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183話
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陛下は、王妃様たち全員が横に並んだのを確認すると、早速挨拶を始めましたわね。
「今日はー.....」
と話を始めたのはいいですが、このような話は結構長いですし、私はこの国の貴族ではない、ということもあってなんだかどう受け取って良いのかわからなくなってしまいますわ。
ただ、陛下の話す内容を要約すると
「色々と問題は起こっているけど、これからもよろしく」
という感じの内容でしたわ。
まぁ、簡単にしてしまうと、陛下のありがたいお話が一気に軽くなってしまいますけど。
私の心の中でだけ、なので良いですわよね。
なんて思っている、話を終えた陛下が一歩後ろに下がった瞬間、再び音楽が鳴り始めましたわ。
これには驚いて、隣にいるレオンハルト様に
「な、なにが始まりましたの?」
と尋ねると
「これは陛下からの話は終わったから、ダンスの時間まで自由時間、という切り替えの音楽ですよ。次に音楽が転調したら、ダンスの時間だ、と思ってくれたら」
そう言って、スッと私の手を取りましたわね。
そして、私の手を引いて元々いた場所よりも壁側の方に移動しましたわ。
え、えーっと......とりあえず、音楽が転調したらダンスの時間、というのはよくわかりました。
凄くわかりやすいですし、気持ちも切り替えやすいですわよね。
なので、その件についてはいいんですの。
ただ
「あ、あの.....なぜ会場の端の方に移動してきましたの?」
ここだと会場にいる貴族達と話をすることはおろか、会場の真ん中の方で談笑している貴族達には気付いてもらえないんじゃないでしょうか?
レオンハルト様は挨拶に行くところがあると思っていたのに、いいんですの?
なんて思っていると、レオンハルト様は真剣な顔をして
「僕らに対してずーっと視線が刺さっていたのは気付いているよね?」
と聞いてきましたわ。
これに関しては会場に入ってからずっと感じていることですし、いつまで見ているのか、と思ってしまうくらいにはうんざりしていたので
「えぇ、もちろんですわ」
そう言って苦笑すると、
「だから、とりあえずこれ以上、変に注目されないように目立たない場所に移動してきた、ということだよ。まぁ、移動しても元々僕らを監視している人からすると意味はないんだけど.....」
レオンハルト様はそう言って、なんとも言えないような表情をしましたわね。
確かに、レオンハルト様の言う通りここなら騒ぎを起こさない限り変に注目されることはないと思いますわ。
ただ、元々私たちのことを監視している人からすると、私たちがいくら注意しても無駄ですわよね。
なんて思いながら、感じている視線の一番鋭いものを探っていると、やっぱり視線の先にはアーリナ様がいましたわね。
これには思わず
「まぁ、そうですわよね」
と呟いてしまいましたわよ。
だって、想像通りすぎましたもの。
レオンハルト様も私と同じことを思ったみたいで苦笑しながら小さく頷いていますが、いい加減にして欲しいですわよね。
しかも、友人なのかわかりませんが、近くには数名の令嬢たちがアーリナ様同様に私たちに鋭い視線を向けていますし。
思わずため息をつきながら、アーリナ様の近くにいる令嬢を眺めていると、その中の1人の令嬢を見て言葉を失ってしまいましたわ。
「今日はー.....」
と話を始めたのはいいですが、このような話は結構長いですし、私はこの国の貴族ではない、ということもあってなんだかどう受け取って良いのかわからなくなってしまいますわ。
ただ、陛下の話す内容を要約すると
「色々と問題は起こっているけど、これからもよろしく」
という感じの内容でしたわ。
まぁ、簡単にしてしまうと、陛下のありがたいお話が一気に軽くなってしまいますけど。
私の心の中でだけ、なので良いですわよね。
なんて思っている、話を終えた陛下が一歩後ろに下がった瞬間、再び音楽が鳴り始めましたわ。
これには驚いて、隣にいるレオンハルト様に
「な、なにが始まりましたの?」
と尋ねると
「これは陛下からの話は終わったから、ダンスの時間まで自由時間、という切り替えの音楽ですよ。次に音楽が転調したら、ダンスの時間だ、と思ってくれたら」
そう言って、スッと私の手を取りましたわね。
そして、私の手を引いて元々いた場所よりも壁側の方に移動しましたわ。
え、えーっと......とりあえず、音楽が転調したらダンスの時間、というのはよくわかりました。
凄くわかりやすいですし、気持ちも切り替えやすいですわよね。
なので、その件についてはいいんですの。
ただ
「あ、あの.....なぜ会場の端の方に移動してきましたの?」
ここだと会場にいる貴族達と話をすることはおろか、会場の真ん中の方で談笑している貴族達には気付いてもらえないんじゃないでしょうか?
レオンハルト様は挨拶に行くところがあると思っていたのに、いいんですの?
なんて思っていると、レオンハルト様は真剣な顔をして
「僕らに対してずーっと視線が刺さっていたのは気付いているよね?」
と聞いてきましたわ。
これに関しては会場に入ってからずっと感じていることですし、いつまで見ているのか、と思ってしまうくらいにはうんざりしていたので
「えぇ、もちろんですわ」
そう言って苦笑すると、
「だから、とりあえずこれ以上、変に注目されないように目立たない場所に移動してきた、ということだよ。まぁ、移動しても元々僕らを監視している人からすると意味はないんだけど.....」
レオンハルト様はそう言って、なんとも言えないような表情をしましたわね。
確かに、レオンハルト様の言う通りここなら騒ぎを起こさない限り変に注目されることはないと思いますわ。
ただ、元々私たちのことを監視している人からすると、私たちがいくら注意しても無駄ですわよね。
なんて思いながら、感じている視線の一番鋭いものを探っていると、やっぱり視線の先にはアーリナ様がいましたわね。
これには思わず
「まぁ、そうですわよね」
と呟いてしまいましたわよ。
だって、想像通りすぎましたもの。
レオンハルト様も私と同じことを思ったみたいで苦笑しながら小さく頷いていますが、いい加減にして欲しいですわよね。
しかも、友人なのかわかりませんが、近くには数名の令嬢たちがアーリナ様同様に私たちに鋭い視線を向けていますし。
思わずため息をつきながら、アーリナ様の近くにいる令嬢を眺めていると、その中の1人の令嬢を見て言葉を失ってしまいましたわ。
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