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38話
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ユーリの言っていることはとてもよくわかりますし、何か出来ることがあるのであればやってみたい、とは思いますが.........
「でも、私が出来ることなんて何もないわよ?」
と私が思っていることをそのままユーリに伝えましたわ。
もちろん、何も出来兄、という訳ではありませんわよ?
領地のことだって管理していましたし、勉強は学年でも片手で数えられるほどの順位にいるので、学力的なものは自身があります。
ですが、今思うとそれだけ、ですのよね。
特別何か突出した特技があるわけでもないですし.........何もできない、というわけでもなく中途半端に全て出来る、という感じかしら?
多分、私みたいな人を器用貧乏、というように表現するんだと思いますわ。
なので、ユーリに
「お嬢様の出来ること.........お菓子作り?」
「それは厨房の人の迷惑になるでしょう?」
「だったら、刺繍がお上手なので洋服を作るとかー......」
「そんなの本業の人と比べたら私には出来ないわ」
「あ!だったらお店を経営してみるとか..........」
「半年で戻るのに店を出しても迷惑になるわよ」
という感じで、提案されたことを片っ端から却下していくと、流石のユーリももう案がなくなったようで
「うわぁぁぁー!難しいですねぇー!」
なんて叫びながら、頭を抱えてしまいましたわ。
もう、本当に難しいですわよね。
....いや、もしかしたら私が少し面倒に考えすぎているだけかもしれませんが。
かといって何も考えずに行動するのは、リスクが高いですわ。
半年、という短い期間、というのも難しいことですわよね。
なんて思いながら、
「まぁ、全て出来ないわけじゃないんだけどね。でも伯父様達に迷惑をかける様な事はしたくないわ」
とユーリに言って苦笑すると
「そうですよねぇ.........」
と納得したように頷いてくれましたわ。
ですが.....本当にどうしましょう?
このまま部屋の中で本を読むだけ、というのも伯父様達からしてみると邪魔ですわよね。
あ、もちろん、伯父様達は優しいので追い出す、とか態度に出してくるようなことはしないと思っていますわよ?
ただ、私が伯父様達と同じ立場だったら、何もせずに引きこもって婚約者を用意してもらうような姪は可愛くないですわよね。
かといって、良いことが思いついたわけでもないですし........。
八方塞がり状態になった私も、ユーリと2人揃って、必死に頭を抱えていますが何も思いつきませんわ。
これはもう、大人しくしていろ、ということかしら?
なんて諦めかけていた時でしたわ。
扉がコンコン、と控えめにノックされたかと思ったら
「あら?2人とも、そんなに難しい顔をしてどうしたの?」
と言いながらミリアが驚いた顔をして部屋に入ってきましたの。
もう私とユーリでは何も思いつかなくなっていたので、本当に良いタイミングですわ。
流石にユーリも、私と同じことを思ったみたいで
「ミリアさん!実はー」
とさっきまで曇っていた顔がパァっと明るくなって、ミリアに駆け寄って行きましたわね。
ま、まぁ......良いんですけどね。
ただ、私と一緒に居た時よりも明るい表情をされるのは少し複雑な心境になりますわ。
「でも、私が出来ることなんて何もないわよ?」
と私が思っていることをそのままユーリに伝えましたわ。
もちろん、何も出来兄、という訳ではありませんわよ?
領地のことだって管理していましたし、勉強は学年でも片手で数えられるほどの順位にいるので、学力的なものは自身があります。
ですが、今思うとそれだけ、ですのよね。
特別何か突出した特技があるわけでもないですし.........何もできない、というわけでもなく中途半端に全て出来る、という感じかしら?
多分、私みたいな人を器用貧乏、というように表現するんだと思いますわ。
なので、ユーリに
「お嬢様の出来ること.........お菓子作り?」
「それは厨房の人の迷惑になるでしょう?」
「だったら、刺繍がお上手なので洋服を作るとかー......」
「そんなの本業の人と比べたら私には出来ないわ」
「あ!だったらお店を経営してみるとか..........」
「半年で戻るのに店を出しても迷惑になるわよ」
という感じで、提案されたことを片っ端から却下していくと、流石のユーリももう案がなくなったようで
「うわぁぁぁー!難しいですねぇー!」
なんて叫びながら、頭を抱えてしまいましたわ。
もう、本当に難しいですわよね。
....いや、もしかしたら私が少し面倒に考えすぎているだけかもしれませんが。
かといって何も考えずに行動するのは、リスクが高いですわ。
半年、という短い期間、というのも難しいことですわよね。
なんて思いながら、
「まぁ、全て出来ないわけじゃないんだけどね。でも伯父様達に迷惑をかける様な事はしたくないわ」
とユーリに言って苦笑すると
「そうですよねぇ.........」
と納得したように頷いてくれましたわ。
ですが.....本当にどうしましょう?
このまま部屋の中で本を読むだけ、というのも伯父様達からしてみると邪魔ですわよね。
あ、もちろん、伯父様達は優しいので追い出す、とか態度に出してくるようなことはしないと思っていますわよ?
ただ、私が伯父様達と同じ立場だったら、何もせずに引きこもって婚約者を用意してもらうような姪は可愛くないですわよね。
かといって、良いことが思いついたわけでもないですし........。
八方塞がり状態になった私も、ユーリと2人揃って、必死に頭を抱えていますが何も思いつきませんわ。
これはもう、大人しくしていろ、ということかしら?
なんて諦めかけていた時でしたわ。
扉がコンコン、と控えめにノックされたかと思ったら
「あら?2人とも、そんなに難しい顔をしてどうしたの?」
と言いながらミリアが驚いた顔をして部屋に入ってきましたの。
もう私とユーリでは何も思いつかなくなっていたので、本当に良いタイミングですわ。
流石にユーリも、私と同じことを思ったみたいで
「ミリアさん!実はー」
とさっきまで曇っていた顔がパァっと明るくなって、ミリアに駆け寄って行きましたわね。
ま、まぁ......良いんですけどね。
ただ、私と一緒に居た時よりも明るい表情をされるのは少し複雑な心境になりますわ。
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