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29話
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セバスが客室を開けてもらい、スッと中に入ると、そこは私が想像していた内装とは違うものが広がっていましたわ。
昔、公爵家に泊まった時は、ピンクや白を基調とした可愛らしいデザインの壁紙や家具が置いてあったので今回もそのようなデザインのを想像していましたの。
ですが、用意してくれた客室は、ライトグリーンと白が基調とされた、大人っぽくもありながらどこか可愛らしい雰囲気の部屋でしたわ。
部屋の中の家具も所々に黄色の家具も置いてありますが、置き方が良いのか違和感なく部屋の中にしっかりと馴染んでいて、全体的に私好みの部屋ですわね。
伯父様達は私の好みを知らないはずなので偶然.....かしら?
なんて思いながら、部屋の中をキョロキョロと見渡していると
「お嬢様!このお部屋どうですか?私達が選んだんですよ!」
と部屋の中で私を待っていたユーリ達が駆け寄ってきてくれましたわ。
私達が選んだ、ですか。
「えっと.....それってどういうことですの?」
ユーリの言っていることが少し理解できず、皆にそう尋ねると今までユーリの一歩後ろで待機していたミリアが
「候補が6つほどあって、その中でどれが良いか、って選びました。ということを言いたいんだと思いますよ」
と、簡単に説明をしてくれましたわ。
なるほど.......ユーリの言葉が足りなかっただけで、選んだ、というのは本当ですのね。
てっきり壁紙から家具まで、全てユーリ達が選んだのかと思いましたが、元々出来上がっている部屋の中で、どれが良いか、と選んだ........と。
きっとどの部屋も綺麗にコーディネートされた部屋なんでしょうね。
出来ることなら私も見たかったですわ。
なんて思っていると、ディアが
「あ、もちろんユーリだけではなく皆で選びましたよ!どうですか?」
と聞いてきましたわ。
や、やっぱり皆感想が気になりますのね。
ディアの質問に他の3人も目を輝かせて私の方を見てきましたもの。
.........こんな表情をされたら、気に入った、以外の言葉は言えないですわよね。
なんて思いながら、4人に
「とっても気に入ったわ。皆、ありがとう」
そう言って微笑むと、皆が嬉しそうな顔をして小さく何度も頷きましたわ。
こうやって見ると.......皆、本気で悩んで決めてくれましたのね。
しかも、この部屋には私だけが泊まる部屋なのに。
.........そう考えるとなんだか申し訳なく思えてきますわね。
そんなことを思いながら部屋の中を改めて見渡していると、今まで扉の近くで待機していたセバスが
「ではセリスティア様、私は旦那様達の方に戻りますので........」
と私に声をかけてきましたわ。
そうですわよね。
セバスって伯父様の執事ですし、ずっと私に付きっきり、という訳にもいきませんわよね。
なんて思いながら
「えぇ、セバスもありがとうね」
と言って微笑むと、セバスは深くお辞儀をして部屋を後にしましたわ。
本当はゆっくりとお話がしたかったけど、仕事が残っているでしょうし我儘を言っていられませんわよね。
……ですが、やっぱり少し残念ですわ。
昔、公爵家に泊まった時は、ピンクや白を基調とした可愛らしいデザインの壁紙や家具が置いてあったので今回もそのようなデザインのを想像していましたの。
ですが、用意してくれた客室は、ライトグリーンと白が基調とされた、大人っぽくもありながらどこか可愛らしい雰囲気の部屋でしたわ。
部屋の中の家具も所々に黄色の家具も置いてありますが、置き方が良いのか違和感なく部屋の中にしっかりと馴染んでいて、全体的に私好みの部屋ですわね。
伯父様達は私の好みを知らないはずなので偶然.....かしら?
なんて思いながら、部屋の中をキョロキョロと見渡していると
「お嬢様!このお部屋どうですか?私達が選んだんですよ!」
と部屋の中で私を待っていたユーリ達が駆け寄ってきてくれましたわ。
私達が選んだ、ですか。
「えっと.....それってどういうことですの?」
ユーリの言っていることが少し理解できず、皆にそう尋ねると今までユーリの一歩後ろで待機していたミリアが
「候補が6つほどあって、その中でどれが良いか、って選びました。ということを言いたいんだと思いますよ」
と、簡単に説明をしてくれましたわ。
なるほど.......ユーリの言葉が足りなかっただけで、選んだ、というのは本当ですのね。
てっきり壁紙から家具まで、全てユーリ達が選んだのかと思いましたが、元々出来上がっている部屋の中で、どれが良いか、と選んだ........と。
きっとどの部屋も綺麗にコーディネートされた部屋なんでしょうね。
出来ることなら私も見たかったですわ。
なんて思っていると、ディアが
「あ、もちろんユーリだけではなく皆で選びましたよ!どうですか?」
と聞いてきましたわ。
や、やっぱり皆感想が気になりますのね。
ディアの質問に他の3人も目を輝かせて私の方を見てきましたもの。
.........こんな表情をされたら、気に入った、以外の言葉は言えないですわよね。
なんて思いながら、4人に
「とっても気に入ったわ。皆、ありがとう」
そう言って微笑むと、皆が嬉しそうな顔をして小さく何度も頷きましたわ。
こうやって見ると.......皆、本気で悩んで決めてくれましたのね。
しかも、この部屋には私だけが泊まる部屋なのに。
.........そう考えるとなんだか申し訳なく思えてきますわね。
そんなことを思いながら部屋の中を改めて見渡していると、今まで扉の近くで待機していたセバスが
「ではセリスティア様、私は旦那様達の方に戻りますので........」
と私に声をかけてきましたわ。
そうですわよね。
セバスって伯父様の執事ですし、ずっと私に付きっきり、という訳にもいきませんわよね。
なんて思いながら
「えぇ、セバスもありがとうね」
と言って微笑むと、セバスは深くお辞儀をして部屋を後にしましたわ。
本当はゆっくりとお話がしたかったけど、仕事が残っているでしょうし我儘を言っていられませんわよね。
……ですが、やっぱり少し残念ですわ。
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