25 / 44
1章
閑話
しおりを挟む
ちょっとグロいかもしれないです。
_____________________
side:???
人の一生は短いのものだ。
『ぐおぉぉぉお!』
だからこそ、人は永遠を求める。
奴の体液は不老となり、番えば不死となる。
『ぎぃやぁぁあぁ!!』
そんな者を手元に欲しく招集したが、奴には別なる者と番になっていた。
相手を殺したのは良いが、逃げた奴は封印され手が出せなくなった。
ぐしゃっ
『ぐわぁぁぁぁぁあ!!』
足元でのたうち回るのは、豪華な冠を頭に付けた男。
その隣では既に皮だけに成り果てたものが残っているだけだった。
「ふむ、今回の器は中々のものだな。」
人間の皮膚が歪にゆがみ、口から入り込んだそれは中を食い荒らし、やがて皮になった元の形へと戻っていく。
元の体になったそれは、ボキボキと体を慣らすため動いていた。
「よし、こんなものか。」
傍らに残った皮は既に腐りきり、原型をとどめてはいなかった。
それ、は階段を登ると隠し扉の出口と思わしき場所からとても豪華な私室へともどった。
「陛下、お支度の準備に参りました。」
扉越しに話かけられたそれ、は適当に相槌をうつ。
「うむ、たのんだ。」
入ってきたメイドは、わずかだが腐肉の匂いを嗅ぎとったが、すぐに目がうつろになった。
支度を終えたメイドが退出後、隠していた手をそれが出した。
その手には、魔法陣とも呼べるものが浮かび上がっている。
「うん?手加減を間違えたか?…いや、近年能力者が減ってきているのか。」
手をプラプラとされると、王は執務の為に部屋から出ていった。
_____________________
side:???
人の一生は短いのものだ。
『ぐおぉぉぉお!』
だからこそ、人は永遠を求める。
奴の体液は不老となり、番えば不死となる。
『ぎぃやぁぁあぁ!!』
そんな者を手元に欲しく招集したが、奴には別なる者と番になっていた。
相手を殺したのは良いが、逃げた奴は封印され手が出せなくなった。
ぐしゃっ
『ぐわぁぁぁぁぁあ!!』
足元でのたうち回るのは、豪華な冠を頭に付けた男。
その隣では既に皮だけに成り果てたものが残っているだけだった。
「ふむ、今回の器は中々のものだな。」
人間の皮膚が歪にゆがみ、口から入り込んだそれは中を食い荒らし、やがて皮になった元の形へと戻っていく。
元の体になったそれは、ボキボキと体を慣らすため動いていた。
「よし、こんなものか。」
傍らに残った皮は既に腐りきり、原型をとどめてはいなかった。
それ、は階段を登ると隠し扉の出口と思わしき場所からとても豪華な私室へともどった。
「陛下、お支度の準備に参りました。」
扉越しに話かけられたそれ、は適当に相槌をうつ。
「うむ、たのんだ。」
入ってきたメイドは、わずかだが腐肉の匂いを嗅ぎとったが、すぐに目がうつろになった。
支度を終えたメイドが退出後、隠していた手をそれが出した。
その手には、魔法陣とも呼べるものが浮かび上がっている。
「うん?手加減を間違えたか?…いや、近年能力者が減ってきているのか。」
手をプラプラとされると、王は執務の為に部屋から出ていった。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
婚約者を想うのをやめました
かぐや
恋愛
女性を侍らしてばかりの婚約者に私は宣言した。
「もうあなたを愛するのをやめますので、どうぞご自由に」
最初は婚約者も頷くが、彼女が自分の側にいることがなくなってから初めて色々なことに気づき始める。
*書籍化しました。応援してくださった読者様、ありがとうございます。
(完)そこの妊婦は誰ですか?
青空一夏
恋愛
私と夫は恋愛結婚。ラブラブなはずだった生活は3年目で壊れ始めた。
「イーサ伯爵夫人とし全く役立たずだよね? 子供ができないのはなぜなんだ! 爵位を継ぐ子供を産むことこそが女の役目なのに!」
今まで子供は例え産まれなくても、この愛にはなんの支障もない、と言っていた夫が豹変してきた。月の半分を領地の屋敷で過ごすようになった夫は、感謝祭に領地の屋敷に来るなと言う。感謝祭は親戚が集まり一族で祝いご馳走を食べる大事な行事とされているのに。
来るなと言われたものの私は王都の屋敷から領地に戻ってみた。・・・・・・そこで見たものは・・・・・・お腹の大きな妊婦だった!
これって・・・・・・
※人によっては気分を害する表現がでてきます。不快に感じられましたら深くお詫びいたします。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
後妻を迎えた家の侯爵令嬢【完結済】
弓立歩
恋愛
私はイリス=レイバン、侯爵令嬢で現在22歳よ。お父様と亡くなったお母様との間にはお兄様と私、二人の子供がいる。そんな生活の中、一か月前にお父様の再婚話を聞かされた。
もう私もいい年だし、婚約者も決まっている身。それぐらいならと思って、お兄様と二人で了承したのだけれど……。
やってきたのは、ケイト=エルマン子爵令嬢。御年16歳! 昔からプレイボーイと言われたお父様でも、流石にこれは…。
『家出した伯爵令嬢』で序盤と終盤に登場する令嬢を描いた外伝的作品です。本編には出ない人物で一部設定を使い回した話ですが、独立したお話です。
完結済み!
婚約者が、私より従妹のことを信用しきっていたので、婚約破棄して譲ることにしました。どうですか?ハズレだったでしょう?
珠宮さくら
恋愛
婚約者が、従妹の言葉を信用しきっていて、婚約破棄することになった。
だが、彼は身をもって知ることとになる。自分が選んだ女の方が、とんでもないハズレだったことを。
全2話。
聖女召喚に巻き込まれて異世界に召喚されたけど、ギルドの受付嬢の仕事をみつけたので頑張りたいと思います!!
ミケネコ ミイミ♪
恋愛
明乃泪(めいの るい)は親友の聖清美(ひじり きよみ)と共に別世界スルトバイスに召喚される。
召喚したのはこの世界のチクトス国の神官カイルディ・リゲルだ。
カイルディは聖女だけを召喚するはずだった。しかし召喚されたのは二人だったため、どっちが聖女なのかと困惑する。
だが、聖女の証となる紋章が清美の首の右側にあった。そのため聖女がどっちか判明する。その後、聖女ではない泪は城を追い出された。
泪は城を追い出される前に帰る方法を聞くが誰一人として知らなかったため自力で探すことにする。
そんな中、働く所をみつけるべく冒険者ギルドへ行く。するとギルドの掲示板に【ギルドの受付をしてくれる者を募集。但し、冒険者も兼ねてもらうため体力に自信がある者のみ。】と書かれた貼り紙があった。
それをみた泪は受付の仕事をしたいと伝える。その後、ギルドで冒険者登録をしたあと受付の見習いになった。
受付の見習い兼、冒険者となった泪は徐々に自分が持っている特殊能力【見極め】の真の使い方について気づいていく。そして自分がこれからやるべきことも……。
★★★★★
【作者が考える作品のセールスポイント】
1.巻き込まれ系でありながら、ざまぁ要素のない成り上がり系作品。
2.恋愛あり。コメディ要素あり。スローライフでありながら勇者のような道を辿り仲間と最終ボスを倒す要素もある作品。
3.特殊能力【見極め】それは、かなりチートな能力だった。
★★★★★★
戦績:第4回 一二三書房WEB小説大賞[一次通過]
第5回 HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門[一次通過]
B-NOVEL 0.5周年企画作者の部、月間ランキングバトル「十万字作品部門!」[1位]
★★★★★
《ノベルアッププラス・小説家になろう・カクヨム・アルファポリス・ノベマ・エブリスタ・B_NOVEL・クロスフォリオに掲載》
表紙、田舎猫たま様の作品につき不正使用、無断転載、無断転売、自作発言を禁止します。
挿絵イラスト:もけもけこけこ様の作品に付き不正使用、無断転載、無断転売、自作発言を禁止します!
不定期です。
【第一部・完結】
【幕間・番外編】
【第二部・連載】
全部未遂に終わって、王太子殿下がけちょんけちょんに叱られていますわ。
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢に仕立て上げられそうだった女性が、目の前でけちょんけちょんに叱られる婚約者を見つめているだけのお話です。
国王陛下は主人公の婚約者である実の息子をけちょんけちょんに叱ります。主人公の婚約者は相応の対応をされます。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる