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16話
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そして次の日。
早速私は隣国に行くためにディーヴァンの元を訪れていましたわ。
というのも、昨日唐突に決まったことだからまだディーヴァンには隣国に行くことを話していなかったんですのよね。
なので、出発するのは明日ですが今日のうちに明日のことを話しておかないと、と思ってのことですわ。
きっと、ディーヴァンのことだから隣国と聞いたら喜んで連れていってくれる、とは思っているんだけど.......もしかしたら明日は予定がある、と言われてしまう可能性がありますわ。
まぁ、その予定というのも重要な内容ではないので、大丈夫だとは思っていますけどね。
そう思いながら早速ディーヴァンを探して、稽古場の中を見渡しましたわ。
さっきメイドに聞いたら稽古場で皆と手合わせをしている、とのことだったので、まだいると思っていますが.......。
なんて思っていると、私の斜め後ろの方から
「アリスティア」
と名前を呼ぶ、聞き覚えのある低い声が聞こえてきましたわ。
反射的にパッと振り返ると、そこには私が思っていた通りの人が驚いた顔をしていましたが、すぐに私が稽古着を着ていないことに気付いて
「なんだ?稽古に来たんじゃないのか?」
と不思議そうな顔をしていますわ。
そんな中、
「ディーヴァンのそっちの姿を見るのは久しぶりね」
そう言いながら不思議そうな顔をしているディーヴァンに微笑むと
「まぁ、歩くよりも空を飛んだ方が早いからな」
と苦笑しながらいいましたわね。
こっちの姿、というのは今のディーヴァンの姿のことですが.......黒いサラサラの髪の毛に赤い切れ長の瞳、高い鼻に薄い唇。
そして鍛え上げられたがっしりとした体........。
まぁ、つまり竜の姿ではなく人間の姿、ということですわね。
しかも一般的に見て相当顔が整っている、令嬢が見たら皆が惚れてしまうのでは?というくらいの、です。
あ、ただしっかりと角は残っているので、人間の姿と言って良いのか微妙な気もしますけどね。
なんて思っていると、今まで稽古をしていた兵士たちが私の姿に気付いて
「お嬢様!お疲れ様です!」
という声の後に
「「お疲れ様です!!」」
と元気に挨拶をしてくれましたわ。
やっぱり、兵士というのは貴族のように畏まった、重たい感じの空気がないので気楽ですわよね。
私自身、身構えなくても良いですし、自然体でいられますわ。
なんて思いながら、兵士たち全員に聞こえる様に少し大きな声で
「皆ご苦労様。稽古は順調?」
と尋ねると、特に合図はなかったですが、皆同時に
「「「はい!」」」
と返事をしてくれましたわ。
これは、ここでしか味わえないような感覚ですわよね。
なんだか気分がよくなります。
そう思いながら、兵士たちに稽古に戻るよう指示をしていると
「ところで、どうしたんだ?今日は何もない日だと言っていたはずだが.......」
ディーヴァンが不思議そうな顔をして聞いてきましたわね。
正直、今ディーヴァンに聞かれなかったら普通に稽古着に着替えて、この中に私も参加していましたわ。
早速私は隣国に行くためにディーヴァンの元を訪れていましたわ。
というのも、昨日唐突に決まったことだからまだディーヴァンには隣国に行くことを話していなかったんですのよね。
なので、出発するのは明日ですが今日のうちに明日のことを話しておかないと、と思ってのことですわ。
きっと、ディーヴァンのことだから隣国と聞いたら喜んで連れていってくれる、とは思っているんだけど.......もしかしたら明日は予定がある、と言われてしまう可能性がありますわ。
まぁ、その予定というのも重要な内容ではないので、大丈夫だとは思っていますけどね。
そう思いながら早速ディーヴァンを探して、稽古場の中を見渡しましたわ。
さっきメイドに聞いたら稽古場で皆と手合わせをしている、とのことだったので、まだいると思っていますが.......。
なんて思っていると、私の斜め後ろの方から
「アリスティア」
と名前を呼ぶ、聞き覚えのある低い声が聞こえてきましたわ。
反射的にパッと振り返ると、そこには私が思っていた通りの人が驚いた顔をしていましたが、すぐに私が稽古着を着ていないことに気付いて
「なんだ?稽古に来たんじゃないのか?」
と不思議そうな顔をしていますわ。
そんな中、
「ディーヴァンのそっちの姿を見るのは久しぶりね」
そう言いながら不思議そうな顔をしているディーヴァンに微笑むと
「まぁ、歩くよりも空を飛んだ方が早いからな」
と苦笑しながらいいましたわね。
こっちの姿、というのは今のディーヴァンの姿のことですが.......黒いサラサラの髪の毛に赤い切れ長の瞳、高い鼻に薄い唇。
そして鍛え上げられたがっしりとした体........。
まぁ、つまり竜の姿ではなく人間の姿、ということですわね。
しかも一般的に見て相当顔が整っている、令嬢が見たら皆が惚れてしまうのでは?というくらいの、です。
あ、ただしっかりと角は残っているので、人間の姿と言って良いのか微妙な気もしますけどね。
なんて思っていると、今まで稽古をしていた兵士たちが私の姿に気付いて
「お嬢様!お疲れ様です!」
という声の後に
「「お疲れ様です!!」」
と元気に挨拶をしてくれましたわ。
やっぱり、兵士というのは貴族のように畏まった、重たい感じの空気がないので気楽ですわよね。
私自身、身構えなくても良いですし、自然体でいられますわ。
なんて思いながら、兵士たち全員に聞こえる様に少し大きな声で
「皆ご苦労様。稽古は順調?」
と尋ねると、特に合図はなかったですが、皆同時に
「「「はい!」」」
と返事をしてくれましたわ。
これは、ここでしか味わえないような感覚ですわよね。
なんだか気分がよくなります。
そう思いながら、兵士たちに稽古に戻るよう指示をしていると
「ところで、どうしたんだ?今日は何もない日だと言っていたはずだが.......」
ディーヴァンが不思議そうな顔をして聞いてきましたわね。
正直、今ディーヴァンに聞かれなかったら普通に稽古着に着替えて、この中に私も参加していましたわ。
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