161 / 344
161話
しおりを挟む
ジャミン様に言われたことは、明日のパーティーで言われる可能性が一番高い言葉ですからね。
しっかりと頭の中で予行練習をしていますわ。
そう思った私は、真剣な顔をしているジャミン様にハッキリとこう言いましたの。
「白紙にしたところで、貴方とレオンハルト様が婚約できるか、はまた別の問題ですわよ?」
ついでに、当日言われたときのことを想定して、表情も少し小馬鹿にしたような感じにしてみましたわ。
だって、頭の中では連中していたとはいえ、実際に言うのは初めてですし、私自身これほどまでに人に対して喧嘩を売るような言葉を発したのは初めてですもの。
ただ、レオンハルト様の件で私に絡んでくる人たちは、完全に私に対して喧嘩を売ってくる、と思っていますの。
なので、私も負けじと強気でいかないと押し負けてしまう、と2人で話し合った結果ですわ。
さて、私の言葉を聞いたジャミン様ですが、まさかそのような返事が返ってくるとは思ってもいなかったんでしょう。
小馬鹿にしたように笑う私の顔をキョトンとした顔をして見ていますわ。
ただ、ジャミン様だけではなく陛下や王妃様、伯母様までもが私のことを見て固まっていますわね。
も、もしかして、レオンハルト様と相談して決めたこととはいえ、流石にこれは言いすぎですの?
他国の令嬢のくせに、我が国の令嬢たちをバカにしすぎだ!みたいな感じで?
そう思った私は、なかなか返事がないのも怖くなってきたので
「も、申し訳ありません.......っ!流石にこれは言い過ぎでしょうか?」
と言って思い切り頭を下げましたの。
陛下や伯母様から怒られるよりも先に謝った方が絶対に良いですし、なんだか考えれば考えるほど申し訳なく感じてきて.....。
ですが、そんな私の考えとは逆に、陛下は
「いや.....そうじゃなくて......」
とは言ってくれたものの、なんて言えばいいのか迷っているようで言葉に詰まらせていますわね。
一方、王妃様の方は穏やかな表情に変わって
「まさかそんな言葉が出て来るとは思っていなかったから驚いたわ」
ニコニコしながらそう言われましたわ。
そんな言葉が、って.......えっと....つまり私の口からこのような言葉が出て来るとは、と言う意味で驚いていましたの?
いや......ですが私だって苛立つこともありますし、確かにこんなことを言ったのは初めてですが心の中では何度も毒を吐いていますのよ?
まぁ、表には出さないのでわかるわけがありませんけどね。
そう思いながら、王妃様の言葉に何か返事をするわけでもなく、苦笑していると
「これは、レオンと一緒に考えたの?」
と今度は伯母様に質問されましたわね。
ここは別に嘘をつく必要もありませんし
「はい。元々私に対して喧嘩を売ってくるだろうから、こちらも最初から強気でいったほうがいい、という結論になりましたの」
そう言って頷きましたわ。
隣にいるレオンハルト様も私の言葉に、小さくですが何度も頷いてくれているので、本当だ、とわかるでしょう。
しっかりと頭の中で予行練習をしていますわ。
そう思った私は、真剣な顔をしているジャミン様にハッキリとこう言いましたの。
「白紙にしたところで、貴方とレオンハルト様が婚約できるか、はまた別の問題ですわよ?」
ついでに、当日言われたときのことを想定して、表情も少し小馬鹿にしたような感じにしてみましたわ。
だって、頭の中では連中していたとはいえ、実際に言うのは初めてですし、私自身これほどまでに人に対して喧嘩を売るような言葉を発したのは初めてですもの。
ただ、レオンハルト様の件で私に絡んでくる人たちは、完全に私に対して喧嘩を売ってくる、と思っていますの。
なので、私も負けじと強気でいかないと押し負けてしまう、と2人で話し合った結果ですわ。
さて、私の言葉を聞いたジャミン様ですが、まさかそのような返事が返ってくるとは思ってもいなかったんでしょう。
小馬鹿にしたように笑う私の顔をキョトンとした顔をして見ていますわ。
ただ、ジャミン様だけではなく陛下や王妃様、伯母様までもが私のことを見て固まっていますわね。
も、もしかして、レオンハルト様と相談して決めたこととはいえ、流石にこれは言いすぎですの?
他国の令嬢のくせに、我が国の令嬢たちをバカにしすぎだ!みたいな感じで?
そう思った私は、なかなか返事がないのも怖くなってきたので
「も、申し訳ありません.......っ!流石にこれは言い過ぎでしょうか?」
と言って思い切り頭を下げましたの。
陛下や伯母様から怒られるよりも先に謝った方が絶対に良いですし、なんだか考えれば考えるほど申し訳なく感じてきて.....。
ですが、そんな私の考えとは逆に、陛下は
「いや.....そうじゃなくて......」
とは言ってくれたものの、なんて言えばいいのか迷っているようで言葉に詰まらせていますわね。
一方、王妃様の方は穏やかな表情に変わって
「まさかそんな言葉が出て来るとは思っていなかったから驚いたわ」
ニコニコしながらそう言われましたわ。
そんな言葉が、って.......えっと....つまり私の口からこのような言葉が出て来るとは、と言う意味で驚いていましたの?
いや......ですが私だって苛立つこともありますし、確かにこんなことを言ったのは初めてですが心の中では何度も毒を吐いていますのよ?
まぁ、表には出さないのでわかるわけがありませんけどね。
そう思いながら、王妃様の言葉に何か返事をするわけでもなく、苦笑していると
「これは、レオンと一緒に考えたの?」
と今度は伯母様に質問されましたわね。
ここは別に嘘をつく必要もありませんし
「はい。元々私に対して喧嘩を売ってくるだろうから、こちらも最初から強気でいったほうがいい、という結論になりましたの」
そう言って頷きましたわ。
隣にいるレオンハルト様も私の言葉に、小さくですが何度も頷いてくれているので、本当だ、とわかるでしょう。
12
お気に入りに追加
4,200
あなたにおすすめの小説
公爵令嬢は父の遺言により誕生日前日に廃嫡されました。
夢見 歩
ファンタジー
日が暮れ月が昇り始める頃、
自分の姿をガラスに写しながら静かに
父の帰りを待つひとりの令嬢がいた。
リリアーヌ・プルメリア。
雪のように白くきめ細かい肌に
紺色で癖のない綺麗な髪を持ち、
ペリドットのような美しい瞳を持つ
公爵家の長女である。
この物語は
望まぬ再婚を強制された公爵家の当主と
長女による生死をかけた大逆転劇である。
━━━━━━━━━━━━━━━
⚠︎ 義母と義妹はクズな性格ですが、上には上がいるものです。
⚠︎ 国をも巻き込んだ超どんでん返しストーリーを作者は狙っています。(初投稿のくせに)
義母ですが、若返って15歳から人生やり直したらなぜか溺愛されてます
富士とまと
恋愛
25歳で行き遅れとして実家の伯爵家を追い出されるように、父親より3つ年上の辺境伯に後妻として嫁がされました。
5歳の義息子と3歳の義娘の面倒を見て12年が過ぎ、二人の子供も成人して義母としての役割も終わったときに、亡き夫の形見として「若返りの薬」を渡されました。
15歳からの人生やり直し?義娘と同級生として王立学園へ通うことに。
初めての学校、はじめての社交界、はじめての……。
よし、学園で義娘と義息子のよきパートナー探しのお手伝いをしますよ!お義母様に任せてください!
交換された花嫁
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
「お姉さんなんだから我慢なさい」
お姉さんなんだから…お姉さんなんだから…
我儘で自由奔放な妹の所為で昔からそればかり言われ続けてきた。ずっと我慢してきたが。公爵令嬢のヒロインは16歳になり婚約者が妹と共に出来きたが…まさかの展開が。
「お姉様の婚約者頂戴」
妹がヒロインの婚約者を寝取ってしまい、終いには頂戴と言う始末。両親に話すが…。
「お姉さんなのだから、交換して上げなさい」
流石に婚約者を交換するのは…不味いのでは…。
結局ヒロインは妹の要求通りに婚約者を交換した。
そしてヒロインは仕方無しに嫁いで行くが、夫である第2王子にはどうやら想い人がいるらしく…。
『忘れられた公爵家』の令嬢がその美貌を存分に発揮した3ヶ月
りょう。
ファンタジー
貴族達の中で『忘れられた公爵家』と言われるハイトランデ公爵家の娘セスティーナは、とんでもない美貌の持ち主だった。
1話だいたい1500字くらいを想定してます。
1話ごとにスポットが当たる場面が変わります。
更新は不定期。
完成後に完全修正した内容を小説家になろうに投稿予定です。
恋愛とファンタジーの中間のような話です。
主人公ががっつり恋愛をする話ではありませんのでご注意ください。
婚約破棄ですか? ありがとうございます
安奈
ファンタジー
サイラス・トートン公爵と婚約していた侯爵令嬢のアリッサ・メールバークは、突然、婚約破棄を言われてしまった。
「お前は天才なので、一緒に居ると私が霞んでしまう。お前とは今日限りで婚約破棄だ!」
「左様でございますか。残念ですが、仕方ありません……」
アリッサは彼の婚約破棄を受け入れるのだった。強制的ではあったが……。
その後、フリーになった彼女は何人もの貴族から求愛されることになる。元々、アリッサは非常にモテていたのだが、サイラスとの婚約が決まっていた為に周囲が遠慮していただけだった。
また、サイラス自体も彼女への愛を再認識して迫ってくるが……。
だから、私を追放したら国が大変なことになるって言いましたよね? 今さら戻るつもりはありませんよ?
木嶋隆太
恋愛
私はこの国の聖女。聖女の仕事は、国に発生する危機を未然に防ぐ仕事があった。でも、どうやら城にいた王子を筆頭に、みんなは私が何もしていない『無能者』だと決めつけられてしまう。そして、呼び出された私は、その日婚約者だった王子に婚約を破棄され、城から追放されてしまった! 元々大変な仕事で、自由のなかった私は、それならばと喜んで受け入れる。私が追放されてすぐに国の危機が迫っていたけど、もう私は聖女じゃないし関係ないよね? これからは、自由にのんびり、好きなことをして生きていこうと思います!
使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。気長に待っててください。月2くらいで更新したいとは思ってます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる