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翌日の朝、昨日山菜やグミ等を集めに行った所に来たけど、やっぱり1日では出来ていない。
海藻も、醤油の実も1日では生えないのと一緒だね。
でも、ゲームの中では季節一つが1ヶ月だ。いつも春の陽気で忘れちゃうけど、だから生えるスピードはかなり速いのだろう。
変な所にゲームの拘りがあるんだよね。
それでもかなり助かっているけど。
小さな器の食卓用の醤油と、細長い瓶に入れられ料理用の醤油。食卓用は倒してしまった時用に予備も用意してあるけど、みんな反射神経がいいから、予備は要らないかも?
もう、どこに出しても恥ずかしくない立派な農園だね!
改めてしみじみと思う。
スマホから戻ると、シュガーが寝ぼけてふみふみしてきた。
「シュガー、もう朝だよ」
「うにゃ…」
ザラザラした舌がちょっと痛い。
(こら、主を困らせるな)
(うにゃっ?!ごめんなさいにゃー!)
爪の先でヒョイとつままれ、ベッドからポイされた。
「あはは。容赦ないね、アロカシア」
(シュガーは節度がなっていない。やはり、この際徹底的に)
「待ってよ。シュガーはこれでいいんだよ。さ、朝ごはんにしよう」
タケノコと各種キノコを入れた、おこわだ。これはおにぎりにして収納庫にたくさん入っている。それと、シジミーの味噌汁。肉食のみんなの為にも、厚切り肉はたくさん焼いてある。今回はあっさりとハーブ塩だ。
細かく切って種類も多い浅漬は、殆ど私専用。
食休みもちゃんとして、ダンジョンに出発だ。
47階層の、シールドトータスからまた始めるけど、肉狙いのみんなを宥めて、先を促す。そうしないと、ここから動かなくなりそうだからね。
階段は見つけたけど、魔法石のすぐ先に、扉がある。
「ボス部屋、だね…勿論行けるよね?」
「ああ、行こう」
リフレッシュで疲れを取ってから、扉を開ける。
48階層のボスは、オーガキング、クイーン、ソルジャーの三体だ。
クイーンは魔法も使ってくる。それをマジックキャンセルしつつ、マナドレインで魔力を奪う。
ソルジャーはヤブランがあっさり倒してしまったけど、キング戦では弓を使って後衛に入った。
私は、距離を取りつつ、ドレインも同時にかけて体力を奪う。
魔法だけが得意な奴じゃないから、注意しないと。
シュガーが空間魔法で強制的に距離を取ってくれる。
弱った所で双剣を使い、とどめをさす。
キングの方も片付いたみたいだ。ランスの大剣がキングの胸に深々と刺さっている。
ドロップアイテムの皮は、加工すればいい防具になるけど、今の私ならそれよりも強力な生地を創り出せる。
皮は折角だから拾うけどね。
先にも階段が見える。しかも魔法石が無いから、2連戦だ。
「問題ない。まだ余裕だ」
「一応リフレッシュはかけて行こうね」
みんな、栄養補給もしていくみたいだ。私も魔力回復を兼ねて、トレントの実ポーションを飴に加工した物を口に入れる。
49階層。次のボスは水晶で出来たゴーレムだ。
ちょっと厄介な相手だな。スピードとパワーの両方があり、水晶の性質上、魔法も効きにくい。
避けたつもりが、拳を直接受けてしまった。壁に叩きつけられて、吐血してしまう…内臓の傷はすぐに回復したけど、痛いのは痛い。
再び避けつつオリハルコンの剣で切り付けても、装甲の一部を欠けさせる事しか出来ない。…私は、だけど。
ランスとヤブランの、オリハルコンの大剣が、クリスタルの装甲を大きく切りさく。
見えた核に、続いて大剣を突き立てると、流石に起動停止した。
ドロップアイテム…というか、これでは壊れた水晶のゴーレムの廃材だ。でも、水晶は役に立つ。
勿論全部頂いて、ふと先の壁を見ると…階段だ。そして、魔法石もない。
「えええ…3連戦」
「どうする?無理に進む必要はないが…何なら我だけ行くか」
「それは駄目。それに、丁度50階層だし、行くよ」
それに、2連戦しても宝箱が出なかったのだ。何か負けた気がするじゃん?
「しかし…また主が傷つくような事があれば…」
「相手を見て、無理そうなら結界を張って、そこから援護するから…お願い!」
「…はぁ。フレイム、シュガー、頼んだぞ」
「大丈夫にゃ。いざとなればにゃーの空間にメイを引き込むにゃ」
もう。信用ないな…
50階層。連戦は最後にして欲しいな…
魔物は、竜?
看破 リヴァィアさん ダンジョン固有種 海にいるリヴァィアサンとは別物
…ええと…とにかく頑張ろう!突っ込み所満載だけど、ボス戦にそんな余裕ないよね!
大津波の魔法はキャンセルした。そんな怖い魔法、使わせる訳ないじゃん。
でも、続けて使われた水竜巻はキャンセルが間に合わなかった。
見ると、みんな本来の姿に戻っている。余計なスキルを使いながら戦う余裕がないのだろう。
私は、後衛で魔法の支援に徹する事に決めた。念のため、空気飴を口に入れる。
アロカシアはまだ、余裕がありそうだ。みんなの戦う姿を観察して、的確に手を出している。
フレイムがブレスで牽制して、隙を突いてランスが噛み砕く。
シュガーも相手が攻撃に転じると、強制的に領域を作り出し、仲間との距離を取る。
私は魔法に注意しつつ、隙を突いて呪いで弱体化を計りつつ、呪縛を試みる。
うん…呪いは有効だね。明らかに弱ってる。
だけど、呪い維持の為に、結界が消えて、海水が満ちる。
…まだ、平気。空気飴が…
もう、鱗は魔法から守ってくれない。奴の防御力は下がり、それが自身にも分かるのか、一気に攻撃に転じる。
フレイムの爆裂魔法がかなりのダメージを与えた。さっきは無効だったランスの噛み砕きが鱗を散らす!
私のホーリーが奴の頭を吹き飛ばした。
消えていく奴と海水に、ほっと息を吐き出す。
「主!」
人化したヤブランが、駆け寄ってくる…けど、足元に現れた魔法陣に私は引き込まれた。
海藻も、醤油の実も1日では生えないのと一緒だね。
でも、ゲームの中では季節一つが1ヶ月だ。いつも春の陽気で忘れちゃうけど、だから生えるスピードはかなり速いのだろう。
変な所にゲームの拘りがあるんだよね。
それでもかなり助かっているけど。
小さな器の食卓用の醤油と、細長い瓶に入れられ料理用の醤油。食卓用は倒してしまった時用に予備も用意してあるけど、みんな反射神経がいいから、予備は要らないかも?
もう、どこに出しても恥ずかしくない立派な農園だね!
改めてしみじみと思う。
スマホから戻ると、シュガーが寝ぼけてふみふみしてきた。
「シュガー、もう朝だよ」
「うにゃ…」
ザラザラした舌がちょっと痛い。
(こら、主を困らせるな)
(うにゃっ?!ごめんなさいにゃー!)
爪の先でヒョイとつままれ、ベッドからポイされた。
「あはは。容赦ないね、アロカシア」
(シュガーは節度がなっていない。やはり、この際徹底的に)
「待ってよ。シュガーはこれでいいんだよ。さ、朝ごはんにしよう」
タケノコと各種キノコを入れた、おこわだ。これはおにぎりにして収納庫にたくさん入っている。それと、シジミーの味噌汁。肉食のみんなの為にも、厚切り肉はたくさん焼いてある。今回はあっさりとハーブ塩だ。
細かく切って種類も多い浅漬は、殆ど私専用。
食休みもちゃんとして、ダンジョンに出発だ。
47階層の、シールドトータスからまた始めるけど、肉狙いのみんなを宥めて、先を促す。そうしないと、ここから動かなくなりそうだからね。
階段は見つけたけど、魔法石のすぐ先に、扉がある。
「ボス部屋、だね…勿論行けるよね?」
「ああ、行こう」
リフレッシュで疲れを取ってから、扉を開ける。
48階層のボスは、オーガキング、クイーン、ソルジャーの三体だ。
クイーンは魔法も使ってくる。それをマジックキャンセルしつつ、マナドレインで魔力を奪う。
ソルジャーはヤブランがあっさり倒してしまったけど、キング戦では弓を使って後衛に入った。
私は、距離を取りつつ、ドレインも同時にかけて体力を奪う。
魔法だけが得意な奴じゃないから、注意しないと。
シュガーが空間魔法で強制的に距離を取ってくれる。
弱った所で双剣を使い、とどめをさす。
キングの方も片付いたみたいだ。ランスの大剣がキングの胸に深々と刺さっている。
ドロップアイテムの皮は、加工すればいい防具になるけど、今の私ならそれよりも強力な生地を創り出せる。
皮は折角だから拾うけどね。
先にも階段が見える。しかも魔法石が無いから、2連戦だ。
「問題ない。まだ余裕だ」
「一応リフレッシュはかけて行こうね」
みんな、栄養補給もしていくみたいだ。私も魔力回復を兼ねて、トレントの実ポーションを飴に加工した物を口に入れる。
49階層。次のボスは水晶で出来たゴーレムだ。
ちょっと厄介な相手だな。スピードとパワーの両方があり、水晶の性質上、魔法も効きにくい。
避けたつもりが、拳を直接受けてしまった。壁に叩きつけられて、吐血してしまう…内臓の傷はすぐに回復したけど、痛いのは痛い。
再び避けつつオリハルコンの剣で切り付けても、装甲の一部を欠けさせる事しか出来ない。…私は、だけど。
ランスとヤブランの、オリハルコンの大剣が、クリスタルの装甲を大きく切りさく。
見えた核に、続いて大剣を突き立てると、流石に起動停止した。
ドロップアイテム…というか、これでは壊れた水晶のゴーレムの廃材だ。でも、水晶は役に立つ。
勿論全部頂いて、ふと先の壁を見ると…階段だ。そして、魔法石もない。
「えええ…3連戦」
「どうする?無理に進む必要はないが…何なら我だけ行くか」
「それは駄目。それに、丁度50階層だし、行くよ」
それに、2連戦しても宝箱が出なかったのだ。何か負けた気がするじゃん?
「しかし…また主が傷つくような事があれば…」
「相手を見て、無理そうなら結界を張って、そこから援護するから…お願い!」
「…はぁ。フレイム、シュガー、頼んだぞ」
「大丈夫にゃ。いざとなればにゃーの空間にメイを引き込むにゃ」
もう。信用ないな…
50階層。連戦は最後にして欲しいな…
魔物は、竜?
看破 リヴァィアさん ダンジョン固有種 海にいるリヴァィアサンとは別物
…ええと…とにかく頑張ろう!突っ込み所満載だけど、ボス戦にそんな余裕ないよね!
大津波の魔法はキャンセルした。そんな怖い魔法、使わせる訳ないじゃん。
でも、続けて使われた水竜巻はキャンセルが間に合わなかった。
見ると、みんな本来の姿に戻っている。余計なスキルを使いながら戦う余裕がないのだろう。
私は、後衛で魔法の支援に徹する事に決めた。念のため、空気飴を口に入れる。
アロカシアはまだ、余裕がありそうだ。みんなの戦う姿を観察して、的確に手を出している。
フレイムがブレスで牽制して、隙を突いてランスが噛み砕く。
シュガーも相手が攻撃に転じると、強制的に領域を作り出し、仲間との距離を取る。
私は魔法に注意しつつ、隙を突いて呪いで弱体化を計りつつ、呪縛を試みる。
うん…呪いは有効だね。明らかに弱ってる。
だけど、呪い維持の為に、結界が消えて、海水が満ちる。
…まだ、平気。空気飴が…
もう、鱗は魔法から守ってくれない。奴の防御力は下がり、それが自身にも分かるのか、一気に攻撃に転じる。
フレイムの爆裂魔法がかなりのダメージを与えた。さっきは無効だったランスの噛み砕きが鱗を散らす!
私のホーリーが奴の頭を吹き飛ばした。
消えていく奴と海水に、ほっと息を吐き出す。
「主!」
人化したヤブランが、駆け寄ってくる…けど、足元に現れた魔法陣に私は引き込まれた。
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