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16話 アリスside
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なんだか最近、攻略キャラたちの様子がおかしいの!
ユリアス様なんて、私のことを避けてるような気がするのよね。
マロン様とテオル様も私が商会に行った次の日から全然王宮に来なくなったし!
何?私何かした?
いや、そんなわけないわ!
私は完璧だったし何もしてないわ。
あぁ...イライラするわ...。
そう思っていると
「アリスは今日も可愛いな!」
というのんきな声が聞こえてきた。
声の主はレオン様。
よけいにイライラする......。
とりあえずシカトしよ.....。
「アリス?何かあったのか?」
あー....うるさいうるさい...
「アリス?おーい?」
あぁ!もう!
しつこいわね!
わざと無視してるのがわかんないわけ!?
イライラがピークに達していた私はつい
「うっさいわね!話しかけてくるんじゃないわよ!!!」
そう怒鳴ってしまった。
もちろん、初めて怒鳴ったわ。
でもこんなときに、しつこく話しかけてくるレオン様が悪いのよ!
急に怒鳴られたレオン様は
「ど、どうしたんだ?急に」
と戸惑っている。
あー.....なんか猫かぶるのも面倒くさいわ!
「どうしたもこうしたも.....なんで、折角攻略したのに離れていくのよ!」
「こ、攻略?いったい何を......」
うっさいわね!
どうしたの?って聞いてきたから答えてあげてるだけじゃない!
「あーもう!腹立つわ!私が商会長の夫人になってあげようとしたのに!」
そうよ!
せっかく面倒くさかったけど、商会に出向いてあげたのに、意味わかんないわ!
すると、レオン様は大きく目を見開いて
「商会?夫人?アリスはマロンを選んだのか!?」
と聞いてきた。
「だから何よ!だって王妃とか公爵家みたいなところはいろいろ面倒くさそうだし!」
何が悪いっていうのよ!
どうせ婚約者になったら礼儀だのマナーだのぐちぐち言ってくるんでしょ!?
だから楽な方を選んだだけよ!
レオン様は
「なんていうことだ......」
と膝から崩れ落ちってしまった。
え?何?
そんなに私と結婚したかったの?
ふーん。
「あ、でも、レオン様がどうしてもって言うなら結婚してあげてもいいわ!だって、公爵夫人でしょ?」
そうよね。
別に、居なくなった奴を追わなくても他にもいるじゃない!
そう思いながら、レオン様の腕に自分の腕を絡めると
「どうしても、と言うなら?」
かすれた声でそう聞いてきたから
「えぇ!私のような可愛い子に選んでもらって嬉しいでしょ?」
と返した。
ずっと皆で私の取り合いしてたもの。
さっきだって私のこと可愛いって言ってくれてたし。
喜んで受け入れてくれるに違いないわ。
そう思いながら心の中でほくそ笑んでいると
「アリス....?本当にどうしたんだ?」
レオン様は喜ぶどころか、私に対して警戒しているのか絡めた腕をほどいた。
なんだか顔が強張っているようにも見える。
なんか私、変なこと言った?
あ、結婚するなら私は仕事はしないって言っておかないと。
「公爵夫人にはなってあげてもいいけど仕事とかはわかんないからね~。そっちでうまく用意しておいてよね」
だって、噂によると仕事って言っても判子押したりサインしたりするだけでしょ?
そんなの絶対面倒くさいもん!
私は楽して贅沢したいだけだからね。
すると、レオン様は
「ふざけるな!」
と急に叫んだ。
何よ!
ビックリするじゃない!
情緒不安定なの?
えー、それなら結婚したら大変じゃん!
公爵夫人っていうのはありなんだけどなぁ.....。
あー....でも、今後を考えたらやっぱりレオン様と結婚するのはダメね!
そう思ったからそれを伝えようとする前に
「お前みたいな女こっちからお断りだ!もう二度度会いたくない!」
とレオン様に言われてしまった。
「はぁ?なに怒ってるの?」
と反射的に言ってしまったけど、なんで私が振られたみたいになってんのよ!
あまりにも突然の出来事に思わず呆然としていると、レオン様はその間に私の目の前から立ち去っていた。
何なのよ!
後からやっぱり結婚して!って言っても無理なんだからね!
ユリアス様なんて、私のことを避けてるような気がするのよね。
マロン様とテオル様も私が商会に行った次の日から全然王宮に来なくなったし!
何?私何かした?
いや、そんなわけないわ!
私は完璧だったし何もしてないわ。
あぁ...イライラするわ...。
そう思っていると
「アリスは今日も可愛いな!」
というのんきな声が聞こえてきた。
声の主はレオン様。
よけいにイライラする......。
とりあえずシカトしよ.....。
「アリス?何かあったのか?」
あー....うるさいうるさい...
「アリス?おーい?」
あぁ!もう!
しつこいわね!
わざと無視してるのがわかんないわけ!?
イライラがピークに達していた私はつい
「うっさいわね!話しかけてくるんじゃないわよ!!!」
そう怒鳴ってしまった。
もちろん、初めて怒鳴ったわ。
でもこんなときに、しつこく話しかけてくるレオン様が悪いのよ!
急に怒鳴られたレオン様は
「ど、どうしたんだ?急に」
と戸惑っている。
あー.....なんか猫かぶるのも面倒くさいわ!
「どうしたもこうしたも.....なんで、折角攻略したのに離れていくのよ!」
「こ、攻略?いったい何を......」
うっさいわね!
どうしたの?って聞いてきたから答えてあげてるだけじゃない!
「あーもう!腹立つわ!私が商会長の夫人になってあげようとしたのに!」
そうよ!
せっかく面倒くさかったけど、商会に出向いてあげたのに、意味わかんないわ!
すると、レオン様は大きく目を見開いて
「商会?夫人?アリスはマロンを選んだのか!?」
と聞いてきた。
「だから何よ!だって王妃とか公爵家みたいなところはいろいろ面倒くさそうだし!」
何が悪いっていうのよ!
どうせ婚約者になったら礼儀だのマナーだのぐちぐち言ってくるんでしょ!?
だから楽な方を選んだだけよ!
レオン様は
「なんていうことだ......」
と膝から崩れ落ちってしまった。
え?何?
そんなに私と結婚したかったの?
ふーん。
「あ、でも、レオン様がどうしてもって言うなら結婚してあげてもいいわ!だって、公爵夫人でしょ?」
そうよね。
別に、居なくなった奴を追わなくても他にもいるじゃない!
そう思いながら、レオン様の腕に自分の腕を絡めると
「どうしても、と言うなら?」
かすれた声でそう聞いてきたから
「えぇ!私のような可愛い子に選んでもらって嬉しいでしょ?」
と返した。
ずっと皆で私の取り合いしてたもの。
さっきだって私のこと可愛いって言ってくれてたし。
喜んで受け入れてくれるに違いないわ。
そう思いながら心の中でほくそ笑んでいると
「アリス....?本当にどうしたんだ?」
レオン様は喜ぶどころか、私に対して警戒しているのか絡めた腕をほどいた。
なんだか顔が強張っているようにも見える。
なんか私、変なこと言った?
あ、結婚するなら私は仕事はしないって言っておかないと。
「公爵夫人にはなってあげてもいいけど仕事とかはわかんないからね~。そっちでうまく用意しておいてよね」
だって、噂によると仕事って言っても判子押したりサインしたりするだけでしょ?
そんなの絶対面倒くさいもん!
私は楽して贅沢したいだけだからね。
すると、レオン様は
「ふざけるな!」
と急に叫んだ。
何よ!
ビックリするじゃない!
情緒不安定なの?
えー、それなら結婚したら大変じゃん!
公爵夫人っていうのはありなんだけどなぁ.....。
あー....でも、今後を考えたらやっぱりレオン様と結婚するのはダメね!
そう思ったからそれを伝えようとする前に
「お前みたいな女こっちからお断りだ!もう二度度会いたくない!」
とレオン様に言われてしまった。
「はぁ?なに怒ってるの?」
と反射的に言ってしまったけど、なんで私が振られたみたいになってんのよ!
あまりにも突然の出来事に思わず呆然としていると、レオン様はその間に私の目の前から立ち去っていた。
何なのよ!
後からやっぱり結婚して!って言っても無理なんだからね!
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