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41話
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ということで、お父様には早速ベルン様のやったことについて報告させてもらいましたわ。
本当に言ってほしくないのであれば、もっとしっかりと謝ると思いますもの。
私が昨日休んでいた理由は、婚約破棄されたことに対するショックで寝込んでいた、なんてバカバカしい噂を広めていた、と。
するとお父様は
「侮辱罪で訴えることも出来るが、どうしたい?」
と私に聞いてきました。
てっきりお父様が何かしてくれると思ったんですが、私が決めても良いんですのね。
うーん.......急にそう言われても何も考えていないので思いつきませんわ。
なので、
「お任せしますわ。私はもうベルン様と関わりたくありませんの」
そう言ってニッコリと微笑むと、苦笑しながらも
「わかった」
と頷いてくれましたわ。
ですが当然ですわよね。
あれほどまでに私のことを侮辱しておいて、関わるどころか顔も見たくありません。
アリス様と一緒に平民で仲良く暮らしていて欲しいですわ。
話しも終わったことですし、部屋に戻ろうと座っていた椅子から立ち上がるとお父様が
「殿下とは話をしたのか?」
と聞いてきましたわ。
さっき報告した時にレオンハルト様も一緒だったと伝えたんですから当然話をしたに決まっているではありませんか、とは流石に言えないので
「えぇ、しましたわ」
とだけ答えると、お父様は言いづらそうにしながらも
「..........婚約する気になったか?」
と私に聞いてきましたわ。
毎回思うんですが、そんなに私の機嫌を窺うくらいなら言わなければいいのではないでしょうか?
それとも、そういう顔をしたいからわざと聞いているんでしょうか?
ここ最近、ずっとこんな態度ばかりされているものですから少しうんざりしますわ。
ついため息をつきそうになりましたが、ぐっと堪えて
「まだもう1人の方と会っていませんもの。わかりませんわ」
そう言うと、お父様は苦笑して何も言わなくなったので執務室を後にしました。
全く........何が言いたいんでしょうね。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
執務室から出て、自分の部屋に戻る前に寄るところを思い出しました。
お母様の部屋ですわ。
昨日はバタバタしていたのでまともに話すことが出来ませんでしたからね。
私の婚約者候補も決まったことですし、当分は落ち着いてくれると思っていますわ。
なんて思いながら
「お母様」
と部屋に入ると、椅子に座って刺繍をしていたお母様が
「どうしたの?」
と振り返りました。
うーん....相変わらず年齢の感じないですわね。
自分の母親ながらも綺麗だと思いますわ。
お母様の正面に立ってから
「昨日はありがとうございました」
ニッコリと微笑んでお礼を言うと、
「まぁ、当然のことを言っただけよ?決めたのはシャルロットだし、お礼を言われることでもないわ」
そう言ってお母様もニッコリと笑ってくれましたわ。
いつ見てもお母様の笑顔には癒されますわね。
そう思いながら
「でも、お母様の言葉で決心しましたのよ。ありがとうございますわ」
と改めてお礼を言うと、あらあら、と言いながらも、
「どういたしまして」
とお礼を受け取ってくれましたわ。
その後、他愛のない話をしてそろそろ部屋に戻ろうと思っていると、お母様に
「そういえば、今週のお休みの日、ブレイドの婚約者が挨拶に来るらしいわ」
と言われました。
お兄様の婚約者、ですか。
しかも今度の休日ということは私も顔合わせがある日ですわ。
ですが、
「普通は男性の方が行くのではないんですの?」
この国では男性が婚約者の家に行って、挨拶をする、というのが普通ですわ。
それは貴族平民問わずの一般常識です。
ですが、お兄様の婚約者はわざわざ来てくれるだなんて、やっぱり国によって決まりが違うんでしょうか?
思わず首を傾げて考えていると、それを見たお母様が
「あちらから急に持ち掛けた婚約だから、とのことよ」
と教えてくれましたわ。
そういうことですか。
まぁ、それなら頷くしかありませんわね。
お兄様の婚約者.........いや、何でもないですわ。
本当に言ってほしくないのであれば、もっとしっかりと謝ると思いますもの。
私が昨日休んでいた理由は、婚約破棄されたことに対するショックで寝込んでいた、なんてバカバカしい噂を広めていた、と。
するとお父様は
「侮辱罪で訴えることも出来るが、どうしたい?」
と私に聞いてきました。
てっきりお父様が何かしてくれると思ったんですが、私が決めても良いんですのね。
うーん.......急にそう言われても何も考えていないので思いつきませんわ。
なので、
「お任せしますわ。私はもうベルン様と関わりたくありませんの」
そう言ってニッコリと微笑むと、苦笑しながらも
「わかった」
と頷いてくれましたわ。
ですが当然ですわよね。
あれほどまでに私のことを侮辱しておいて、関わるどころか顔も見たくありません。
アリス様と一緒に平民で仲良く暮らしていて欲しいですわ。
話しも終わったことですし、部屋に戻ろうと座っていた椅子から立ち上がるとお父様が
「殿下とは話をしたのか?」
と聞いてきましたわ。
さっき報告した時にレオンハルト様も一緒だったと伝えたんですから当然話をしたに決まっているではありませんか、とは流石に言えないので
「えぇ、しましたわ」
とだけ答えると、お父様は言いづらそうにしながらも
「..........婚約する気になったか?」
と私に聞いてきましたわ。
毎回思うんですが、そんなに私の機嫌を窺うくらいなら言わなければいいのではないでしょうか?
それとも、そういう顔をしたいからわざと聞いているんでしょうか?
ここ最近、ずっとこんな態度ばかりされているものですから少しうんざりしますわ。
ついため息をつきそうになりましたが、ぐっと堪えて
「まだもう1人の方と会っていませんもの。わかりませんわ」
そう言うと、お父様は苦笑して何も言わなくなったので執務室を後にしました。
全く........何が言いたいんでしょうね。
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執務室から出て、自分の部屋に戻る前に寄るところを思い出しました。
お母様の部屋ですわ。
昨日はバタバタしていたのでまともに話すことが出来ませんでしたからね。
私の婚約者候補も決まったことですし、当分は落ち着いてくれると思っていますわ。
なんて思いながら
「お母様」
と部屋に入ると、椅子に座って刺繍をしていたお母様が
「どうしたの?」
と振り返りました。
うーん....相変わらず年齢の感じないですわね。
自分の母親ながらも綺麗だと思いますわ。
お母様の正面に立ってから
「昨日はありがとうございました」
ニッコリと微笑んでお礼を言うと、
「まぁ、当然のことを言っただけよ?決めたのはシャルロットだし、お礼を言われることでもないわ」
そう言ってお母様もニッコリと笑ってくれましたわ。
いつ見てもお母様の笑顔には癒されますわね。
そう思いながら
「でも、お母様の言葉で決心しましたのよ。ありがとうございますわ」
と改めてお礼を言うと、あらあら、と言いながらも、
「どういたしまして」
とお礼を受け取ってくれましたわ。
その後、他愛のない話をしてそろそろ部屋に戻ろうと思っていると、お母様に
「そういえば、今週のお休みの日、ブレイドの婚約者が挨拶に来るらしいわ」
と言われました。
お兄様の婚約者、ですか。
しかも今度の休日ということは私も顔合わせがある日ですわ。
ですが、
「普通は男性の方が行くのではないんですの?」
この国では男性が婚約者の家に行って、挨拶をする、というのが普通ですわ。
それは貴族平民問わずの一般常識です。
ですが、お兄様の婚約者はわざわざ来てくれるだなんて、やっぱり国によって決まりが違うんでしょうか?
思わず首を傾げて考えていると、それを見たお母様が
「あちらから急に持ち掛けた婚約だから、とのことよ」
と教えてくれましたわ。
そういうことですか。
まぁ、それなら頷くしかありませんわね。
お兄様の婚約者.........いや、何でもないですわ。
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