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スキル球
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フナマスの素揚げと珊瑚そのもの。そして珊瑚をアクセサリーに加工して適当に付与した物を出荷箱に入れた。
海岸に行き、育てているショーユの実を収穫する。
ここは畑ではない為か、恐らくは普通の育つ速度で育った。
でも、私達だけで使うなら充分な量が採れる。
アボカドみたいな形で、大きな種と、醤油が入っている。ヘタを取って、絞ると醤油が出てくる。それなら味噌も実になればいいのに、そこまでうまくはできていないらしい。
でも、少しは余裕が出てきた。畑も全部使えるようになった。あとは宝石ダンジョンと、そこをクリアすると入れる最終ダンジョンだけだ。
ただ、畑を増やした事で更に大変になった。
拡張したらやっぱり全部使いたい。でもそうすると、特に収穫が大変になる。
ただ、ゲームにはなかった果物もかなりあるから、畑の一面は果物専用にしている。もしかしたら足りなくなるかも?
温泉で汗を流してスマホから出た。
1日終わった気分だけど、まだ朝だ。
「メイ、ほかほかの匂いにゃ」
「温泉入ったからね…シュガーもお風呂入る?」
「にゃーは舐めて綺麗にするからいいのにゃ」
シュガーは自分でクリーン使えるんだからそれでいいじゃん。
それに長毛種になったんだから、舐めるだけじゃ駄目だよね。
「さて、今日も行こうか」
今日はどんな美味しい物に出会えるのかな。
空中を悠々と進む魚の骨。なかなかシュールだ。
「不思議な光景だよね…」
「そうか?」
ヤブランはもっと不思議な光景を知っているのか。
魔石を集めながら階段を探していたら、壁に違和感を感じた。
「ちょっと待って…ん?」
縦に15センチ、幅は2センチ位の窪みがある。
「やっぱりこれは、引き戸だよね?」
「引き戸とは?」
そういえば、転生してから開き戸しか見た事なかったかも。
横にスライドさせると戸は消えて、中には宝箱があった。
「あれ?戸は…壁にめり込んだ?」
「というか…このような仕掛けは見た事がないな」
まあいいや。宝箱を開けよう。
中身は上半分が赤く、下半分が白い…モンスターのボール?開いたら黄色いネズミが…
「これは、スキル球だな」
「…え?自分の種族名が鳴き声のモンスターじゃなくて?」
「何の事か分からんが、これには通常、触れるとスキルを覚えられる石が入っている」
鑑定 スキル球 開けてみるまでは何のスキルか分からない
…やっぱり真ん中のボタンを押すんだよね…おお!中身は…スキル 精霊視か。何故か内容が頭に浮かんだ。
「精霊は、シュガーも見えるんだよね?」
「精霊はきらきらでふわふわにゃ!」
うーん。
「誰か欲しい人いる?」
「メイでいいと思うが。我々魔物は基本的に精霊とは関わりない」
「メイもきらきらにゃ!ヤブランもきらきらにゃ?」
「そうなのか?我には精霊は見えないが」
「…良く分からないけど、特に役に立つようなスキルじゃないのかな?」
「そうでもないにゃ。精霊は恩返しをしてくれるにゃ」
「とりあえず、貰っておくよ。みんな私が手に入れる事を望んでいるみたいだし」
石に触れると、精霊視のスキルを手に入れた事が分かり、同時に石は力を失った。
「これが精霊…本当にきらきらでふわふわだ」
「微精霊にゃ。にゃーは微精霊を通して精霊に魔法を強化してもらっているにゃ」
「あ…シュガーに精霊魔法のスキルがあるね」
「精霊と仲良くなったからにゃ」
精霊は、属性ごとに別れているみたいだ。私の纏っている魔力のおこぼれを吸収しているみたいだ。シュガーと、ヤブランの周囲にもいるけど、ランスの周囲にはいない。
魔力が栄養なのかな…てか、派手。まるで電飾人間みたいだ。
でもみんなそうなんだよね?人の魔力を貰って生きているのが精霊…不思議だな。
「ちょっと恥ずかしいけど、みんなそうなら仕方ないよね」
自分の意思で切り替える事もできるから、普段は切っておこう。
よし。隠し部屋から意外とすぐに階段を見付けた。さらば、魚の骨よ。私は身の方が好きだからね。
7階層は、水の部分が泡になっている。バブルフィッシュという魚がいて、美味しいけどこの泡で自分の体を隠すので、倒すのが難しいらしい。
ヤブランが、弓を射た。
「ふむ…気配察知には限界があるか…」
なら、魔力感知は?
「よし!当たった!」
バブルフィッシュ、頭の部分が大きな魚だ。この喉袋から泡を発生させているのかな?
「あー…でもスローイングナイフが…」
流石に手を入れて探す勇気はない。まあ、どうせ手作りだけど。
「メイは分かるにゃ?」
「魔力感知だよ…あれ?みんなは持ってない?」
「…それは、割と習得が難しいスキルだぞ?」
そうかなー?まあ、私の場合、先生が良かったからな。
(メイは目がいいと思うのー)
「んー?視力はいいよ?目に関するスキルの多さ?」
でも、みんなが持ってるような夜目のスキルもダンジョンでやっと取れたような物だし。
「とにかく、美味しいらしいし、みんな頑張ろう!」
「そうだな。料理が楽しみだ」
短い武器のシュガーと私は不利なので、槍を出した。
「使い慣れてないから難しいかもしれないけど、水中を突くのはこれがいいと思う。ヤブランはどうする?」
「我はやはり弓がいい」
拘るね。器用貧乏になるよりはいいと思う。
ヤブランは力があるから、前衛でも戦えるようにした方がいいと思うんだけどな。
うーん。どう料理しよう?レストランに入って、バブルフィッシュを使った料理を食べてみたいな。
「とりあえず階段だけは探しておこう?あとはとにかくいっぱい採る!」
まだ15階層より進めていない深淵の森ダンジョンも気になるけど、海の幸は嬉しいよね!
海岸に行き、育てているショーユの実を収穫する。
ここは畑ではない為か、恐らくは普通の育つ速度で育った。
でも、私達だけで使うなら充分な量が採れる。
アボカドみたいな形で、大きな種と、醤油が入っている。ヘタを取って、絞ると醤油が出てくる。それなら味噌も実になればいいのに、そこまでうまくはできていないらしい。
でも、少しは余裕が出てきた。畑も全部使えるようになった。あとは宝石ダンジョンと、そこをクリアすると入れる最終ダンジョンだけだ。
ただ、畑を増やした事で更に大変になった。
拡張したらやっぱり全部使いたい。でもそうすると、特に収穫が大変になる。
ただ、ゲームにはなかった果物もかなりあるから、畑の一面は果物専用にしている。もしかしたら足りなくなるかも?
温泉で汗を流してスマホから出た。
1日終わった気分だけど、まだ朝だ。
「メイ、ほかほかの匂いにゃ」
「温泉入ったからね…シュガーもお風呂入る?」
「にゃーは舐めて綺麗にするからいいのにゃ」
シュガーは自分でクリーン使えるんだからそれでいいじゃん。
それに長毛種になったんだから、舐めるだけじゃ駄目だよね。
「さて、今日も行こうか」
今日はどんな美味しい物に出会えるのかな。
空中を悠々と進む魚の骨。なかなかシュールだ。
「不思議な光景だよね…」
「そうか?」
ヤブランはもっと不思議な光景を知っているのか。
魔石を集めながら階段を探していたら、壁に違和感を感じた。
「ちょっと待って…ん?」
縦に15センチ、幅は2センチ位の窪みがある。
「やっぱりこれは、引き戸だよね?」
「引き戸とは?」
そういえば、転生してから開き戸しか見た事なかったかも。
横にスライドさせると戸は消えて、中には宝箱があった。
「あれ?戸は…壁にめり込んだ?」
「というか…このような仕掛けは見た事がないな」
まあいいや。宝箱を開けよう。
中身は上半分が赤く、下半分が白い…モンスターのボール?開いたら黄色いネズミが…
「これは、スキル球だな」
「…え?自分の種族名が鳴き声のモンスターじゃなくて?」
「何の事か分からんが、これには通常、触れるとスキルを覚えられる石が入っている」
鑑定 スキル球 開けてみるまでは何のスキルか分からない
…やっぱり真ん中のボタンを押すんだよね…おお!中身は…スキル 精霊視か。何故か内容が頭に浮かんだ。
「精霊は、シュガーも見えるんだよね?」
「精霊はきらきらでふわふわにゃ!」
うーん。
「誰か欲しい人いる?」
「メイでいいと思うが。我々魔物は基本的に精霊とは関わりない」
「メイもきらきらにゃ!ヤブランもきらきらにゃ?」
「そうなのか?我には精霊は見えないが」
「…良く分からないけど、特に役に立つようなスキルじゃないのかな?」
「そうでもないにゃ。精霊は恩返しをしてくれるにゃ」
「とりあえず、貰っておくよ。みんな私が手に入れる事を望んでいるみたいだし」
石に触れると、精霊視のスキルを手に入れた事が分かり、同時に石は力を失った。
「これが精霊…本当にきらきらでふわふわだ」
「微精霊にゃ。にゃーは微精霊を通して精霊に魔法を強化してもらっているにゃ」
「あ…シュガーに精霊魔法のスキルがあるね」
「精霊と仲良くなったからにゃ」
精霊は、属性ごとに別れているみたいだ。私の纏っている魔力のおこぼれを吸収しているみたいだ。シュガーと、ヤブランの周囲にもいるけど、ランスの周囲にはいない。
魔力が栄養なのかな…てか、派手。まるで電飾人間みたいだ。
でもみんなそうなんだよね?人の魔力を貰って生きているのが精霊…不思議だな。
「ちょっと恥ずかしいけど、みんなそうなら仕方ないよね」
自分の意思で切り替える事もできるから、普段は切っておこう。
よし。隠し部屋から意外とすぐに階段を見付けた。さらば、魚の骨よ。私は身の方が好きだからね。
7階層は、水の部分が泡になっている。バブルフィッシュという魚がいて、美味しいけどこの泡で自分の体を隠すので、倒すのが難しいらしい。
ヤブランが、弓を射た。
「ふむ…気配察知には限界があるか…」
なら、魔力感知は?
「よし!当たった!」
バブルフィッシュ、頭の部分が大きな魚だ。この喉袋から泡を発生させているのかな?
「あー…でもスローイングナイフが…」
流石に手を入れて探す勇気はない。まあ、どうせ手作りだけど。
「メイは分かるにゃ?」
「魔力感知だよ…あれ?みんなは持ってない?」
「…それは、割と習得が難しいスキルだぞ?」
そうかなー?まあ、私の場合、先生が良かったからな。
(メイは目がいいと思うのー)
「んー?視力はいいよ?目に関するスキルの多さ?」
でも、みんなが持ってるような夜目のスキルもダンジョンでやっと取れたような物だし。
「とにかく、美味しいらしいし、みんな頑張ろう!」
「そうだな。料理が楽しみだ」
短い武器のシュガーと私は不利なので、槍を出した。
「使い慣れてないから難しいかもしれないけど、水中を突くのはこれがいいと思う。ヤブランはどうする?」
「我はやはり弓がいい」
拘るね。器用貧乏になるよりはいいと思う。
ヤブランは力があるから、前衛でも戦えるようにした方がいいと思うんだけどな。
うーん。どう料理しよう?レストランに入って、バブルフィッシュを使った料理を食べてみたいな。
「とりあえず階段だけは探しておこう?あとはとにかくいっぱい採る!」
まだ15階層より進めていない深淵の森ダンジョンも気になるけど、海の幸は嬉しいよね!
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