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昨日までとは違うんじゃないか!?
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「酷い! 誰がこんな書き込みをしたんだ!?」
「匿名になってますね、でも書き込みの日付から考えると……」
鬼島グループの副社長とかいう女性が来た後くらいから悪い書き込みがされている、という事はもしかして……
「やっぱりあの黒いスーツを着た人達も鬼島グループに関係する人達なのかもしれないね」
たとえそうだったとしても、お客さんはお客さんだから差別する訳にもいかないし、どうしたらいいんだ。
「このままじゃ更にお客さんが減ってしまいます……」
早く対応しないと親父達が帰って来るまで黙って耐えているだけでは済まない話になってきた。
一応グルメサイトには千和が悪い口コミを削除してもらうよう連絡をしてくれたみたいだし、これ以上続くようであれば別の事も考えなければならない。
やっぱりあの副社長とは一度話し合いをしないといけないかもしれないな。
「とりあえず今日は準備をしてしまったから営業してみて、これ以上妨害されるようなら鬼島グループの副社長に連絡してみるよ」
そして普段よりも作る数をかなり減らして営業を開始したのだが……
「みたらしとごまを一本ずつ」
「……はい、ありがとうございます」
「あんこを一本」
「はい、少々お待ち下さい」
「みたらしを二本」
「は、はい、出来上がるまでに少々お時間を頂く事になりますがよろしいですか?」
「……構わない、それなら先にフルーツ団子を一つ」
ちょっと昨日までとは違うんじゃないか!?
開店早々、黒いスーツの集団が現れたのだが、今日はやたらと買っていってくれる。
しかも今日は黒いスーツの女性も数人居て、一人一本ずつ買っていったのだがすぐに戻ってきて、全種類を一本ずつ買ったり、しまいには気にいったのか何度も買ってくれる人まで現れて、あまり団子を用意していなかったから、今になって忙しくなり、急遽千和達にも手伝ってもらっている。
最初は五人くらいだったのにいつの間にか増えていて、今は十五人くらいが代わる代わる列を作って団子を買っていく。
その様子を外から見て不思議に思ったのか、常連さん達も買いに来てくれて余計に忙しい。
ただ、黒いスーツの集団まで美味しそうに団子を食べてくれている様子を見て、少しだけ嬉しくなってしまった。
「桃くんのお団子はやっぱり美味しいんだね! きっと一本ずつだけじゃ満足出来なくなったんだよ、えへへっ」
「桃太さん、凄いです……」
「さすがあたし達の桃太だ! へへへっ」
「おい、話してないで手を動かしてくれ、お客さんが待ってるだろ?」
「えへへっ、はーい」
「仕事をしている時の桃太さんはやっぱり生き生きしてますね」
「ああ、カッコいいぞ、桃太」
外にはいつの間にか行列が出来ていて、更に行列を見て気になって並んでみたという人達まで買ってくれて、忙しさは増したが喜んでくれるお客さんのためにみんなで必死に頑張って団子を売り続けた。
そして昼過ぎ、ようやくお客さんが落ち着いてきたので、遅くなったが昼休憩をとる事にした。
「はぁぁ…… あははっ、疲れた…… みんな、協力してくれてありがとな」
一旦家に戻り、こたつの前に腰を下ろすと、さっきまで頑張っていた分の疲れがどっと押し寄せてきた。
「お疲れ様、良かったね桃くん」
「大変でしたけど、売れて一安心です」
「はい、お茶持ってきたぞ、へへっ、さすがに疲れたな」
「三人とも居てくれて助かったよ、でも何で今日はたくさん買ってくれたんだろう?」
昨日までの様子とあまりにも違い過ぎてちょっと気になるが、美味しいから買ってくれたと思っておくか。
「午後からも売れるかなぁ?」
「んー、とりあえず少し様子を見て作る量を決めようと思う、だからまた忙しい思いをするかもしれないけど、三人とも頼んだぞ」
「うん!」
「任せて下さい!」
「頑張るぞー!」
◇
「はぁ…… 食べ過ぎちゃった、昔ながらのシンプルなお団子なのに、モチモチして美味しかったわ」
「私も、そんなに種類が多いわけじゃないけど、結局全種類食べちゃったわ」
「でもあの団子ももう食べられなくなるのよね」
「ええ、チェーン店になったら全店であの食感と味を再現するのは難しいでしょうね」
「HATOKOが宣伝していたから店の名前は有名になっているし、残念だけど副社長は売り上げ的に問題なければ味なんてどうでもいいって考えみたいだし、仕方ないわ」
「その副社長が午後から視察に来るみたいだし、ここの店主もきっともう……」
「鬼島グループに目を付けられたらおしまいよね」
◇
午後の営業の準備をしていたら、何やら外が騒がしい。
気になって店先を覗いてみると、そこには田舎に似つかわしくない高級車が停まっていて、中からあの副社長が降りてきた。
「あら、吉備さん自らお出迎えして下さいましたのね、ごきげんよう」
「こんにちは……」
「ふふっ、そんな警戒しなくても大丈夫ですわ、ただ…… お店の方が売り上げがよろしくないと噂で聞いて、お困りかと思って伺いましたの」
どうしてたった数日売り上げが悪い事が噂になるんだよ、あんたが関わっているからだろ……
「桃くん」
思わず睨み付けそうになる所を千和が静止してくれた。
「サンキュー、千和」
「あら、奥様もごきげんよう」
「へっ!? や、やだぁ、奥様だなんて…… えへへっ」
千和ちゃん? 一応この店をどうにかしようとしている相手だよ? 奥様と言われたくらいで……
「ちい」
輝衣からも言ってやってくれ…… えっ? 何で俺の腕にしがみつくんだ?
「あ、あら? こちらが奥様でしたか、すみません、おほほっ……」
「へ、へへっ、奥様だってよ! 困っちゃうなぁ」
輝衣! もしかして奥様と言われたくて出てきたんじゃないだろうな?
「桃太さん、お客様の前ですから失礼ですよ?」
美鳥、ありがとう二人に注意してくれ…… 手を繋ぐ必要あるか? しかも指を絡めて、これは恋人繋ぎってやつじゃない?
「……あなた、女性にだらしないんですのね」
副社長が蔑むような目で俺を見ているんだが…… おい千和、どさくさに紛れて俺の背中にスイカを押し当てるな。
「ふん、まあいいですわ、今日は経営が大変でしょうから売り上げに貢献して差し上げる為に来たのですから」
……やはり見下すような言い方だ。
ここは我慢しないと。
「ふーん…… ではあんこを一本頂きますわ」
「……少々お待ち下さい」
そして、さっき作ったばかりのできたての団子を手渡した。
さあ、食べてみてくれ、代金はどうでもいい、俺が一生懸命作った自慢の団子だ、チェーン店になんかさせるものか。
「見た目はそこら辺に売っているものと大して変わりありませんわね、では…… っ!!?」
「「「…………」」」
副社長はあんこの団子を興味無さげに見つめた後、一口食べた。
しかし一口食べた後に驚いたような顔をしてもう一口…… 更に一口と、あっという間に団子を食べきった。
「ふ、ふーん、まあまあですわね…… じゃあ次はごまを頂けます?」
そしてみんなが見守る中、俺に渡された団子を奪い取るように取り、一口。
「っ!! ……こ、これもまあまあですわね、じゃあ最後にみたらしを頂けますか?」
みたらしはまだ完成していなかったので調理場に戻り用意していると、カウンターに手を付きながら調理場を覗いている副社長と目が合った。
「……ま、まだですの!? わたくしには次の用件がありますから時間がないんですの」
「……お待たせしました」
「……っ!! ん、っ、これも、んっ、まあまあ、んぐっ、ですわね! ちょっと時間がないので移動中に食べて差し上げますから全種類用意して下さいまし!」
「「「…………」」」
また偉そうに! 全種類って…… お、おい三人とも、もうこれ以上この人に団子をあげる必要はない……
「美鳥さん」
「ええ、あんことごまを用意しますね」
「フルーツは任せておけ、ちいはみたらしとお持ち帰り用のパックを用意してくれ」
「うん!」
三人とも急にどうしたんだよ! もしかして副社長に媚びでも売るつもりか?
「お待たせしました!」
「……ありがとう、ではまた、今度はお店の事でお話しに来ますわ! ……車を回してちょうだい!」
「かしこまりました、お嬢様」
そして副社長は特に何も言わずにお土産用の団子を持って去っていった。
「「「…………」」」
「匿名になってますね、でも書き込みの日付から考えると……」
鬼島グループの副社長とかいう女性が来た後くらいから悪い書き込みがされている、という事はもしかして……
「やっぱりあの黒いスーツを着た人達も鬼島グループに関係する人達なのかもしれないね」
たとえそうだったとしても、お客さんはお客さんだから差別する訳にもいかないし、どうしたらいいんだ。
「このままじゃ更にお客さんが減ってしまいます……」
早く対応しないと親父達が帰って来るまで黙って耐えているだけでは済まない話になってきた。
一応グルメサイトには千和が悪い口コミを削除してもらうよう連絡をしてくれたみたいだし、これ以上続くようであれば別の事も考えなければならない。
やっぱりあの副社長とは一度話し合いをしないといけないかもしれないな。
「とりあえず今日は準備をしてしまったから営業してみて、これ以上妨害されるようなら鬼島グループの副社長に連絡してみるよ」
そして普段よりも作る数をかなり減らして営業を開始したのだが……
「みたらしとごまを一本ずつ」
「……はい、ありがとうございます」
「あんこを一本」
「はい、少々お待ち下さい」
「みたらしを二本」
「は、はい、出来上がるまでに少々お時間を頂く事になりますがよろしいですか?」
「……構わない、それなら先にフルーツ団子を一つ」
ちょっと昨日までとは違うんじゃないか!?
開店早々、黒いスーツの集団が現れたのだが、今日はやたらと買っていってくれる。
しかも今日は黒いスーツの女性も数人居て、一人一本ずつ買っていったのだがすぐに戻ってきて、全種類を一本ずつ買ったり、しまいには気にいったのか何度も買ってくれる人まで現れて、あまり団子を用意していなかったから、今になって忙しくなり、急遽千和達にも手伝ってもらっている。
最初は五人くらいだったのにいつの間にか増えていて、今は十五人くらいが代わる代わる列を作って団子を買っていく。
その様子を外から見て不思議に思ったのか、常連さん達も買いに来てくれて余計に忙しい。
ただ、黒いスーツの集団まで美味しそうに団子を食べてくれている様子を見て、少しだけ嬉しくなってしまった。
「桃くんのお団子はやっぱり美味しいんだね! きっと一本ずつだけじゃ満足出来なくなったんだよ、えへへっ」
「桃太さん、凄いです……」
「さすがあたし達の桃太だ! へへへっ」
「おい、話してないで手を動かしてくれ、お客さんが待ってるだろ?」
「えへへっ、はーい」
「仕事をしている時の桃太さんはやっぱり生き生きしてますね」
「ああ、カッコいいぞ、桃太」
外にはいつの間にか行列が出来ていて、更に行列を見て気になって並んでみたという人達まで買ってくれて、忙しさは増したが喜んでくれるお客さんのためにみんなで必死に頑張って団子を売り続けた。
そして昼過ぎ、ようやくお客さんが落ち着いてきたので、遅くなったが昼休憩をとる事にした。
「はぁぁ…… あははっ、疲れた…… みんな、協力してくれてありがとな」
一旦家に戻り、こたつの前に腰を下ろすと、さっきまで頑張っていた分の疲れがどっと押し寄せてきた。
「お疲れ様、良かったね桃くん」
「大変でしたけど、売れて一安心です」
「はい、お茶持ってきたぞ、へへっ、さすがに疲れたな」
「三人とも居てくれて助かったよ、でも何で今日はたくさん買ってくれたんだろう?」
昨日までの様子とあまりにも違い過ぎてちょっと気になるが、美味しいから買ってくれたと思っておくか。
「午後からも売れるかなぁ?」
「んー、とりあえず少し様子を見て作る量を決めようと思う、だからまた忙しい思いをするかもしれないけど、三人とも頼んだぞ」
「うん!」
「任せて下さい!」
「頑張るぞー!」
◇
「はぁ…… 食べ過ぎちゃった、昔ながらのシンプルなお団子なのに、モチモチして美味しかったわ」
「私も、そんなに種類が多いわけじゃないけど、結局全種類食べちゃったわ」
「でもあの団子ももう食べられなくなるのよね」
「ええ、チェーン店になったら全店であの食感と味を再現するのは難しいでしょうね」
「HATOKOが宣伝していたから店の名前は有名になっているし、残念だけど副社長は売り上げ的に問題なければ味なんてどうでもいいって考えみたいだし、仕方ないわ」
「その副社長が午後から視察に来るみたいだし、ここの店主もきっともう……」
「鬼島グループに目を付けられたらおしまいよね」
◇
午後の営業の準備をしていたら、何やら外が騒がしい。
気になって店先を覗いてみると、そこには田舎に似つかわしくない高級車が停まっていて、中からあの副社長が降りてきた。
「あら、吉備さん自らお出迎えして下さいましたのね、ごきげんよう」
「こんにちは……」
「ふふっ、そんな警戒しなくても大丈夫ですわ、ただ…… お店の方が売り上げがよろしくないと噂で聞いて、お困りかと思って伺いましたの」
どうしてたった数日売り上げが悪い事が噂になるんだよ、あんたが関わっているからだろ……
「桃くん」
思わず睨み付けそうになる所を千和が静止してくれた。
「サンキュー、千和」
「あら、奥様もごきげんよう」
「へっ!? や、やだぁ、奥様だなんて…… えへへっ」
千和ちゃん? 一応この店をどうにかしようとしている相手だよ? 奥様と言われたくらいで……
「ちい」
輝衣からも言ってやってくれ…… えっ? 何で俺の腕にしがみつくんだ?
「あ、あら? こちらが奥様でしたか、すみません、おほほっ……」
「へ、へへっ、奥様だってよ! 困っちゃうなぁ」
輝衣! もしかして奥様と言われたくて出てきたんじゃないだろうな?
「桃太さん、お客様の前ですから失礼ですよ?」
美鳥、ありがとう二人に注意してくれ…… 手を繋ぐ必要あるか? しかも指を絡めて、これは恋人繋ぎってやつじゃない?
「……あなた、女性にだらしないんですのね」
副社長が蔑むような目で俺を見ているんだが…… おい千和、どさくさに紛れて俺の背中にスイカを押し当てるな。
「ふん、まあいいですわ、今日は経営が大変でしょうから売り上げに貢献して差し上げる為に来たのですから」
……やはり見下すような言い方だ。
ここは我慢しないと。
「ふーん…… ではあんこを一本頂きますわ」
「……少々お待ち下さい」
そして、さっき作ったばかりのできたての団子を手渡した。
さあ、食べてみてくれ、代金はどうでもいい、俺が一生懸命作った自慢の団子だ、チェーン店になんかさせるものか。
「見た目はそこら辺に売っているものと大して変わりありませんわね、では…… っ!!?」
「「「…………」」」
副社長はあんこの団子を興味無さげに見つめた後、一口食べた。
しかし一口食べた後に驚いたような顔をしてもう一口…… 更に一口と、あっという間に団子を食べきった。
「ふ、ふーん、まあまあですわね…… じゃあ次はごまを頂けます?」
そしてみんなが見守る中、俺に渡された団子を奪い取るように取り、一口。
「っ!! ……こ、これもまあまあですわね、じゃあ最後にみたらしを頂けますか?」
みたらしはまだ完成していなかったので調理場に戻り用意していると、カウンターに手を付きながら調理場を覗いている副社長と目が合った。
「……ま、まだですの!? わたくしには次の用件がありますから時間がないんですの」
「……お待たせしました」
「……っ!! ん、っ、これも、んっ、まあまあ、んぐっ、ですわね! ちょっと時間がないので移動中に食べて差し上げますから全種類用意して下さいまし!」
「「「…………」」」
また偉そうに! 全種類って…… お、おい三人とも、もうこれ以上この人に団子をあげる必要はない……
「美鳥さん」
「ええ、あんことごまを用意しますね」
「フルーツは任せておけ、ちいはみたらしとお持ち帰り用のパックを用意してくれ」
「うん!」
三人とも急にどうしたんだよ! もしかして副社長に媚びでも売るつもりか?
「お待たせしました!」
「……ありがとう、ではまた、今度はお店の事でお話しに来ますわ! ……車を回してちょうだい!」
「かしこまりました、お嬢様」
そして副社長は特に何も言わずにお土産用の団子を持って去っていった。
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