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17話 義父side
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俺の質問に、陛下だけではなく王太子までもが大きくため息をついたかと思ったら、今まで黙っていた王太子が
「本当にセリスティアが不憫でならないですよ。まさかあれほどのことをされていたのに誰も味方がいなかったなんて」
そう言うと、陛下は王太子に向かって説明してやれ、と言わんばかりの表情で指示を出していた。
そこからは王太子の説明のみ知ったことだからどれが真実なのかはわからない。
だが、正直あの2人だったら今聞いたことをしていてもおかしくない、とは直感的に思った。
王太子の話曰く、あの2人は侯爵家に居座るようになってから、勝手にセリスティアのアクセサリー類を奪い、ドレスはナイフでボロボロに、俺の許可もセリスティアの許可もなく勝手にメイドを雇って、その給料も勝手に侯爵家のお金から出していたみたいだ。
それだけではなく、セリスティアに婚約者が出来た、とわかったら、婚約破棄をするように脅したり、家に来た婚約者のことをセリスティアに伝えることもなく勝手に家に帰したり。
他にも聞けば聞くほど胸糞が悪くなるようなことが王太子の口から次々と発せられた。
すべてを聞き終えた俺は
「そんな.......そんなこと.......」
と呟くので精一杯だった。
だって、まさかそれほどまでに2人が非道な人だとは思っていなかったからな。
すると、そんな俺に向かって陛下は
「そもそも、両親が居なくても大切に育てる、と言ったからお前に任せたんだ。親友の娘だ、ということもあって私もセリスティア嬢のことは気にかけていた」
と冷たく言うと、それに便乗するように
「俺だってそうですよ。婚約者は別にいますが、セリスとは幼馴染ですし。学園で見かけたときに日が経つにつれて元気がなくなっていくのでおかしいと思っていました」
王太子は俺を睨みつけながらそう言うと、はぁ.......と大きくため息をついた。
お、王太子とセリスティアが幼馴染だと!?
そんな話聞いたことがないぞ?
そ、それに、いくら親友の娘だと言っても他人だ。
陛下がそれほどまで気にかける様なことは.......。
なんて思いながら
「あ、あの.......それは........」
と何か言おうと考えたが、何も言葉は出てこなかった。
陛下は、そんな俺を冷たい目で見ながら
「ところで、なんで子爵夫人は侯爵家に住んでいるんだ?あの家はセリスティア嬢のものだろ?お前たちに好き勝手出来る権利などないはずだが?」
と言ってきたから、必死に
「そ、それはよくわかっています!で、ですが、何度言ってもあの2人が聞いてくれなくて..........」
と訴えたが、その言葉に対して王太子が
「そんなんだからセリスティアも家を出ることを選んだんだ」
と、まるで全て知っているぞ、とでも言いたそうな口調で俺に言ってきた。
なんなんだよ........。
なんですべて俺が悪い、みたいな話で進めようとしているんだ!
そもそもセリスティアが家を出て行ったのだって俺には全く関係ない!
あいつが勝手に決めて、勝手に出て行ったんだろう!?
それに、アーリアとユーミアのことだって俺は全く知らなかった!
セリスティアだって、なんで俺に何も言わなかったんだ!
俺は悪くない!
俺は悪くないんだ!
「本当にセリスティアが不憫でならないですよ。まさかあれほどのことをされていたのに誰も味方がいなかったなんて」
そう言うと、陛下は王太子に向かって説明してやれ、と言わんばかりの表情で指示を出していた。
そこからは王太子の説明のみ知ったことだからどれが真実なのかはわからない。
だが、正直あの2人だったら今聞いたことをしていてもおかしくない、とは直感的に思った。
王太子の話曰く、あの2人は侯爵家に居座るようになってから、勝手にセリスティアのアクセサリー類を奪い、ドレスはナイフでボロボロに、俺の許可もセリスティアの許可もなく勝手にメイドを雇って、その給料も勝手に侯爵家のお金から出していたみたいだ。
それだけではなく、セリスティアに婚約者が出来た、とわかったら、婚約破棄をするように脅したり、家に来た婚約者のことをセリスティアに伝えることもなく勝手に家に帰したり。
他にも聞けば聞くほど胸糞が悪くなるようなことが王太子の口から次々と発せられた。
すべてを聞き終えた俺は
「そんな.......そんなこと.......」
と呟くので精一杯だった。
だって、まさかそれほどまでに2人が非道な人だとは思っていなかったからな。
すると、そんな俺に向かって陛下は
「そもそも、両親が居なくても大切に育てる、と言ったからお前に任せたんだ。親友の娘だ、ということもあって私もセリスティア嬢のことは気にかけていた」
と冷たく言うと、それに便乗するように
「俺だってそうですよ。婚約者は別にいますが、セリスとは幼馴染ですし。学園で見かけたときに日が経つにつれて元気がなくなっていくのでおかしいと思っていました」
王太子は俺を睨みつけながらそう言うと、はぁ.......と大きくため息をついた。
お、王太子とセリスティアが幼馴染だと!?
そんな話聞いたことがないぞ?
そ、それに、いくら親友の娘だと言っても他人だ。
陛下がそれほどまで気にかける様なことは.......。
なんて思いながら
「あ、あの.......それは........」
と何か言おうと考えたが、何も言葉は出てこなかった。
陛下は、そんな俺を冷たい目で見ながら
「ところで、なんで子爵夫人は侯爵家に住んでいるんだ?あの家はセリスティア嬢のものだろ?お前たちに好き勝手出来る権利などないはずだが?」
と言ってきたから、必死に
「そ、それはよくわかっています!で、ですが、何度言ってもあの2人が聞いてくれなくて..........」
と訴えたが、その言葉に対して王太子が
「そんなんだからセリスティアも家を出ることを選んだんだ」
と、まるで全て知っているぞ、とでも言いたそうな口調で俺に言ってきた。
なんなんだよ........。
なんですべて俺が悪い、みたいな話で進めようとしているんだ!
そもそもセリスティアが家を出て行ったのだって俺には全く関係ない!
あいつが勝手に決めて、勝手に出て行ったんだろう!?
それに、アーリアとユーミアのことだって俺は全く知らなかった!
セリスティアだって、なんで俺に何も言わなかったんだ!
俺は悪くない!
俺は悪くないんだ!
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