どうやら我が家は国に必要ないということで、勝手に独立させてもらいますわ~婚約破棄から始める国づくり~

榎夜

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18話

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こうして迎えた次の日、ですわね。

実は昨日、お父様に話を聞きに行こうと執務室に行ったところ、私が話をすることは婚約破棄をされたときのことをそのまま話すだけ、と言われましたのよね。

まぁ、私自身領地の独立のことに関しては詳しくはわかっていませんでしたし、嬉しいですが、この紙を見せればいい、と封筒に入った紙を渡されたときは信用されていないような気分になって複雑な心境になりましたわ。

ただ、お父様が私を信用していない.......というより、私には言っても説明できないだろう、との判断だと思っているので、あまり深く考えないでおこうと思いますわ。

そんなことより!久しぶりに隣国へ行ける、というのはやっぱり楽しみですわね。

隣国は機械関係の発展も凄いので、おかげでとても切れ味の良い剣や弓矢が大量に作ることが出来て、凄く助かっていますわ。

それに加えて、武器だけを磨くのではなく兵士たちもしっかりと訓練されているので、この国の王都で護衛をしている人の何倍も強いんじゃないでしょうか?

その証拠と言わんばかりに国の中で竜騎士が3人も存在していますからね。

国に1人でもいたら相当心強い、と言われている人が3人......正直、どのような鍛え方をしたら強くなれるのか気になりますが、なかなか教えてくれないんですの。

なんて思いながら、外出の準備をしているディーヴァンに

「もう少ししたら家をj出るけど準備はどうかしら?」

と声をかけましたわ。

すると

[俺の準備より、アリスティアの方が時間がかかるんだ。終わっているのか?]

と逆に質問をされてしまいましたわ。

あ、当然ですが、今日は移動があるのでディーヴァンは竜の姿ですわよ。

なので、会話をしているというよりディーヴァンの声が頭の中に流れ込んでくるような状況ですわ。

....って、話が少し逸れてしまいましたわね。

ディーヴァンの質問に、私は満面の笑みで

「私の準備は昨日のうちに終わったわよ」

と答えると、なぜか

[もしかして、その服で行くつもりなのか?]

少し不機嫌そうにそう言われましたわね。

これには流石に

「え?何か変かしら?いつも通りだと思うけど.......」

と答えましたが........本当にいつも通りなんですのよ?

まぁ、いつも通りと言ってもディーヴァンに乗るときの普段の服装というだけですが、白のシャツにブラウンのズボン。

それから靴は黒のブーツで、髪の毛はしっかりと1つにまとめられていますわ。

もし、ドレスだったらこれにアクセサリーも、となるんでしょうけど、空を飛んでいてアクセサリーが落ちてしまったら大変なことになりますわ。

なので、今日は付けないで行くことにしましたの。

でもそれもいつものことでしかないんですが.....。

そう思って首を傾げてディーヴァンの前で一回転して服を見せると

[あ、いや......アリスティアがいいなら別にいいんだが.........]

となんだか煮え切らないような返事が返ってきましたわ。

えーっと......まぁ、私はこの服が好きなので、何も問題がありませんわよ?

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