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48話
しおりを挟むあれから数が月が経っちました。
ついに今日、私とレオンハルト様は結婚式を挙げることになります。
アージュ公爵家の人達はどうなったのかというと、近隣の家の人達から追い出されてしまったみたいです。
聞いた話によると、お父様.....いや、元アージュ公爵は、貴族だったころの感覚から抜け出すことが出来ず、陛下が特別に持たせてあげたお金はすぐに無くなってしまって盗みを働いたんだとかで憲兵に捕らえられて今は檻の中なんだとか。
まぁ、人を殺してるんですから本来なら最初からそこだったんですけどね。
陛下の最後の温情も無下にしてしまって、自分から罪を重ねてしまったみたいです。
義母は再び玉の輿を狙って、ひたすら色んな人に声をかけまくったようですが、まともに相手にされず。
それでも諦めきれずに結婚している男性を狙ったらしいんですが、男性の嫁に包丁で刺されて死亡したとか。
自業自得ですね。
そんなに都合よく何回も玉の輿になんて乗れるわけがないじゃないですか。
アレックス様は路地裏で衰弱死しているのを発見されたみたいです。
顔半分は腐ってしまって、髪の毛もほとんど抜けてしまっていたんだとか。
それを聞いたら流石に可哀そうに感じましたが、もう私には関係ありませんからね。
女性用の靴を大事そうに抱えて亡くなっていたみたいですが、いったい誰のだったんでしょう?
そして最後にリリアーナは、行方不明になっているみたいです。
現在も捜索中ならしいですが、近所の人達に
「王子様が迎えに来る」
とか話していたらしいですが、なんでそんな考えになるんでしょうね。
まぁ、リリアーナならどこかで図太く生きていると思います。
「ミア?どうしたの?」
あ、いけませんわ。
色々考え事をして、ボーっとしてしまいました。
レオンハルト様が心配そうに私の顔を覗き込んでいます。
「いえ.....色々あったなぁ、と思いまして」
そう言いながら前を見つめます。
私たちの目の前には、沢山の国民たちが祝福を送ってくれています。
これから、この人たちを幸せにしていけるように頑張らなくてはいけません。
「レオンハルト様」
と私が名前を呼ぶと優しく微笑んでくれるこの人と一緒に。
それから数年後ーーーー
ナルジェンダ国は大陸の中でもトップを誇るほどの大国になっていた。
そこまで成長させたのは現ナルジェンダ国の陛下であるレオンハルト様と、それを陰で支えているユーフェミア王妃の功績だと言われている。
それ以外でも、この2人はおしどり夫婦と言われ、今も尚、仲睦まじい姿を見せているんだとか。
4人の子供にも恵まれ、子供たちは皆王妃と同じ銀色の髪の毛をしている。
見た目もよく、成績優秀な子達ばかりで周りからの評価も高いんだとか。
この子供たちが、また色々騒ぎを起こしていくが、それはもう少ししてからのお楽しみ。
ーーーーーあとがきーーーーーーー
ここまで読んでくれてありがとうございました!
ユーフェミアのお話はこれで終わりですが、子供たちのお話を少し書きたいなと思っているので待っててもらえると嬉しいです。
ーーーーー宣伝ーーーーー
「古川さん家の妖の宿」
新作です。覗いてみてくれると嬉しいです。
「村人のはずなのに俺のステータスがおかしいからどうにかして欲しい」
まだ4話しか出ていませんが初めて冒険ものに挑戦してるので読んでくれたらうれしいです。
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