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11話
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今のリーア様の話を聞いてわかりましたが、婚約者が出来てしまったリーア様に振られてしまったから、今まで蔑ろにしていた私の所に来ていた、ということでしたのね。
そして機嫌が悪かったのも、リーア様に婚約者が出来てしまったから、ということなんでしょうか?
今のジオルグ様でしたら、きっと私という婚約者がいなかったらリーア様と婚約していたのに、などと思っている可能性もありますわ。
まぁ、その可能性が全くなくなったからこそ、私をキープしておかないと、と考えたんでしょう。
はぁ........本当にしょうもない人ですわね。
これには無意識にため息が出てしまいますわ。
そんな私を見たジオルグ様が
「と、とにかく!リーアには婚約者がいるんだ!だからお前と婚約破棄だなんて考えていない!」
と言いながらも、私のことを思いっきり睨みつけてきていますわ。
言葉と行動があっていませんのよ。
本当に婚約破棄したくないのであれば、今私のことを睨みつけるのもおかしいと思いませんか?
なんて思いながら
「ジオルグ様には申し訳ありませんが、私はもう婚約破棄を考えていますわ。今までのことを考えたら当然ですわよね」
そう言って肩をすくめると、私とジオルグ様のやり取りを見ていたリーア様が
「あ、あの......申し訳ございません。私のせいで........」
本当に申し訳なさそうに頭を下げてきましたわ。
やっぱり、噂を信じすぎるのも良くありませんわね。
もしリーア様が噂通りの人だったら、今もこうして謝罪をしてこないと思いますもの。
私の考えは大正解だった、ということですわ。
頭を下げているリーア様に
「リーア様は何も悪くありませんわ。だから謝らなくてもいいんですのよ」
と言ってなるべく優しく微笑むと、何か言いたそうに顔を上げましたが、
「私が気に入らないのは、ジオルグ様のその態度ですし。リーア様とあわよくば......なんて考えていたかもしれませんが残念ですわね」
リーア様が言葉を発する前に、私がそう言ったものですから、何も言ってきませんでしたわ。
本当にリーア様は悪くありませんしね。
ブレイド様と周りの取り巻きたちが勝手に暴走していただけなのでしょう。
そう思っていると、急にガタンっと大きな音を立てて立ち上がったジオルグ様は
「婚約破棄なんてしないからな!」
と言って椅子から立ち上がりましたわ。
婚約破棄はしないのではなく、してしまったら自分の立場的に危なくなる、という理由だけですわよね。
それくらい、私もわかっていますのよ。
顔を真っ赤にして怒っているジオルグ様に
「ジオルグ様の意見など関係ないんですのよ。そもそもの原因を作ったのはジオルグ様じゃありませんか」
と言って微笑むと
「絶対に婚約破棄なんてしないからな!」
再びそう言ったジオルグ様は、そのまま温室から出ていこうとしましたわ。
ですが、ここでまたありえない行動をしましたの。
自分1人だけが出ていけばいいのに、なぜかリーア様の前で立ち止まると
「行こう、リーア」
と言って手を差し出しているんですわ。
そのような行動が原因で婚約がなくなりますのに、こんなことになってもまだ状況をわかっていませんのね。
本当にジオルグ様にはガッカリですわ。
そして機嫌が悪かったのも、リーア様に婚約者が出来てしまったから、ということなんでしょうか?
今のジオルグ様でしたら、きっと私という婚約者がいなかったらリーア様と婚約していたのに、などと思っている可能性もありますわ。
まぁ、その可能性が全くなくなったからこそ、私をキープしておかないと、と考えたんでしょう。
はぁ........本当にしょうもない人ですわね。
これには無意識にため息が出てしまいますわ。
そんな私を見たジオルグ様が
「と、とにかく!リーアには婚約者がいるんだ!だからお前と婚約破棄だなんて考えていない!」
と言いながらも、私のことを思いっきり睨みつけてきていますわ。
言葉と行動があっていませんのよ。
本当に婚約破棄したくないのであれば、今私のことを睨みつけるのもおかしいと思いませんか?
なんて思いながら
「ジオルグ様には申し訳ありませんが、私はもう婚約破棄を考えていますわ。今までのことを考えたら当然ですわよね」
そう言って肩をすくめると、私とジオルグ様のやり取りを見ていたリーア様が
「あ、あの......申し訳ございません。私のせいで........」
本当に申し訳なさそうに頭を下げてきましたわ。
やっぱり、噂を信じすぎるのも良くありませんわね。
もしリーア様が噂通りの人だったら、今もこうして謝罪をしてこないと思いますもの。
私の考えは大正解だった、ということですわ。
頭を下げているリーア様に
「リーア様は何も悪くありませんわ。だから謝らなくてもいいんですのよ」
と言ってなるべく優しく微笑むと、何か言いたそうに顔を上げましたが、
「私が気に入らないのは、ジオルグ様のその態度ですし。リーア様とあわよくば......なんて考えていたかもしれませんが残念ですわね」
リーア様が言葉を発する前に、私がそう言ったものですから、何も言ってきませんでしたわ。
本当にリーア様は悪くありませんしね。
ブレイド様と周りの取り巻きたちが勝手に暴走していただけなのでしょう。
そう思っていると、急にガタンっと大きな音を立てて立ち上がったジオルグ様は
「婚約破棄なんてしないからな!」
と言って椅子から立ち上がりましたわ。
婚約破棄はしないのではなく、してしまったら自分の立場的に危なくなる、という理由だけですわよね。
それくらい、私もわかっていますのよ。
顔を真っ赤にして怒っているジオルグ様に
「ジオルグ様の意見など関係ないんですのよ。そもそもの原因を作ったのはジオルグ様じゃありませんか」
と言って微笑むと
「絶対に婚約破棄なんてしないからな!」
再びそう言ったジオルグ様は、そのまま温室から出ていこうとしましたわ。
ですが、ここでまたありえない行動をしましたの。
自分1人だけが出ていけばいいのに、なぜかリーア様の前で立ち止まると
「行こう、リーア」
と言って手を差し出しているんですわ。
そのような行動が原因で婚約がなくなりますのに、こんなことになってもまだ状況をわかっていませんのね。
本当にジオルグ様にはガッカリですわ。
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