でたじゃがいもにマヨネーズをかけた物を渡してくれた。
「オート調理って、凄いですね!このマヨネーズという物は初めて食べました!」
「ミキサーを買ったんだね。コッコも手に入れて…速いね」
「とにかく色々出荷してみたら、中だけで使えるお金がどんどん貯まって。凄く助かってます」
「じゃがいもはマヨネーズも美味しいけど、バターを乗せたらもっと美味しいよ!モーモーを手に入れたら是非作ってみて!」
芋は主食になる。小麦を手に入れるまでは私の主食も芋だった。
「凄く奥深い神器なんですね」
いや、なんちゃって神器だけど。この人数で食べていくには相当出荷を頑張らないとだめだろうな…特にミルクや卵は貴重品になるだろう。
ミルクや卵は買えなくもないけど、生でそのままはだめだ。ピュアで除菌しないと中ってしまう。
一応注意書きに書いておいたけど、農園の作物に慣れてしまったら怖い。
「シャーロット、私は人族だけど、怖くない?」
「メイ様は違いますよー!というか、私達若い世代はそういう偏見て少ないんですよね」
…いやさ?最近はステータスにも色々言われてるけど…って、農耕と料理の神(予定)って何?!
…私、本当に家庭料理しか出来ないんだけど。でも、妄想と合わせて色々な料理を思い付く…って、祝福を与える事が出来るのか…農耕の方は、良い作物が収穫出来る…いつの間に?
うーん。予定は未定?分からないけど、いつの間にそんな事になっていたのか…ステータスのチェックはたまにしかしないから分からないな…
取り敢えず、ここでうだうだ考えていても仕方ない。
「スイッチは、今誰が持ってるの?」
「あそこに新しく祭壇を作る予定なんです。神器はそこだけで使うようにすれば、管理もしやすいし」
確かに、私のスマホみたく失くしても勝手に戻ってくるなんて機能はスイッチにはない。ただし、マスタールームに入れる人限定と、悪人には不可だから、今の所エルフ族の人限定…あ。眷属達も入れるんだ。
出来れば私の、最高に発展した農園に入れてあげたいけど、私のはスマホの固有スキルがないと入れないんだよね。
うん。一度聞いてみようかな?眷属達が入る時だけ借りればいいんだし。
スイッチに触れて中身を確認する。…おお。ビデオの早回しを見ているようだ。
ええと…出荷物は…うん。ちゃんとダンジョンに行ってるみたい。でも、食器は戻ってないみたいだな…そこは弄っておこう。
もうちょい詳しく設定を調べないと、うっかりこの世界にない野菜や果物が出そう。それと、魚も…気をつけないと。
今までは気にした事もなかったけど、名前は確か、みんなこっちの名前になってた気がする。
言いやすいし、料理名にもなってる物は、つい前の名前で言っちゃうけどね。ぶた玉とか。
随分ダンジョン素材が出荷されている。それってダンジョン的にはどうなんだろう?自分で出した物を自分で回収して。
でも、充分に食べられていなかった野菜や果物を食べられるのは嬉しいよね。まだ苗木は出てないけど、そろそろリンゴの苗木が売られる頃だ。
鉱石ダンジョン解禁になったらまた、見に来てみよう。
「食べたい物のリクエストはある?」
「ぶた玉にゃー!」
「オークないけど…でも前に狩った肉がまだあるからいいよ」
「我はステーキ!」
「俺は…牛スジの煮込みがいいな」
「うーん。ミノタウロスだと勿体ないよ。ウォーターバッファローとか、その辺」
「そうか…なら、また出掛けた時に頼む」
お酒は飲まないのに、ランスはおつまみ系が好きだよね…そういえば、鮭とばもまた食べたいな…
数日振りにエルフの島に行った。橋を架ける計画があるらしい。でも、やっぱり内部で揉めてるらしくて、決まらないそう。
失われた精霊文字を使う魔道具を、人族の商人達も欲しているらしく、心中複雑だとか。
代表者と会っても、エルフ族を狙う様子もない。
そういう黒歴史は人族の中では伝わっていないのだと思う。
だから許せるとか、恐怖心を持つ必要はないという事にはならないんだよね。
「もし、橋を架ける事になったら言って下さいね」
「そこまでお世話になる訳には…我々も魔法が得意ですので。それと、これを」
腕輪…?精霊文字が刻まれている。妖精との親和性を高めたり、術式補助の効果がある。
「せめてものお礼です」
「ありがとうございます」
術式補助の付与を付けた腕輪は自分でもつけてるけど、こっちの方がいいかな?
軽く魔法を操ってみると、こっちの方が魔法が組上がるスピードが僅かに速い。
精霊とお話は難しくても、この効果だけでも嬉しい。
人が真似て書くだけでは効果を発揮しない。精霊の力を借りて作る物らしい。
今の所、作る技術を持っているのはエルフ族だけだし、交易品としては充分だね。
シャーロットが、茹でたじゃがいもにマヨネーズをかけた物を渡してくれた。
「オート調理って、凄いですね!このマヨネーズという物は初めて食べました!」
「ミキサーを買ったんだね。コッコも手に入れて…速いね」
「とにかく色々出荷してみたら、中だけで使えるお金がどんどん貯まって。凄く助かってます」
「じゃがいもはマヨネーズも美味しいけど、バターを乗せたらもっと美味しいよ!モーモーを手に入れたら是非作ってみて!」
芋は主食になる。小麦を手に入れるまでは私の主食も芋だった。
「凄く奥深い神器なんですね」
いや、なんちゃって神器だけど。この人数で食べていくには相当出荷を頑張らないとだめだろうな…特にミルクや卵は貴重品になるだろう。
ミルクや卵は買えなくもないけど、生でそのままはだめだ。ピュアで除菌しないと中ってしまう。
一応注意書きに書いておいたけど、農園の作物に慣れてしまったら怖い。
「シャーロット、私は人族だけど、怖くない?」
「メイ様は違いますよー!というか、私達若い世代はそういう偏見て少ないんですよね」
…いやさ?最近はステータスにも色々言われてるけど…って、農耕と料理の神(予定)って何?!
…私、本当に家庭料理しか出来ないんだけど。でも、妄想と合わせて色々な料理を思い付く…って、祝福を与える事が出来るのか…農耕の方は、良い作物が収穫出来る…いつの間に?
うーん。予定は未定?分からないけど、いつの間にそんな事になっていたのか…ステータスのチェックはたまにしかしないから分からないな…
取り敢えず、ここでうだうだ考えていても仕方ない。
「スイッチは、今誰が持ってるの?」
「あそこに新しく祭壇を作る予定なんです。神器はそこだけで使うようにすれば、管理もしやすいし」
確かに、私のスマホみたく失くしても勝手に戻ってくるなんて機能はスイッチにはない。ただし、マスタールームに入れる人限定と、悪人には不可だから、今の所エルフ族の人限定…あ。眷属達も入れるんだ。
出来れば私の、最高に発展した農園に入れてあげたいけど、私のはスマホの固有スキルがないと入れないんだよね。
うん。一度聞いてみようかな?眷属達が入る時だけ借りればいいんだし。
スイッチに触れて中身を確認する。…おお。ビデオの早回しを見ているようだ。
ええと…出荷物は…うん。ちゃんとダンジョンに行ってるみたい。でも、食器は戻ってないみたいだな…そこは弄っておこう。
もうちょい詳しく設定を調べないと、うっかりこの世界にない野菜や果物が出そう。それと、魚も…気をつけないと。
今までは気にした事もなかったけど、名前は確か、みんなこっちの名前になってた気がする。
言いやすいし、料理名にもなってる物は、つい前の名前で言っちゃうけどね。ぶた玉とか。
随分ダンジョン素材が出荷されている。それってダンジョン的にはどうなんだろう?自分で出した物を自分で回収して。
でも、充分に食べられていなかった野菜や果物を食べられるのは嬉しいよね。まだ苗木は出てないけど、そろそろリンゴの苗木が売られる頃だ。
鉱石ダンジョン解禁になったらまた、見に来てみよう。
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