42 / 50
40話 その後
しおりを挟む~半年後~
あの騒動の後、陛下に、神と会話したこと、祈りを捧げる為に各国を周りたいことを伝えると驚いたが、すぐに了承してくれました。
ただし、友好国のみ、という条件付きでしたが...
確かに敵対国で祈りを捧げてしまうと自分たちのいる国が不利になるだけなので、私はそれに従って月2のペースでそれぞれの国に出向いています。
勿論メイリスも一緒に、です。
瞬間移動が使えるっていうのもありますが、メイリスは私の右腕的存在なので、引き摺ってでも連れていきますわ!
それから、領主としての仕事はお父様と一緒に今は行っていますが、私が婿を迎えてからまた領地にこもるとの話です。
流石に2回も離婚なんてしたら大変ですからね。慎重に次の相手を選んでいる途中ですわ。
あ、そういえばハルエット国にはとてもお世話になったので、一番最初に祈りに行くことになったんですが、歓迎がもう凄かったですわ。
冒険者の方達なんて、『シエラさん、メイリスさん、おかえり!』なんて横断幕まで作ってくれててとても嬉しかったのを覚えています。
それから、マノンさんとリリーさんのことなんですが、驚くことにリリーさんは心を入れ替えたかのように修道院で働いています。
たまにリリーさんのいる教会に行くんですが良い噂しか耳にしないので、ほっとしています。
マノンさんは風の噂でしかありませんが、マージェン領で盗みをしたり、悪い仕事に手を染めてきているとのことでした。
このままですと、牢屋に入れられるのも時間の問題、というところでしょうか?
執務室で仕事をしながら思い出していると、コンコン、とノックする音がした。
どうぞ、と声をかけるとそこにはメイリスが立っていて
「お嬢様、また来ていますよ」
と迷惑そう顔をして、誰かが来客してきたことを伝えに来た。
「あらまぁ...そんなに迷惑そうな顔しないの。貴方だって彼氏がよく来るじゃない」
「......そういう問題ではありません」
ぷいっとそっぽを向くメイリスが可愛くてクスクスと笑っていると、相変わらず仲良しだね、と扉のほうから声をかけられた。
「あら、来客ってやっぱりフォスト様のことだったのね」
声のした方を見ると、そこには苦笑しているフォストが立っていた。
「やっぱりって...もう少し喜んでくれても良いのに」
「だったら来る回数をもう少し減らしたらどうでしょう?」
肩を竦めて苦笑するフォストに対してメイリスは辛辣な言葉を言うが、いつもの事なので気にすることなく、机の上にあったお茶を飲んでいると
「今日はね、いつもと少し違うんだ」
とフォストが急に真面目な顔をして言うので何事か、と耳をすました。
「...と、その前にメイリスの彼氏も連れてきたんだった」
そうフォストが言うと、後ろからメイリスの彼氏......ワールが顔を出した。
このタイミングでか!とツッコミを入れたくなったが一応耐えた。
いや、大事ですよ?メイリスの彼氏...あ、そういえば言っていませんでしたね。
ハルエット国に祈りに行った時、メイリスはワールから熱烈なアプローチを受けて無事に恋人同士になったんです!
まぁ、そのお話はまた次の機会に教えますね。
メイリスは顔を少し赤らめてワールと一緒にどこかへ行ってしまったので、執務室には私とフォストしか居なくなってしまった。
フォストが執務室に置いてあるソファー座ったのでその正面の椅子に座ると
「えっとね、大事な話があるんだ...」
と話を切り出した。
何を言われるのか、と身構えている私を見てクスッと笑ってからフォストはこう言った。
「俺と結婚してください」
私の返事は...決まってますよね?
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
後書きみたいなやつ
ここまで読んでくれてありがとうございます!
初めて書いた小説だったので、なんか書きたい内容を詰め込みすぎたし、設定とかぐちゃぐちゃだし、で予定していた内容と全くの別物になってしまいました(--;)
後半になるにつれて文章とか訳分からなくなってたりとかしたし、読みずらかったですよね...申し訳ないですm(*_ _)m
本編は終わりましたが、この後の話とかメイリスの話も書きたいと思っているので、まだお気に入り外さないでくれたら嬉しいです。
少しだけ、宣伝させてください!
『旦那様、離婚しましょう』
この内容、元々こんな感じにしたかった!って思って書いているので出てくる人は変わりませんが内容は全くの別物なので呼んでくれたら嬉しいです。
『ヒロインは私です!』
乙女ゲームに転生しちゃった主人公のざまぁしますよ系の物語です。
それぞれ連載始めたばかりなので読んでくれたら嬉しいです!
最後に、長くなりましたが、ここまでお気に入りから外さず読み続けてくれてありがとうございます!
これからも色々な物語を書いていきたいって思っているので応援よろしくお願いします!
42
お気に入りに追加
5,872
あなたにおすすめの小説
【完結】婚姻無効になったので新しい人生始めます~前世の記憶を思い出して家を出たら、愛も仕事も手に入れて幸せになりました~
Na20
恋愛
セレーナは嫁いで三年が経ってもいまだに旦那様と使用人達に受け入れられないでいた。
そんな時頭をぶつけたことで前世の記憶を思い出し、家を出ていくことを決意する。
「…そうだ、この結婚はなかったことにしよう」
※ご都合主義、ふんわり設定です
※小説家になろう様にも掲載しています
異世界から本物の聖女が来たからと、追い出された聖女は自由に生きたい! (完結)
深月カナメ
恋愛
十歳から十八歳まで聖女として、国の為に祈り続けた、白銀の髪、グリーンの瞳、伯爵令嬢ヒーラギだった。
そんなある日、異世界から聖女ーーアリカが降臨した。一応アリカも聖女だってらしく傷を治す力を持っていた。
この世界には珍しい黒髪、黒い瞳の彼女をみて、自分を嫌っていた王子、国王陛下、王妃、騎士など周りは本物の聖女が来たと喜ぶ。
聖女で、王子の婚約者だったヒーラギは婚約破棄されてしまう。
ヒーラギは新しい聖女が現れたのなら、自分の役目は終わった、これからは美味しいものをたくさん食べて、自由に生きると決めた。
生まれたときから今日まで無かったことにしてください。
はゆりか
恋愛
産まれた時からこの国の王太子の婚約者でした。
物心がついた頃から毎日自宅での王妃教育。
週に一回王城にいき社交を学び人脈作り。
当たり前のように生活してしていき気づいた時には私は1人だった。
家族からも婚約者である王太子からも愛されていないわけではない。
でも、わたしがいなくてもなんら変わりのない。
家族の中心は姉だから。
決して虐げられているわけではないけどパーティーに着て行くドレスがなくても誰も気づかれないそんな境遇のわたしが本当の愛を知り溺愛されて行くストーリー。
…………
処女作品の為、色々問題があるかとおもいますが、温かく見守っていただけたらとおもいます。
本編完結。
番外編数話続きます。
続編(2章)
『婚約破棄されましたが、婚約解消された隣国王太子に恋しました』連載スタートしました。
そちらもよろしくお願いします。
神託を聞けた姉が聖女に選ばれました。私、女神様自体を見ることが出来るんですけど… (21話完結 作成済み)
京月
恋愛
両親がいない私達姉妹。
生きていくために身を粉にして働く妹マリン。
家事を全て妹の私に押し付けて、村の男の子たちと遊ぶ姉シーナ。
ある日、ゼラス教の大司祭様が我が家を訪ねてきて神託が聞けるかと質問してきた。
姉「あ、私聞けた!これから雨が降るって!!」
司祭「雨が降ってきた……!間違いない!彼女こそが聖女だ!!」
妹「…(このふわふわ浮いている女性誰だろう?)」
※本日を持ちまして完結とさせていただきます。
更新が出来ない日があったり、時間が不定期など様々なご迷惑をおかけいたしましたが、この作品を読んでくださった皆様には感謝しかございません。
ありがとうございました。
私を虐げてきた妹が聖女に選ばれたので・・・冒険者になって叩きのめそうと思います!
れもん・檸檬・レモン?
ファンタジー
私には双子の妹がいる
この世界はいつの頃からか妹を中心に回るようになってきた・・・私を踏み台にして・・・
妹が聖女に選ばれたその日、私は両親に公爵家の慰み者として売られかけた
そんな私を助けてくれたのは、両親でも妹でもなく・・・妹の『婚約者』だった
婚約者に守られ、冒険者組合に身を寄せる日々・・・
強くならなくちゃ!誰かに怯える日々はもう終わりにする
私を守ってくれた人を、今度は私が守れるように!
平凡地味子ですが『魔性の女』と呼ばれています。
ねがえり太郎
恋愛
江島七海はごく平凡な普通のOL。取り立てて目立つ美貌でも無く、さりとて不細工でも無い。仕事もバリバリ出来るという言う訳でも無いがさりとて愚鈍と言う訳でも無い。しかし陰で彼女は『魔性の女』と噂されるようになって―――
生まれてこのかた四半世紀モテた事が無い、男性と付き合ったのも高一の二週間だけ―――という彼女にモテ期が来た、とか来ないとかそんなお話
※2018.1.27~別作として掲載していたこのお話の前日譚『太っちょのポンちゃん』も合わせて収録しました。
※本編は全年齢対象ですが『平凡~』後日談以降はR15指定内容が含まれております。
※なろうにも掲載中ですが、なろう版と少し表現を変更しています(変更のある話は★表示とします)
誰も信じてくれないので、森の獣達と暮らすことにしました。その結果、国が大変なことになっているようですが、私には関係ありません。
木山楽斗
恋愛
エルドー王国の聖女ミレイナは、予知夢で王国が龍に襲われるという事実を知った。
それを国の人々に伝えるものの、誰にも信じられず、それ所か虚言癖と避難されることになってしまう。
誰にも信じてもらえず、罵倒される。
そんな状況に疲弊した彼女は、国から出て行くことを決意した。
実はミレイナはエルドー王国で生まれ育ったという訳ではなかった。
彼女は、精霊の森という森で生まれ育ったのである。
故郷に戻った彼女は、兄弟のような関係の狼シャルピードと再会した。
彼はミレイナを快く受け入れてくれた。
こうして、彼女はシャルピードを含む森の獣達と平和に暮らすようになった。
そんな彼女の元に、ある時知らせが入ってくる。エルドー王国が、予知夢の通りに龍に襲われていると。
しかし、彼女は王国を助けようという気にはならなかった。
むしろ、散々忠告したのに、何も準備をしていなかった王国への失望が、強まるばかりだったのだ。
妹に全部取られたけど、幸せ確定の私は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
恋愛
マリアはドレーク伯爵家の長女で、ドリアーク伯爵家のフリードと婚約していた。
だが、パーティ会場で一方的に婚約を解消させられる。
しかも新たな婚約者は妹のロゼ。
誰が見てもそれは陥れられた物である事は明らかだった。
だが、敢えて反論もせずにそのまま受け入れた。
それはマリアにとって実にどうでも良い事だったからだ。
主人公は何も「ざまぁ」はしません(正当性の主張はしますが)ですが...二人は。
婚約破棄をすれば、本来なら、こうなるのでは、そんな感じで書いてみました。
この作品は昔の方が良いという感想があったのでそのまま残し。
これに追加して書いていきます。
新しい作品では
①主人公の感情が薄い
②視点変更で読みずらい
というご指摘がありましたので、以上2点の修正はこちらでしながら書いてみます。
見比べて見るのも面白いかも知れません。
ご迷惑をお掛けいたしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる