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125話
しおりを挟む心の中でしっかりと説明をしてくれた伯母様に感謝しながら、直接的にではありませんが、パーティーに参加しない方が良いと言われた私は、伯母様に
「伯母様やレオンハルト様にも迷惑がかかりますし、今回は諦めてー.....」
と言おうとしたときでしたわ。
「私の言ったことが理解できたなら大丈夫ね。文句を言われること覚悟で、参加するなら私は応援するわよ」
そう言った伯母様はさっきまでの真剣な表情とは一変して、普段の優しい笑みを私に向けていましたわ。
ですが、さっきまで反対されていたと思っていた私は伯母様の言葉をすぐに理解することが出来ず
「へ.......?」
とただただ間抜けな声を出してしまいましたわ。
だ、だって、さっきまでの流れだと、私が参加するのは反対していた感じでしたわよね?
え?気のせいとかではありませんわよね?
なんて思いながら、物凄く戸惑ったまま
「え.......えっと、伯母様は私に参加して欲しくないから色々と言ったのでは.....」
と伯母様に尋ねると、私の質問にキョトンとした顔をして
「そんなわけないじゃない」
そう言った伯母様は優雅にうふふ、と笑っていましたわ。
そんなわけないじゃない、ですか.......。
えーっと........?
それはつまり、私が参加することに反対しているわけではない、ということですのよね?
そう思いながら伯母様のことを見ると、私が戸惑っている中、
「参加するんだったらドレスも買わないといけないわよねぇ。あ!後はレオンがどんな服を着るのかしっかりと打ち合わせしないとね」
と言った伯母様は、今後のことを考えているのか、目をキラキラと輝かせていますわね。
しかも、何を着るのか打ち合わせ、ということはレオン様とペアになる何かがある、ということですわよね?
今までの婚約者とではそのようなことをしたことがないので、話を聞いているだけでワクワクしてきますわ。
ただ、期待だけさせて無理だ、という可能性もあるので、一応
「そ、その......そもそも、私は参加しても良いんですの?」
と尋ねると、一瞬驚いた顔をした伯母様ですが
「良いと思うわよ?まぁ、一応陛下にも聞いてみるけど、陛下もお義姉様とは仲良くしていたし、その娘が参加する、と聞いたらきっと喜ぶと思うわ」
そう言った伯母様の顔を見ると、嘘ではなさそうですわね。
まぁ....仲良くしていた、と言いますか、元婚約者候補、ということで、少し複雑な関係だと思っていますが.....。
ですが、陛下にも許可は貰う、と言ってくれているので、ひとまずは安心ですわよね。
ということは、とりあえずこの話は終わりですわ。
そう思った私は、確認をするようにチラッと伯母様のことを見ると、私の視線に気付いた伯母様が
「まぁ、パーティーに参加するのとドレスは私に任せなさい。セリスティアは当日に何を言われるのかを想像して、何て言い返すのか、を考えていたら良いわ」
と言ってニヤッと笑いましたわ。
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