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立派な……

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 目を覚ますとベッドの上だった。

 あれ? なんでベッドで寝てるんだ?
 たしか、エリザにひざ枕されて……

 いつの間にか寝ちゃったのかな……
 なんだか妙にスッキリしてるな~。

 そして1階へ降りていくと、朝ご飯を用意するエリザと母ちゃんが何か話している。

「ほ乳ビンを!? それで……シュウが!?」

「うふふ、ついでに私の…… そしたらシュウちゃんったら……♥️」

「あの子は…… 1度吸い付いたらなかなか離れないのよね~?」

「はい、もう…… そうしてる内にシュウちゃんのが………で、私が……♥️」
 
「何? ……それで? ……ふむふむ、なるほど…… そんなにいっぱい!?」

「はい、手ですけど…… シュウちゃんの……♥️」

「我が息子ながら…… エリちゃんも大変ね?」

「いずれかはお互いに…… でもシュウちゃんの…………顔が…… 嬉しくて私、つい……」

「えっ!? エリちゃんったら大胆! でもそんなに……でしょ?」

「いえ……シュウちゃんのですから」

「愛ね~?」

「うふふ」


 エリザと母ちゃんが楽しそうに話をしているが、いまいちよく聞こえないが、まあいいか!

「おはよう」

「あっ! おはようシュウちゃん」

「やっと起きてきたわね? このダメ息子は!」

「アヤノおばさま? シュウちゃんはダメじゃないですよ? それはもう……立派な……♥️」

「あら? そういう話じゃないわよ~」

「何の話だよ?」

「「ナイショ~! うふふ~」」

 朝から2人とも仲がいいな……

 朝ご飯を食べてる間も2人してこっちをチラチラ見ながらナイショ話をしてるし……

 何なんだよ! 気になるだろ!?
 
 そう思いながらも学校に登校し、クラスに入ると

「あっ! エリっち来たです!」

「ジュリちゃんどうしたの?」

 ジュリがなんか慌てて俺達に駆け寄ってきた、どうしたんだ?

「これ見るです!」

 ジュリが出してきたのはファッション雑誌で、その記事を見てみると……

「これって……私達?」

「……だな? いつの間に?」

 その写真には昨日指輪を買ったアクセサリーショップの特集記事が載っていて、笑顔で写るショップ店員さんのすぐ後ろに、お互いを見つめ合う俺達がバッチリ写っていた。

「2人ともおもいっきり写ってるからビックリしたです! 真剣に見つめ合って何してたです?」

 たしか……指輪を買ってエリザと見つめ合い、そしてキスをして……

 あぶねー! キスをしてるところじゃなくてよかったー!

「あっ! こっちは……キスしてるですー!!」

 まだあったのー!? ていうか……恥ずかしすぎる…… あまりの恥ずかしさに目をそらすと

「エリザ?」

「ジュリちゃん! 雑誌見せて!」

 そしてエリザは真剣な目をして雑誌を見て

「私もこの雑誌買ってくる!!」

 エリザがスゴい勢いで走っていってしまった。

 おい! 学校はどうすんだよ!?

 エリザを追いかけようと思ったが……

「エリっち速いです! もうあんな所に!」

「えっ!? エリザってあんなに足が速かったか?」

 あっという間に校門を出て見えなくなってしまったエリザ……

 別に帰りでもいいんじゃ……

「……追っかけなくていいです?」

「あれは無理だよ…… まあすぐ戻ってくるだろ?」

「見せなきゃよかったです?」

「……まあしょうがないよ」

 

 ちなみにエリザはその後、雑誌を5冊くらい買ってきて、俺にもくれた。

 あとは俺の家とエリザの家、あとはエリザのと切り抜き用と思って買ったらしいが……

 そんなにいらないだろ!?


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